少年ジャンプの看板漫画が『呪術廻戦』。呪術師たちを主人公としたバトル漫画。
この『呪術廻戦』でも最強と名高い五条悟を筆頭に、呪術界でも一目置かれるエリート呪術師家系が「御三家(ごさんけ)」。1000年前の平安時代から現在に至るまで、呪術界で圧倒的な存在感を発揮。いかに戦闘力が高くても、術式や呪力に劣るという理由だけで差別される。
そこで今回ドル漫では「御三家」の3つの呪術者家系について徹底的に考察していこうと思います。コミックス0巻に登場した乙骨優太なども御三家だったのか?御三家に伝わる一子相伝の必殺技は何なのか?
五条家とは?【御三家】
まずは御三家の「五条家(ごじょう)」を考察。
五条家の代表格がやはり五条悟。『呪術廻戦』でわずか4名しかいない特級呪術師の一人であり、まさに最強をほしいままにする男。普段は呪術高専の教師を務めてるものの、五条家の当主かどうかは現状定かではありません。
ただ五条悟は生まれながらにしてあまりに最強すぎるため、五条家は「五条悟のワンマンチーム」と称される。呪術高専や呪術界における発言力や存在感も絶大なため、五条家においてもそれは変わらず。
五条家の先祖は菅原道真(すがわらみちざね)。『呪術廻戦』の世界では超大物呪術師にして、日本三大怨霊。ちなみに乙骨優太も菅原道真の子孫にあたるものの、五条家ではありません。あくまで遠縁の親戚に過ぎず、乙骨優太の両親は非術師。
ちなみに、五条悟の「六眼」はあくまで特殊体質。必ずしも五条家の子供に発現するわけではありません。でも昔から六眼の持ち主は五条家にしか誕生してないようなので、「五条家特有の特殊体質や遺伝」ではある模様。
○一子相伝の「無下限呪術」とは?
五条家の一子相伝の必殺技は「無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)」。ちなみに一子相伝とは「自分の子供にだけ伝える奥義や秘宝」のこと。ただ他の御三家も含めてですが、当主以外も使える必殺技が多いため正確には「一家相伝」と表現するのが正しいはず。
無下限呪術とは「数学における収束する無限級数」を現実化した必殺技。要は無限を具現化する能力。目の前には本来存在しないない2個の0を分割させることで、「何かしら」を発生させて発動させる。
ここらへんの理屈付けは作者自身も曖昧にしてる感じですが、とりあえず「五条悟にに近づくことができない必殺技」とでも覚えておけばいいと思います。この無下限呪術を応用した技には「蒼」や「赫」「茈」という必殺技があります。瞬間移動も可能な術式。
ただし、呪力を緻密にコントロールできる六眼ありきの術式のため、五条悟以前の当主がどうやって無下限呪術を行使していたかは不明。
禪院家とは?【御三家】
続いての御三家は「禪院家(ぜんいん)」を考察。間違えやすいですが、漢字は禅院ではありません。
禪院家の26代目当主は「禪院直毘人」。見た目は完全に『NARUTO』の雷影だけあって、年齢71歳にして前線で戦うゴリゴリの武闘派。投射呪法と呼ばれる相手の動きをトレースする能力を持ち、圧倒的な高速攻撃で敵を殲滅する男でした。
ただし、禪院直毘人は渋谷事変において特級呪霊の漏瑚に攻撃されて死亡してます。その後、直毘人の息子にあたる禪院直哉が27代目当主に選ばれるものの、渋谷事変の余波で結果的に伏黒恵が選ばれました。
だから伏黒恵の父親にあたる伏黒甚爾(パパ黒)も、実は御三家の出身。苗字は変わってますが、本名は禪院甚爾。ただ呪力ゼロだったため、禪院家では不遇な扱いを受けてグレてしまう。
そのため御三家の中では禪院家が最も登場人物が多いんですが、禪院家の家系図や相関図をまとめるとこんな感じになります。禪院真希・真依の父親が伏黒扇、伏黒甚爾の兄が禪院甚壱になります。後者は伏黒甚爾の兄貴だった模様です。
他にも炳(へい)や倶留隊(くくるたい)といった禪院家の武装組織もありますが、既に覚醒した禪院真希によって全て殲滅させられています。
○一子相伝の「十種影法術」とは?
禪院家に伝わる一子相伝の必殺技は「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」。
ちなみに禪院直毘人の「投射呪法」も禪院家の相伝の技。そのため御三家の中でも最も多くの術式を使えるため、平安時代から「禪院家に非ずんば呪術師に非ず」と言われていたほど。それでも伏黒恵が次期当主候補になる時点で術式的には上位に位置してる可能性が高そう。
この十種影法術は【自身の影】を媒介にして式神を召喚する術式になります。画像は「鵺(ぬえ)」という式神。『呪術廻戦』で伏黒恵が最も頻繁に使用する必殺技ですが、十種影法術は文字通り合計10種類の式神が使えるんだそう。
○両面宿儺も狙う御三家最強の術式?
この十種影法術でも最強の式神が「八握剣異戒神将・魔虚羅(まこら)」。歴代の禪院家ですら誰も使役できたことがない。最終的に渋谷事変で両面宿儺が領域展開・伏魔御厨子を使って魔虚羅をフルボッコして倒します。
一方、江戸時代に禪院家(十種影法術)と五条家(無下限呪術+六眼)の当主が御前試合で戦って相打ちになった過去があります。そのため五条家と禪院家は未だに仲が悪いんですが、五条家の当主は魔虚羅に敗北してるんだそう。
そのため『呪術廻戦』強さランキングでは五条悟よりも両面宿儺に軍配が上がりそう。五条悟の無下限呪術が『呪術廻戦』ではクローズアップされがちですが、この十種影法術も意外とヤバそう。果たして十種影法術にまだ隠された最強の式神とは?
加茂家とは?【御三家】
続いての御三家は「加茂家(かも)」。
加茂家は御三家の中でも「正統派」「伝統派」という位置付けられる最も格式高い家柄。呪術界上層部と関係が近しいなど、御三家でも名門中の名門とされます。何故なら、加茂家はいわゆる「陰陽師」の子孫だから。先祖には安倍晴明などがいるのかも。
一方、加茂家は御三家の中でも呪われていたりします。
何故なら、【史上最悪の呪術師】という悪名が轟く「加茂憲倫(かものりとし)」を輩出してるから。加茂憲倫は人体実験で「呪胎九相図」なる特級呪物を生み出した。加茂家の地位は今でも御三家で揺るがないものの、加茂家の汚点として呪術界では未だに語り継がれる。
ちなみに、加茂憲倫の正体は後の偽夏油傑と判明します。
加茂家の次期当主候補が、現在は準一級呪術師の「加茂憲紀(かものりとし)」。もともとは妾(側室)の子供だったんですが、加茂家当主の本妻が一子相伝の術式が使えなかったため嫡男と偽って加茂家に迎え入れられる。
何故最悪の呪術師と名高い加茂憲倫と同じ読み方なのか、いかにも伏線プンプン丸ですが、加茂家であっても「術式(能力)」は重視される模様。だから御三家では格式は言うまでもなく、やはり圧倒的なチカラが物を言う。その割に五条悟嫌われすぎですが。
○一子相伝の「赤血操術」とは?
加茂家の一子相伝の必殺技が「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」。
赤血操術とは「血液を自由自在に扱える必殺技」。画像は加茂憲紀が自身の血液を圧縮凝固して飛ばす「百斂穿血」という必殺技を使ってるシーン。ただ血液を扱うため貧血を起こしたり、水を大量に浴びると威力が落ちたりするデメリットがあります。
一方、赤血操術は特級呪物の「呪胎九相図」のキャラクターも使用できます。この呪胎九相図は、前述の加茂憲倫が人体実験を繰り返して生み出した人間と呪霊のハーフ。とりわけ長男の脹相(ちょうそう)が強く、いつの間にか『呪術廻戦』では重要なキャラに成長しつつあります。
加茂憲倫が自身の血(遺伝)も使って呪胎九相図を生み出したと考えたら、脹相が加茂家相伝の「赤血操術」が使える理屈も納得です。
コメント
賀茂家は普通に考えたら晴明の師匠の家系かと
安倍氏の子孫は土御門氏・倉橋氏
賀茂氏の子孫は勘解由小路氏・幸徳井氏で全く別の家系
土御門・倉橋両氏が何とか続いている一方で勘解由小路氏は断絶、幸徳井氏は消息不明
安倍・土御門・倉橋が登場せず加茂なのはその辺りへの配慮もあるかな~と思ったり