【おすすめ漫画】ケンガンアシュラ 全27巻 ネタバレ考察まとめ【面白い】

つい先日、おすすめ格闘漫画の『ケンガンアシュラ』が完結。

『ケンガンアシュラ』の作者はだろめおん(作画)、サンドロビッチ・ヤバ子(原作)。掲載サイトは裏サンデー。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックの格闘漫画。

(ケンガンアシュラ8巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

そこで今回ドル漫では「ケンガンアシュラのおすすめポイント」を考察していこうと思います。面白いかつまらないか内容に興味があった方などは、是非今回の考察記事をチェックしてみてください。

【内容解説】ケンガンアシュラのあらすじ・ストーリー物語

まずは『ケンガンアシュラ』の内容を解説。

平成の現代から遡ること300年前の江戸時代。商人たちが「御用達」という地位を巡って、日夜血で血を洗う争いが繰り返されていた。しかし暴力の連鎖は止まらず、江戸の治安は悪化する一方だった。

そこで徳川七代将軍・徳川家継が「争いを収めたくば、正々堂々と雌雄を決するが良い!」という命令を下す。

そして、始まったのが「拳願仕合(けんがんじあい)」と呼ばれるもの。各商人たちが自分の地位や威信を賭けて、自らが選んだ闘技者同士で戦い合わせ、勝利した者だけがその地位や権力を奪える。

まさに拳願(けんがん)とは「闘技者の拳に願いを託す」という意味。

これは時は流れた現代でも「拳願仕合」は続いていた。片原滅堂を頂点とする現代の拳願会には世界有数の日本企業が集結し、それぞれの会員企業がお互いの「利権」を賭けて、お互いの闘技者たちが戦い合わせる日々が続く。

そして、今、拳願会の会長の座を賭けた「拳願絶命トーナメント」が新たに開催されようとしていた。

○ケンガンアシュラの主人公が十鬼蛇王馬(ときたおうま)

(ケンガンアシュラ1巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

この拳願トーナメントで活躍するのが主人公・十鬼蛇王馬(ときた・おうま)

すごいキャラ名ですが、「逢魔が時(おうまがとき)」のアナグラムらしい。逢魔ヶ時の意味は「魔物に出会うとき」みたいな意味。これから十鬼蛇王馬が「様々な魔物(対戦相手)」と出会う展開を予兆したかのような名前。

『ケンガンアシュラ』の主人公・十鬼蛇王馬は乃木グループの総裁・乃木英樹の力なども借りながら、しがないサラリーマン・山下カズオと共に拳願試合に参戦。そして、日本一の企業を決める戦いが勃発する。

つまり、『ケンガンアシュラ』という漫画タイトルは「拳願試合に出場する者たち」みたいな意味。阿修羅とはまさに「戦闘の神さま」。要するに「格闘トーナメントや出場者そのもの」を指していると考察されます。

【ケンガンアシュラ】個性的な登場人物たちが面白い!

まず『ケンガンアシュラ』の最初のおすすめポイントは「登場人物」。キャラクターがいちいち個性的で面白い。

(ケンガンアシュラ9巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

例えば、「目黒正樹(めぐろ・まさき)」は幼少期から完全なシリアルキラー。

西野カナ風に言うと、「やりたくてやりたくて震える」ほど。殺意のテンションがMAXに達すると血の涙を流す。集中力が上がりすぎて、目のためにハエが止まっても気付かないほど。

目黒正樹は柔道の天才。ただ投げ技があまり強すぎる故、屈強な男ですらあらゆる部位をねじり折ってしまうため、ことごとく死体は凄惨な姿で発見される。

(ケンガンアシュラ14巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

他にも、例えば最強キャラクターの「加納アギト」。

今まで拳願試合では一度も負けたことがない157連勝0負を誇る帝王。大日本銀行総裁の片原滅堂に雇われていることから「滅堂の牙」という異名を持つ。

屈強なフィジカルに加えて、あらゆる武術も即座に吸収する格闘センスを併せ持つため、あらゆる戦況に対応。普段は冷静クールではあるものの、相手が強ければ強いほどどんどん覚醒してしまうラスボス。

(ケンガンアシュラ7巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

また「呉雷庵(くれ・らいあん)」の表情は、まさに悪魔。「一方的な蹂躙が好きなんだよ!」というセリフからもヤバさビンビン。画像は「外し」という脳のリミッターを外した場面。

だから『ケンガンアシュラ』では登場人物の一瞬の表情も上手い。やっぱり漫画にはこういう「一瞬の引き」があることで、その後の展開の期待感を高めて戦いを盛り上げてくれる。

○【面白い】人間離れしたキャラクターばかりで草不可避

『ケンガンアシュラ』はあくまで格闘漫画なんですが、もはやバトル漫画並に「人間離れしたキャラクター」も多い。

(ケンガンアシュラ13巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

例えば、死刑囚の「坂東洋平(ばんどう・ようへい)」は関節がうねんうねんに曲がる。バキシリーズの烈海王にも首を関節を外して…という似たような場面がありましたが、画像だけ見たら単なるホラー漫画。

この坂東洋平はかつて893事務所を襲撃して、素手だけで16名の命をあやめたシリアルキラー。口癖も「悪いが私は殺す以外の倒し方を知らないんだ」。

ただ死刑囚として25年の間に45回の絞首刑が執行されるものの、この強靭な肉体のせいで生き延び続ける。まさに法律すら敗北させた男。

(ケンガンアシュラ13巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

坂東洋平は関節があまりに柔らかいので、対戦相手の英はじめ(はなぶさ・はじめ)が首を攻撃しようとしても、そのまま自分の頭蓋骨と頚椎に挟んで英の指を折ったことも。

ちなみに、英はじめも割とイカレポンチ。自分の骨を削って刀剣に仕上げ、それを体内に仕込んで対戦中に使うなど、まさに飛び道具全開で戦ってくる人体を解体することが大好きの闇医者。

(ケンガンアシュラ11巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

他にも面白いキャラクターが「賀露吉成(かろよしなり)」。

職業は普通の漁師なんですが、賀露は一人で銛(もり)だけでクジラを倒すこともある屈強なフィジカルの持ち主。サメを素手ゴロで倒した花山薫と良い勝負。

それ故に毎日船に揺られているせいか、圧倒的なバランス能力を持つ。足の指先だけでピーン。この体幹の強さはアモーレの長友佑都の比ではない。しかも、平衡感覚が狂えば狂うほど「逆に平常時」に戻って強くなる。

つまりダメージを負えば負うほど本来の力を発揮するという、まさに手が負えないキャラ。

(ケンガンアシュラ8巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

他にも「因幡良(いなばりょう)」は自分の髪の毛を自在に操って攻撃してくる。例えば、画像の場面だとアングルや構図の使い方も上手くて引き込まれる。

『ケンガンアシュラ』は格闘漫画ではありますが、因幡のようにネタに走ってる感が強いものの、これぐらいで大げさでちょうど良い。違和感は感じることは少なく、素直に「面白さ」に繋がってる。

だからこんな面白いキャラクターたちが死ぬ気で殴り合って戦い合って、それで面白くない格闘漫画ができるはずがない。

【ケンガンアシュラ】派手な格闘描写もシンプルに面白い!!!

『ケンガンアシュラ』のジャンルは格闘漫画。いくらキャラクターが面白くても、一番重要な要素は「格闘描写」そのもの。そこがダメなら格闘マンガとしては面白くないはず。

でも、結論から書くと「格闘描写がすごい部類」に入ると思います。

(ケンガンアシュラ7巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

例えば、警官の「阿古谷清秋」とデブオタの「河野春男」が戦った場面などが好例。

阿古谷が河野に膝蹴りをボーンと入れると、河野のぶっ飛んだ顔がすごすぎて笑う。蹴りの打点のインパクトの位置が河野の顔と離れていることで、それだけ衝撃が強かったことも表現されてる。

(ケンガンアシュラ5巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

他にも「今井コスモ」の絞め技。

背景に巨大なアナコンダのような蛇が描かれていることで、今井の絞め技の強烈っぷりが表現されてる。こういうデフォルメ的な演出も面白く魅せられる。

(ケンガンアシュラ8巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

「若槻武士(わかつきたけし)」と「室淵剛三(むろぶち・ごうぞう)」の対戦では、若槻のパンチが思い切り室淵の胸元にめり込む。室淵の背中がほぼくの字型。

これほど大げさな表現は『ドラゴンボール』以来でしょう。

何故なら、殴った側の若槻武士は常人の52倍の筋繊維密度を持つ男だから。出生児の体重はなんと12150グラム。異様に筋肉や筋繊維の密度が高い。さながら『喧嘩稼業』の金隆山康隆。

ちなみに【強さ】喧嘩稼業最強ランキングまとめなども併せてご参照。

○ケンガンアシュラのすごい格闘描写(ベストバウト)まとめ

そこで個人的にビビッときた『ケンガンアシュラ』のすごい格闘シーンを何個かピックアップしてみたいと思います。

(ケンガンアシュラ16巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

まずは主人公・十鬼蛇王馬と呉雷庵の一戦。

十鬼蛇のサッカーボールキックが見事。最初に足の甲と呉雷庵の顔面がヒットしたコマを持ってくることで一連の流れが見やすく、全体的な展開のテンポ感にも繋がってる。

(ケンガンアシュラ10巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

続いては、プロレスラーの「関林ジュン」と最強横綱の「鬼王山尊」の対戦シーンは衝撃的で面白かった。

関林が鬼王山を思いっきり持ち上げて地面でズドーン。この鬼王山何も出来ない無防備さと無様さが、その後のダメージの深刻さを予期させ、関林の投技の豪快さに見事に繋がってる。

(ケンガンアシュラ9巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

続いては、前述の「目黒正樹」と盲目の「ムデバ」の対戦シーン。

目黒がお得意の投技でムデバの左足を掴んで一本背負いで、床にそのまま叩きつけようとするものの、ムデバはそのまま投げ技の勢いを借りて右足で目黒の首元を踏みつける。

一本背負いからの首筋キックカウンターというテンポ感が素晴らしく、アイデア自体も非常に面白い。ドル漫では色んな格闘マンガを読んでレビューもしてきましたが、初めて見たシーンかも知れない。

(ケンガンアシュラ11巻 だろめおん・サンドロビッチ・ヤバ子/小学館)

他にも前述の「賀露吉成」とビルマ拳法の「鎧塚サーパイン」の一戦。

鎧塚サーパインに足裏で蹴りを入れられて、賀露は一瞬ダメージの大きさにたじろぐものの、そのまま鎧塚の足を掴んで上空へ振り上げて、そこから思いっきり地面に叩きつけるテンポ感が見事。

右ページの一番最後の影のコマが「良い間」を生んでおり、そのことで左ページの威力や破壊力の強さを伝えるタメとしての役割を果たしているのかも知れない。二人の体格差も上手に利用している印象。

【評判】ケンガンアシュラ 全27巻 総合評価・口コミ・感想レビューまとめ

以上、ドル漫による『ケンガンアシュラ』が面白いかつまらないかの考察でした。

今回の感想の結論をまとめると、『ケンガンアシュラ』は普通に格闘マンガとしては面白い

もちろん上を見ればキリがなく、『喧嘩稼業』などと比べるとさすがにキャラの心理の読み合いなど展開にやや単調さは否めないですが、それでも個人的に面白い格闘漫画と評価していいと思います。

個性的なキャラクターや派手なアクション描写は『刃牙』シリーズに面白さは負けていないと思いますし、実際『ケンガンアシュラ』の5巻の帯ではバキ作者の板垣恵介が「公認」と宣伝してくれてるほど。

作画・だろめおんは多摩美大出身だけあって、足の描き方こそ最後までヘタでしたが、総合的な画力がそこそこ高い。非常に派手なシーンは多く、やはり美大という学歴はメリットでしかない。漫画家の出身大学一覧まとめも参照。

だから『ケンガンアシュラ』の展開は、良くも悪くもシンプル。トーナメント形式で一つ一つの対戦が素直に描写されていくだけなので、下手に奇をてらった展開がない。そのため誰でも読みやすい漫画のはず。

格闘漫画好きなら一度は『ケンガンアシュラ』を読んでおいて損はないでしょう。また全27巻という比較的買い集めやすいボリューム感もおすすめではなかろうか。

ちなみに【考察】格闘漫画おすすめランキングまとめ【感想】刃牙道が面白いwwwなども興味があればご参照。