【最終話】恋は雨上がりのように 最終回 ネタバレ感想まとめ【炎上?】

現在フジテレビ系列で放送中のアニメが『恋は雨上がりのように』。実写映画版の『恋は雨上がりのように』は2018年5月25日に公開されるらしい。

この『恋は雨上がりのように』は原作漫画が存在します。作者は眉月じゅん。掲載誌は小学館のビッグコミックスピリッツ。ただ連載中のマンガだったためアニメ化ってどうなんかなぁ~と思ってたら、このたびビッグコミックスピリッツ16号でついに完結を迎えた模様。

そこで今回ドル漫は『恋は雨上がりのように』の最終回・最終話のネタバレ感想をレビューしたいと思います。ネタバレが嫌いな方はスルー推奨。果たして店長と女子高生・橘あきらの恋は成就したのか?

何故か今回の最終回はちょっと炎上気味の終わり方だったらしい。

恋は雨上がりのように最終回までの経緯

まず『恋は雨上がりのように』の最終回の感想をレビューする前に、簡単にそこに行くまでの経緯も解説したいと思います。

1月1日の元旦。店長の家に遊びに来た橘あきら。しばらくいつものように過ごしていると、いつの間にか時間が過ぎて、あたりはすっかり夕方。そこで店長は暗くなる前に…と車で送ってあげようとする。

ただこのまま帰るのも味気ないのか、2人で初詣に行こうと提案する店長。思わず心の中で喜ぶ橘あきら。無邪気に振る舞う橘あきらの一挙手一投足に、店長の心はざわめく。そして、「店長の家に戻りましょ」と笑顔ではしゃぐ橘あきらの腕を、思わずギュッとつい掴んでしまう。

店長は「ごめん…なんかはぐれそうだったから…」と言い訳するものの、もはや自分の中で止めることができないほど恋愛感情がふくらんでいた。そして、同時にいよいよ自分自身の気持ちにケジメをつける時間がやってきた。

「橘さんはもう走らないの?」

そして店長は決意して、橘あきらに尋ねる。

橘さんはもう走らないの?」。

橘あきらは激しく動揺する。ずっと抑え込んでいた気持ちが見透かされたような気分だったから。その後、店長に車で送っていくよと誘われても、「あたし帰りたくありません」と大声で拒否。

この時点で店長の覚悟はもう決まっていた。

あの部屋に戻っても、これ以上、俺が橘さんにできることは何もないよ」と決別の言葉。そして自分をさも説得するかのように「あの部屋で待ってるのは書きかけの原稿と使い古した万年筆。それ以外はなにもない」と店長。

(恋は雨上がりのように80話 眉月じゅん/小学館)

そして過去の自分と重ねるかのように、橘あきらに尋ねる。「君にもあるんじゃないのか?待たせたままの季節の続きが」。しばしの沈黙の後、橘あきらはようやく本心に気付く。

走りたい」。

「雨やどりしてただけだよ」

すっかり夜も更け、店長の車で送ってもらう橘あきら。

車内で店長は「俺には文学を捨てる勇気がなかった」と今の自分を振り返る。それに対して橘あきらは「捨てなかった勇気じゃないんですか?」と店長の諦めの悪さをポジティブにとらえていた。

ただ店長にとって橘あきらの「前向きなそれ」はあまりに眩しく、改めて2人の間に存在する残酷なまでに深い溝を感じた。過去を振り返ることしかできないオッサン、前を向いて未来だけを見つめる女子高生。

店長は「俺はきっと一生今日のことは忘れないんだろうな」とつぶやくと、負けじと橘あきらも「あたしも忘れません」と対抗心むき出し。それすらも愛おしさを感じる店長だったが、もう完全に腹積もりが決まっていた。

(恋は雨上がりのように81話 眉月じゅん/小学館)

橘さんは忘れたっていいんだ」と優しく突き放す。そして別れ際に息子のかけっこを手伝ってくれたお礼に「日傘」をプレゼントしてから、最後に橘あきらのアルバイトのクビを宣告する。何故なら、陸上部の部活に専念してほしかったから。

(恋は雨上がりのように81話 眉月じゅん/小学館)

橘あきらは意気消沈しながらも帰宅後、母親に告げる。「雨宿りしてただけだよ。もう大丈夫」。そこには完全になにかに吹っ切れて、自分の夢にひたむきに邁進する少女の姿があった。

「恋は雨上がりのように」の最終話はバッドエンド?

そして、いよいよ『恋は雨上がりのように』の最終回。

前置きはずいぶんと長くなりましたが、端的にまとめると「橘あきらは陸上部に復活」します。陸上を「捨てなかった勇気」が再びトラックに呼び戻した。かつて疎遠になっていた部員(喜屋武)などとも再び仲良くなり、橘あきらは一年ぶりに県大会に出場を果たす。

怪我のこともあって、やはり不安な橘あきら。ネガティブな自分が心の中に現れて、「あなたは過去の記録を追い越せない」と煽り立ててくる。でも店長と出会ったことで、橘あきらは成長していた。

(恋は雨上がりのように最終回 眉月じゅん/小学館)

このまま走らなくなってしまうことの方がもっと怖い。あの人だって同じはず」と。そして、橘あきらは新記録を叩き出して県大会に優勝する。そこには笑顔で喜屋武と抱き合う10代の無邪気な少女がいた。

その後、橘あきらも店長もお互い会うことはなく、それぞれの日々を送っていた。

店長はいつもどこかの頭の片隅に橘あきらの存在があり、一方的に振ることになった状況に「彼女は俺を恨むだろうか」と考えていた。でも、しがない中年のオッサンと付き合うよりも、全力で青春を後悔なく謳歌することが橘あきらにとって最善。むしろ恨まれてるぐらいでちょうどいいと考えていた。

一方、炎天下の中、陸上部の練習に勤しむ橘あきら。もうすっかり店長のことを忘れているのかと思いきや、NO。あまりの暑さに涼もうと練習を中断した直後に、その答えは発覚します。

(恋は雨上がりのように最終回 眉月じゅん/小学館)

橘あきらが涼もうと取り出したのは、店長からプレゼントされた例の「日傘」だった。「彼女は恋をしていた。青い夏の、雨上がりの空に」という終わり方なんですが、今でも橘あきらは店長に恋心を抱いてることは間違いなさそう。

怪我をして人生に悩んでいた日々を「雨」と仮定すると、まさに店長と過ごした穏やかな日々を「雨宿り」だった。でも、その状態ではまだ雨が降り続いてる状態。もし二人が恋人関係に発展するとしたら、やはり雨上がりの晴れた状態でしかあり得ない。

恋は雨上がりのように 最終回の結末 ネタバレ感想まとめ

以上、『恋は雨上がりのように』の最終回のネタバレ感想でした。

結局、店長・近藤と橘あきらの恋愛は成就することはなかったものの、二人の関係性は絶妙に未だに繋がりあったまま。橘あきらは「青春の世界」に戻ったものの、高校卒業後はどうなるかは分からない。お互い未練がある中、再び関係が復活する可能性もありそう。

そのため一見するとバッドエンド風の結末に炎上したそうですが、含みが残った余韻残る終わり方だったのではないか。『恋は雨上がりのように』の当初から橘あきらのキズは明確に描写されていたため、青春要素強めの最終回は最初から考えられていた結末だったのでしょう。

中年男性が女子高生に「かつての自分」を重ね合わせて、青春を一見すると取り戻したかのように見える。でも、中年男性は「青春の残骸」に今でも虚しくしがみつくのが関の山。どこかの知事のよう。

一方、現在進行系で青春を謳歌する女子高生はキラキラと輝く。その姿はあまりに美しく、あまりに魅力的に映り、劣情も次第に抑えられなくなる。このまま流されても良かったものの、かつての自分を思い返すと「怪我したくない」という理性的な感情が邪魔をする。

こういった二人の簡単には埋められない「様々なギャップ感」を、最後は甘酸っぱい青春たっぷりに軟着陸させた最終回だったのではないか?と個人的には『恋は雨上がりのように』のラストを結論付けてみます。