とにかく『ハンターハンター』は休載が多い漫画ですが、この中で準主役のキャラクターがキルア。暗殺一家ゾルディック家3男にして、主人公・ゴンの相方。
ただゾルディック家で一番謎が多いキャラクターが「アルカ・ゾルディック」。
そこで今回ドル漫では「アルカのヤバい正体」をフルカラー画像付きで徹底的に考察していこうと思います。アルカの中には「ナニカ」と呼ばれる謎の生物が潜んでるんですが、既に五大厄災の一つと判明していた?
アルカはゾルディック家4男
まずは「アルカの略歴」をおさらい。
アルカとはゾルディック家の4男。つまりキルアの弟。背丈からもアルカの弟感が伝わってきますが、幼少期からキルアとは仲が良かった様子。ゾルディック家の兄弟の名前は「しりとり」になってることでも有名です(別途記事も参照)。
だからアルカの年齢はカルトよりも年上だと考えられるんですが、アルカの年齢は実は判明してません。この理由は「ナニカ」と呼ばれる謎の生物に寄生されてることが大きな原因と考えられます。
アルカの身長はナニカに寄生されて止まってる可能性も考えましたが、キルアとの画像を見る限りはアルカも「普通の人間」のように成長する模様。
ちなみに声優CVは内田真礼。『約束のネバーランド』ではノーマン役も務めてるバスタオルが正装の女性声優。
アルカはカルトが救いたい兄だった?
一方、ゾルディック家5男のカルトは「謎の兄を救う」ために幻影旅団に入ったことでも知られます。画像はゾルディック家の家族写真。ここには何故かアルカの姿はなく、右端に「後ろ姿の長髪の兄弟」が確認できます。
これは「アルカの成長した姿」なのか、「未だに登場してない亡き兄弟」なのかは不明。前者だとキルアとの背丈の違いが説明できない。後者だとアルカがゾルディック家に来たことで消されてしまったのか?個人的には後者の可能性が高いか。
つまり、ゾルディック家には「明らかにされてない新たな兄弟」がいるパターンが考えられます。何かしらがキッカケで死亡したか行方不明になったかで、この兄をカルトは救出しようと考えてるのではないか?だからアルカと直接関係があるかと言うと…?
でもアルカの能力は後述しますが、アルカがゾルディック家から「この兄の記憶」がごっそり消した可能性も考えられる?
アルカの性別は?
続いては「アルカの性別」を考察。
アルカの性別は「男性」の可能性が高いです。キルアは「妹」と表現してるものの、キルア以外の家族は「弟」と呼んでる。ハンターハンターの公式情報でも「弟」という扱い。ゾルディック家の使用人たちも「坊っちゃん」と表現してる。多勢に無勢。
ただキルアが「妹」と表現してる意味性を考えると、アルカ自身も自分のことを「女性」と思ってる可能性は高そう。事実、アルカの服装は巫女風でした。一人称も「あたし」。確かに地下に幽閉されてるものの、服装選びはアルカ自身の判断にでしょう。
だから、あくまでキルアは「アルカの意志」を尊重してるから妹扱いしてるのに対して、他の人間は「アルカの意志」を無視してるから素直に弟扱いしてると考えるのが自然でしょう。妹弟と呼び分けてることに、そこまで深い意味はなさそう。
ナニカはアルカの二重人格?
続いてはナニカとアルカの関係性を考察。
ナニカとは「アルカの二重人格の一種」と考えると分かりやすいはず。ナニカの人格が表に出てくると、アルカの目は真っ黒に変わる。口も地味に真っ黒。さながらハニワのような顔に変貌する。ナニカモードに入ると、「あい」という相槌を頻繁に使うのも特徴。
またアルカとナニカは「キルアの呼び方」に対しても違いがあります。アルカは「お兄ちゃん」と呼ぶのに対して、ナニカは「キルア」と呼び捨てで呼ぶ。アルカはゾルディック家の血縁の繋がりがしっかり見て取れるのに対して、ナニカはあくまで他人のような位置づけ。
一方、アルカとナニカは同時に出てくることはないものの、二人はお互いに強い信頼関係がある模様。「アルカを守ってくれるならナニカも守らなきゃダメ」というアルカの発言からも読み取れます。アルカもナニカも自在に人格を入れ替えることは可能っぽい。
ナニカの正体は五大厄災の「アイ」で確定
続いては「ナニカのヤバい正体」を考察。
結論から書いてしまうと、ナニカの正体は五大厄災の「アイ」になります。アイの正体も未だに不明ですが、黒いガス状の物体である点はナニカの黒目を彷彿。そして、アイも口癖は「あい」。やはりナニカの相槌と符合します。
ナニカの能力は後述しますが、「欲望の共依存」というアイの異名からも両者の共通点が多い。
事実、既にハンターハンター33巻で「ナニカは暗黒大陸出身です」とネタバレしてくれております。暗黒大陸で現状判明してる情報は五大厄災ぐらい。五大厄災の中でナニカと共通点が多い存在はアイのみ。
もちろんメルエムや王直属護衛軍といったキメラアントも暗黒大陸出身ですから五大厄災以外の可能性も微レ存ですが、「アルカに取り憑いたアイ」がナニカと考えるのが自然でしょう。
ジグ・ゾルディックがアイ(ナニカ)を持ち帰った?
でもアイがいつ暗黒大陸から来たかは不明なまま。そもそもアルカに取り憑いてるのかどうかすら不明。アイはガス生命体と解説されてますが、ガス生命体が「人間に変身した状態」がアルカというパターンも大いにある。
だから、あくまでナニカが本体の可能性が考察できます。事実、アルカは「ナニカが眠っている時だけ起きている」とはキルア。日常生活を送るのが不便(周囲に与える影響がデカすぎる)だから、アルカという別人格を生み出したパターンもあるはず。
事実、イルミにして「(アルカは)何処から来たかがわからない」とのこと。キルアの父親のシルバにしても「あれは人ではない。家族だと思ってはいけない。あれは別の何処かから来た闇だ」と言わしめる。
じゃあ何でそんな闇がいつの間に家族の一員になってんねんという強い疑問は残りますが、これはおそらく「ジグ・ゾルディック」が関係してそう。
ジグとは最長老のマハの息子にして、ゼノの父親、シルバの祖父。未だに登場機会はないためやはり正体不明ですが、ジグはかつてネテロ会長とリンネ・オードブルと共に暗黒大陸に足を運んでることが判明してます。
だから、ジグは暗黒大陸に足を運んだ際にアイ(ナニカ)をこっそり持ち帰ったのではないか?こう考えると、ゾルディック家に五大厄災のアイがいる理由も腑に落ちる。現在ジグがいない理由もアイの被害にあったから?
ナニカ(アイ)の能力まとめ
続いては「ナニカの能力」を考察。五大厄災のアイもほぼ同じ能力を持ってるはずですが、あくまで今回の記事は「ナニカの能力」という前提で考察していきます。もしかするとナニカとアイには若干能力に違いがある可能性も?
ナニカの能力とは「アルカが要求する【おねだり】を3つ叶えてあげると、どんな【お願い】でも1つ叶えてくれる」というもの。アイの欲望の共依存という異名からも分かるように、お互いの欲望をお互いが叶え合うという能力。
キルア曰く、ナニカが叶えてくれるお願いには「限界がない」とのこと。ハンター作中では『ドラえもん』が表現されていました。
両者の関係をおさらいすると、【おねだり】を要求するのが『アルカ』、【お願い】を叶えるのが『ナニカ』といった立ち位置で考えると分かりやすいはずです。
そのため直属護衛軍・ネフェルピトー戦で多大な代償を払ったゴンを治療する際も、ナニカの能力を使って根治させました。この際のナニカから放たれる膨大なオーラを前に、ゾルディック家のシルバもキキョウも度肝を抜かれるほど。
ただし、治療する行為には一定の制限があるのか、ナニカ自身が直接触れる必要がある模様。例えば、数百km離れた地点から特定の誰かを治療させることはできません。
○等価交換ゆえに代償も大きい
もちろんナニカの能力はチートすぎる故にデメリットもあります。
何故なら、ナニカに叶えさせる【お願い】が大きければ大きいほど、アルカが要求してくる【おねだり】のハードルも高くなるから。つまりは等価交換。『鋼の錬金術師』でよく聞いたフレーズですが、こちらの【お願い】が無理難題であればあるほど、アルカの【おねだり】の要求も跳ね上がる。
しかも、アルカが【おねだり】を要求するのは【お願い】を叶えてもらった側ではなく、次の【お願い】を叶える側に要求される。
同一人物が連続してナニカに【お願い】することはできないため、最初に叶えてもらったもん勝ちの側面は否めないですが、アルカは「お構いなし」に次々と会話した相手に要求してくる。それ以前の経緯を知る者は少ないでしょうから、まさにヤバヤバのヤバタニエン。
そのため普段アルカは誰とも会話できない状態で地下に幽閉されてるのも納得。
○アルカの【おねだり】を守れなければ死
一方、アルカの【おねだり】を達成できなければどうなるのか?
それすなわち「死」。アルカの【おねだり】を達成できなかった場合、まさに「デスペナルティ」が待っております。また4回連続で自主的に断っても同様に荒縄状にねじり殺される。最低でもアルカの要求を叶えようとする意志を表示する必要もありそうです。
もちろん【お願い】の難易度に比例して、「死者の数」も爆発的に増えます。例えばイルミの証言によれば、「億万長者になりたい」というお願いなら67名が死亡。「人殺し」の依頼であれば13名が死亡してるんだそう。
そして、ナニカが対象とするのは「失敗した人間」と「その最愛の人間」。だからアルカの【おねだり】を叶えなかった場合、最低でも2名が死亡するっぽい。そして、「失敗した人間と長い時間を過ごした順番」に死んでいくそう。
ちなみに、アルカからの【おねだり】に応えられなかった場合、次からはリセットされます。だから【ヤバいおねだり】が永遠に要求されることはありません。
ナニカは「命令」すれば無条件でお願いを叶える?
ただし、ナニカの能力には「大きな例外」が存在します。
それが「キルア」の存在。前述のように、ナニカに【お願い】を叶えさせるためには、アルカの【おねだり】を叶える必要がありました。厳密には最初のお願い者には不要ですが、「アルカのおねだり」をどうクリアするかが重要になってくる。
でもキルアに関しては【命令】するだけでナニカは何でも叶えてくれる。ゴンを治癒した際も本来であれば次はとてつもないハードルが高い【おねだり】が要求されるはずですが、キルアが【命令】したため何もなし。あくまで【見返り】はキルアに「いい子いい子して」と頭を撫でてもらうだけ。
でも単に高圧的に【命令】すればナニカがお願いを叶えてくれるということではなく、おそらく「アイ自身が好きになった相手」という条件が付きそう。キルアだけがアルカを妹扱いしてる点から考えても『気に入られる』ことが重要なのでしょう。
アルカとナニカの現在は?
続いてはアルカ(ナニカ)の現在を考察。
アルカ(ナニカ)の現在はキルアと一緒に世界を旅しております。キルアも「オレはこれからアルカと色んなトコ旅するから」と語ってるように、地下の幽閉から解き放たれたアルカと一緒にどこか気長に旅をしてるっぽい。
一方、念能力を失ったゴンは育ての親・ミトの元でみっちり勉強をやらされてるんですが、「何かあったら連絡してよ」とお互い語ってるように、キルアとゴンは裏では連絡を取り合ってる雰囲気。
だから『ハンターハンター』では現在どっちもストーリーには絡んできてません。そもそも暗黒大陸に向かうカキン王国の船にはクラピカ、十二支ん、幻影旅団、ヒソカたちが乗り込んでるのに対して、ゴンとキルアは乗り込んでない。
つまり、どちらも暗黒大陸に辿り着くための「足」がない状態。ただ会長選挙編でイルミを瞬間移動させたように、おそらくゴンとキルアもナニカの能力を使って「暗黒大陸まで一気に瞬間移動させる」のでしょう。そのため今後もアルカ(ナニカ)はストーリーに絡んできそう。
まぁ、『HUNTERxHUNTER』がいつ再開されるのかは知りませんが。
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