【押見修造】血の轍 あらすじ内容・キャラクター登場人物まとめ【画像あり】

『血の轍』の掲載誌はビッグコミックスペリオール。出版社は小学館。作者は押見修造。この押見修造は「惡の華」や「ぼくは麻理のなか」などで有名な漫画家。ジャンルはサスペンス漫画。

読み方は「ちのわだち」。AmazonのKindleや楽天koboなどで無料で試し読み・立ち読みができます。

そこで今回ドル漫では押見修造の『血の轍』のあらすじ内容・キャラクター登場人物一覧を画像付きで解説していこうと思います。『血の轍』のご購入時の参考にしてください。

漫画「血の轍」の登場人物・キャラクターまとめ

まずは『血の轍』の登場人物やキャラクターを紹介したいと思います。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

最初は主人公の長部静一(おさべ・せいいち)。学校の行き帰りで友だちとふざけ合うような、どこにでもいる中学二年生の男の子。勉強も運動も特にできるわけでもない、まさに「平凡」という二文字が似合う思春期男子。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

静一は吹石という同級生の女の子が好きだった。教室にいる時は、ふとした瞬間にチラッと吹石を見やることもしばしば。一見すると冴えない静一だったもの、実は吹石と両想いの関係。根暗な押見修造作品としては珍しい設定。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

この静一の家には叔母さんと従兄弟のしげるがちょくちょく遊びに来た。

この叔母さんの性格は非常識までとは言えないものの、少しがさつ。神経質でウブな静一とは真反対。一方、従兄弟・しげるも遺伝子を引き継いだのか、たまにちょっとしたイザコザが静一と起きることもあったが、基本的に楽しい他愛もない日々を送っていた。

○ママ・清子がいろいろとヤバすぎる

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

この叔母さん家族たちを相手にしていたのが、静一のママ・静子(せいこ)。画像を見ても分かるように、あからさまに静一との距離感が近い。事あるごとに静一にハグをしたり、静子は毎朝コチョコチョをして起こすなど息子の静一を溺愛。

もう嫌な予感しかしないと思いますが、そう感じた方はまさにご明察。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

静子の溺愛っぷりは常軌を逸しており、ある時には静一のホッペにブチュッとキスをすることもあった。

続いては『血の轍』のあらすじや内容を解説したいと思いますが、展開の中心は母親の静子であることは言うまでもないでしょう。果たして静子はどういった波乱を巻き起こすのか?静一は静子の暴走を止めることはできるのか?

ちなみに既に同名の小説やCDタイトルが販売されてるようですが、今作の押見修造の『血の轍』とはおそらく関係ないと思います。もしかすると慣用句として「血の轍」が存在するのかも知れない。

血の轍のあらすじ内容・ストーリーをネタバレ解説

ということで押見修造の『血の轍』のあらすじやストーリーを解説したいと思います。若干程度ネタバレが含まれるため、読みたくない方はAmazonや楽天KOBOなどで無料で立ち読みして下さい。

一言で『血の轍』の内容をまとめると、とにかく「ママ・静子がヤベー奴」ということに尽きると思います。息子・静一のために、まさに一線を越えた行動に走る。そして息子・静一はママ・静子の行動にドギマギしながらも…という展開。

例えば前述の従兄弟・しげるは、息子・静一に対してしょっちゅうチョッカイを出してくる。ただある時、家族親戚総出でハイキングに行った際に、崖の上から息子・静一を冗談で落とそうとする。当然、静一は落ちないものの、ママ・静子にとっては一大事。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

結果、従兄弟・しげるを仕返しとばかりにママ・静子が突き落としてしまう。しかも、息子・静一の目の前で。ただ、ここで話は終わらない。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

直後、ママ・静子はまさかの目撃者ぶる。「静ちゃん…しげちゃんが…みんな呼んできて…」と絶叫。先程も書いたように、当然息子・静一は静子の犯行を目の当たりにしてる。この豹変っぷりに何の説明もないため、ただただ怖い怖い。

○ママ静子の本性とは?

理由はおそらくシンプル。もし母親が犯罪者だと発覚すれば、息子・静一も間接的に被害を受ける。そこでママ・静子は無意識的に、自らを無関係の傍観者の立場を取ったと考えられます。それにしても…。

実は、『血の轍』の序盤真っ先に、このママ・静子の「本性」なるものが先に描かれてる。静一が幼い頃に道端で寝てる猫を発見。そこで静一が触っていいかを尋ねると、ママ・静子は「いいわよ」と笑顔。

(血の轍1巻 押見修造 小学館)

ただネコの体は冷たく、既に死後しばらく経っていた。静一は何故死んでいるのかを尋ねても、ママ・静子は笑顔を浮かべるだけ。おそらく「息子・静一」以外の存在には全く興味や関心がない女なんだと思います。

従兄弟・しげるの安否がどうなったかネタバレは避けておきますが、その後、息子・静一は意中の吹石と家で遊ぶ機会に恵まれる。割と吹石は大胆で積極的な女の子。そこで静一にラブレターを渡す。

【漫画タイトル】血の轍の意味とは?

しかしママ・静子がタイミング悪く帰宅してしまう。当然、溺愛する息子が受け取ったラブレターが気にならない訳がない。半ば強引に見たラブレターの中身にショックを受け、涙ながらに息子・静一に「ある提案」を持ちかける。

(血の轍2巻 押見修造 小学館)

その提案とは「吹石からのラブレターを一緒に破く」こと。何ウェディングケーキにナイフを入れるような感覚で、初めての共同作業を親子一緒にしてくれてんねん。この体の密着感も色々とヤバい。

そのまま息子・静一は大好きな吹石からのラブレターをビリビリに破いて、さぞママ・静子に対して怒るかと思いきや、NO。何故なら静一もママ・静子に対する愛は想像以上に深かったから。

(血の轍2巻 押見修造 小学館)

ラブレターを破いた直後の静一の顔が完全にヤバ美。軽く昇天しててワロタ。実は、直前にママ・静子とガッツリぶっちゅり唇を重ね合わせてる。まさに相思相愛。ママ・静子を守るために、先程の凶行も知ってて黙ってる言わば2人は共犯者。

そして、静一と静子の狂った親子関係が更に破綻の道を歩んでいく。果たして人間の道を踏み外した二人に待ってる結末とは?…みたいな内容の漫画になります。あまりに静子の愛情がドロドロすぎて、中学2年生のピュア小僧(静一)には荷が重いんじゃあ…(千鳥風)。

静一とママの狂気あふれる偏愛ラブストーリー?

ちなみに、轍(わだち)は「雪道にできるようなタイヤ跡・車輪跡」を意味する単語。

つまり「血の轍」とは、ママ・静子が息子・静一のために次々と誰かを殺めた足跡のことを意味し、その足跡がまさに血塗られている。轍の「2本の線」も、まさに静一と静子の存在を表現しているのでしょう。

ただ静子はもっとブチ切れたキャラクターの方が分かりやすくてマンガ的には面白いかも。最終的にどういった完結を迎えるか分かりませんが、もう少しストーリーが進めばいずれ『血の轍』が面白いかつまらないか徹底考察したいと思います。