少年ジャンプで連載中の人気バトル漫画が『HUNTERxHUNTER』。コミックス発行部数は7000万部超え。ただハンターハンターの休載頻度はとにかく多いし長い。2021年6月現在、既に休載してから2年以上が経過してます。
一方、2021年5月初めに『ベルセルク』の作者・三浦建太郎が残念ながら急死しました。『ハンターハンター』と同様、休載期間が長い漫画として知られていました。そのためハンターハンター読者の一人として気になるのが「本当に完結するのか?」ということ。
そこで今回ドル漫では「HUNTERxHUNTERの最終回・最終話」について徹底的に予想してみました。
ハンタが完結する可能性は5%
まずは『ハンターハンター』が完結する可能性を考察してみようと思います。
結論から言ってしまうと、『ハンターハンター』が完結する可能性は5%ぐらいと予想してみます。おそらくハンターハンターの最終回は誰も読むことはできないと思います。
やはりメルエムを撃破した後、とにかくストーリーの風呂敷を広げすぎてる。暗黒大陸の説明を読む限り、明らかに世界観が2倍3倍に広がった感があります。そもそも暗黒大陸に到達した後、どうなったら「ゴール」なのかストーリーの着地点もハッキリとは見えてこない。
もちろん五大厄災のリターンを入手するのがストーリーの軸になるとは思うんですが、その後は「五大厄災のリターンを使って何かを始める」展開が始まるはずなんです。つまり、五大厄災の攻略は「新たなストーリーの始まり」でしかないということ。
○ストーリー終盤は大幅に内容を省略してくる可能性はある
しかも、現在はカキン王子なるもの新キャラたちが登場して、その王位継承権を争ってる最中。しかもボリュームがあって、まだまだこの話も終わりが見えない。そのため暗黒大陸に上陸するための「新世界の案内人」にも出会えてない状態。
つまり『ハンターハンター』の現状としては、暗黒大陸の入り口の入り口にも入れてない。他にも幻影旅団の立ち回りや五大厄災の入手困難性も加味すると、ストーリー終盤ではまだまだ描かなければいけない展開がたっぷり残されてる。
それに加えて、作者・冨樫義博の「年単位の休載」が定期的に続いてることを考えると、『ハンターハンター』が完結する可能性は限りなく低そう。ハンターハンターの伏線もどこまで回収されるのかと言うと疑わしい。
ただ『幽遊白書』の最終回では魔界統一トーナメントがズババッと省略されておりました。いつの間にか五大厄災のリターンを入手していた展開も十分考えられそう。それでも暗黒大陸に最低でも足を運ばない以上、ハンタの結末が見えてこないのは変わりないですが。
ハンタ作者・冨樫義博が急死する可能性は?
そもそも作者・冨樫義博が『ハンターハンター』を休載してる理由は何なのか?
詳細は明らかにされていませんが、「健康面」と「ネタ詰まり」が原因だと考えられます。作者・冨樫義博は『幽遊白書』を連載していた頃から、体力的な負担で苦しんでいたことが元アシスタントが描いた『先生白書』などからも分かっています。
その中でも、冨樫義博の大きな病状としては「腰痛」が挙げられます。ずっと同じ体勢で座っているせいで重度の腰痛持ち。まさに漫画家病。幽白の頃から寝ながらゲームするなど、30年以上に渡って腰に大きな爆弾を抱えられている様子。
ただ逆に言うと、腰痛が「死に直結する病気」かと言われると微妙なところ。ここまで休載期間が長いことを踏まえると、良くも悪くも体調面は悪化してはいない?『ハンターハンター』はベルセルクのように描き込みが多いわけでもないため、いきなり急死する可能性は低そう。
それでも1966年生まれの冨樫義博の年齢(2021年時点で55歳)などを考えると、いつ何があってもおかしくはなさそう。『ハンターハンター』が完結する時期が仮に正しいとしても、冨樫義博が70代半ばから後半ぐらいになりますから、いろいろと絶望的ではあります。
ハンターハンターは2040年代に完結?
他に考えられる可能性は「ネタ詰まり」。
一応、ストーリーの大まかなプロットはあるようですが、ヒソカvsクロロ戦のあとがきを読む限り、どうやら細かい展開は後付け。『ベルセルク』の三浦建太郎は休載中も細々と原稿は描くなど、頭の中にある構想をひたすらアウトプットし続けていた模様。
ただ冨樫義博は「最終回に至るまでの詳細な物語の詰め方」は自身もいまいち分かっていない(正確には決めてない)んだと思います。もし休載期間中も細々と描いていたとしたら、さすがに『ハンターハンター』は年一ぐらいでは掲載されているでしょう。
だからこそ、ここまで休載期間が長引いてるはず。これだけの休載頻度の高さに加えて、残りのストーリーの分量も分からない。これでは『ワンピース』の最終回と違って、『ハンターハンター』が完結する時期は誰も予想不可能でありましょう。
でも、これまでのストーリーの分量はGI編が5巻分、キメラアント編がコミックス12巻分でした。一方、カキン継承戦がコミックス未収録分を含めると現在3巻分。新世界の案内人に会うまでは残り3~6巻分ぐらいは掛かりそう。
暗黒大陸編の壮大さを考えると、おそらくキメラアント編と同じく最低でもコミックス10数巻分ぐらいは消費しそう。その後の真の終盤の展開が約3巻分続いたと仮定すると、『ハンターハンター』の最終巻は「50巻ちょっと」と予想してみる。
コミックス15~20巻分は順調に毎週連載しても3年4年近く掛かるボリュームなので、『ハンターハンター』が実際に完結する時期は「2040~2050年頃」になりそう。
最終回までにクラピカと幻影旅団は全滅!?
そこで『ハンターハンター』の最終回までの内容あらすじを簡単に予想考察します。
まず『ハンターハンター』最終回までに回収される伏線が「クラピカと幻影旅団」の関係。
クラピカとはクルタ族と呼ばれた今は亡き民族。でもクルタ族を絶滅させたのが幻影旅団。緋の眼と呼ばれる死に際に現れるクルタ族の眼球が高値だったため、幻影旅団がクラピカの家族や友達を根絶やしにした。
ただ作者・冨樫義博曰く、「クラピカも幻影旅団も全滅する」とのこと。現在カキン継承戦が行われてる中、水面下ではクラピカと幻影旅団が動いてる。特にカキン王子のツェリードニヒが『ジョジョ』のディアボロ(キング・クリムゾン)のような時間操作の能力を持つ。
だからツェリードニヒがクラピカと幻影旅団を抹殺する展開が予想できそうですが、それ故にクラピカと幻影旅団が手を組む可能性も?クラピカが幻影旅団の誰かを助けることで、クロロが自身の死に際でクラピカに謝罪する可能性もあるか。最後の最後で融和が図られる?
もし冨樫の全滅発言がなければ、クロロがツェリードニヒの時間操作の能力を奪う可能性も考えられましたが、少なくともクラピカは能力の酷使で死亡フラグはビンビンの状態。
ハンタの最終回は「暗黒大陸」で完結する?
そして、何と言っても「暗黒大陸」は最終盤の展開では欠かせません。現状ストーリーの目的としてはそこに向かってる状態。
暗黒大陸は「外の世界」に存在する、ほぼ誰も到達したことがない未開の地。この大地には五大厄災と呼ばれる有用なアイテムが隠されているものの、それを守る存在がキメラアントを上回る危険なヤツばかり。アイザック・ネテロですら入手を諦めたほど。
だから暗黒大陸は仮に到達できても、ほとんど誰も戻ってこれた試しがない。そのため『ハンターハンター』の最終回は暗黒大陸で迎える可能性が高そう。そして、主人公・ゴンたちが暗黒大陸で何かを成し遂げて物語が終わる…というのが自然な流れでしょう。
一方、暗黒大陸に向かってるのはクラピカや幻影旅団、カキン王子、十二支んといった一部のプロハンターのみ。ゴンやキルアは既存の大陸にとどまったまま。ゴンは念能力が不使用となってミトさん監視のもと勉強中。キルアは弟・アルカと旅行中。
だからゴンとキルアはストーリーで置いてけぼりの状態。『ハンターハンター』がいずれ最終回を迎えるにあたって、主人公たちがこのまま放置される可能性は低い。ゴンやキルアはどういう手段で暗黒大陸に来るのかも最終回を紐解く上で重要になってくるはず。
一応考察しておくと、アルカことナニカの能力が関係してくるはず。ナニカの正体は五大厄災のアイでしたから、そのままゴンたちを暗黒大陸に直行させることは可能なはず。
最終話までにジャイロが仲間になる?
他にもゴンとキルアたちと同様、実は既存の大陸に残った重要キャラクターがいました。
それが「ジャイロ」と呼ばれるNGLの元支配者。キメラアントに変えられたジャイロは現在流星街を支配してる可能性が高い。幻影旅団は暗黒大陸に向かっているため外敵は存在しない。またメルエム死亡後、さまざまなキメラアントが流星街に向かったことからも明らか。
ジャイロは「全世界に悪意をばらまきたい」という願望があった。そのためジャイロの存在を「ハンターハンターのラスボス」と考察する向きもあります。それでもジャイロ以外のキメラアントは既に改心してる状態。ジャイロ≒ラスボス説はほぼないでしょう。
例えば、ジャイロはキメラアントたちの残党を束ねるリーダーとして活躍しそう。元十二支んのパリストンがキメラアントを兵隊として活用しようとしてるように、ジャイロも同様に「暗黒大陸の案内人」としてゴンとキルアを助けてくれる可能性もあるか。
キメラアントが故郷やかつての仲間に思いを馳せる描写も描かれていましたが、純粋なキメラアントたちにとって「暗黒大陸とは故郷そのもの」。帰巣本能が働いたとしても不思議ではないでしょう。
【結末まとめ】ハンターハンターの結末はどう完結する?
どのみち『ハンターハンター』の最終回は暗黒大陸で終わりを告げるはず。
そこで終盤で鍵を握るのはやはり「五大厄災」。正確にはそのリターンを使って、何かしらの新しい展開が始まるはず。そして、正体不明の「ドン・フリークス」の存在も忘れちゃいけない。名前から考えても分かるように、明らかにゴンと関わりがある男。
つまり、『ハンターハンター』の最終回までに「ゴンの正体」が明らかになりそう。幽白の終盤でも浦飯幽助の正体が妖怪のハーフと判明したように、ゴンも似たような境遇だったパティーンは十分考えられる。だからこそゴンさんの見た目がジンと異なっていたはず。
暗黒大陸が未知すぎて物語を描くのは難しそうですが、もしキャラクター同士の感動的な因縁を作ることができたとしたら、やはりドンとゴンしか存在しない。ドンが暗黒大陸を捜索し始めた理由も、ゴンが生まれた背景に関係していたりするのか?
○ハンターの原点に立ち返るシンプルな最終回?
ただゴンとドンの関係性が最後に分かったから何なんだ?という話でもあります。幽白でも浦飯幽助と雷禅の関係が判明して完結したわけではありません。そこで考えられる新たなオチが「シンプルイズベストな最終回」。
例えば、「ゴンはこれからも暗黒大陸で新たな謎や宝を探すぜ!」という終わり方。ジンは「俺がほしいものは目の前にはない【何か】だ」と語っておりました。暗黒大陸は未知の宝庫。ゴンはジンやドンの背中を追って、誰も知らない宝を探す旅に出て完結するのではないか?
事実、『ハンターハンター』1話目を思い返すと「珍獣・怪獣・財宝・秘宝・魔境・秘境・未知という言葉が放つ魔力、その力に魅せられた奴等がいる。人は彼等を【ハンター】と呼ぶ」といった煽り文句が記載されていました。
珍獣や怪獣、魔境は秘境、未知といったフレーズは、まさに「暗黒大陸」を彷彿とさせる。当初から作者・冨樫義博が最終話を想像して一話目を描写したかは定かではありませんが、少なくとも最終回に繋がる伏線のようにも思えます。
つまり、ラストの最終話では「ハンターの原点」や「ハンター意義」に立ち返って終りを迎える。ハンターハンターはプロットが巧妙と面白さの秘訣が語られますが、だからこそ最後は意外とアッサリと完結するとドル漫では予想してみる。
コメント
ハンターハンターの最終回が来る頃にはPS10やiPhone25が発売されてそうww
いくらマイペースといっても冨樫先生限界がありまっせ
ハンターハンターの薄っぺらい考察も多いですが
これは読み応えある記事で満足です
ただここまで休載が続くと本当に完結するか疑わしいですが(笑)
いくらだけ好きなだけ
ゴン編はもう終わったやん
親父に会って能力失って普通に生きていくエンド
ゴンは親父と出会ってオーラがなくなり、キルアはアルカと共に旅に出る=二人の出番は終わる
なのでホイール号でクラピカ最終章をやってクラピカと旅団が死に、レオリオが医者になってハンターハンター最終回って構想なんじゃないかな
できればゴンとキルアにはまた出てほしいけど
死んで欲しいんか?