2004年に連載が開始した『闇金ウシジマくん』がついに完結。最終回に至るまでの連載期間は足掛け15年。途中でウシジマくんは実写映画化されるなど、かなり人気の長編漫画だったと評価して良さそう。
ちなみに『闇金ウシジマくん』の作者は真鍋昌平。掲載誌はビッグコミックスピリッツ。出版社は小学館。
そこで今回ドル漫では『闇金ウシジマくん』の最終回・最終話のネタバレ感想をレビューしたいと思います。ただ、どうやらいざ完結してみると「ひどい最終回」など結構賛否両論があった模様。
ちなみにコミックス最終46巻が5月に発売されるので、最終話までのあらすじはそこで改めて追記するかも知れません。そのため今回のネタバレ感想はあっさりめのレビュー。
【ウシジマ最終話】滑皮は最終的に死刑判決が…
滑皮組組長・滑皮との対決に勝利した丑嶋(うしじま)。
戌亥が滑皮の犯行を全て撮影しており、それが証拠となって滑川は逮捕。猪背組も解散させられそうになり、滑川は既に一審判決で死刑が下っていた。
それでも滑川は面会室で「俺はどこで何をしていても俺のままだ。何も変わらねぇよ」と強がるものの、その姿は本物。最終的に丑嶋に泡を食わされたものの、滑川は生まれ持っての893くんだったらしい。
高田、マサル、柄崎、戌亥などもそれぞれ『闇金ウシジマくん』最終回ではアフターエピソードが描写されます。例えば、丑嶋が飼っていたウサギはマサルが預かることに。ただし、肉蝮のその後は不明なままのキャラクターも。
もしかすると『闇金ウシジマくん』最終46巻で加筆される可能性も。
【ラスト最終話】丑嶋の最後はあっけなく死亡…
一方、丑嶋の客である菊池文香という風俗嬢の「弟・辰也」が『闇金ウシジマくん』の最終回のカギを握る。
辰也と文香の母親・千代も丑嶋の客だったことからも分かるように、辰也の家庭は貧困そのもの。中学時代は学校でイジメを受け、イタズラで犯行予告を行うものの住所などが特定されるなど、やることなすこと全て裏目で何も上手くいかない典型的な底辺層。
こんな惨憺たる人生に対して、辰也は全てに対して自暴自棄に。
そこで最後に辰也が選んだ道が唯一慕っていた姉を殺すこと。しかもスマホを使って生実況配信することで世間を騒がせ、自ら死刑になろうとした。弱者が自分より更に弱い弱者を狙うかの悲しき構図。
ただ姉・菊池文香の部屋には、最後の借金の取り立てに来た丑嶋の姿が。そして弟・辰也に対して、「よせ。その先には何もないぞ」と丑嶋は説得するものの、辰也は聞く耳を持たず姉・文香を狙う。
丑嶋は立ち上がって何とかしようと試みるが、滑皮との対決の後遺症がまだ残っているのか、菊池文香を守るだけで精一杯。凶刃は丑嶋の腹部を貫き、辰也は達成感と共にそのまま部屋から逃亡。
慌てて救急車を呼ぼうとする菊池文香に対して、丑嶋は「大丈夫だ。この金で完済だ」と言い残してその場を立ち去る。さすが丑嶋。不死身の肉体!
…かと思いきや、その傷はやはり致命傷だった。
丑嶋は大量出血で意識朦朧とする中、柄崎に集金完了の電話をかけ終えると何かを悟ったかのように、そのまま天を仰いで道路に倒れ込んだときには既に死亡していた…という結末。
【評判口コミ】闇金ウシジマくん 最終回 ネタバレ感想評価まとめ
だから端的にまとめると、『闇金ウシジマくん』の最終回は「死亡オチ」になります。
これまで無敵の強さを誇っていた丑嶋が、こんな呆気ない終わり方をしたためネット上では炎上気味。既に滑皮も最後に倒してハッピーエンドだった以上、このままヤミ金業を続けても良かったはず。
ただ、ここで思い出してほしいのが丑嶋の最側近・柄崎の言葉。この柄崎は最後まで部下として仲間として、丑嶋に尽くして滑皮を倒す一役も買った。
この柄崎が死刑判決を受けた滑皮に対して、「散々酷いことしてきた因果応報だ」とドヤ顔で語る。おそらく猪瀬組まで解散させられるところまで追い詰められ、滑皮は刑務所でイジメられる可能性が高い。
ちなみに死刑判決が下されると刑務所ではなく、「拘置所」に収容(隔離)されるため囚人同士のイジメなどはまず発生しませんが、そこらへんはスルー推奨。
でも、この「因果応報」は丑嶋にも当然言える話ではないか?
滑皮ほどではないにしても、ウシジマは893の組長・熊倉や獅子谷あたりもヤッちゃってる。そもそも不当な高金利で、これまで弱者底辺層をイジメ抜いてきた。実際、辰也に刺されたのも丑嶋自らがヤミ金業を営んでたから。
○【ラスト考察】最後は丑嶋自身が死亡することで柄崎たちを救おうとした?
じゃあ、このまま丑嶋は最終回で何の罰を受けずに、またノラリクラリと闇金業を始めるハッピーエンドで良かったのか?という話。
むしろ丑嶋のような闇金業者はヤクザの力をバックに借りて、社会の裏でコソコソと小銭を稼ぐようなドブネズミのような存在。言ってしまえば、丑嶋の存在はヤクザ以下の存在でもあった。
そのため滑皮のように国家に殺されるような箔がつく死に方でもなく、また肉蝮のような強キャラと戦って華々しく散るわけでもなく、よく分からん小物キャラに無様に殺される孤独な死に方は、まさに「ウシジマくんの最後」にこそ相応しいと評価できましょう。
きっと作者も最初から最後の結末にウシジマを死亡させようと考えていたに違いない。
実際、最終46巻直前でウシジマは竹本の亡霊に対して「人間は最初から独りだ。死ぬ時も独りでいい」と語りかけてる。またウシジマ自身が自死を選ぼうとしていた描写やウサギ好きもしっかり伏線だったのでしょう。
だからウシジマが病院に行かず助かろうとしなかったのも、ヤミ金被害者をこれ以上出さないようにし、また自らが死ぬことで柄崎たちを開放してまっとうな道を歩ませようと考えたからなのかも知れない。
確かに唐突感もある最終回でしたが、それでも今回の『闇金ウシジマくん』のラストは妥当な最終話だったとドル漫では評価してみる。
ちなみに【最終話】アイアムアヒーロー 最終回 ネタバレ感想や【最終話】からくりサーカス 最終回 ネタバレ感想、【最終話】東京喰種re 最終回 ネタバレ感想、【最終話】恋は雨上がりのように 最終回 ネタバレ感想なども併せてご参照ください。
コメント
虐められる〜のくだりは、
死刑を免れたとしても、って流れだったと思います
wwwじゃねーよ タイトルくらい真面目に書け
wwwじゃねーよ タイトルくらい真面目に書け