ワンピース最新1085話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは『ネフェルタリ・コブラ死す』。前回のワンピース1084話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
ちなみに次のワンピース最新1086話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
イム様がコブラに直接面会した理由
パンゲア城の「虚の玉座」に座るイム様。ありえない光景を前に、ネフェルタリ・コブラは「そこに誰かが座っていい筈がない。誰かの一存で世界を動かすことなど許されない」と固唾をのむ。先週号でいろいろ予想されていましたが、どうやらイム様の顔を見て驚いた感じではなさそう。
コブラは「あんたは誰だ！イムという名を知っている。偶然とは思うが、最初の20人の王に…」と咳き込みながらも問い詰めるが、イム様は意に介さずに「ムーから話したいことが二つ。聞きたいことが一つあるぞ」と神妙に語り出す。
イム様の一人称がまさかのムーで草。Moon（月）から来ているとしたら、やはりイム様はかぐや姫？
そして、イム様はコブラが知りたがっていることを一方的に話し出す。それがまさにDの一族のことだった。Dとはイム様を含めて天竜人たちとかつて対立した者たちの名前であり、「近年各地に湧き出てきたDは己の名前も知らぬ抜け殻ども」と吐き捨てる。
リリィ王女はポーネグリフを残した張本人
ただ近年急速にDの一族が台頭してきた理由、更には空白の100年の謎を嗅ぎ回るオハラの学者、ラフテルを目指す海賊たちが急激に増えた理由も、まさに800年前に消えたリリィ女王の失態が関係していることを告げる。
（ONE PIECE1085話 ©尾田栄一郎／集英社）
端的に言うと、ポーネグリフを世界中に散りばめた存在こそがリリィだった。
これは偶然によってポーネグリフが世界各地にバラ撒かれたわけではなく、リリィ王女が計画的に意図してバラ撒いたと考えるのはイム様。だからネフェルタリ家は光月家との関係も深かったはずなので、ワノ国に隠される古代兵器プルトンの情報がアラバスタにあったのも納得。
コブラが驚いていると、五老星はそれぞれに銃を構えて戦闘態勢に入るなど不穏な空気が一気に漂い出す。まさにリリィは天竜人にとって裏切り者と呼べる存在だったが、これはイム様は今も「リリィの行動の目的や意図」を完全に把握していない裏返しでもあった。
そこでイム様は「アラバスタに届いたリリィ王女の手紙の内容」をコブラに直接問うために現れたのだった。ただイム様が聞きたかったことは「手紙に記されていた本当の送り主の名前」だった。ネフェルタリ家のリリィ女王という名は正確ではなかった。
ちなみにコブラのことをヌシアと読んでいることから、イム様の中では一人称がムー、二人称がヌシア？
サボ vs 五老星
コブラは実際嘘を交えていた。「まいった…どうやら私はもう…この部屋から生きて出られそうにない…」と万事休すの様子。コブラは苦し紛れにさらなる言い逃れしようと試みるが、五老星の一人が「イム様の姿を見た瞬間にお前の運命は決まっている」とダメ押し。
「世界一のタブー」を目の当たりにしたコブラは全てを諦めたかのように、リリィ王女の本名が「ネフェルタリ・D・リリィ」だったことを白状する。だからネフェルタリ家そのものが、まさかのDの一族だった。イム様は「D…」とだけつぶやくと、自身の能力と思しき技でコブラの腸を貫く。
ただ物陰で異様な光景を眺めていたサボはコブラを救出しようと、イム様と五老星に向かって「火拳・王手飛車」で応戦する。イム様は苛立った表情で「どこから入った！？」と浮かべると、自身の能力を発動させてサボのメラメラの炎をバクンと飲み込む。
（ONE PIECE1085話 ©尾田栄一郎／集英社）
五老星もやはり能力者だったようですが、その姿はどれも異形の姿だった。シルエット姿から想像する限り、ルフィと同様に動物ゾオン系幻獣種である可能性が高そう。サボも思わず「まさか世界の一部上に地獄があるなんて…」と絶望するのも納得。何となく覚醒済み？
ネフェルタリ家もDの一族だった
ただ助けに向かったのが遅かったせいで、コブラは致命傷を負ってしまっていた。床に突っ伏すコブラを背後に五老星に警戒するサボ。この場面を世界経済新聞社の電伝虫に盗撮されて、例のスクープがでっちあげられていた模様。
それでもまだ息があったコブラは「革命軍なのに何故国王の私を助けてくれるのか？」と問うと、サボは笑顔で「革命軍の敵は王たちの上にいるあいつらだ」と笑顔で答えた。しかし能力を発動した五老星は間髪入れずに襲いかかってくる。
（ONE PIECE1085話 ©尾田栄一郎／集英社）
自身を抱えて逃げてくれるサボに対して、コブラは「我々ネフェルタリ家もDの一族である。やっとアラバスタの進む方向が分かった」とルフィとビビにこの事実を伝えてくれるように依頼する。サボは12年前に交わしたルフィとエースとの会話を思い出す。
リリィ「ポーネグリフを守りなさい」
何故、同じDの名が偶然入っているのか？サボはかつて2人に問うたが、エースは名前なんかどうでもいいと言い、ルフィは「Dやろうか？サDボ」と茶化しただけだった。なんてことはない会話だったが、今振り返ると重大な過去と歴史が詰まった名前だった。
しかし、五老星の攻撃はひたすら続く。サボはその攻撃を受けて、思わずコブラを落としてしまう。もはや死を完全に悟ったコブラはそれでも立ち上がって、【リリィ王女が送った手紙の内容】をサボに最後の力を振り絞って教える。
「ポーネグリフを守りなさい…ゆく世界に夜明けの旗をかかげ…ネフェルタリ・D・リリィ」。一部は聞くことはできなかったが、コブラ王は最後の遺言をサボに託した直後、五老星にとどめを刺される。サボは思わず絶叫するが、コブラ王の遺言を守るために虚の玉座を後にする。
ワポル王ピンチ
この衝撃的な場面を覗いていたのが【ワポル王】だった。因縁の相手のコブラ王が目の前で殺されたことに、思わず震えがガタガタと止まらないワポル。嫌いな人間が殺されて喜ぶほど落ちこぼれてもいないと多少の人間性を覗かせるが、異形の姿の五老星たちに気付かれる。
（ONE PIECE1085話 ©尾田栄一郎／集英社）
「世界政府の闇を知ってしまった。知りたくなかった。誰だよアレ。おれの人生が詰んだ」と不安で号泣しながら大急ぎで逃げ出すワポルが向かった先は、偶然にもビビがCP0に囚われていた来賓室だった。ビビはワポルの口の中に潜り込むと、来賓室から無事逃げ出す。
ワポルが「誰も追ってこれない世界の果てまで逃げるしかない」と絶叫した場面で、ワンピース1085話は終わります。世界の果てという表現を聞くと、ワポルもまさか最終地点のラフテルに同行してくる可能性がありそう。
ワンピース最新1085話ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1085話のネタバレ感想でした。
今回サボがコブラを殺害したとされる謎、ビビがワポルと一緒にいた真相など、世界会議（レヴェリー）で勃発したいろいろな謎がほぼ解明された感じです。かなり出し惜しみ感こそずっとありましたが、割りとすっきり感がある展開でした。
次のワンピース1086話ではビビとワポルがモルガンズに合流する or 救出される流れか。
そして何と言っても、ネフェルタリ・コブラ…もといネフェルタリ・D・コブラがまさかのDの一族と発覚したのには驚いた。何故今までルフィたちに黙っていたのか？逆にイム様といった天竜人は何故ネフェルタリ家がDの一族と気付かなかったのか？などの疑問も生まれますが。
他にもCP0の口からは、天竜人・チャルロス聖をボコったレオとサイは「麦わら大船団の一員」と宣言していたことが判明しています。麦わら大船団のマリージョアでの活躍が、ルフィの30億ベリー、四皇入りに貢献した部分もありそう。
他にも藤虎・イッショウは奴隷を解放する革命軍に協力しており、赤犬にシンパシーを感じる緑牛・アラマキと喧嘩していた模様。今回1085話以前でサボと藤虎の一戦が描かれていないため、藤虎が巻いていた包帯は緑牛とのケンカで付いたものか。
○イム様と五老星が早くも本領発揮
そしてイム様が早くも本領を発揮しました。
十中八九能力者だとは思っていましたが、自身の肉体を矢印のようにして攻撃するなど、イム様の悪魔の実は全く想像がつかない。世界会議後にはルルシア王国を消滅させていましたが、イム様は黒ひげのように複数の悪魔の実を所有している可能性もある？
（かいじゅうたちのいるところ／冨山房）
他にも五老星の悪魔の実も動物ゾオン系の幻獣種の可能性が高まりましたが、発行部数2000万部を誇る絵本『かいじゅうたちのいるところ』がモデルではないかとも言われます。真ん中の主人公の少年マックスは王冠を被るなど、まさにイム様のそれ。
○五老星の悪魔の実は五行思想の神？
（ONE PIECE1085話 ©尾田栄一郎／集英社）
改めて五老星が能力を発動したシーンを見ると、一番背後にはイム様の凶悪な姿も確認できます。そのことからイム様の悪魔の実も同系統の幻獣種と何となく推察できます。ルフィも太陽の神ニカの実の能力者でしたから、それと相対する神様の能力なのか。
ただし、他作品のキャラクターがモデルになる可能性は低そう。
モンブラン・ノーランド編で森の神や雨の神が言葉として登場していますが、五老星の能力はその神がモデルだった？「五行思想」との関連性も考察されますが、イム様の能力もニカのようにワンピースオリジナルの神様だと思います。
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