ワンピース最新1045話ネタバレ感想を画像付きでレビューします。前回のONE PIECE1045話のネタバレ感想は別途ご参照ください。
今年2022年はONE PIECE25周年ということで、今週号の少年ジャンプの表紙はシャレオツなルフィが掲載されていました。さすがに絵のタッチを考えると尾田さんは描いてない気はしますが、油絵タッチで良い意味で少年ジャンプ感はありませんでした。
1997年34号がONE PIECE1話目の連載が始まったんですが、同じ34号が発売されるタイミングとしては「夏頃」になりそう。2022年8月6日に封切られる『ONE PIECE FILM RED』の映画公開時期が、まさにピッタリ25周年目に当たるはず。
だから少年ジャンプ2022年34号には盛大な仕掛けが施されているかも?果たして赤髪のシャンクスの正体は敵なのか味方なのか?
ちなみに次のONE PIECE最新1046話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
変身は動物ゾオン系の専売特許やで
今回の1045話はルフィの悪魔の実がヒトヒトの実(モデル・ニカ)と判明し、ついにギア5(ギアフィフス)が開花した続きになります。
カイドウは「完全に死んだかと思ったが」とつぶやくと、ニカの実が覚醒したルフィは「おれも!アッハッハ」とゴム化した地面を飛び跳ねながら爆笑する。
これを見たカイドウは「ゴムが他に影響を与え始めたら超人パラミシア系だが…そういう【変身】は動物ゾオン系の専売特許やろがい」と吠える。
カイドウはおそらく自他共に認める動物ゾオン系最強の男。これを差し置いて、動物ゾオン系を超える覚醒の能力を見せつけられたら、やはり溜まったものではないのでしょう。カイドウは無邪気にはしゃぐルフィに間髪入れず噛みつき飲み込んでしまう。
ただルフィもカイドウの腹の中で大暴れして対抗する。挙げ句の果てには、ルフィはカイドウの体内でゴムゴムの風船を発動する。カイドウの肉体もゴムのように膨らみ、身動きが取れないままフワフワと浮かんでしまう。そのためギア5の影響範囲は「有機生物」にも及ぶ模様。
もしカイドウの腹もゴム化してなければ、そのままパンと破裂しているはず。事実、解説おじさんカイドウも「おれの体はゴムじゃねぇぞ」と暗にギア5の影響力を教えてくれてる。カイドウの娘のヤマトも「あんなフォルムあったっけ?」と呆気にとられる。
龍モードのカイドウを上回るゴムゴムのギガント(巨人)
そしてルフィは「2つの光」を発見すると、そのままカイドウの体内から脱出する。
この2つの光とは、カイドウのお目々。
これは空島編で登場した巨大なウワバミ・ノラからルフィが脱出したシーンの【セルフオマージュ】と考えられます。このシーンでもルフィがノラのお目々から脱出を試みようとし、また「にかっ」という効果音が描写されていました。
空島とワノ国と関連付けた描写は多く、当時からどこまで構想されていたのかは不明ですが、太陽の神ニカにまつわる描写をいろいろ匂わせてる。一方、風船状態のまま脱出したルフィは体内の空気が急速に抜けて、カイドウが生み出した雷雲の中に吸い込まれる。
ただルフィは「ゴムゴムの巨人(ギガント)」を発動し、その雷雲から飛び出てきたルフィの姿は「超巨大な雷神様」だった。巨人化したルフィの肉体は龍状態のカイドウのサイズすら上回り、黒ひげ海賊団のサンファン・ウルフに匹敵するレベルか。
これまでのゴムゴムの実シリーズと違って、ニカの実が覚醒すると「自分の意志」だけでサイズ感をコロコロとルフィは変えられる模様。カイドウは思わず巨人ルフィに噛み付くものの、ルフィはお返しとばかりに龍のカイドウを「縄跳び」にしてブオンブオンと回した。
このことからジョイボーイの正体≒巨人族説もにわかに盛り上がっています。つまり聖地マリージョアの地下に隠された巨大麦わら帽子はジョイボーイの所有物だったとか?
デタラメすぎるギア5
伝説の悪魔の実(ヒトヒトの実・ニカ)が覚醒したルフィに対抗できている時点で本来凄いはずですが、カイドウも攻撃の手を緩めることはない。おでん城を木端微塵したボロブレスを至近距離から放つと、ルフィは真っ黒焦げで吹き飛ばされる。
ただルフィは何事もなかったかのように、ギャグ漫画のように足をグルグルと回転させて、そのまま空中からブイーンとカイドウのもとに向かう。現時点ではゴム要素がクローズアップされていますが、ニカの炎は「カイドウの焔雲」のように浮遊能力を兼ね備えているのでしょう。
それでも歯向かってくるルフィに対して、カイドウは降三世引奈落で叩き落とす。
再びルフィは叩きつけられるものの、その表情は目玉ボーン。吉本新喜劇の吉田ヒロのまゆげボーン並に目玉が飛び出る。でもルフィだけではなく、その周囲に居合わせたナミやローたちの目玉もボーン。ニカの実が覚醒すると、幅広い現象を他に影響する模様です。
「まるで絵物語」とはカイドウ。まさにギア5の能力はデタラメ。
死んだらみんな骨だけだ
それでもギア5の消耗はこれまでのギアシリーズの比ではないらしく、ルフィの姿は瞬く間に老いていく。お互い強がるものの、消耗するはカイドウとて同じ。「お前らの戦いは誰かが語り継ぐ。安心して死ね」と諦めを誘発するカイドウ。
それに対して、ルフィは「おれはそういうのいらねぇ。死んだらみんな骨だけだ…ししし」と笑って見せる。
ビンクスの酒を 届けにゆくよ
ドンと一丁唄お 海の唄
どうせ誰でもいつかはホネよ
果てなし あてなし 笑い話
「どうせ誰でもいつかはホネよ」というビンクスの酒の歌詞を思い出したワンピース読者も多そう。直前の「ドンと一丁唄お」という歌詞はDの一族を意味するDawnと思っていましたが、現在では「覚醒ニカの心音が放つ解放のドラム」だったことが分かります。
事実、息も絶え絶えだったルフィですが、「ドンドットット」という心臓の鼓動音を再びかき鳴らしてギア5状態を復活させます。太陽の神ニカというかジョイボーイというか、どちらも踊りや歌で「人々に笑顔をもたらす存在」でした。
やはり今が楽しいか楽しくないかが大事。現在どういう立場に置かれていたとしても、「名声や評価は死んだ後に聞いても意味がない」。きっと尾田さんの根底にある考え方や思想そのものに違いない。やはり今の評価は今聞きたいのでしょう。
楽しいなぁカイドウ!
カイドウも悪魔の実が覚醒しているかどうか定かではないですが(さすがに覚醒していると信じたい)、何の条件もなく復活して見せる。おそらく不死とされる龍の体質が色濃く出ていると思いますが、ルフィの顔面にめがけてトゲトゲ混紡を振り下ろす。
ヤマトが思わずギョッとするほどの威力でしたが、ルフィの顔面は「混紡の跡」が付いてしまって、さながら凶悪なピノキオ風に顔付きが変わる。ただ自動車のボンネットもそうですが、敢えて壊れやすくすることで威力を相殺することは多い。
意外と理にかなった防御法だった?
立て続けにカイドウはルフィめがけて混紡の振り下ろすものの、ルフィは自身と地面をゴム化させていたため、かつみ♥さゆりのボヨヨ~ン並に飛び跳ねるだけ。そして巨大な岩山に飛ばされるものの、それすらもゴム化してルフィは蹴り飛ばして逆に勢いをつける。
まさに縦横無尽に自由自在に戦うルフィの姿を見て、カイドウは「武装色の覇気も、覇王色の覇気もまとい、他に影響を与える自由な戦闘見た事がねぇ」と驚愕する。解説おじさんのカイドウが分析している間隙を縫い、ルフィは強烈な一発を顔面に食らわせる。
「楽しいなぁカイドウ」というルフィが【笑顔】を見せた場面で、ワンピース1045話は終わります。意外と煽り性能も高いギア5。
ONE PIECE最新1046話予想
以上、ワンピース最新1045話のネタバレ感想でした。
まさに盛りだくさんの内容でしたが、尾田さんもイキイキ描いている印象を受けます。ギア5の能力とルフィのキャラクター性が見事にマッチしているからか。これまでだと定期的に休載を挟んでいましたが、来週の1046話も素直に掲載されます。
ギア5の戦闘スタイルはまだ賛否両論あるような気はしますが、結局、『ONE PIECE』という漫画は尾田さんの物語でしかない。ワンピースの最終回も近づいている中、尾田さんが悔いなく最後まで楽しく描くのが最善なんだろうと思います。読者はただ付いていくだけ。
これまでだとカイドウの倒し方は不明瞭だった気もしますが、ギア5のデタラメな戦い方を見ると既に「カイドウの負け筋」もわりとハッキリと見えてきた。
それでもカイドウを物理的に破壊することは難しいと思うので、猿の孫悟空を例に考えると【巨大なゴムの山】に閉じ込める的なアレか?
そのため次のONE PIECE1046話は、いよいよカイドウとの戦いが決着しそう。さすがにゾロの生死やCP0のロブ・ルッチといった別の視点に移るとは考えにくいか。
今回1045話でギア5の必殺技がいくつか披露されていますが、まさにカイドウにとどめを刺す最終奥義的な技が1046話では垣間見えるに違いない。
ただ気になる点としてはワンピース1014話の「お前もジョイボーイにはなれなかったか…」というカイドウの発言を思い返すと、何故目の前にいるジョイボーイと化したルフィに気付かないのか?もしかするとジョイボーイ≒ギア5ではない?
カイドウはジョイボーイの知ったかぶりしていた?
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