【漫画紹介】ハンターハンターはやっぱり名作すぎて面白い?おすすめ?内容あらすじネタバレ感想まとめ【口コミレビュー・評価評判】

少年ジャンプ(集英社)で連載中のおすすめ人気バトル漫画が『ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)』。

このハンターハンターは休載が多い漫画として知られております。『ONE PIECE』のようにたまに休載するならいざ知らず、『ハンターハンター』の場合は年単位。お前は『こち亀』の日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)かッッ!と誰もが一度はツッコミを入れたことがあるはず。

本当にハンターハンターは冗談抜きで一度休載すると連載が再開するまでに年単位の時間を要することが多い。でも、何故そんなに休載しているにも関わらず、天下の少年ジャンプで『ハンターハンター』は長期連載が続いてるのか?

答えはシンプル。端的にまとめると「内容が面白いから」という一言に尽きます。

そこで今回ドル漫では「ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)のどこが面白いのか」について徹底的に考察していこうと思います。いつ完結を迎えるのかは作者・冨樫義博もおそらく分かってないと思いますが、ハンターハンター単行本購入時の参考にしてください。

【解説】ハンターハンター あらすじ内容・ストーリー物語まとめ

まずは簡単に『ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)』のあらすじやストーリーから解説していこうと思います。既にある程度ハンターハンターの内容を知ってる方は下にスクロール推奨。

『ハンターハンター』の主人公はゴン。

ゴンはくじら島で暮らす少年。父親・ジンは死亡したと聞かされ、ミトという義母によって育てられていた。しかし、ひょんなことから父親・ジンが世界有数のプロハンターであり、現在も生存している事実を知る。

そこでゴンはジンに会いに行くため同じくプロハンターを目指すものの、ハンター試験を受験するだけでも至難の業。しかし、この過程でゴンはキルアやクラピカ、レオリオといった仲間たちと出会う。

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(ハンターハンター15巻 冨樫義博/集英社)

そして、ゴンは仲間たちと共に様々な困難に立ち向かう。果たしてゴンはプロハンターになれるのか?父親であるジンに無事会うことはできるのか?ハンターハンターの内容とは、まさにゴンがハンターを目指すストーリーである。

いずれ『ハンターハンター』のあらすじ内容の詳細は記事化したいと思います。

ハンターは斜め上を行く展開が面白い!

まず『ハンターハンター』の面白さの醍醐味は、やはり展開力やネーム力にあります。

要するに端的に言うと、ハンターハンターは「ストーリーが面白い」。他の漫画雑誌で例えるなら進撃の巨人などのように、『ハンターハンター』は次の展開が気になって思わずページをめくる手が止まらない。

ハンターハンターの話は「そーきたかー」「ここでそれが来る?」としっかり唸らせてくれる。いわゆる「斜め上の展開」が面白い。漫画の中には「展開が読めない=話が奇想天外すぎて分かりづらいだけ」で終わってる作品も多い。

ただ『ハンターハンター』はストーリーに大きな話の軸がしっかりあるので、いきなり場面転換が起きても混乱しない。誰でも読みやすいのにハラハラした仕掛けが待ってるのがすごい。言うのは簡単でも、これを実際にできてる漫画家さんは少ないでしょう。

○ハンターハンターの伏線が大胆すぎてワロタ

そして、ハンターハンターは伏線を堂々と張ってるのが面白い。

例えば、ハンターハンター14巻でグリードアイランド編の「ニッグ(NIGG)」が好例。読者の目の前にはっきり表示されていたのに、この伏線に誰も気付かない。むしろ、堂々と置かれてるからこそ読者が気付かなった。

まさに大胆不敵。ハンター読者なら誰もが伏線を明かされた時に驚愕したはず。しかも、その伏線が読者を騙す引っ掛けってだけでなく、次の展開へと繋がる仕掛けになってるのがすごい。

グリードアイランド編→キメラアント編→暗黒大陸編にそれぞれのラストが次に繋がる壮大な伏線が隠されてる。グリードアイランド編だとNIGGやアカンパニーという魔法、キメラアント編はキメラアントそのものが次のストーリーの大きな前フリになってる。

だから、ハンターハンターの作者・冨樫義博はプロット力は天才的であり、ストーリー構成力に誰もが目が引くに違いない。話の動線の作り方や誘導の仕方が巧み。もちろん全部が全部面白いというとハードルは上がるものの、少なくともクオリティの高さは少年漫画誌のそれではない。

そのため『ハンターハンター』のストーリー性については、わりとみんな面白いと評価できるはず。

ハンターハンターの醍醐味は「バトル描写」

ただ何と言っても、『HUNTERxHUNTER』の面白さの醍醐味は「バトル描写」にあります。

やっぱりバトル漫画はキャラクターが戦ってなんぼの内容。肝心のバトル描写が面白くなくっちゃ意味がありません。でもハンターハンターは読者を飽きさせない工夫がバトル描写で随所に見られるのがおすすめ。

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(HUNTERxHUNTER21巻 冨樫義博/集英社)

例えば具体的に見ると、キルアとシュートのバトル描写がおすすめ。

シュートは複数の手を操作できる念能力者なんですが、それをキルアがヨーヨーを使って見事にさばいてる場面。どうしてもゴチャゴチャしがちなシーンだったりしますが、キルアをしっかり中心を据えて見やすい。

しっかり描くところは描いて、描かないところはちゃんと描かない。またキルアがあえて焦点を合わせず、周辺視野で攻撃に対応してるのがリアル。意外と簡単そうで難しい描写ではなかろうか。

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(HUNTERxHUNTER21巻 冨樫義博/集英社)

同じく二人のバトルからだと、シュートが先程の手をオトリにしてキルアの前にスンッと現れた場面もカッコいい。フツーは擬音は「ガガガ」とか「バーン」とかってのが多いですが、素直に「速い!!」と表現。

まさかの文章による擬音。作者・冨樫義博は大御所のくせに、こういった新しい表現にちょくちょく挑戦して既成概念にとらわれない。非常に好感を持てますし、こういった挑戦する姿勢がハンターハンターを面白くしている要因。

○ダイナミックかつ変則的な構図がおすすめ!

またハンターハンターは構図もワンパターンじゃない。

色んな角度からキャラクターや状況を表現するから、バトル描写に「飽き」が来ない。画力に長けた人でも苦手な構図や好きな角度やアングルがある。どうしても連載を続けてると、長期漫画はワンパターンな画や構図になりがち。

もちろん何でもかんでも構図をクルクルさせればいいってもんじゃないですが、『ハンターハンター』では構図のセンスがバトルにふんだんに活用されており、要所要所で光る構図を見せてくれる。

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(HUNTERxHUNTER27巻 冨樫義博/集英社)

例えば、画像は最強メルエムに立ち向かっていくネテロ会長なんですが、魚眼レンズ的な構図を用いてる。一見すると奇をてらってますが、非常に奥行き感があって見やすい。また「メルエムとの距離感」がそのまま強さの対比を表現してる演出にも思えます。

さらに言えば構図だけではなく、『HUNTERxHUNTER』ではコマ割りも工夫されてて面白い。

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(HUNTERxHUNTER2巻 冨樫義博/集英社)

例えば、画像だとヒソカにぶん殴られてるレオリオ。様々な角度から描くことで場面が非常に立体的。それでいてレオリオがコマを追うごとに回転してる感じが伝わるため、非常にダイナミックな攻撃に映ります。

あとはコマからキャラクターがはみ出してることも特徴。どうしても「漫画はコマの中にキャラクターを収める」と考えてる人は少なくない。ただ『ハンターハンター』は真逆。そのことで「窮屈感」が薄く、漫画の躍動感みたいなんに繋がってる点がおすすめ。

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「念」という必殺技がバトルの幅を広げる!

そして、バトル漫画における最大の醍醐味といえばやはり必殺技。

ハンターハンターでは必殺技のことを「念(ねん)」と呼ばれており、簡単に解説すると、人間が潜在的に持っている「オーラ(生命エネルギー)」を使って攻撃したり、防御したりする。特に「発」と呼ばれる部分で様々な必殺技を展開。

この念が非常に多彩で面白い。

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(ハンターハンター11巻 冨樫義博/集英社)

例えば、幻影旅団のクロロ・ルシルフルの念だと「スキルハンター(盗賊の極意)」が面白い。相手の念能力を奪ってしまう念能力。制約や条件は大きいものの、相手によって様々に使い分けられてバトルの幅を広げてくれる。

そして、何よりポージングがカッコいい。構図の上手さも相まって非常に様になってる。漫画の必殺技ってただ攻撃力が強いとかだけじゃなく、やっぱりカッコ良くてなんぼ。少年漫画だったらなおさら。

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(ハンターハンター27巻 冨樫義博/集英社)

他にもゾルディック家のキルアの念だと「疾風迅雷」。自ら電気をまとって肉体の反射速度を著しく上げることが可能。まさに雷のごとき高速で移動し、当然相手を痺れさせることも可能。

念能力のアイデアが非常に幅広い。マイナーな敵キャラだとオロソ兄妹の「ダツdeダーツ」という念能力なんかが面白かった。『幽☆遊☆白書』後半とかそうでしたが、これぞ能力バトル漫画だよなー…と感動することもしばしば。

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○見せ場としての念が演出的にも面白い!

あと『ハンターハンター』は必殺技(念)の見せ方が上手い。また演出としての効果が抜群。

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(ハンターハンター27巻 冨樫義博/集英社)

例えば、モラウの念だと「ディープパープル」。大量の煙をオーラでまとって操作する必殺技なんですが、どれ一つとして同じポージングの煙がいない。これぞ見せ場という演出としても機能してる。

割と定番すぎる演出ではありますが、念をかっこ良く発動させた後に必殺技名をバーンと持って来るのが男心をそそると思います。読者のテンションは上がって、こういう一つ一つの見せ場が展開にアクセントを生む。

前述の念能力もそうですが、パット見がカッコいいのが良い。また能力のネーミングセンスも相まって、基本的に既存の単語を上手に組み合わせてるだけなので覚えやすい。また能力の内容と合った名前なのでシックリ感がハンパない。

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(ハンターハンター27巻 冨樫義博/集英社)

そして、ハンターハンターは「念」をストーリーを展開させることに活かしてるのがすごい。画像はメレオロンの透明化(実際は存在を気付かせないだけ)ですが、この念能力がなかったら次の展開は生まれない…みたいなことが多々ある。

他にも、メルエムの「相手を吸収する念能力」とシャウアプフの「人の心を読み取る能力」を見事に融和させて、これがキメラアント編の最後の大オチに繋がってたことも有名な話。ただ単に「相手に勝つアイテム」として終わってない。

こういったバトル漫画にありがちな必殺技ですら付け焼刃的には生み出されておらず、ストーリーの一部に組み込まれてるのが『ハンターハンター』のすごさであり面白さと評価できましょう。

キャラの生死を出し惜しまない作者の姿勢がおすすめ!

そして、『ハンターハンター』はとにかく「出し惜しみ」を一切しないのがおすすめ。いわば作者・冨樫義博の姿勢こそおすすめ。まさに面白さを追求する貪欲さ足るや、男子中学生の性欲並であります。

一般的な漫画家であれば長年作りあげたキャラクターは、きっと大事にして愛でる傾向がある。下手に死なせたりはしないと思うんですが、『ハンターハンター』はとにかくキャラクターを大胆に壊す。そして、とことんイジり倒す。

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(ハンターハンター18巻 冨樫義博/集英社)

例えば、ハンターハンターの主人公・ゴンですらご多分に漏れず。爆破を操るゲンスルー戦では、ゴンは左腕を掴まれて吹き飛ばされる。画像は割愛しますが、実際にゴンの左手が消滅してしまう。まさに無茶苦茶。

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(ハンターハンター25巻 冨樫義博/集英社)

他にも、プロハンターすべてを統括する会長・ネテロの表情はもはや完全な悪役キャラ。この時のネテロの登場シーンも意外感があった展開で非常に面白かった。ハンターハンターマニアなら誰でも覚えてる名シーン。

ネテロは普段はオチャラケたジジイキャラだったんですが、最終的に自爆する場面ではコレを上回る醜悪で悪魔的な表情を浮かべるのも面白い。それ故に『ハンターハンター』は読者の評判や要望とか全く無視してることもしばしば。

メルエムの部下であるシャウアプフやモントゥトゥユピーも表情を遊び倒す。最強の敵キャラだけあって普段はシリアスな表情が多い。シャウは強面、ユピーはイケメンキャラが定着化してたにも関わらず、もはや一周回ってただの悪ノリとしか思えない。

もちろん『神様の言うとおり』や『テラフォーマーズ』のように無闇矢鱈にキャラクターを死なせればいいってもんでもない。やはり読者に愛着を持たせた上で、そのキャラクターの「死」や「壊し」が来ないと読者の心は動かない。

だから『ハンターハンター』は良い意味で無茶苦茶してくるから面白い。

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キャラクターの心理描写や駆け引きが面白い!

ハンターハンターの作者・冨樫義博はキャラクター描写も上手い。

キャラクターの表情一つにしても、例えばキャラの目線がどこに向いてるかなどが一目瞭然。キャラの向きや位置が視覚的に分かりやすくなるだけで、次の展開や会話の流れを読者はスラスラっと読める。

一見すると当たり前の部分でありますが、意外とできてる漫画家が少ない。そして、『ハンターハンター』はキャラクターの心理描写も実に巧み。キャラの表情描写うんぬん以前に、キャラクターの肉付けが上手いから面白い。

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(ハンターハンター28巻 冨樫義博/集英社)

敵(キメラアント)のイカルゴは最終的に仲間となって、結果的にキメラアント側を裏切る。敵だったにも関わらず、「自分の命と引換えのつもりなら、何て楽に引き金を引けることか」と男気に溢れまくり。この生き様に読者は共感。

他にも『ハンターハンター』はキャラクター同士の駆け引きも面白い

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(ハンターハンター32巻 冨樫義博/集英社)

ハンターハンターの会長選挙では、海千山千たちの知略謀略が複雑に交錯したバチバチの頭脳戦が展開。各々のキャラクターが個性を出しつつも、それらがストーリーの中でちゃんと回っていくのはすごい。

十二支んメンバーだったパリストンは悪魔的な頭脳の持ち主。しかし、一方で性格は祭り好きのチャランポランのため思考パターンが読みづらい。そのため選挙では余裕しゃくしゃくで詰将棋を展開。

逆に画像下のチードルは同じく頭脳派ではあるものの、性格はクソ真面目。だからこそ思考が読まれやすい。この対照的な二人の心理戦はチードル不利かと思われてたんですが、フタを開けてみると実は…みたいなオチが待っており、会話一つ一つに引き込まれる。

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(ハンターハンター30巻 冨樫義博/集英社)

『ハンターハンター』は緊張感ある駆け引きばかりではなく、キャラクター描写が豊かだからこそ、非常に感動的なシーンも少なくない点もおすすめ。特に画像の「メルエムとコムギのラストシーン」はまさに典型例。

本来はラスボスだったメルエムと、本来はモブキャラだったコムギがここまで結び付きが強くなるとは誰にも想像ができなかったはず。キャラ描写を突き詰めたがゆえの、まさに後感は余韻アリアリ。

キャラクターの相関関係や心理描写を巧みに展開の中で生かしており、そのことで敵や味方同士の内部対立が起きたり、逆に融和が起きたり、こういった部分を含めての「斜め上の展開」が面白い。

【HUNTERxHUNTER】おすすめ総合評価・評判・口コミまとめ

以上、ドル漫による『ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)』が面白いかつまらないかの考察レビューでした。

一言でハンターハンターの評価をまとめると、冒頭でも既に触れたように「面白い」の一言。バトル描写もおすすめ、キャラクターもおすすめ、展開もおすすめ。ムダに休載してるだけあって、総じてトップクラスに面白い。

ストーリーに関しては叙述トリックといえば大げさですが、『ハンターハンター』は読み手をダマすのが上手い。そのため内容は頭が良い人が作った面白いネタを話術に長けた人が面白おかしく話してるような感じ。聞き手は最終的にネタバレされた時に、思わず唸るだけ。

『ハンターハンター』は精緻なプロットを織り成すだけではなく、それとは相反するような大胆な展開力でストーリーを進めていく点もGOOD。そして、同時に複数のキャラクターを見事に使いこなす操作の巧みさにプロの漫画家さんはきっと嫉妬で狂ってしまうほど。

マンガの中に「光るもの」が一つでもあれば、読者はそのマンガに期待感を抱いてコミックスを購入する。この期待感とは「面白さ」と言い換えることもできて、それが長期連載に繋がっていく秘訣なんだと思います。

でも、『ハンターハンター』の場合は光るものが一つ二つどころではない。しかも読者があれこれ要求しなくても、コッチの要求以上のことを毎回提供してくれるので読み味の安心感はハンパない。だから長期休載も許されてる理由だろうと考察してみる。

そのため『ハンターハンター』は少年漫画ではありますが、老若男女問わず面白いと思える漫画ではないかとドル漫では評価してみる。ただ強いて言えば、「暗黒大陸編」以降の展開はややストーリーがゴチャゴチャしているかも知れません。

ちなみに【感想】ワンピースが名作漫画すぎて面白いw【感想】進撃の巨人が名作漫画すぎて面白いなども併せてご覧ください。

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