『ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)』といえば、少年ジャンプを代表する人気バトル漫画です。コミックス累計発行部数は脅威の7000万部超え。

ただ残念ながら、『ハンターハンター』はとにかく休載が多い漫画で知られています。もはや休載頻度が大杉漣。まさにおすぎとピーコ。特に出版社目線で考えると、『ハンターハンター』に休載されることは経済的損失も大きいはず。
そこで今回ドル漫ではこれまで『ハンターハンター』が休載した期間と回数をまとめてみました。作者・冨樫義博が公式ツイッターを開設するなど、もしかすると休載頻度が減っていく?だからこそ改めてこれまでの休載歴を遊び半分でまとめてみました。

ハンターハンターの休載期間は「年単位」がデフォ
改めて確認しておくと、『ハンターハンター』の連載が始まったのは1998年3月。既に初期の頃から定期的に休載していたものの、作画は荒れながらも連載は続いていました。ただ2000年半ばぐらいから『ハンターハンター』の休載期間が露骨に長期化しています。
そこで『ハンターハンター』の長期休載が露骨に始まった2006年以降の作者・冨樫義博のホリデー期間…もとい休載期間をまとめてるとほぼ「年単位」であることが分かります。
- 2006年2月~2007年10月…約1年8カ月
- 2007年12月~2008年2月…約3カ月
- 2008年5月~2008年9月…約4カ月
- 2008年12月~2009年12月…約1年
- 2010年6月~2011年8月…約1年1カ月
- 2012年3月~2014年5月…約2年3カ月
- 2014年9月~2016年4月…約1年8カ月
- 2016年7月~2017年6月…約11ヶ月
- 2017年9月~2018年1月…約4ヶ月
- 2018年4月~2018年9月…約5ヶ月
- 2018年12月~
例えば2006年2月から始まった長期休載を見ると、次に連載が再開したのは2007年10月。休載期間にして1年8ヶ月になります。さすがにここまで休載が続くと、筆者も含めて誰もがハンターハンターの連載再開は諦めたことでしょう。
そして2007年後半にハンターハンターの連載が無事再開するものの、2ヶ月後に再び休載期間に突入します。冨樫義博は読者の心をもてあそぶ天才。ただ、この時の休載期間はそこまで長期化せず、数カ月後にはハンターハンターの連載が再開します。
その後、冨樫義博は休載と連載の再開を何度か繰り返した後、2008年12月から再び『ハンターハンター』は長期休載の道に入ります。ここから作者・冨樫義博の休載病が重篤化したと言われて、休載期間が年単位ということが恒常化します。
2008年に始まった休載は1年、2010年に始まった休載は1年、2012年に始まった休載は2年、2014年に始まった休載も約2年。およそ8年間中の6年間は『ハンターハンター』が休載してるような状態。

2000年から2021年までの休載率は?次の連載再開日は?
続いては逆に2000年から2021年までの「休載率」をチェックしていこうと思います。果たしてハンターハンターが休載しなかった年は存在するのか?
- 2000年…休載率27.1%
- 2001年…休載率33.3%
- 2002年…休載率37.5%
- 2003年…休載率20.8%
- 2004年…休載率53.1%
- 2005年…休載率35.4%
- 2006年…休載率91.7%
- 2007年…休載率83.3%
- 2008年…休載率58.3%
- 2009年…休載率95.9%
- 2010年…休載率58.3%
- 2011年…休載率66.0%
- 2012年…休載率70.8%
- 2013年…休載率95.8%
- 2014年…休載率81.3%
- 2015年…休載率100.0%
- 2016年…休載率77.1%
- 2017年…休載率79.2%
- 2018年…休載率58.3%
- 2019年…休載率100.0%
- 2020年…休載率100.0%
- 2021年…休載率100.0%
以上、各年ごとのハンターハンターの休載率の推移になります。意外にも100%休載だった年は少なく、実はコンスタントに連載されていることが分かります。2012年ぐらいまでは毎年30~60%の割合で連載されていた模様です。
ただしここ数年に限ると、休載率100%の年が連続してることが分かります。ハンターハンター作者の冨樫義博は「あと10話分のネームは存在する」と豪語していた割に何故連載が再開しないのか不自然。やはりここでも鬼滅の刃の影響か。
でも前述の通り、2022年5月に冨樫義博がTwitterを開設しており、そこで10話分のネームが徐々に進んでいることが判明しています。そのため次のハンターハンターの連載開始は2022年9月前後ぐらいと予想してみる。少なくとも2022年中に連載が再開する可能性は高そう。

特に2008年以降から休載期間の長期化と頻度多発
一方で、『ハンターハンター』は連載が一度再開されれば3ヶ月から半年ぐらいは続く。そのため最近はランダムに休載してるわけではなく、ハンターハンター36巻のように【新刊コミック1冊分】が発売できる分(10話分)はを描けてから連載が再開されている模様です。
つまり現在の『ハンターハンター』は「連載再開≒新刊コミックの発売」と連動していると言ってもいい。そのため連載が再開されれば10話分(期間にして3ヶ月ほど)は少年ジャンプ本誌で掲載されることは確定すると言ってもいい。

逆に言うと、10話分が掲載し終わってしまうと、再び長い休載期間に突入してしまうという裏返しになります。だからこ今後も『HUNTERxHUNTER』の休載頻度は増えることは避けられません。
ただ作者・冨樫義博はネームだけ描いて、他の漫画家にペン入れさせる手法を取ればいいのに、と思ってしまうのはファンとしての本心。アニメだって他の人間が描いてるんだから、漫画でも同じノリはできないのか。事実、コミックスのフルカラー版は別の人が彩色しているんでしょうし。
ここまで休載が続いてる現状を考えたら「読者ファースト」の考え方に柔軟に変えて欲しいものですが、当時冨樫義博のアシスタントだった人が描いた『先生白書』のエピソードを読む限り、やはり「自分で描かなければ」という強いお気持ちは持っておられる模様。

漫画家さん全般で言えるメンタルなのかも知れませんが、ハンターハンターの最終回が描かれるのはいつ頃なのか?

【理由】冨樫義博がハンターハンターを休載してる原因は何なの?
一方、『ハンターハンター』の作者・冨樫義博が休載を続ける理由はなんなのか?
結論から書くと、大きな休載理由としては「冨樫義博の腰痛」になります。
少年ジャンプの末尾の作者コメントで冨樫義博自身が何度か言及されています。当時冨樫義博のアシスタントだった人が描いた『先生白書』などを読むと、『幽☆遊☆白書』を連載していたときから腰痛がヤバかったことが判明しています。

筆者も一度ギックリ腰をやらかした経験がありますが、やはり腰痛は一朝一夕で改善される病気ではない。冨樫義博の年齢なども考慮すれば、今後もハンターハンターの休載と連載が繰り返される可能性は高いでしょう。
他にも連載を続ける「モチベーション」なども影響してることは想像にかたくないか。週刊連載は圧倒的に時間が少なく、一定のクオリティを保ったまま原稿を執筆するのは素人目で考えても非常に大変だと思います。
きっと『ハンターハンター』の作者・冨樫義博はプロ意識が高いからこそ、最初からクオリティが高い原稿を描きたい願望も強く、そこらへんもハンターハンターの休載理由に繋がっているのではないかと考察されます。
ただ、その割に某ナントカ坂系アイドルのコンサートにお花を贈るなど、プライベートでキャッキャウフフしてる元気な様子も垣間見えますが、現在アシスタントもほぼいないことも踏まえると読者としては気長に待つしかなさそうです。
コメント
希望的観測として70歳まであと16年間漫画家を続けるとして、今のペースなら残り何話くらい描かれるのでしょう?単行本なら何冊?
それまでハンタを描き続けてもらえうのか、それとも残りの人生考えて、そっちはほっぽり投げて、他の小作品を描き始めたりするのでしょうか?
>希望的観測として70歳まであと16年間漫画家を続けるとして、今のペースなら残り何話くらい描かれるのでしょう?単行本なら何冊?
単行本の発行ペースが2005年頃まで一年2冊ペースでした。それ以降は年1冊ペースが2009年まで続きます。
2011年は年2冊、2012年は年3冊と調子良く発行されますが、その後は2016年、2017年に一冊ずつ。2018年に年2冊発行して今に至ります。
そのため今後年平均1冊と仮定しても、コミックス13巻14巻分程度が最大値でしょうか。2022年にハンターハンターの連載が再開されるとしても、残り多くて10巻分程度が限界かなと思います。
次の10話分でカキン王位継承戦が終わると仮定しても、そこから暗黒大陸に辿り着くまでに新大陸(仮)で案内人を雇う必要がある。さらにはビヨンドとの一悶着に加えて、暗黒大陸には5つの厄災が待ち構えている。冨樫さんの寿命ギリギリって感じでは?
https://d-manga.net/berserk-last-episode
だから『ベルセルク』の作者のようにいつ未完に終わってもおかしくないと思います。ただ『幽遊白書』の結末を考えると、無理やり終わらせようと思えばできるんでしょうが。