少年ジャンプ2020年11月から連載が始まった島袋光年のバトル漫画が『ビルドキング(BUILD KING)』。
『ビルドキング』は「建築」「大工」をテーマに扱った内容ですが、2021年4月に早くも打ち切りになりました。同タイトルの読み切り漫画が2018年に一度掲載されたんですが、その時点で正直あまり面白くなかったので「やっぱりな」というのが個人的な感想です。
一方、作者の島袋光年は『トリコ』『世紀末リーダー伝たけし』などを連載するなど才能ある漫画家さんだけにコミックス4巻5巻は続くとも思ってました。それだけに『ビルドキング』がいかにつまらない漫画だったかという裏返しでしょう。
そこで今回ドル漫では「ビルドキング(BUILD KING)」の最終回・最終話のネタバレ感想をレビューしました。ここまで早期に打ち切りになった理由やつまらなかった原因もついでに考察してみた。
最終回までのあらすじ内容まとめ
まずは『ビルドキング(BUILD KING)』の最終回までのあらすじ内容を解説します。
龍宮城や悪魔城、鬼ヶ島など有名な建造物が存在する世界。これらの建物にも「作り手である大工」の存在は不可欠ですが、未だに誰が一体どんな目的で建造したかは不明だった。これら誰が建てたか分からない建築物を総称して「ビルドキング」と人々は呼んだ
『ビルドキング』の主人公はとんかち。大工に憧れる少年。ハンマー島と呼ばれる凶悪な怪物たちが生息する島に暮らすだけあって、とんかちは圧倒的な身体能力を誇っていた。とんかちが振るうハンマーの威力は凶悪な怪物も一撃必殺。
一方、とんかちにはレンガという弟もいた。とんかちは家を建てる才能はなかったが、レンガにはあった。『ビルドキング』では大工見習いの兄弟が「安心と平和を築く物語」が描かれます。果たして、ビルドキングを作る日は来るのか?
ビルドキングの最終回は?結末は?
ということで『ビルドキング』が予想通り打ち切りになってしまったので最終回のネタバレ感想を簡単にレビューします。
主人公・とんかち達は「ビルオンライセンス」の試験を受ける。これは【大工】を名乗るために必要な証。特にとんかちはビガー工法と呼ばれる特別に強い建造物を造るための試験を受ける。建築技能試験はまさに命がけだった。
しかしビルオンライセンスの試験中に「サタンヒルズ」という謎の組織が襲来する。ビルオンライセンスも発行するビルオンが【平和な世界】を造る建築家集団だとしたら、サタンヒルズは【荒んだ世界】を造る悪の建築家集団。
ビルオンライセンスの受験者にも、サタンヒルズの魔の手が何人も潜り込んでいた。画像はサタンヒルズでも幹部と思しきハカが、とんかちのビガーを狙う場面。ビガーとは寿命を削って結晶化させた液体。特徴に応じて8種類の色で区別される。
○ビルドキングの最終巻は「描き下ろし」が追加
とんかちのビガーは黄金色に輝いていた。そして、弟のレンガはブラックに輝いていた。かつてビルドキングは「光」と「闇」のビガーゲノムを保有していた。まさに両兄弟はかつてのビルドキングの遺伝子を継承していた。それをサタンヒルズは狙う。
一方、実戦不足のとんかちはサタンヒルズ・ハカとの戦いで負傷していた。しかし、その前に現れたのが「ツーバイフォー」と呼ばれる伝説の野獣。これは2話目に既に登場してたんですが、『トリコ』でいうグルメ細胞の悪魔のように使っていく予定だったか。
そして、ビルドキングの最後は「これからもまだまだ俺たちの旅は続くぜ」といった感じで完結します。画像を見ても分かるように、これぞ【典型的な打ち切り漫画】といった終わり方でした。巻末コメントでも誰一人として反応せず。
ただし、少年ジャンプ本誌で終わった場面だけだとコミックス最終巻のページが埋まらないので、残りが新たに追加されたカタチで発売されました。『ビルドキング』好きの読者からすると、中途半端のまま完結しているわけではないのが朗報か。
ビルドキング最終3巻の総括感想
そこで当初レビューするつもりはなかったんですが、コミックス最終3巻を総評を新たに追記します。最終的にハンマー島に戻ってくるという予想は少し当たってましたが、詳細な結末や画像付きのネタバレは割愛します。実際に購入して読んで確かめてください。
ざっくり総括すると、バトル描写は最終決戦だけあって、チートキャラ同士の戦いにはワクワクさせられるものもありました。もし強キャラ同士のヒリヒリしたバトルをもっと序盤の段階で描けていたら、ここまで早くビルドキングは打ち切りになっていなかった気はします。
改めて最終回まで読むと【親目線】で書かれている感じのストーリーだったと思うので、どうしても対象年齢(主人公のキャラ設定etc)も最初から「子供向け」になっていた気がします。そこらへんがヒリヒリしたバトル描写が始まるまで遅かった理由なのかも。
やはり明確な敵が登場するまで遅かったので、『ビルドキング』という漫画の軸足がバトルに置かれてるのかギャグに置かれているか読者に伝わりづらかったのも敗因か。結局どんな物語が始まるかが分からずモヤモヤした。
○目先の面白さはバトル描写にあり
一方、サタンヒルズのビルの最後の言葉を信じる限り、『トリコ』の宇宙編に匹敵するぐらいの広さの世界観が考えられていた模様。
最終3巻の終盤でも「五獣」といった新しい設定も登場させてみたり、ワクワクするバトル描写はあるものの、最後まで世界観の構築(or 風呂敷を畳むこと)がメイン。ラスボスも最後すっきり倒された感じもせず、やはりトリコ終盤を彷彿とする終わり方でした。
だから、【作者が考える歩幅】と【読者が実際に歩む歩幅】にズレがありそう。
作者は「最後の結末」まで見えてるけど、読者は「せいぜい数話先のストーリー」しか見えてない。作者的には【5話10話先】に面白い話が来ると確信していても、読者にそれは分からない。あくまで【今週や来週】の話が面白いかつまらないかが重要。
せめて面白い白熱したバトル描写を途中途中で挟んでくれれば別なんでしょうが、最初から壮大な世界観を描こうとしすぎなんだと思います。そこを描くことが目的化してしまっていて、読者が望むものと大きくズレがちなのかも知れない。
読み切り版ビルドキングの方が面白かった?
だから『ビルドキング』は面白くありませんでした。明らかに打ち切り順位にまで落ちてるのに、「大量の新キャラクター」を投入するなど悪手の連続でした。『トリコ』の終盤の展開でも言えるんですが、自分が考えた設定をすべて披歴しないと気が済まないんでしょうね。
設定の説明が先にありきって感じで、読者の存在は後回しにされてる印象を受けました。才能がある漫画家さんだけあって全体的に「悠長」で危機感がなさそう。まだ2018年に掲載された読み切り版『ビルドキング』の方が面白かったと思います。
読み切り版『ビルドキング』の主人公はクギ。だから連載版『ビルドキング』とでは設定を若干変更させてることが分かります。ただ読み切り版『ビルドキング』は主人公が一人ということもあって、連載版よりは読みやすかったです。
読み切り版『ビルドキング』では【バトルリフォーム】という名のロボットが登場。家がいわゆるトランスフォーマー的に変身する。このロボットが最後敵を倒して話が締めくくられるので、バトル漫画としては王道の読後感が得られます。
ただ連載版『ビルドキング』でも【ビルドソルジャー】という名の戦闘住宅として登場するものの、紙幅の関係上、このトランスフォーマー風のロボット自体が戦う描写は皆無に近い。読み切り版と違って、連載版『ビルドキング』では「設定の披露」だけで終わってる。
このロボットは「ツーバイフォー」という名前だったので、連載版『ビルドキング』では実際にロボットして活躍させる前にちょうど打ち切りされちゃった感じだと思います。
建築というテーマ設定がつまらない
続いては『ビルドキング』がつまらなかった理由や改善点を考察していこうと思います。
やはり「建築」というテーマが根本的にウンコすぎる。おそらくヒカキンさんのような人気YouTuberが動画にしても多分数字は取れないネタ。若年層から壮年層までどこに刺さるのか見えてこない。「建物を建てるから何なんだ?」って話。
前作のグルメ漫画『トリコ』は料理を食べる経験は誰もしますが、建物を自分で建てた経験がある読者はほとんどいないはず。確かにDIYが世間では流行ってますが、世界観がファンタジーになってしまうと「共感」の度合いが薄くなりそう。
例えばテレビ朝日系列(朝日放送?)の『ビフォーアフター』のように、確かに「家を建てる(建っていく)過程」を見るのは楽しいと思います。大工に憧れた男も多そう。何百メートルもある高層ビル群を見るのも壮観でしょう。
でも『ビルドキング』の場合は、そこにバトル要素が絡んでくる。そうすると「建築過程を楽しむ」という狙いは表現できない。『トリコ』は敵に勝てばそのまま食材として食べられますが、『ビルドキング』は敵に勝ったらどう建築に結び付くのかが見えない。
ストーリーの目的が不明瞭
そして、『ビルドキング』はストーリーの目的が不明瞭でした。
「建築」が大きなテーマだったとしたら、「一体何を建築するのか?」という部分を最初に見せると良かった気がします。『ビルドキング』という漫画はどうなったら完結するのかを最初に提示できてなかったため、ストーリーが全体的に漫然とした印象です。
一応、主人公・とんかちは「平和を築く」という夢を抱いてるんですが、いかんせん漠然としてる。『ONE PIECE』でいうひとつなぎの大秘宝のように「明確なゴール設定」があるだけで、最初の取っ掛かりは違ったかも知れない。
例えば、日本はかつて東日本大震災を経験した過去がありますが、「既に失った建物を復興する」という観点でストーリーを進めても面白かったと思います。せめて序盤は「誰もが知ってる有名な建物(鬼ヶ島など)を素直に建てた」方が読みやすかった気がします。
ストーリー序盤も始め方が回りくどい。1話完結の読み切りだったらまだしも、連載版だとハンマー島に拘る必要はなかったと思います。細かい設定やアイデアだけが増えていって、その割にストーリーの大きな軸がない。最終的な「引き算」ができなかった感じ。
正直『トリコ』終盤から成長してないなと。
ダンジョンを攻略する?建物を破壊する?
だから『ビルドキング』の設定は、なにげに一言二言で解説できない。こういう漫画っておしなべて面白くないと改めて痛感します。
端的に言うと、「平和を築く」「建物を築く」「バトル」という3要素を同時に両立させられなかったことが早々に打ち切りとなった大きな原因。リフォームや改造と称して「建物を破壊すること」が多い。結局、最後の最後までまでまともに建築らしい建築をしてない。
だから「平和も建物も築く≠ハンマーで壊す」ことは矛盾してる。「建築というアイデア」をどうバトル漫画に組み込むのか定まってなくて、正直見切り発車も甚だしい。現在少年ジャンプでは『Dr.ストーン』も連載中なので、余計に内容の薄っぺらさが際立った。
もし「建物」という視点だけで展開を広げていくのであれば、「建物を攻略していく」という視点でストーリーを進めても面白かったはず。一から建物を建てるのではなく、「既に存在する建物を壊す」という展開で素直に描けばよかった。
例えば『ダンジョン飯』というグルメ漫画もありますが、世界各地に危険なダンジョンが現れて村民が被害を被る。そこで主人公がダンジョンを攻略して最奥部のボスを倒して壊す…という展開だとストーリーとしても読みやすかったはず。
ダンジョンの中身は色んな仕掛けがあって、そこで大工の主人公が建築の知識を生かして攻略していくようにすれば、今回の作者の狙いや思惑も漫画の中に落とし込めたかも知れない。
コメント
まだ打ち切りと決まっていません。
いいかげんな内容を書かないでください。
2月1日発売の少年ジャンプから掲載順位が連続して
最下位かブービーが続いてるので十中八九打ちきりになると思います。
ここ最近の内容を読んでも盛り返すのは厳しいと思います。
「思います」じゃなくて決まってから書けよ
憶測でモノを言うタイプは現実でも成功しねえぞ
マジでつまんない漫画でした
打ち切りになって当然でしょう
ただ今週のビルドキングは脇役キャラが活躍してて、
意外とちょっと面白かったんですよね。
でも打ち切り回避まで間に合うのかどうか。
だから主人公のキャラクターもいまいちハマってないんでしょうね。
『トリコ』のように何故イケメンキャラを主人公にしなかったのか。
不動産や建築系をネタにするなら2人コンビは2人コンビでも、
「親子」コンビでも良かったかも知れません。
さっそく8色以外の色設定出てきて笑った。打ち切りは可能性大ですね。
でも流石にこの記事名は失礼すぎます。まだ確定はしてないですしwを付けてバカにするのはダメでしょう。ビルドキングで検索したら1番上に出てくる記事なので記事名を変えた方が良いと思います。
運良く検索上位に表示されてたんですね。
多少の煽りタイトルは許してほしいですが、
意外とまだまだ粘りそうな雰囲気もあるので
クエスチョンマークにタイトルを少し改題しておきました。
島袋の掲載位置は票と関係ないよ。
だいぶよかったけど最終回ぽい雰囲気ないから3月以内に打ち切りはないと思う
後釜もないと思う
ちょっと失礼過ぎると思う。
矛盾しすぎだろ纏まってから書けよ
あなたのYoutubeも打ち切りですね
どっかで見たような内容・構成ばかりなので完結です。
ワンピースのひとつなぎの大秘宝ように明確じゃない?????
ワンピースの方が目的不明瞭だろよ(笑)それに、食べる経験はみんなあっても建築の経験はないって言ってるけど、建築と比較するなら食べるじゃなくて料理作るでしょうよ、この方は頭が悪いんだろな、もっと数千って漫画を読んでから記事書いた方がいいよ
失礼なやつだな
>2021年3月に早くも打ち切りになりました。
いやまだ終わってないんだが?どこの世界線の人ですか?
普通に面白いし今後のほに期待できたと思う♪
個人的にはトリコより内容的に好感持てる!
現在のジャンプならこっちも単に個人的にだがヒロアカ。夜桜。ロボコ。高校生。あやかし。マグちゃん。のほが評価は下と言うか好みの問題なら点数付けられないレベルなんだけどな!?
読み手の観察力洞察力も低下してきてると言う事かもしれんけど…
想像力を掻き立てる作品も嫌いじゃないけど、想像力を奮い立たす作品も嫌いじゃない!笑
打ち切り決まったけどここで打ち切られないって粋がってたゴミどもはどれだけ未来を見通す力がないんだろ…
打ち切り決まる前からこの記事で打ち切られましたって書いてたからまぁめちゃくちゃ失礼だったけど、
記事の内容自体は概ね同意できるし、正直今年入ってからの展開はマジでつまらまいからジャンプ本誌で飛ばしてみてたわ
だれがどう見ても今年の二月くらいに「あぁ打ち切られそうだなこの漫画」って思ってたろ…
普通に面白かったけどね、、、
とりあえず失礼な記事だしこの記事書きた人がキモいし嫌いです
打ち切り残念です。
普通に毎回楽しみに見てました。
再開望みます。
少年ジャンプで読む漫画
なくなたよ。
ビルドキングはDIYが流行ってるからっていうより、マインクラフトってゲームが人気だから、ていうのがきっかけだったんじゃないの?少年誌なんだから、DIYつうより、マイクラ意識した、てほうが説得力ありそうだけどね。何にせよ、これからって時に打ち切りは残念かな。つうか、ビルドキングよりつまんねー漫画が今も連載してることの方が不思議でならないよ。
自分は逆さ城あたりがあまり面白くなかったです
ですが、長い目で見てきっと面白くなると思って読んでいただけに大変残念です
一応試験が始まった頃から面白みが増えてきてなかなか良くなってきて楽しみが増えだしたところ最終回!
本当に残念です
『トリコ』の主人公が釘パンチという必殺技を使ってるんで、
それ以前から作者は大工に興味があったんじゃないかと個人的には思ってます。
『トリコ』は2008年、『マイクラ』は2011年発売なんで。
ビルドキングの単行本の中書きのオマケページを読んでも、
デジタル化についてしか触れられてないんで分からないですけど。
うーん、島袋先生の才能も劣化しちゃった感じ
スゴくつまらなかった
読み切りの方が面白かった理由を、もう少しお願いします
このままだと家がトランスフォーマーしたからとしか受け取れないので。
ありがとうございます。少し追記しておきました。
読み切り版『ビルドキング』では家のロボットが活躍して
ストーリーの最後を締めくくってくれてるのに対して、
連載版『ビルドキング』では何もしないままフェードアウトしてる。
端的にまとめるとそんな感じです。
もしかするとコミックス最終3巻で加筆されるのかも知れませんが、
その家ロボットに代表されるように「設定を披露するだけ」で終わってる印象。
キャラや設定だけ忙しく追加されるんで、話が無駄にゴチャゴチャしてる。
それに比べて、読み切り版はまだシンプルだったってだけの話です。
だから面白いという表現こそ使ってますが、
あくまで「読み切り版の方がマシ」程度のニュアンスです。
個人的には読み切り版『ビルドキング』も面白くなかったんで。
連載が始まったと聞いた最初の感想も「え?あれを連載するんや?」でした。
記事後半では偉そうに上から目線でアドバイスもさせてもらってますが、
あくまで「そっちの方がまだ分かりやすかっただろう」程度のものです。
今の層の薄い少年ジャンプで打ちきりになるって相当つまらなかった裏返し
他の駄作漫画にも完敗するって打ち切りどうこう以前に
もともと掲載しちゃいけないレベルの漫画
例えばハンターハンターの序盤がそうだったけど
最初からビルオンライセンスを取得する流れにしとくべきだった
「ライセンスの取得」と「ビルドキングになる」を素直に結び付けて
最初はシンプルにライセンスをまず取得する展開だけでよかった
コウモリの逆さ城とかあきらかに不要
管理人さんと他の方も述べているように、劣化版トリコですね。主人公のキャラデザは、特にそう。ブタハナとか低身長とか。
先の人のコメント通りで、コモーリ族のストーリーなんて、丸ごと要らないでしょう。正しく、誰得。
デカいコマ割り。設定突っ込み過ぎて、話が頭に入ってこない。肝心の技は地味か、汚らしい。本当に、前の二大タイトルで世間を騒がせた作家が描いてコレ?感が満タン。
たけしからトリコに世界観をチェンジした気概とヤル気なさだけは、凄く伝わりました。売れる見込み無しの第3巻が、レクイエムとなるのでしょう。
おおむね同意だけど。
管理人のこうなれば成功した、これが原因だ。は、ものを知らない素人って感じがするのに偉そうでいや。
3巻でる前から辛口コメント満載の記事用意してそう
絵が古くさい
わぃとかいう一人称も気持ち悪い
キャラに人気でないと売れないのに、致命的だわ
絵と主人公像(≒見た目から口調から内面まで含めたすべて)自体が既に時代遅れ感はあった
その時点でだいぶマイナススタート
ただそれとは別個に、ハンマーで殴ることと家を建てるということそれぞれが一切噛みあってなくむしろ矛盾してるという視点それ自体は、たぶんジャンプの基本的平均的な読者や編集や作者の九分九厘はそんなこと全く考えもしてないだろうことが明白だが、作劇的技巧的に見ればその通りの指摘だと思う
ただ理屈や意図として意識してなくとも結局そういったところの齟齬や不備がグダグダ感やちぐはぐ感を生み出して究極的にはジャンプの打ち切り漫画特有のつまらなさにつながり、それを読者は潜在的には普通に感じ取るのだという好例ではある