2013年頃から漫画ブログを何個か開設して以来、筆者のドルジ露瓶尊は何千冊以上のマンガをレビューしてきました。ジャンルも様々に多岐にわたるため、もはや漫画の感想量に関してはトップクラスでありましょう。
そこで今回はプロの格闘家さんにも「おすすめしたい格闘漫画」をピックアップしたいと思います。本気のガチンコ勝負の殴り合いは、男だったら奥底に秘められた本能が刺激されないわけがない。格闘マンガ好きな読者であれば、是非ご購入の参考にしてください。
ちなみに細かいランキング順位こそ付けていませんが、基本的に下に行くほど作品のおすすめ度合いがアップすると考えてもらえると助かります。
史上最強の弟子ケンイチ…おすすめ格闘漫画
まず最初のおすすめ格闘漫画は『史上最強の弟子ケンイチ』。少年サンデーで連載されていた累計1000万部超えのおすすめ格闘マンガ。
○格闘漫画「史上最強の弟子ケンイチ」の内容
この格闘漫画の主人公は白浜兼一(しらはまけんいち)。だからタイトル名は主人公の名前になります。
この白浜兼一は、どこにでもいる少し気弱なフツーの高校一年生。「フヌケン」と毎日理不尽なイジメにあっていた。しかし、ある日、風林寺美羽という転校生と仲良くなってからは状況が一変。
何故なら風林寺美羽はお下げ髪のメガネ姿からは想像できないほど、圧倒的な身体能力と格闘センスにあふれていたから。そして風林寺美羽の実家である「梁山泊」と呼ばれる道場に弟子入りすることとなったが、そこは最強の変人キテレツな猛者の集まりだった。
ケンカ百段の逆鬼至緒。裏ムエタイ界の死神という異名を持つアパチャイ・ホパチャイ。中国拳法の達人・馬剣星。柔術家・岬越寺秋雨。剣と兵器の申し子・高坂しぐれ。そして風林寺美羽の祖父であり、梁山泊の長老である風林寺隼人。
彼らのもとで修業を積んでいるうちに、メキメキと頭角を現していく主人公・白浜兼一。数々の難敵が襲ってくる中、史上最強の猛者どもの弟子・ケンイチが美羽と共に最強の道を志す。そんな感じの格闘マンガになります。
○格闘漫画「史上最強の弟子ケンイチ」のおすすめポイント
『史上最強の弟子ケンイチ』のおすすめポイントは、もちろん格闘描写は去ることながら、とにかく女性キャラクターがお色気まんさい。
掲載誌が少年サンデーであるにも関わらず、ヒロインの風林寺美羽などボインボインが地区ポチ全開。色んな意味で興奮まちがいなし。お母さんが読んだら、間違いなく眉をひそめるレベル(笑)
難しい話も一切なく、良くも悪くもサラサラと読める。絵柄こそやや古い印象も受けますが、キャラクターもそれぞれ立ってて個性的。格闘描写もしっかり派手。基本的に無難におすすめできる内容。
『史上最強の弟子ケンイチ』は全61巻とボリューム感があるので、セールやポイント還元も期待できる電子コミック版がおすすめ。
TOUGH(タフ)シリーズ…おすすめ格闘漫画
続いてのおすすめ格闘漫画は『TOUGH -タフ- 』シリーズ。
漫画家・猿渡哲也が1993年からヤングジャンプで連載しているシリーズもの。『高校鉄拳伝タフ』→『TOUGH -タフ-』と続いて、現在はプレイボーイで『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』として今もなお連載が続いています。足掛け約25年ほど。
○格闘漫画「TOUGH」の内容
この格闘漫画の主人公は宮沢熹一(みやざわきいち)。
通称キー坊。灘神影流と呼ばれる古武術の流派を持つ家系に生まれた青年。端的に言うと、この宮沢熹一が様々な強敵と戦っていくというストーリー。父・静虎、叔父・鬼龍の因縁が渦巻く中、果たして宮沢熹一は格闘家として人間として成長することはできるのか?
○格闘漫画「TOUGH」のおすすめポイント
『タフ』をおすすめする理由は、とにかく緻密な描き込み。
背景、表情のシワや影、筋肉の盛り上がり方、そもそもの筋繊維からしてリアルに描かれる。画像だと水飛沫が一つ一つ細かく描写されてることが分かります。良くも悪くもマンガ的な表現は乏しく、そのことで本来の「汗臭い格闘描写」が描かれている気がします。
いかにも少年マンガ的な絵が苦手な人や、普段あまりマンガを読まない人におすすめしたい格闘漫画。強いて言えば、ストーリーや読後感に過度な期待は禁物。
ケンガンアシュラ…おすすめ格闘漫画
続いてのおすすめ格闘漫画は『ケンガンアシュラ』。サンデー系の無料ウェブコミックサイトで連載してる格闘漫画。
○格闘漫画「ケンガンアシュラ」の内容
日本の裏社会・裏経済は全て「拳眼仕合」が握っていた。そこでは企業同士が雇った闘技者を戦い合わせ、その結果がビジネスに反映される。まさに企業の代理戦争が日夜行われていた。主人公は、十鬼蛇王馬。
果たして拳眼仕合に出場する阿修羅たちの頂点に立つことはできるのか?日本社会を牛耳るのは一体どの企業なのか!といった内容の格闘漫画。
○格闘漫画「ケンガンアシュラ」のおすすめポイント
『ケンガンアシュラ』のおすすめは、とにかくキャラクターが個性的。
絞め技最強の美少年・今井コスモ、正義執行人の阿古谷清秋、最強のアサシン一族の末裔・呉雷庵、不屈のレスラー・関林ジュン、盲目の傭兵・ムデバ、悪魔の突きを持つ黒木玄斎など、非常に幅広いキャラクターが用意されてる。
まさに海千山千。
また企業の序列に合わせて、闘技者も当然強くなる。この非常にシンプルな設定も、良くも悪くも何の頭も使わずに読めるおすすめ格闘漫画。また個性的な闘技者たちが成り上がっていくシンプルなストーリー性も面白味もあると思います。
また格闘描写も派手。細かい部分だと「足の描き方」は正直下手だなぁと思うんですが、全体的には至って激しい。格闘漫画好きの読者が求めるような「欲しい描写」がしっかり落とし込まれていると思います。
詳細は【考察】ケンガンアシュラが面白いwwwなども併せて参照してください。
コータローまかりとおる!シリーズ…おすすめ格闘漫画
続いてのおすすめ格闘漫画は『コータローまかりとおる!』シリーズ。1982年から少年マガジンで連載が開始した長編人気格闘マンガ。
『コータローまかりとおる!』→『新コータローまかりとおる!』と続き、最後は『コータローまかりとおる!L』。残念ながら、作者・蛭田達也が病気。最終シリーズにあたる『L(エル)』は2004年から連載が2017年以降も中断されており、断筆気味の格闘漫画ではあります。
○格闘漫画「コータローまかりとおる!」のおすすめポイント
『コータローまかりとおる!』をおすすめする理由は、格闘描写だけではなくコメディー、セクシーお色気要素もふんだんに混じり合った古き良き漫画であること。格闘マンガだからとかは関係なく、本当に良い意味で「昔の楽しい漫画」。
肝心の格闘描写も派手+見やすい。そしてキャラクターも個性的で良い。主人公・新堂功太郎がやりたい放題。ヒロイン・渡瀬麻由美に対しても、くんずほぐれつ。もはやほぼBに近いことをしてるじゃないか?とドキドキする場面も。絵も上手で非の打ち所がない格闘マンガ。
刃牙(バキ)シリーズ…おすすめ格闘漫画
続いてのおすすめ格闘漫画は『刃牙(バキ)』シリーズ。言わずと知れた、少年チャンピオンを代表する大人気格闘マンガ。『バキシリーズ』の累計発行部数は7000万部超え。あの『ハンターハンター』を超えてる。
この格闘漫画の内容は、主人公・範馬刃牙(はんまばき)が様々な格闘家と戦って、人類最強の父親・範馬勇次郎を目指すというシンプルなストーリー展開。
○格闘漫画「バキシリーズ」のおすすめポイント
バキシリーズのおすすめポイントは、キャラクター良し、格闘描写良し、割と全ての点において文句なし。「とにかく格闘マンガ好きだったら一度は読んどけ」という一言に尽きると思います。
『バキシリーズ』は1990年初頭から連載が開始されてるんですが、作者・板垣恵介の画力はシリーズを重ねるごとに向上。展開に関してもどんどん面白さが増してる。特に画像の『刃牙道』は面白い。
現代に復活した最強の剣豪・宮本武蔵と現代の人類最強の範馬勇次郎が対決してる。範馬勇次郎は刀の刃先を掴んでももろともしない。まさに過去最強vs現代最強の対峙。詳細は「刃牙道が面白い理由」などの考察記事も参照。
○適度なボリューム感もおすすめ!
シリーズ順に並べると『グラップラー刃牙(全42巻)』『バキ(全31巻)』『範馬刃牙(全37巻)』『刃牙道』と続いてるんですが、1シリーズがほぼ30~40巻前後に収まってる適度なボリューム感もおすすめ。
前後のストーリーの繋がりも少ないため、長編人気マンガにありがちな難点や欠点が存在しない。まさに長編漫画でもありながら、『バキシリーズ』は買い集めやすい点でもおすすめできる格闘マンガだと思います。
もし金銭的な問題で全巻集めるのがしんどいのであれば、個人的にはピクルが登場する第三シリーズ『範馬刃牙』から買い集めることをおすすめ。
喧嘩稼業・喧嘩商売…おすすめ格闘漫画
最後のおすすめ格闘漫画は『喧嘩稼業』『喧嘩商売』。ヤングマガジンで連載中の人気格闘マンガ。
○格闘漫画「喧嘩稼業」の内容
この格闘漫画の主人公は佐藤十兵衛。
どこにでもいる男子高校生だったが、天性の格闘センスを持っていた。中学時代にイジメられた過去をバネに徹底的に肉体を鍛え上げ、相手を簡単に出し抜く悪魔的な頭脳も相まって、佐藤十兵衛は負け知らず。
しかし最凶の喧嘩屋・工藤優作と出会って、全ては一変。工藤優作は圧倒的な「握力」と何度でも立ち上がる「無敵フィジカル」を持ち合わせており、佐藤十兵衛が持ちうる全ての武器が否定され、まさに完敗を喫する。
この『喧嘩稼業』という格闘漫画は2人の因縁を軸に、ルール無用の何でもありの陰陽トーナメントにおける様々な死闘が描かれる。果たして最強の格闘技は何なのか!?を決めようとしている格闘漫画。
○格闘漫画「喧嘩稼業」のおすすめポイント
やはり『喧嘩稼業』をおすすめする理由は、とにかくシンプルに面白い。目潰し、金的、本当になんでもあり。画像だと二階から主人公・佐藤十兵衛が突き落とされる場面。だからといって決してグロテスクには走らず、しっかり格闘マンガとして仕上がってる。
それでいて試合中の心理の読み合いや駆け引きも見事。
格闘マンガはどうしてもリング上での戦いしか描かれませんが、『喧嘩稼業』では試合外での策略謀略も見所の一つ。
だから常に緊張感がある展開もおすすめ。これまでの格闘漫画でここまで「何でもあり」を表現した格闘漫画はないはず。つまり格闘マンガどうこうというより「漫画として面白い」。
そして『喧嘩稼業』はキャラクターも魅力的。無差別最強の柔道家・関修一郎、全勝無敗の最強横綱・金隆山康隆、記憶を失ったシラット使い・桜井裕章、元無期懲役囚の孤高のプロレスラー・カブトなど、異名を読んでも分かるように一人ひとりが抱える背景も意外とドラマティックだからキャラに共感してしまう。
強いて言えば、前章にあたる『喧嘩商売』は格闘マンガとしてはおすすめしません。何故なら基本はギャグベース。後半こそ陰陽トーナメントに出場するキャラを紹介するものの、2chイジりや極楽山本いじりなどいつもの木多康昭ワールドが炸裂してるから。
もし購入するのであれば『喧嘩商売 最強十六闘士セレクション』をおすすめします。内容は『喧嘩稼業』に登場するキャラクターのみ限定してまとめられており、価格もコミック一冊分の価格とお安いのもおすすめ。
【強さ議論】喧嘩稼業最強ランキングまとめも併せてご覧ください。
格闘マンガおすすめ評判・評価・口コミまとめ
以上、ドル漫が選ぶおすすめの格闘マンガBESTランキングでした。
やはり格闘技漫画は極論すると「戦う」だけ。だから、内容的にはシンプルで読みやすいものが多い。良くも悪くもドラマ性に乏しい作品も多いものの、それ故に初めての読者でも敷居は低くて買いやすいのもおすすめできる。
そのため絵柄さえ気に入れば、勢いで表紙買いしてもきっと格闘漫画は損しないかも知れません。
ちなみに『はじめの一歩』などは除外。既に「おすすめスポーツ漫画ランキング」なども記事化済みなんですが、意外と格闘漫画とスポーツ漫画の境界線って曖昧だよなと今更思ったり思わなかったり。
将来的には『ねじまきカギュー』といった格闘漫画を追加していくかも知れませんが予定は未定。
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