【感想】ホラー漫画「社畜と幽霊」がわりと面白いw【ネタバレまとめレビュー】

『社畜と幽霊』のネタバレ感想をレビュー。

作者は日日ねるこ。掲載サイトはとなりのヤングジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックのおすすめホラーギャグ漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどでも試し読み・立ち読みができます。

8月といえば、やはりホラー。色んなホラー怪奇動画をアップしてるYouTuberも大勢いました。個人的には自分もホラー漫画の一つや二つは8月中にレビューしたかったんですが、残念ながらできず。

理由はドラクエ11で遊んでいたから。本当にしょうもない理由。

そこで今回ドル漫では遅ればせながら、ホラー漫画『社畜と幽霊』が面白いかつまらないか徹底的にレビューしてみました。内容的には完全なホラーではなくギャグ漫画寄りではあるものの、ちょっと変わったホラー漫画が面白いのかどうか評価してみたいと思います。

社畜と幽霊のあらすじストーリー内容・登場人物

まずは『社畜と幽霊』の簡単なあらすじ内容から解説。

主人公は背山通(せやま・とおる)。28歳の典型的な社畜。今日もまた深夜まで会社でサービス残業を強いられる。ただ、そんな背山に更なる不運が重なった。

(社畜と幽霊1巻)

まさかの会社にオンナの幽霊(会社に棲みつく地縛霊)が現れてしまう。しかも作成していた書類に「おおおおおまえのウシロニ後ろ後ろ後ろ後ろシシシシシシシ」と謎の文字が現れ、思わず「なんだ…これ…」とのけぞってしまう背山。

ただ背山は社畜の中の社畜だった。

(社畜と幽霊1巻)

実は背山は恐怖で驚いたわけではなく、単に「マジかよ…これオレか?」と疲れから来る自分のミスだと勘違いしただけ。そして背山はデータは残ってるからと安心して、そのまま帰宅してしまう。

逆にオンナの幽霊が「え?」と思わず呆然してしまう。幽霊の力無げな両手と悲しげな表情が、何とも切なさ乱れ撃ちであります。そしてこれ以降、仕事をしたいだけの背山と驚かせたいだけの幽霊のバトルが会社内で勃発します。

だからあらすじ・ストーリーを一言でまとめると、まさに「ホラーギャグ漫画」のような内容。

幽霊がとにかくポンコツすぎてワロタwww

『社畜と幽霊』のメインテーマや核を一言でまとめてしまうと、「ポンコツすぎる幽霊キャラクター」にあります。ちなみに幽霊に詳細な名前は命名されていません。見た目が貞子風なので、さながら「貞美ちゃん」とでも呼べばいいのか。

(社畜と幽霊1巻)

例えば幽霊が資料室で物音を立てて注意をひきつけ、社畜の背山を呼び込む。まさに幽霊は「しめしめ」。ただ背山は社畜であるが故に、ムダな動きはしない。

(社畜と幽霊1巻)

誰もいないことを確認するとすぐさまドアを閉めて、幽霊のグワッを見事に交わす。

ただワンテンポ遅ぇぇぇ!!小学生のドッキリにありがちな失敗ですが、幽霊の動きがトロい。背山が開けた瞬間に襲いかからんとアカンやん。しかも幽霊は物体をすり抜けられるため、わざわざドアの影からコンニチワする意味もない。

○逆に背山に驚かされてしまうオンナ幽霊に草

(社畜と幽霊1巻)

他にも背後から社畜の背山を驚かせようと近づいた瞬間、背山は机をバンと叩く。この行為に深い意味はなく、背山は急な尿意におそわれたため急いでトイレに足を運ぼうとしただけ。言うなれば、勢いよく立ち上がっただけ。

(社畜と幽霊1巻)

でも幽霊の方が逆にめちゃめちゃビビる。明らかに、この動作は殴られることを回避した動き。きっと幽霊は生前彼氏や旦那で苦労したに違いない。もしくはいじめられっ子?そう思い巡らせるとちょっとした哀愁も誘います。

幽霊も所詮はもともと「人間の女性」。成人男性に殴られそうになれば、ヒッと身構えてしまうのも仕方ないのかも知れない。人間時代の記憶や習慣が残ってることから、意外と幽霊歴が浅いのか。

タヌキの幽霊に負けるぐらい弱くて草

この幽霊はオツムも含めて、色んな意味で弱い。

(社畜と幽霊2巻)

タヌキの野良幽霊を勝手につかまえて連れてきたものの、全然懐かない。

しかも中途半端に暴力で従わせようとしたもんだから、手をガブリと噛まれてしまう。お前どんだけ弱いねん。考えてみると、タヌキの幽霊を連れてきたから何やねんという話。貞子とタヌキという組み合わせに一体どんな感情を抱けばいいか分からない。

ちなみに、リアルのタヌキやアライグマは狂犬病を持ってるので、割りとガチで危険。マンガやアニメの影響があって可愛らしいイメージのあるタヌキですが、いわゆる害獣。だからオンナの幽霊が負けてもしゃーないんですが、リアルでタヌキを見かけたら逃げましょうw

○火の玉でヤケドしちゃうアホw

世の中には人間の幽霊以外にも、たくさんそういった霊的なもんが存在します。その代表例が「火の玉」と呼ばれるものではないか。墓場でよくゆらゆらと空中に飛んでいるらしい。ただ同じ幽霊からしてみると、自分の縄張りをおかす邪魔で目ざわりな存在らしい。

(社畜と幽霊2巻)

そこでオンナの幽霊が火の玉を捕まえて追い出そうとした瞬間、思いっきりヤケドしてしまう。

確かに幽霊とはいえ「同じ火」。それに触ろうという発想がアホ丸出し。とはいえ、思わず同情してしまうほどの大ダメージを食らう。お前の手はシルクかティッシュでできてんのかってぐらい真っ黒(笑)

(社畜と幽霊1巻)

こんな風に社畜・背山に意味のない脅かしを仕掛け続けるもんだから、ある日、「幽霊は24時間勤務で大変だな。オレは帰る(2日ぶりに)」と皮肉たっぷりにディスられると、思わずブチ切れするも地団駄を踏むだけ。

こんな不細工になれるかねと言うぐらい不細工ですが、確かに考えてみると幽霊は休む暇がない。そういう点では同じ社畜。それ故に幽霊はシンパシーや共感を感じて、取り憑こうと必死になるのか。

【怖い】ただ幽霊の絵柄はしっかりホラーで気持ち悪い

ただポンコツとはいえ、やっぱり幽霊は幽霊。社畜の背山の戦闘力が高いから効いてないだけで、それなりに恐怖のパワーを発揮します。

だから『社畜と幽霊』の内容はギャグ全開ではあるものの、何枚か引用した画像を見たら分かるように絵柄は気持ち悪い。良くも悪くも、ホラーホラーしてて怖いです。

(社畜と幽霊1巻)

例えば社畜の背山がカップ式自動販売機でコーヒーを飲もうとすると、幽霊は大量の髪の毛を生やさせる。「ヒヒヒッ」じゃねーよ。やっぱり髪の毛系はキモい。この感想レビュー記事では触れてませんが、『社畜と幽霊』ではもっと気持ち悪い毛描写もあります。

(社畜と幽霊1巻)

社畜の背山が「ついて来んな」と大声で叱ったときには、この表情。

お前どこ見てんねん、という生意気なフザけた表情。あと何も喋ろうとししない唇をかみしめてる感も絶妙にムカつきます。白目系は貞子と同様でインパクトがあるものの、こういう使い方をしたホラー漫画はおそらく初でしょう(笑)

ただ笑えるっちゃ笑えますが、こういった場面でホラー漫画的な怖さや気持ち悪さを感じるのか読者によって好みが分かれそう。だから、こういった場面でしっかりムカついて笑えるのかで『社畜と幽霊』の読み方が変わってくると思います。

○魂的なものを吸えちゃう幽霊

(社畜と幽霊1巻)

だから幽霊はクチを使っての攻撃ができるっぽい。

例えばコンビニでツナマヨネーズのおにぎりを見かけると、美味しい部分だけを吸い取る。いや、お前はせめて昆布のおにぎりを食っとけとツッコミたくなりますが、他にも幽霊はケーキなどが好きらしい。

きっと味の濃い食べ物が好みなんだと思いますが、まだ食べ物だったら構わない。「味がなくなる」だけだから。でも、これが人間や生き物相手だったら?

(社畜と幽霊2巻)

でも幽霊は恐ろしいことに可愛らしい「子猫ちゃんの魂」も吸い取ろうとする。魂を吸い取られてる瞬間のグラグラ揺れる子猫ちゃんが怖すぎる。ただ幽霊はポンコツなので、当然威嚇されただけで退散するというオチ(笑)

ただ、たまにはギャグ要素一切なしで、完全にガチガチのホラーオチを差し込んでも面白いかも。

ずっとギャグ展開が続くので、それが前フリになる。笑いが来るのか笑いが来るのかと思ったら、ガッツリと怖いやつだった。そうすると本気の怖いホラーシーンが、普通のホラー漫画より衝撃が大きくなるのではないか。

社畜と幽霊のおすすめ総合評価・評判・口コミレビュー

以上、『社畜と幽霊』が面白いかつまらないかの感想レビューでした。

良くも悪くもかなり好みが分かれる絵柄ではあるものの、「幽霊らしさ」を活かした笑いを作れてるので面白い。幽霊だったらフツーこう脅かしてくるだろうという場面で、ことごとくそれらが失敗してありえない展開が発生。このギャップ感が面白い。また社畜・背山の「すかし芸」も上手い。

「ホラーギャグ漫画」というジャンルがあるかどうかはさておき、ギャグ漫画好きであればおすすめ。確かに考えてみるとギャグ漫画はクセのある絵柄も多いので、先程は批判的な評価も書きましたが許容範囲内でしょう。

だからホラー漫画『社畜と幽霊』はハマる読者はハマりそうです。