そこで今回ドル漫は「五大厄災(ごだいやくさい)」について徹底的に考察しようと思います。
現在ハンターハンターはカキン王子編がストーリーの中心ですが、その後に描かれる暗黒大陸編で重要な鍵を握りそうなのが五大厄災。暗黒大陸編が描かれるのは相当先の話になりそうですが、今から復習も兼ねて改めてチェックしてみてください。
五大厄災とは?
まず五大厄災の正体を簡単に解説。
五大厄災とは世界地図の外側の世界にあたる暗黒大陸から人類が持ち帰ってしまった「人類滅亡レベルの5つの呪い」のこと。ハンターハンターの作中では「パンドラ(厄災)」と表現されるなど、人類が決して手に入れてはいけないもの。
例えば、ハンターハンター最強のメルエムも暗黒大陸由来の生物だったりするんですが、このキメラアントの危険度をBとすると五大厄災の危険度は全てそれを上回るAかB+以上。まさに関暁夫のセンター分けヘアーもびっくりのヤバい奴。
ちなみに「五大災厄」ではございません。「厄災(やくさい)」も「災厄(さいやく)」も同じ意味の単語。余計に間違えやすいので注意しましょう。
一方、五大厄災が発見された場所は暗黒大陸でも「メビウス湖」の周辺とされます。だから暗黒大陸の中でも割と入り口に近い場所。そのため暗黒大陸の奥の更に奥地まで進めば、五大厄災を超えるレベルの呪いも存在するのかも知れない。
○五大厄災は「ヤバいお宝」を守る番人
ただし、五大厄災は人類にとっての大きな「リターン(希望)」をもたらしてくれる。何故なら五大厄災が生息する場所に、人類が今後数千年かけても開発できない「夢のアイテム」が隠されてるから。まさに五大厄災は「スーパーハイリターンスーパーハイリスク」。
だから五大厄災は超絶的な呪いでありながら「宝を守るモンスター」と考えると分かりやすそう。五大厄災は人類が住む世界にひとりでにやって来ることはないため、新世界の案内人が「人類に対する戒め」のために持ち帰らせた説が濃厚。
元ハンター協会会長のネテロも若かりし頃に暗黒大陸に足を運んだものの、むざむざ帰還した理由は五大厄災が大きな原因。ネテロは暗黒大陸の危険度を後に語るものの、かえってハンターたちの冒険心を焚き付けてしまう。さながらラフテルに到達した海賊王のゴールド・ロジャー。
でも結果的に多くの犠牲を生む。その後、ネテロはV5に掛け合って「暗黒大陸への渡航禁止」が全世界的に禁止される。一方、ネテロは死後に十二支んに「五大厄災のいずれかを攻略し、リターンを持ち帰る」ことを最後の任務として課す。
ガス生命体アイ…五大厄災
だから暗黒大陸編は五大厄災を巡るストーリーと言い換えても支障はなさそう。
まず最初の五大厄災は「ガス生命体アイ」。ゾルディック家のアルカ(ナニカ)の正体がこのガス生命体アイ。ナニカの口癖が「あい」だった理由も五大厄災を取り込んだ(?)から。暗殺一家のゾルディック家ですら警戒するレベル。
アイはどうやら複数体で集団をなして生息している模様。ただし、「ガス生命体」と表現されているようにアイそのものに実体はないのかも知れない。「欲望の共依存」という異名も考えると、アイは人間や他の生き物に寄生して生きているのか。
確かにアルカに取り憑いてるナニカを考えると誰かに憑依しないと生きれないのか。
○アイのリターン(希望)は「三原水」
ガス生命体のリターンは「三原水(さんげんすい)」。三原水が存在する場所はメビウス湖の南東。三原水は「あらゆる液体の元」となり得る液体。そのため三原水ひとつで真水や石油まであらゆる液体を生成することができるに違いない。
一方、かつてミンボ共和国とハンター協会が三原水を追い求めたものの、ガス生命体アイによってほぼ壊滅させられております。実質的には両者の内紛が原因で壊滅したっぽいですが、無事帰還できた3名も全員錯乱状態だったとのこと。
また犠牲者の一人はかつて暗黒大陸に渡航した経験があったとのこと。もしかするとアルカ(ナニカ)がこちらの世界にいる理由の解明に繋がるかも知れない。
○五大厄災評価リストから考えるアイの危険性
アイの凶暴性は「A-2」。この数値の意味としては、行動や生態そのものが大多数の人間の命を奪うレベルとされます。確かにナニカ(アイ)はいきなり数百数千単位の人間をミンチ状に潰したこともありました。破壊力はキメラアント並も納得。
アルカの行動を思い返すと、「お願い」を3つ叶えてくれた人間に対して、その人間の「お願い」を無制限に叶えてくれるというものでした。
ただし、お願いは等価交換。アイに頼んだお願いの実現不可能性が高ければ高いほど、次にアイからお願いされる無理難題のハードルは格段にアップする。もしアイのお願いを4回連続で断ると、アイが既に叶えたお願いのハードルの高さに応じて死ぬ人間の数が増えた。
「人類滅亡レベル」の規模の被害を生む可能性も高い。まさに厄災。
一方、アイの繁殖力は弱い。基本的に他者に伝染する可能性は低そう。数も未知数ではあるものの多くはなさそう。やはりアイは一体につき他の生き物一体に憑依してる可能性が高そう。
人飼いの獣パプ…五大厄災
続いての五大厄災は「人飼いの獣パプ」。一見すると目の前の小さい人形がパプ本体にも思えますが、あくまでパプ本体は後ろの木陰にいる謎の黒い物体とされます。人形に見えるのはおそらく元人間の残骸。
だからパプはまだ外観や外見も把握できない五大厄災。
○人飼いの獣パプのリターン(希望)は「無尽石」
人飼いの獣パプのリターンは「無尽石(むじんせき)」。場所はメビウス湖の北東部沿岸に位置する険しい山脈。
この無尽石は「水に沈めただけで発電する」という奇跡の鉱石とされます。しかも発電量がハンパない。ビーズ一粒程度で一日2万kWも出力可能。原発一基の発電量も数十万kW程度とされるので、いかに無尽石の発電量がすごいかが分かります。
ただし、ベゲロセ連合国が1000人規模の調査団を派遣したものの、無尽石確保のためのルート確保にすら至らず失敗。帰還者はわずか7名。
○五大厄災評価リストから考えるパプの危険性
「人飼い」という異名からも分かるように、パプの能力はそのまま人間を操る能力だと考えられます。「快楽と命の等価交換」という異名通り、パプは人間の命を脳みそから吸い上げ、人間は代償として快楽を与えられているでしょう。
暗黒大陸に果たして人間がいるかどうかはさておき、画像の干からびた人間はまだ生存している可能性が高そう。
パプの数や繁殖力は不明ですが、「山脈一体を縄張りにしている」といった情報や1000人規模の調査団が壊滅している被害状況を踏まえると、パプの数はそれなりに多そう。繁殖力はキメラアント並か。
パプの凶暴性は五大厄災のアイとほぼ同じ危険度。等価交換という表現を信じると何かしらの交換条件を要求してくるか。パプは五大厄災の中でも珍しく「回避条件」は確立されてるのかも知れない。
ただパプの攻撃手段を考えると一体のパプは複数の人間を同時に攻撃できそうにはなさそう。そのためパプが危険視される最たる理由は「数の圧倒的な多さ」に起因してるのかも知れない。下手すると万単位に存在する五大厄災?
双尾の蛇ヘルベル…五大厄災
続いての五大厄災は「双尾の蛇ヘルベル」。見た目そのものは普通のヘビにしか見えないので、五大厄災と呼ぶにはいささか大げさな印象も与えます。
○ヘルベルのリターン(希望)は「長寿食ニトロ米」
双尾の蛇ヘルベルのリターンは「長寿食ニトロ米」。場所はメビウス湖南東の沼地に自生。
長寿食ニトロ米は「食べた人間の寿命をえげつないほど伸ばしてくれる古代米」とされます。暗黒大陸の紀行録を執筆してるドン=フリークスも長寿食ニトロ米を食してるという噂。
ただし、オチマ連邦が長寿食ニトロ米捕獲のために大部隊を派遣するものの、生息地域の沼地にすら辿り着くことができずに99%の隊員が死亡。帰還できたのはわずか11名に留まっております。
○五大厄災評価リストから考えるヘルベルの危険性
そのためヘルベルの凶暴性や破壊力は非常に高いことが伺えます。あくまで見た目は単なる蛇なのでそこまで戦闘力は高そうに見えませんが、キメラアントを余裕で超える好戦的な姿勢は持ち合わせそう。
でも「殺意を伝染させる魔物」という異名から考えると、他者の意識を支配して仲間同士で殺し合わせてくるのかも知れない。まさに絶対不可避の操作系タイプの五大厄災か。
ヘルベルの繁殖力や数は不明ですが、現実の蛇は意外と繁殖能力に優れるんだそう。そのためヘルベルの繁殖能力は五大厄災の中でも上かも知れない。でもヘルベルが大量に生息していた場合、ヘルベル同士で潰し合う危険性はあるか。
ヘルベルの総合危険度は、文句なく人類が滅亡してしまうレベルのA。一度感染した感染者から更に別の感染者に殺意が無限連鎖的に伝染していくのだろうと考察してみる。
不死の病ゾバエ病…五大厄災
続いての五大厄災は「不死の病ゾバエ病」。
ただし厳密には画像の男ではなく、この「男に感染している病原菌」が五大厄災のゾバエ病だと思われます。ゾバエ病に感染した男は過去50年まともに食事をしてないにも関わらず、死ぬ気配がない。まさに不死の病。どこか思考力も奪われている雰囲気も伺えます。
○ゾバエ病のリターン(希望)は「錬金植物メタリオン」
不死の病ゾバエ病のリターンは「錬金植物メタリオン」。場所はメビウス湖の真南。詳細は未だに不明ですが、前述の三原水の金属固体版みたいなもんと予想してみる。さまざまな金属に変化させられる植物だとしたら、まさに人類にとっての宝。
かつてネテロの息子・ビヨンドがクカンユ王国の調査団と共に錬金植物メタリオンの奪取に成功するものの、正規のルートを外れたことで調査員がゾバエ病に大量感染。ビヨンドを含めて、結果的に帰還できたのはたった6名だったそう。
しかも、せっかく手に入れた錬金植物メタリオンも枯れ落ちてしまう。そのためメタリオンを持ち帰るには「正規のルート」が鍵を握りそう。そこから外れると五大厄災・ゾバエ病に感染するリスクが跳ね上がるのかも知れない。
○五大厄災評価リストから考えるゾバエ病の危険性
ゾバエ病は病原菌やウイルスの類いだとすると、五大厄災の中では唯一目には見えないはず。
ただ不死の病に罹患するはずなのに、何故部隊が全滅したのかは疑問が残ります。ゾバエ病の凶暴性は個体差があるため、感染した当人の性格に依存するのかも知れない。でも何を以て人類滅亡するほどの破壊力があると言えるのか不明なまま。
画像の男が隔離されてるように不死の人間が増殖するのは脅威ですが、人類は滅亡するどころか結果的に生き伸びる可能性の方が高い。ゾバエ病患者の見た目は恐怖を煽りますが、五大厄災でも具体的にどう脅威があるかまでは分かりづらい。
植物兵器ブリオン…五大厄災
最後の五大厄災は「植物兵器ブリオン」。身体は普通の人間ですが、頭に謎の球体が引っ付いてる。植物兵器という異名から考察すると、もしかするとマリモ的な何かか。だから球体の色はどちらかというと本当は「緑色」っぽいのかも知れない。
あくまで植物兵器ブリオンの本体が「球体」だと仮定すると、アイなどのように人間に取り憑いてるだけ可能性も考えられます。
○兵器ブリオンのリターン(希望)は「万病に効く香草」
兵器ブリオンのリターンは「万病に効く香草」。その名の通り、あらゆる病気を治す香草。前述の長寿食ニトロ米と合わせて、ドンフリークスが食してると言われてるリターン。
この「万病に効く香草」がある場所はメビウス湖の真北にある樹海から、更に進んで400kmほど先に存在する古代迷宮都市とされます。この迷宮都市は一応は無人ですが、この植物兵器ブリオンが堅固に守ってるとされます。
ただし、サヘルタ合衆国が香草発見のために強力な特殊部隊を派遣するものの、兵器ブリオンに壊滅させられます。帰還できたのはわずか2名。ブリオンは一見すると強そうには見えないですが、謎の球体から毒粉みたいなものを吐き出すのか。
○五大厄災評価リストから考えるブリオンの危険性
植物兵器ブリオンの数は「およそ最大で数十体」ほどの群れをなして生息している模様。キメラアントよりも非常に少ない規模。一方、ブリオンの繁殖力はキメラアント並と旺盛。
そのためブリオンは「数十体で群れるグループ」が何十何百と存在している可能性は高そうです。つまりブリオンの総数そのものは実はキメラアントを上回る可能性も高そう。
ただしブリオンの凶暴性や総合的な危険度でも、実は五大厄災の中でも低かったりします。
理由はおそらく「古代迷宮都市を守る」以外の行動は取らないからだろうと考察できます。つまり、こちらから手を出さなければブリオンはそれほど危険な五大厄災ではないものの、リターンを求める限りは非常に危険なカウンタータイプとも言えます。
もちろんこれだけでは危険度は人類滅亡レベルに認定されないと思うので、例えば謎の球体の頭部分こそが万病に効く香草である可能性も考えられます。
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