【完結】腹ペコのマリー 全4巻 ネタバレ感想まとめ【おすすめ考察】

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『腹ペコのマリー』全4巻のネタバレ感想をレビュー。作者は田村隆平。かつて『べるぜバブ』を連載してた人。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミック。AmazonのKindleや楽天koboなどでも試し読み・立ち読みができます。

この『腹ペコのマリー』はつい先日完結。具体的には少年ジャンプ46号で最終回を迎えたばかり。だからまだ最終巻は発売されていないものの、一足先に全4巻まとめて面白かったのかおすすめなのか考察したいと思います。

既に4巻というボリューム感から打ち切り臭満載ということは分かりますが、結論から書くと大して面白くなかったです。そのため批判的な感想しか書いてませんが、もしファンの方であれば基本的にスルー推奨。

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腹ペコのマリーのあらすじ内容・登場人物キャラクター

主人公は美女木タイガ。道教のお寺の息子であり、カンフーの達人。美女木という苗字とは相反して、若干不良テイストが入ってる男子高校生。この美女木タイガは隣に住む鷺宮アンナに幼い頃から片思い中。ただ鷺宮アンナは教会の神父を父に持つ。そのためタイガの祖母とアンナの父は宗教観の違いからいつも反目しあっていた。

(腹ペコのマリー1巻 集英社)

でもタイガとアンナの当人たちは決して仲が悪いこともなく仲が良いこともなく、毎朝顔を合わせれば軽く挨拶する程度の関係が続いていた。

ただある日、鷺宮アンナが得体の知れない儀式を目の当たりにする美女木タイガ。アンナ曰く、フランス王朝の最期の王女であるマリー・テレーズ・シャルロットを呼び出すとのこと。そして、まさかのタイガは半ば強引に生け贄にされてしまう。

(腹ペコのマリー1巻 集英社)

そして美女木タイガは気付くと、まさかの体がマリー・テレーズ・シャルロットに変わってしまっていた。しかも空腹状態になると、今度は逆に美女木タイガの体に変身し、中身がマリー・テレーズ・シャルロットになってしまうという謎の属性付き。

(腹ペコのマリー1巻 集英社)

果たしてマリー・テレーズ・シャルロットは空腹を満たすことはできるのか?美女木タイガは元の体を取り戻すことはできるのか?愛しの鷺宮アンナと付き合うことはできるのか?

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設定が色々と面倒くさい

結論から『腹ペコのマリー』を評価すると、設定がとにかく面倒くさい。

あらすじを読んでも分かるように、初っ端から意味もなく複雑で理解しにくい。何故マリーの魂を降臨させて、タイガの体がマリー化してしまうのか。タイガの体にマリーが乗り移るならまだ分かる気がする。

せめて主人公の見た目はそのまま変わらず、中身だけコロコロ変わるなら割とありがちな設定で分からなくもない。でも入れ替わる条件が「空腹時」と非常にハードルは低いため、見た目も頻繁にコロコロと入れ替わってしまう。意味もなく忙しい。

「入れ替わり」という演出も視覚的に分かりづらいのも痛い。何故なら服装そのものも全部ガラッと変わってしまうため、初見の読者はナンノコッチャか分からんでしょう。どこかにお互いの「同一感」を残しておくべきだった気がする。

また設定的に美女木タイガとマリー・シャルロットを同時に出せないのも、漫画として痛い。2巻以降では「分離」させることで同時に登場させられるものの、余計にややこしいだけ。特に考えずに作った設定だと思いますが、作者・田村隆平も読者と同様に自縄自縛に陥って何も生み出せなかった感じ。

しかもキャラデザ的にマリーと鷺宮アンナが似てる。タイガとマリーの掛け合いだけで序盤は進めるべきであって、鷺宮アンナは正直不要。本当にストーリーを動かすという点で、『腹ペコのマリー』の設定ほど難しいマンガはないと思います。どうせなら「二度と体は戻らない」とまで割り切った方が後々の展開を作りやすかった気がします。

「腹ペコ」というタイトル名が不要

『腹ペコのマリー』を一言でまとめると、「どんな内容か本当に分かりづらい漫画」に尽きます。学園漫画に走りたいのか、バトル漫画に走りたいのか、妖怪オカルト要素に走りたいのか、ラブコメに走りたいのか、日常系のギャグ路線に走りたいのか、最後の最後まで分からなかった。いつまでもメインディッシュが表現されることはなかった。

(腹ペコのマリー1巻 集英社)

例えばマリーが空腹状態が極まると、冥界からモンスターを呼び出すなど覚醒状態に入る。さもバトル漫画っぽい展開を予期させる描写ですが、この一コマだけ。2巻以降は登場せず。デートみたいなことをしてみたり、まさに右往左往。

『腹ペコのマリー』という漫画タイトルからも、おそらくグルメ漫画要素を期待した読者も多そう。普通に考えたら腹ペコである以上、何か食べる系の展開が始まるんだろう…と想像するはず。ただ序盤こそマリーが食事するシーンはあるもののグルメ要素はあるようでなく皆無と言っていい。まさに何のための腹ペコ?

だから漫画タイトルは「マリーとタイガ」みたいに主人公の名前だけにしておくべきだった。何故なら「主人公の物語」である以上は、どんな展開を描いても脱線はしないから。

『NARUTO』や『トリコ』など主人公の名前だけの漫画タイトルは意外と汎用性が高く、どんな内容でも柔軟に対応してくれる。作者自身も「制約」を感じなくて済むため、変に自縄自縛に陥る心配もない。

特に目的もなく漫画を描く場合、マンガタイトルは主人公の名前だけにしておくのが無難でおすすめ。

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腹ペコのマリー全4巻の総合評価・評判・口コミレビュー

以上、『腹ペコのマリー』が面白かったのかつまらなかったのかの考察まとめでした。

簡単にまとめると「行き当たりばったり」の一言に尽きます。例えば初期設定では「マリーのドレスは肌に張り付いて脱げない」ということだったんですが、途中からマリーが女子校に編入したときにはフツーに体操服に着替えてたり…え?(笑)

作者・田村隆平も最終回が掲載された少年ジャンプ46号の作者コメントで「準備不足、力不足を痛感しました」と書いてましたが、本当に何も考えてなかったとしか思えない内容。正確には準備不足というより、初期設定が複雑怪奇した故のツケといった所か。

前作『べるぜバブ』が2人主人公で人気が出たこともあって、新連載でも同様の設定に走ったんでしょうが、それにしてもゴチャゴチャしすぎ。今回の『腹ペコのマリー』はオンボロアパートを建て増し建て増しでツギハギパッチワークしてる感じ。

やはり「2人主人公+ヒロイン」というメインの設定で面白くなる演出的が一切作れてない時点で、『腹ペコのマリー』はマンガとして既に終わってる。テンプル騎士など新キャラクターもポンポンと登場させるものの、どれも定着することはなく逆に一層ゴチャゴチャ感だけが強まった印象。

本当に最後の最後まで「走りながら考えてる感」がハンパない。結局「何を描きたかったのか」が見えてこなかったのは残念。きっと作者・田村隆平もそれを痛感してるはずで、何も出しきれずに終わったことを後悔してることでしょう。

ちなみに【マンガ制作】主人公が2人いる場合の始め方・作り方というマンガ制作に関する考察記事も書いているので、興味がある方は勉強してみて下さい。他にもおすすめグルメ漫画ランキングも、この「ドル漫」では作成済みなので興味があればご覧ください。