ワンピース最新1103話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「ごめんね、お父さん」。前回のワンピース1102話のネタバレ感想は別途ご参照ください。
次のワンピース最新1104話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
悪いのは全部こいつ
場所は少し前の現代のエッグヘッド。
バーソロミュー・くまから抽出された記憶を見た、娘のジュエリー・ボニーは心がはち切れそうだった。そこに現れたDr.ベガパンク。「参ったな、くまとの約束を破ってしまった」とつぶやくが、本来の子供の姿に戻ったボニーは思わず「ごべん…ベガパンク」と抱きつく。
ベガパンクはくまから「10歳の誕生日プレゼント」として預かっていた【太陽のネックレス】をボニーに渡す。きれいな青いサファイアは、まるで青玉麟のそれだった。ルフィがくまの親友（ドラゴン）の息子だと知ると驚くと、ベガパンクは「縁とは奇なるものなり」と応じた。
そして、ベガパンクはボニーがくまの記憶を辿っている間、ヨークが裏切ったこと、海軍が襲来したことなどを告げ、まずは麦わらの一味と合流することを提案。申し訳無さそうに謝るベガパンクに対して、ボニーは「違う。悪いのは全部こいつだ！」と復讐心を燃え上がらせる。
くまの行方
（ONE PIECE1103話 ©尾田栄一郎／集英社）
そして、今まさにボニーは五老星のサターン聖に握り潰されようとしていた。「お前の父…くまは死んだ」と煽るサターン聖に対して、ボニーは睨みをきかせるものの体が全く動かなかった。ただそれは麦わらの一味やベガパンクとして同じ。どうやらサターン聖の能力？覇王色の覇気？
ギア5の影響で干からびるルフィは飯の補給を頼むが、サイボーグのアトラスですら体が動かなかった。この間にも海軍は裏切り者の戦桃丸を捕縛するなど、戦況は悪化。まさにオハラ以上にエッグヘッドは世界政府・海軍サイドに追い詰められていた。
一方、カマバッカ王国に避難している革命軍のドラゴンは、バーソロミュー・くまの行方を案じていた。ドラゴンにくまの行方を問われたイワンコフは「ヴァターシならマリージョアだけど…くまはやっぱり…」と答える。でも、くまは一度マリージョアに突入しているため、途中で話を変えた？
ニカみたいな未来
再びエッグヘッド。
（ONE PIECE1103話 ©尾田栄一郎／集英社）
ジュエリー・ボニーは「このまま殺されるぐらいなら…」とサターン聖に対して、【ニカみたいな未来】と称する攻撃を食らわせる。【歪んだ未来】の派生技か。どうやらボニーのトシトシの実は、年齢操作というよりも「空想を具現化する技」っぽいのか。
ニカという言葉を聞いたサターン聖は一瞬度肝を抜かれるが、ボニーのゴム人間化しただけの技に安心する。「なるほど。名を知っているが、それが何かを知らない。こいつの中でまだニカと麦わらの白い姿は繋がっていない」とほくそ笑む。
この間隙を縫って、ルフィは誰かしらから大量の食料を与えられて復活する。どうやら黄猿説が濃厚。サターン聖の威迫に影響を受けないキャラがいたとしたら、海軍大将クラスの人間しか考えにくいのも大きい。実際、直後に黄猿の無言シーンが意味深に描かれています。
ボニーの能力は発現タイプ
しかしボニーの能力はCP8のアルファを一撃で倒したときと比べても明らかに弱まっていた。この理由は五老星のサターン聖が知っていた。
（ONE PIECE1103話 ©尾田栄一郎／集英社）
何故なら、サターン聖が能力を与えていた張本人だから。悪魔の実のエキスだけを抽出し、赤ん坊だったボニーに与えていた。その後、能力が開花するかどうか調べるためにボニーは実験台にされていた。結果的にボニーは6年前の6歳時にトシトシの実を開花させています。
（少年ジャンプ2024年4・5合併号 集英社）
先週号の解説に「トシトシの実の能力が発現」と表現されていたことから、悪魔の実は食べていないと暗に仄めかされていました。
サターン聖はボニーの母親（ジニー）にも薬物実験を行っており、この副反応として青玉麟が発症していた。これが結果的にボニーにも遺伝していた。逆に言うと、青玉麟が根治したからボニーのトシトシの実は開花した？サターン聖の科学者としての実力もベガパンク並み？
虫ケラの気持ちを理解しろというのか？
このトシトシの実は「いかなる未来にも変身できる能力」とはサターン聖。ただし、「現実を知る度に選べる未来が狭くなっていく」というデメリットを持っていた。本来は子供との相性が良さそうな悪魔の実ですが、ボニーは度重なる悲劇を前にニカの存在を信じきれないでいた。
だからトシトシの実の本髄は年齢操作というよりも「願望の押し付け」に変わってきている模様。
ただサターン聖が人体実験を行っていたことにブチ切れたのがベガパンク。「くまの家族は青玉麟に翻弄されたんじゃぞ！くまはその為に命を差し出したんじゃ！よくも取引などと恩着せがましく！」とサターン聖を痛罵する。
ベガパンクもくま本体を人体実験してた張本人なのでどやねん、と思ったりもしますが、「おい…私の身にもなってみろ。虫ケラの気持ちを理解しろと言うのか？不可能だ」とはサターン聖。あまりに冷たい表情に復讐を誓ったボニーですら恐怖に震えた。
ごめんね、お父さん…
まさに絶体絶命のピンチを前に、赤犬サカズキたちとの戦いで息も絶え絶えのバーソロミュー・くまがエッグヘッドに飛んで現れる。あらゆる威権チップすら無視して、ボニーとサターン聖たちがいる島の中央部に一直線に向かうくまに海軍たちは騒然となる。
しかしサターン聖は「くまが来る筈がない」と意に介さず。その間もボニーは恐怖に今にも心が壊れそうだった。海軍たちが次々と発砲して食い止めようとする中、くまは猛然とボニーの元に向かうのであった。
（ONE PIECE1103話 ©尾田栄一郎／集英社）
ボニーの「あたしもう…このまま死んだ方が…楽かもしれない…ごめんねお父さん」という、今にも壊れそうな心の声が聞こえているかのように。しかし、悲痛なボニーの叫びもサターン聖にとっては騒音でしかなかった。今まさにボニーを踏み殺そうとした瞬間…
（ONE PIECE1103話 ©尾田栄一郎／集英社）
くまは身を挺してボニーを守った。表情はサイボーグのそれだったが、くまの心は父親のそれに支配されていた。何年かぶりの再会にボニーは安堵の涙を流すが、くまは間髪入れずにサターン聖の謎の角を掴んで殴り飛ばそうと拳を振り上げた場面で、ワンピース1103話は終わります。
ワンピース最新1103話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1103話のネタバレ感想でした。
今回の感想を一言でまとめると、まさに胸熱展開でした。自我を失ったはずのバーソロミュー・くまが、まさかのジュエリー・ボニー救出に動くという。過去編での自我を失うクダリは、一種のネタフリのような役割を果たしていた模様。
ただどうやってボニーの居場所を把握できたのかは疑問ですが。ましてや、何故マリージョアに一度向かったのかも疑問。だから威権チップを追ってサターン聖を襲撃しようとした結果、たまたまボニーの姿も確認できた？
とはいえ、どちらの場所もくまにとっては因縁が深い場所なので、ただただ機械的にあちこち飛んで偶然居合わせただけなのかも知れませんが…。でも、ただでさえ瀕死のくまがサターン聖に勝てるかと言うとやはり微妙な所でしょう。最終的にルフィの活躍は必至か。
ワンピース1104話予想
最後は次のワンピース1104話を予想して終わります。
やはりこのままサターン聖との戦いが続くはず。サターン聖の冷酷な性格を見る限り、どっちかが死ぬまで戦いが終わることはないはず。つまり、最終的にサターン聖は倒されるはず。五老星の一角が消えたことで、まさに最終戦争の火蓋が落とされるのか。
ただいくら娘のボニーを守るためとはいえ、今のくまがサターン聖を撃破できるかと言うと微妙でしょう。だから、太陽の神ニカの能力を持つルフィが、やはりサターン聖を撃破するに違いない。実力差を考えると、ルフィ以外にも麦わらの一味が総動員で倒すのか？
またルフィに食料を与えた人物も鍵を握ってくるはず。麦わら側は動けないキャラばっかりだったことから、世界政府側に裏切り者がいるのか。ヌマヌマの実を持つカリブーとも言われますが、海軍大将の黄猿がルフィを助けたとなれば、海軍を裏切ったに等しい。
今後、海軍の動きにも影響を与えるのかも知れない。またドラゴンとイワンコフの会話を聞くと、革命軍も参戦してきそうな予感も。くまが未だに自我を保っているように見えるのは、やはりバッカニア族という種族が関係か。
サターン聖の口から800年前の過去に関する重大情報が発表されるかも知れない。
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