【おすすめ考察】進撃の巨人が名作漫画すぎて面白いww【ネタバレ感想まとめ】

別冊少年マガジン(講談社)で連載中のおすすめバトル漫画が『進撃の巨人』。少年ジャンプの『ONE PIECE』に匹敵するほどの人気。まだ30巻にも満たないものの、発行部数も数年以内に一億部を超えそうな勢い。

『進撃の巨人』の内容は至ってシリアスなんですが、『進撃巨人中学校』といったおちゃらけたスピンオフ漫画ですら発行部数は数百万部を超えるほど。いかに面白い漫画であるかはそういった事実からも読み取れます。

そこで今回ドル漫では「進撃の巨人がどう面白いか」などを徹底的に考察してみたいと思います。進撃の巨人の何がおすすめなのか、今更ではありますが今回の考察レビューが購入時の参考になれば幸いです。

進撃の巨人 あらすじ物語・ストーリー内容

まずは『進撃の巨人』の簡単なあらすじから解説。

107年前、人類はナゾの「巨人」たちの襲来から身を守るため巨大な壁を作った。王都を中央として円形に作られた巨大壁は、順番に「ウォール・シーナ」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・マリア」と呼ばれた。この3つの巨大壁のおかげで生き残った数少ない人類は平穏な日常を再び謳歌することとなる。

しかし、100年以上は続いた人類の繁栄は突如として壊される。何故なら、最も広大な範囲をカバーしていた「ウォール・マリア」が超大型巨人と鎧の巨人によって壊されたからである。逃げ惑う市民たちは、再び巨人たちに蹂躙された恐怖を思い出す。

そして、人類の活動領域は「ウォール・ローゼ」内にまで狭まった。

『進撃の巨人』の主人公・エレンやミカサたちは、その時にウォール・マリア内に住んでいた子供だった。5年後、エレンとミカサは壁外の巨人たちを駆逐する戦闘部隊・調査兵団に配属される。

母の命を奪われたエレンは巨人たちへの復讐を誓った矢先に、またしても超大型巨人たちが襲来。

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(進撃の巨人2巻 諫山創/講談社)

そして今度は「ウォール・ローゼ」までもがついに破壊されてしまった!次々と壁内に流入してくる無数の巨人たちは、再び絶体絶命の危機を迎える人類。果たして人類は巨人に為す術があるのか!?

巨人たちは何故人類を襲ってくるのか!?…みたいなストーリーの内容になります。

巨人たちが絶妙にキモすぎる件

進撃の巨人のおすすめポイントは、とにかく「巨人たちが気持ち悪い」こと。そのことがホラー漫画やパニック漫画的な面白さに繋がってる。

一見すると巨人の見た目はフツーの人間と変わらないんですが、それゆえにそのまま巨大化した時のキモチ悪さったらない。しかも巨人たちは終始無言でグイグイ迫ってくるから、意思疎通ができないことが恐怖でしかない。

まだ巨人たちが「お前ら食ってやる!!」みたいな陳腐なセリフを吐いて襲ってくれた方が怖くない。街中で見知らぬオッサンが突然近づいてきたら、男でも軽くビビりますがそんな比ではない。

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(進撃の巨人19巻 諫山創/講談社)

例えば、センター分けの巨人が襲ってくる場面だと、やはり無表情。『アイアムアヒーロー(花沢健吾)』のZQNと同じように、敢えて人間としての痕跡をちゃんと残した方が効果的に恐怖感を煽れるらしい。

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(進撃の巨人5巻 諫山創/講談社)

他にもイルゼ・ラングナーという兵士が出会った巨人は、顔を近づけて鼻息荒くフーフー。巨人の攻撃方法は、人間をつかんでは「食べる」だけ。だからやたらと近付いてくるだけだから不気味そのもの。

画像は割愛してるものの、巨人の食い方が粗暴そのもの。人間を手羽先を食べるような掴み方でそのまま噛み砕くだけ。だからアニメ版進撃の巨人で拝見した人も多そうですが、巨人の動き方も絶妙にキモい。

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(進撃の巨人5巻 諫山創/講談社)

特に「奇行種」と呼ばれる巨人が気持ち悪い。一体どういった行動を取るかが全く読めない。例えば、画像のサシャが追いかけられてる場面だと、なにこの巨人の走り方(笑)

通常種と呼ばれる巨人はゆっくり歩いて近付いてくるだけ。それはそれでもちろん気持ち悪いものの、奇行種はいちいち行動が読めない。画像の奇行種は寝そべった状態から人間を見つけたので、そのまま一目散に追いかけてきた。いや、それにしても(笑)

逆に、普通ならそのまま襲ってきて良さそうな場面でも、じーっと木陰から眺めてくるだけだったり、人間を襲えない場面と分かれば知らん振りをして誘い込もうとしたり、知恵があるんだかないんだか絶妙なラインが言葉で表現できない気持ち悪さに繋がってる。

【おすすめ】三次元的なバトル描写がかっこいい!

そして、『進撃の巨人』の一番面白いおすすめポイントが「バトル描写」にあると言えます。

どうやら進撃の巨人の作者・諫山創は総合格闘技(UFC)が好きらしく、その描写力が本当に圧倒的。立体的なアングルから紡ぎ出される巨人同士の戦いは、まさに三次元的でめちゃくちゃ面白い。

例えば、人類は立体機動装置を使って、自分よりデカい巨人たちに立ち向かう。木々や家々にワイヤーを突き刺すことで、兵士たちは縦横無尽に動き回れる。このアングルや構図が立体的で見事。

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(進撃の巨人8巻 諫山創/講談社)

だから街中での巨人同士のバトルも圧巻。

右コマは下からの舐めるようなアングルから始まり、躍動感あるパンチの左の4コマ目に繋がってる。背後に見える民家や家屋もハッキリと描写することで、巨人同士の非常に迫力があるダイナミックなバトル感が見事に体現。

こういう一つの一つのさり気ないセンスや配慮が『進撃の巨人』がいちいち上手い。いちいちリアリティがあって、今まで漫画の中でありそうでなかったバトル描写が盛りだくさん。だから『進撃の巨人』は巨人同士のバトルが面白い。

○巨大な肉と肉がぶつかり合うバトルが面白い!

『進撃の巨人』に登場する巨人は身長が15メートル近くある。非常に大きい。そのため巨大な肉と肉がぶつかり合うバトルが圧巻。プロレスなんかでは味わえないダイナミズムが体現されており面白い。

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(進撃の巨人11巻 諫山創/講談社)

例えば、巨人の首投げシーン。鎧の巨人がフワッと浮いてる時の、手足がリアルすぎ。作者・諫山創は身体の描き方が上手くて、アスリートの引き締まった筋肉の特徴を見事に捉えてる。線は荒々しいんですが、絶妙にリアル。

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(進撃の巨人19巻 諫山創/講談社)

特に『進撃の巨人』で画像のバトルシーンが個人的に圧巻。

街中で巨大な巨人同士が激しく戦い、鎧の巨人が主人公・エレンを思いっきり投げつけて民家に叩きつける。しかも続けざまにエレンを勢いよくグイッと引きずり出して、そのまま殴りつけようとする。

これぞ荒々しいバトル。この見開きページの大胆さと、バトルのテンポ感が見事。読者に余裕を与えず、思わず読者は次のページをめくりたくなるではないか。こういった部分が『進撃の巨人』の面白い部分。

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(進撃の巨人19巻 諫山創/講談社)

他にも巨人を投げつけるシーンで面白いと思ったのが、画像の場面。

フツーであれば斜線を細かく描きたい所、敢えて下のコマではほぼ何も描かない。そのことで一瞬のフワッと浮いた感が描写されており、逆に「次に思いっきり高い場所から叩きつけられる余韻」を早くも感じさせるのがおすすめ。

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(進撃の巨人6巻 諫山創/講談社)

似たようなバトルシーンでは、女型の巨人が馬車に乗った兵士を蹴り上げるシーンが面白い。

背景には何でも描き込めばいいってもんじゃなく、この白地があるからこそ「蹴られた兵士の被害度合い」が伝わってくる。「パン」という擬音を選んだセンスもスゴい。結果、めちゃくちゃシンプルだけどめちゃくちゃ残酷。

○「いちいち飽きない≒いちいち面白い」

だから『進撃の巨人』では随所に「飽きさせない工夫」が散りばめられてる。

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(進撃の巨人11巻 諫山創/講談社)

例えば、主人公・エレンが倒されて立ち上がるだけのシーンなんですが、なんだろう絶妙にカッコいい。ジョジョ立ちに通じるようなポージング。手の開き具合も怒りに満ちており、心の底から湧き出た怒りのセリフも含めて、読者に非常に印象が残るものに仕上がってる。

作者・諫山創の空間を捉える力に秀でてる。映画「スパイダーマン」が可愛く見えるほど、暴力的な構図とアングルが見事。それと巨人同士の無骨なバトルとの相性抜群が噛み合ってて、獣の巨人が巨大な岩を持って投げるシーンなど、これぞ格闘描写!と言わしめるほどの「粗暴」が詰まってる。

飛び道具一切なしで純粋な格闘描写だけで、ここまで読者を熱くさせてくれる漫画は他にないと評価します。かつてプロレスに熱狂した少年たちも、きっとこんな気持ちだったのかなぁ…と思わせる「原始的な面白さ」が進撃の巨人には詰まっている。

かつて『ドラゴンボール(鳥山明)』を筆頭に「巨大な敵は読者受けしない」と一般的に言われていました。でも『進撃の巨人』を読むと、単にそれは作者の腕がなかっただけってことが分かります。

本当に肉弾戦こそ最強と言わしめてしまう「圧巻の面白さ」がここにはあるッッ!!!(テレ朝風)。興味があれば「進撃の巨人最強ランキングまとめ」もご参照。

圧倒的な展開力にグイグイ引き込まれる!

ただ『進撃の巨人』の面白さは単純なバトル描写だけにとどまらない。ストーリーなど展開力もおすすめの一つ。どんどん斜め上を行くような展開が次々と起こる『HUNTERxHUNTER(ハンターハンター)』に負けない面白さがあって、思わず読者はグイグイと引き込まれる。

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(進撃の巨人8巻 諫山創/講談社)

例えば「ウォール・マリア」といった巨大な壁の中には、実は巨人が埋め込まれてる。しかも眼球が動いていることからも分かるように、現在進行形でその巨人が生きている。これは一体どういう意味なのか!?…と思わず読者は興味が惹かれるはず。

この謎の答えについては「巨人の正体まとめ」も後で参照してもらうとして、『ONE PIECE(ワンピース)』のように伏線が回収されるまでに数年単位がかかる漫画も少なくないんですが、『進撃の巨人』は一切の出し惜しみがない。

非常に伏線の回収が比較的早いので(月刊誌だからそう感じるだけかも知れませんが)、読者は良い意味で考えるヒマを与えてくれない。そのため『進撃の巨人』の読み味は非常にテンポ感が良いのがおすすめ。

普通は月刊誌だと1話あたりのページ数が多く、どうしても全体的に間延びしがち。例えば同じく月刊連載だった『鋼の錬金術師(荒川弘)』ですら、自分はややテンポの悪さも感じました。

でも『進撃の巨人』はそういうのが一切なく、むしろ月刊誌のペースだからこその心地良いテンポ感がある。むしろ下手したら『進撃の巨人』が週刊連載だったら、ここまで人気が出てない可能性すらありそう。それほどに絶妙なペース配分。

終始張り巡らされた伏線が緊張感が堪らない。解き明かされていくプロセスは丁寧そのもの。そのため投げっぱなしで放置されないのが分かってるので、『進撃の巨人』は安心感を持ってストーリーを読み進められる点でも面白い。

【進撃の巨人】キャラの描写力や演出が面白い!

あと『進撃の巨人』はキャラクターの心理描写が上手いのも面白いポイント。恐怖で理性を失った兵士や、各々の立場の人間の心理描写など煽り方や演出力の点でも見事と評価せざるを得ない。

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(進撃の巨人8巻 諫山創/講談社)

例えば、アニというキャラクターが実は裏切り者だったと分かる場面が有名。このアニが見せた表情は、進撃の巨人読者なら誰もが覚えてるはず。作者・諫山創は絵が下手とは言われつつも、情報の伝え方や魅せ方は上手い。

エレンたちの視線の向きを見ても、その場で両者が視線がぶつかり合ってるのが伝わります。これは敵同士だからこそ視線がぶつかる。こういう些細とも思えるキャラ描写がいちいち漫画の緊張感を生んでる。

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(進撃の巨人10巻 諫山創/講談社)

他にも、ライナーが主人公・エレンに衝撃の事実を告白する場面。背後にいるベルトルトの視線がポイント。「え?ライナー大丈夫?今言って大丈夫?」という不安すぎる表情が、事態が急激に悪化してることに対する緊張感を煽ってる。

このジッと見つめることでライナーに対する依存感や、ベルトルトの気の弱さも演出。キャラクターの目線や視線の動きを使って読者を巧みに誘導してるのがポイント。また喋ってはいないんだけど、先程のアニのシーンも「ちょっとした間」で感情や状況を伝えてるのもおすすめ。

だから『進撃の巨人』は派手なバトル描写などが目立つものの、こういった些細な描写や演出に思わず引き込まれることも多い。

進撃の巨人はセリフや説明も的確!

例えば、『進撃の巨人』はセリフ力もレベルが高い。

シンプルかつハッキリとした言い回しで、端的に状況やキャラ自身の考えを伝えてくれるので、キャラクター同士の会話も読みやすい。セリフだけ読んででもキャラの違いを認識できるほど。

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(進撃の巨人18巻 諫山創/講談社)

『進撃の巨人』の人気キャラ・リヴァイのセリフだと、「待て待てこれ以上俺に建前を使うなら、お前の両脚の骨を折る」など、ズバッと言い切る小気味の良さやセンスは少年誌のクオリティーではない。

キャラクターの特徴をしっかり捉えた上でのセリフ回しは、前述の表情描写の上手さも相まって、キャラクターを個性的に肉付けしてくれて感銘や慟哭、共感といった感情の発露に一役買ってる。

キャラクター間でポンポンとやり取りされる言葉のキャッチボールはそれだけで見応えがあり、『進撃の巨人』はある種の「会話劇」としての面白さもある。だから、もし絵がついてなかったとしてもグイグイ読める漫画だと思います。

だから別に新しく吹き出しを使って説明されなくても、読者はキャラクター同士の会話を聞いてるだけでストーリーの大まかな流れが把握できるのも良い。また高度な心理戦が展開される場面でも、いちいち淀みなく読める。

こういったことも『進撃の巨人』のテンポ感の良さに繋がってるのではないかと、ドル漫では考察してみる。

また壁内では権力闘争や政治闘争も繰り広げられるなど、ストーリーの展開の進め方にご都合主義や安っぽさが一切ない分だけ、どうしても理解には時間がかかる。それでも解説が的確なので長々と説明されても、意外とそこまで苦にはならない。

『進撃の巨人』の世界観は特殊ではあるものの、その世界観にしっかり没入できるのがおすすめ。そのため『進撃の巨人』はストーリーも読みやすく、読者はただ身を任せてるだけで良い。

さながらジェットコースターに乗ってるかのように、進撃の巨人は楽して面白く読める漫画だとドル漫では評価してみる。

【面白い】進撃の巨人 総合評価・評判・口コミレビューまとめ

以上、ドル漫による『進撃の巨人』の何が面白いかの考察レビューでした。

結論をさっそくまとめると、『進撃の巨人』は2000年以降に発売された漫画の中では、間違いなく3本の指の中に入る面白さがあると思います。2018年現在、7000万部という発行部数に恥じないぐらい面白い。

『進撃の巨人』の設定だけ読めば奇をてらってるだけの漫画にしか思えないんですが、中身はバリバリの王道バトル漫画。主人公・エレンだけが変身できるというスペシャリティー感もバトル要素も少年誌向け。

弱者が巨悪に立ち向かっていくという、シンプルかつ痛快な読みやすいストーリー構成。謎が解消されては新たな謎が浮かび上がっていく怒涛の展開に、しっかり大人でもグイグイと引き込まれる力強さがある。

自分は進撃の巨人が評判になりだした8巻ぐらいから読み始めたんですが、想像してた以上に面白かったので驚いた。ハードルが上がった状態で読んでも面白かったんで、おそらく大多数の未読の読者は想像以上に面白いはず。

だから『進撃の巨人』は絵柄こそ少しクセはありますが、むしろ普段から漫画を読んでない読者にこそおすすめできる内容だと思います。