『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。
作者は鴻池剛。掲載サイトは作者自身のサイトやTwitter。出版社はKADOKAWA。ジャンルは青年コミックの動物エッセイ漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどでも無料で試し読み・立ち読みができます。
実は作者・鴻池剛のTwitter(@TsuyoshiWood)のフォロワーは100万人近くもいる人気漫画家。Twitterはゴミウヨしかいないので自分はアカウントごと削除してしまいましたが、井上雄彦のフォロワー数が40万人、真島ヒロのフォロワー数が140万人ってことを考えるとすごい。
そこで今回ドル漫では『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン』が面白いのかおすすめなのか徹底考察してみました。結論から書くと、『猫のぽんた』はおすすめ動物漫画。果たしてどこがどう面白いのか?
ちなみにポンタというクレジットカードとは一切関係ありません。
ぽんたがとにかく自由すぎるニャアアア
結論から書いておくと、『鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン』はそこそこ面白かった。とにかく漫画タイトルにもあるように、猫のぽんたが自由すぎる。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
例えば飼い主・鴻池剛がぽんたを猫じゃらしで誘うと、ことごとくテーブルにぶつかる。「お前テーブルが見えてないのか」と思わずツッコミを入れたくなります。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
飼い主・鴻池剛も「お前それ痛くね~の?」と心配するほど。もはやテーブルにぶつかるゲーム。テーブルだけではなくガラス窓にぶつかったり、とにかくぽんたは奔放。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
作者・鴻池剛がインフルエンザにかかった時、頼りにできる友達がいないのでぽんたをじーっと見つめると作者を軽くスパァーンといなす。「てめぇごときが触っていいもんじゃねぇ!」とでも言いたげ。体は微動だにせず、手だけというのが笑う。
意外と猫パンチって強力。YouTubeなどにも猫の動画がアップされてますが、ものすごい高速パンチ。その後も作者・鴻池剛は何回もちょくちょく猫パンチをもらうんですが、「ばい菌は近寄るなということでしょうか」という心の叫びが切なすぎる。
○ぽんたの静と動がワロタ
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
作者が自分の誕生日をささやかながらに祝っていると、ぽんたが壁の台に飛び乗る。作者も誕生日だからテンションが上がったのか付き合ってあげる。
ただぽんたは華麗にジャンプしたかと思ったら、テーブルに華麗に降り立つ。「お前、初めて地球に降り立ったベジータか」というぐらいの堂々たる食卓の蹂躙っぷり。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン2巻 KADOKAWA)
ただ暴走王・ぽんたにも弱点があって、それが目を手で覆われると大人しくなる。作者も思わず「鳥か」とツッコミを入れる。手足の角度などが完全な服従の体勢。でもたまに意表を突いて噛み付いてくるらしく、地味にリスクが高いのは内緒。
ネコの生態をムダにリアルに描写しすぎる
こういったエッセイ漫画はリアルの出来事をベースにしつつも、どこか大げさに表現されていることも多い。ただ『猫のぽんたニャアアアン』では割りとあけすけに「リアルな猫の生態」を描写してくれてる。
普通であれば「隠したくなる部分やエピソード」もしっかり描写してくれているので、実際に猫を飼っている人こそ「リアルなあるあるネタ」に笑えそう。ざっくりまとめると「猫って意外と汚いな…」と思わせてくれるエピソードが多い。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
例えば猫は自分の舌を使って毛づくろいを行う。その直後に不意にテンションが上った飼い主・鴻池剛が思っきりモフモフしてしまうんですが…
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
まさかの顔面ヨダレまみれ。しかも猫のポンタの細かい毛付き。
あまり深く考えたことや想像したことはなかったですが、確かに猫も口の中は唾液だらけ。当然舐め舐めして毛づくろいした後は、全身はビチョビチョ。『猫のぽんたニャアアアン』では、そういった汚いエピソードが満載。
○可愛らしい猫ちゃんもやることはやります
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
他にもぽんたがおトイレするシーンも多い。トイレにする分だけ偉いと思いますが、そこはぽんた。直後どうしたのかと言うと…
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
作者・鴻池剛の枕元に寄ってくる。しかもケツを飼い主にダイレクトに向けてくるもんだから排便後の臭いがハンパない。
冷静に考えると、猫や犬といった動物は校門(*)が剥き出しに露出してる状態。自分の*を自分で拭くことは難しいので、当然ダイレクトに臭いが漂ってくる。しかもシッポで臭いをお節介にも拡散してくれてるんですから、コイツ完全に嫌がらせの天才。
「お前普段そんな近くに来ないだろ」という作者のセリフが象徴してるように、明らかに意図的にしか思えない。たまに頭ぶっとんだ女性がいますが、もしカノジョがノリでこんなことしてきたら、おそらく100%カレシは別れるに違いない。
○猫は何故毛玉を苦しみながら吐くのか?
他にも猫って、ちょくちょく吐く動物らしい。
前述のように猫は毛づくろいする過程で、毛を大量に飲み込んでしまう。じゃあどうするのかというと、他の異物と一緒に大量に吐く。
YouTubeで「猫 毛玉」と検索すると、「オマエ大道芸人か」と叫びたくなるほどネコの腹の動かし方がエグすぎて笑ってしまいます。ヒョウやライオンなどネコ科の獰猛な動物ですら、毛玉を吐くぐらい。
「ウ○コごと毛玉を出せよ!!」と全猫類に思わず言いたくなる。もしくは胃液で毛ごと溶かすとか、いっそ体毛を生やさないとか、これまで何千年何万年という猫が生きてきた歴史の中で、もっと進化しようがあったやろ!つくづく意外とネコってバカな生き物だよなぁと。
『猫のぽんたニャアアアン』でもゲ口やウ○コシーンなど満載なんですが、今回の感想記事では画像は割愛してます。茶色系のブツがちょくちょく描写されているので、閲覧注意っちゃ閲覧注意。
でも猫を飼ってる方からしたら「あるある共感」的な意味合いで面白いとは思います。
意外と飼い主(作者)のリアクションも面白い
これまでは「ぽんた」メインでレビューしてきましたが、実は飼い主の鴻池剛の反応も笑えて面白い。先程のぽんたにモフモフしまくる瞬間など、たまーに変なテンションや痛い一面を見せてくれる。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
例えば皿を割ってしまったとき、猫の肉球は柔らかい。そこで作者・鴻池剛はぽんたを近付けないように、謎の威嚇を見せる。この様だけでも痛さ全開で面白いんですが…
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン1巻 KADOKAWA)
ただ、ぽんたはスーン。
「え?やだなー言われなくても近付きませんけど?僕そんなアホじゃありませんよ?」といった表情。無言で湘南乃風のコンサート並みに服を振り回し続けてる、作者・鴻池剛とのギャップ感が切なすぎる。まさに「徒労」とはこのこと。
もはや、どっちが飼い主でどっちがペットか分からない。
○作者の不運っぷりが面白い
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン2巻 KADOKAWA)
そういった主従関係逆転現象を如実に現すのが、キャットタワーでの出来事。ネコは高い場所が好きなのか、画像のような器具を作ってあげると、そこを住処にする模様。でも飼い主からしたら寂しい。そこで作者・鴻池剛は必死にじゃれ合おうと近付こうとするものの、怒涛の猫パンチ。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン2巻 KADOKAWA)
その時点でかなり悲惨ですが、最終的に逃げられる。
そして作者の必死の形相が笑ってしまう。そら猫のぽんたも逃げるわな。もはやネコ目線で言ったら、恐怖の『進撃の巨人』ですわ。だから作者のリアクションというか、猫のぽんたに不遇の扱いを受ける様が面白いんだろうと考察します。
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(鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン2巻 KADOKAWA)
例えば遮光カーテンを購入した際には、猫の爪で穴を開けられる。優しい木漏れ日が差し込んでくるのが、かえって悲しい。それまでは紙の障子が犠牲になっていたようですが、カーテンの価格は意外とお高いのでショックは大。他にもWiiとか散々壊される模様(笑)
猫のぽんたニャアアアン おすすめ評価・評判レビューまとめ
以上、『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン』の考察評価でした。
結論からまとめると、『鴻池剛と猫のぽんた』は至って面白い漫画。まさに「生意気すぎるぽんた」と「悲壮感あふれる飼い主・鴻池剛」というキャラ付けが上手に表現されている。さながら主従関係が逆転した両者の立ち位置も、猫好き・動物好きの読者はしっかりホッコリ笑えそうです。
この『猫のぽんたニャアアアン』以外にも作者は同じような動物エッセイ漫画『鴻池剛の崖っぷちルームシェア 犬と無職とバンドマン』を発売しており、そちらもなかなか面白かったです。
タイトルからも分かるように『猫のぽんた』とは違って犬バージョンなんですが、やはり作者・鴻池剛の動物運のなさにつくづく笑えます。きっと作者の前世は動物をイジメていたに違いないぐらい不運。
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