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【感想】一日外出録ハンチョウが面白くてワロタwww【ネタバレ画像あり】

『一日外出録』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者は福本伸行(協力)、萩原天晴(原作)、上原求と新井和也(漫画)。掲載誌はヤングマガジン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのグルメ漫画。

現時点ではまだ単行本は2巻3巻と発売されていないものの、このレビュー記事では「面白いかおすすめか」をメインに考察したいと思います。是非『一日外出録ハンチョウ』を購入するときの参考に使ってください。

一日外出録ハンチョウのあらすじ内容

まずは『一日外出録ハンチョウ』の簡単な解説をしたいと思います。冒頭で列挙した作者名からも分かると思いますが、いわゆるカイジシリーズのスピンオフ漫画。

この『一日外出録ハンチョウ』の主人公は、地下の強制労働施設にいた大槻班長。丸刈り頭の小太りの笑顔が不気味なオッサンと言えば思い出す方も多いか。本作主人公・カイジもチンコロで苦しめられました。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

この大槻班長が一日外出券を使用し、地下の強制労働施設から脱出したところからストーリーが始まります。一日外出権は50万ペリカというかなりの高額。普通は一回外出するだけでも奇跡に近いものの、ボス的な存在の大槻班長は何度も外出済み。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

だから大槻班長はニットの毛玉を取るぐらいの圧倒的悠々自適を見せつける。夜のお店に遊びに行くときでもこんな意味のないことを普通はしません。

当然、一日(24時間)という時間制限がある。ギャンブル女酒食べ物…一体何から消費しようか普通だったら慌てふためくのが自然。それにも関わらず、世の中で一番どうでもいい毛玉取りに勤しむぐらいの余裕感。しかも数時間もかけて靴下の毛玉まで取り尽くす(笑)

こんな大槻班長は酒ギャンブルは地下でもたしなめるだけあって、外出時は基本的に食べ歩きを敢行する。果たして一体どんなグルメを食するのか?一日限りの許された大槻班長のオリジナリティーあふれる食べ歩きがメインの内容になります。

ちなみにおすすめグルメ漫画ランキングも良かったら参照。意外とグルメ漫画は大ヒット作は少ないものの、良作も多い。もしかするといずれ『一日外出録ハンチョウ』も追加するかも知れません。

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君の名は?

大槻班長が清澄公園で開放された、ある日の外出記録。同じく外出者と思しき青年が一人隣のベンチに座っていた。でも大槻班長ですら見たことがない顔。どうやらチンコロなどは利用せず、コツコツとペリカを貯めた模様。

だから大槻班長はこの青年に一切興味なし。地下生活での養分にもならない上、どうせつまらない一日を過ごすはずと決めてかかる。何故ならギャンブルや酒も楽しめない男が面白い遊びや美味いグルメを知っているはずもないから。

そして大槻班長はいつも通り、グルメ通だけが知っている穴場の喫茶店に向かう。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

ただ、まさかの青年が先回り。「もしかしてコイツはワシと同じようにグルメ通なのか?」と思わず息を呑む大槻班長。いやたまたま偶然立ち寄っただけかも…と思った瞬間、その喫茶店イチオシメニューであるロイヤルミルクティを先に注文されていた。

その後も行く店行く店にことごとく青年が先回りして入店。しかも「麺かため油抜き野菜ニンニク増し増し」などことごとくメニューも被る。そこで生まれる奇妙な一体感は、まさにシンクロのそれ。銭湯からホテルまで何もかもかぶった後、翌日の最後に入ったお店も被る。

でも注文したメニューだけは外れる。ネギトロ丼ネギ多めまでは一緒だったものの、青年が頼んだのは更に豆板醤とうずらの卵をプラス。ここまで完全に味覚がピッタリだったことを考えると、それを頼むべきか悩む大槻班長。もしそこで失敗したら地下生活にも悪影響が尾を引く。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

そこで勇気を出してうずらの卵だけ注文したものの、青年は夜のバーで女性を口説くかのようなノリで豆板醤をサーッと大槻班長にサービス。無言で「コクッ」じゃねーよ。そしたら案の定、美味しい。ちなみに、この場面では大槻班長の華麗な女装姿も見れます。

二人にちょっとした友情が芽生えるのか!?と思った瞬間に、時間切れ。そのまま二人は言葉を交わすこともなく、再び黒服たちに地下の強制労働施設に逆戻り。ただあそこまで味覚がピッタリ自分と合う人間はそうはいない。泥まみれで働きながらも常に思い出されるのは青年の姿。もしかすると別の地下施設にいるのかも…と思った瞬間。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

運命的に二人はすれ違う。そして思わず「君の名は?」と声をかける大槻班長。まさかの新海誠もビックリのパロディーオチ。そこまで溜めて使うような演出でもないだろっていう。

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大槻班長ネタでもパロディーネタ満載

だから『中間管理録トネガワ』と同様に、原作が同じ萩原天晴だけあってか『一日外出録ハンチョウ』でも同様にパロディーネタが満載。これが良い感じにフザけ倒してて面白い。ある意味、こういった部分が真骨頂と言えましょう。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

例えば、大槻班長は「柿ピーアンリミテッド」と呼ばれる画期的なサービスを始めるんですが、このロゴ完全に「キンドルアンリミテッド」。例の部分が柿ピー。まさに悪魔的な発想に笑ってしまった。もちろんAmazonに許可を取ってるかは不明(笑)

しかも大槻班長が始めた柿ピーバージョンは、やや悪質で割高。

キンドルアンリミテッドは月額980円の月単位で契約するものの、柿ピーアンリミテッドは6ヶ月単位。このタイミングでしか解約できない。まさに現代のスマホ契約ばりにこすい。いい加減、消費者庁あたりが強烈に指導すべきでしょう。

当然、いくら柿ピーが美味しくてもさすがに毎日食べたら飽きるから、柿ピーがほとんど消費されなくなるから大槻班長だけが一方的に儲かる仕組み。柿ピーでここまで人を不幸せにできるのは大槻班長ぐらいでしょう。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

他にも「学割適用」ではしゃぐ大槻班長の姿も見れます。久しぶりに食べに来た食堂のおやっさんが大槻班長のことを覚えてるという結構しみじみさせる回なんですが、確かに坊主という一点のみにおいてはジャスティン・ビーバーを彷彿とさせます。

タイムリーな時事ネタも小気味良く放り込んでくるので面白い。

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大槻班長とアンテナショップぶらり旅

ラストは『一日外出録ハンチョウ』の面白かった回をテキトーにレビューしたいと思います。それが大槻班長の様々な一面が見れた回が「アンテナショップめぐり」。

その回では宮本という黒服が一日中帯同し、監視してくる。何故なら大槻班長はいつも笑顔で何を考えてるか分からない。当然、外出後は一体何をしでかす可能性大。どうやらブラック企業の帝愛の中において、この宮本はなかなかの仕事熱心っぷり。

ただ仕事熱心も考えもの。大槻班長からしたらキリスト教徒並みの安息日。あまりピリピリされてもかなわない。だから大槻班長割りと色んな揺さぶりを宮本にかけていく。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

例えば宮本は北海道出身。そこで大槻班長は「北海道のアンテナショップって良いよねぇ~」とさも行くと見せかけて、「まあ今日は行かないけど」とプイッ。なんというツンデレ。宮本もさっそく「何で!?」と馬脚を現す。

他にも鹿児島県のアンテナショップに立ち寄ったときは、「レンコンさつま揚げ」を美味しそうにムシャムシャ。その口で「チーズ入りさつま揚げを食べますか?」と宮本に提案するものの、宮本が「私は仕事t…」と断る間もなく「そうですか」と食い出す。宮本の心、揺さぶるやん!さすが地下労働施設のギャンブラーやん!

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

そして足湯にしみじみと浸かってる時にも大槻班長は誘うものの、当然断る宮本。でも、この時の大槻班長の悪口がまさかの「へたっぴ」。確かに宮本は息抜きが下手すぎるにしても、小学生の時に聞いた以来の可愛らしい罵倒。

最終的に大槻班長は茨城県のアンテナショップに立ち寄る。そこでは世にも珍しい「焼き芋スープ(飲芋)」が提供されていた。大槻班長は「来たぞ早速聞いたことのない食べ物」とニタリ。この焼き芋スープはメロンの三倍の甘さがある極上スープとのこと。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

さすがに焼き芋スープが美味しすぎたのか、大槻班長も今度ばかりは半強制的にぶらり革命を宮本に強いる。さながら気分はつんくか。宮本はやめろと拒否しつつも、どこかダチョウ倶楽部の臭いしかして来ないのはきっと気の所為ではないはず。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

結果、宮本ダムが決壊。これまでの大槻班長の揺さぶりもあってか、ところどころにヒビ割れしか入ってなかったのでしょう。それにしても、この真っ二つ感。もし下流に誰かいたら誰も助かっていないほどの崩壊っぷり。宮本、お前どんだけ理性で我慢しててん。

その後は宮本も一緒に試食しまくり。隣接するレストランで舌鼓を打つなど、アンテナショップを満喫する大槻班長と宮本。

(一日外出録ハンチョウ 1巻)

その姿たるやサッカー日本代表がゴールを決めたばりの飛行機ポーズ。きっとハットトリック決めた時ばりのはしゃぎっぷり。ただ町中でこんなテンション高めのオッサンを見かけたら、思わず距離を取りたくなるのは自分だけではないはず。

オチはすっかり宮本が堕落社員になるという結末。

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一日外出録ハンチョウの評価・口コミ・評判

以上、『一日外出録ハンチョウ』が面白いかつまらないかの考察記事でした。

結論から書けば、基本的に安定して面白かった気がします。大槻班長のキャラクターをしっかり掘り下げて、嫌味全開だったキャラが嫌味なく魅力的に仕上がってる。大槻班長というキャラクターを知らなくても、漠然と「底辺のオッサン」として読んでもそれなりに笑えるか。

このおすすめ考察記事ではいまいち伝わってないかも知れませんが、しっかり「食」や「グルメ」という軸で話が展開するので、無理なくそつなくグルメ漫画として仕上がってるのがすごい。最初の1話目はいいけど2話目以降は「あれ?テーマ関係なくね?」と明後日の方向に進むマンガも少なくない中、『一日外出録ハンチョウ』はいわゆる出オチで終わっていないので安心して読める点でもおすすめ。

ちょっと褒めすぎのレビューになりそうで怖いですが、『中間管理録トネガワ』も含めて『カイジシリーズ』のスピンオフマンガは外れがない。一話一話の程よいボリューム感、ネタの引き出しの多さ、キャラクターの出し惜しみないイジり。どれをとっても秀逸。『一日外出録ハンチョウ』などはギャンブル性が皆無なものの本家より面白いかも。

ただ面白いっちゃ面白いんですが、あくまで『一日外出録ハンチョウ』はグルメ漫画。そこまで長期連載するグルメ漫画は少ないので、意外と短期で作品が完結する可能性もありそう。だから今後の巻数など気にせずサクッと買い集めたらいいと思います。