【柳本光晴】響のふるえる名言集まとめ【名セリフ・名シーン】

漫画「響」が面白いと話題。欅坂アイドルの平手友梨奈が主演映画を務めることでも話題に。

主人公・響のキャラクターがとにかく強烈。唯我独尊の塊。天才の権化。一見すると普通のどこにでもいる文化系の女子高生なんですが、中身は非常に獰猛なライオン。

そのため響が口走るセリフの一つ一つが鋭く胸に突き刺さる。まさにジャックナイフのような鋭さ。潔いほどのストレートなセンスの良い言い回しに、思わず笑いがこみ上げるほど。

そこで今回ドル漫では「響の名言集・名シーン」をまとめてみたいと思います。まさに「しびれる~あこがれる~」という名言ばかりの数々。今回の名言集を参考に『響』の購入時の参考に読んでみてください。

大丈夫よ今のはリカの本心とは思ってない…響名言集

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(響-小説家になる方法-5巻 柳本光晴/小学館)

まず最初の名言は「大丈夫よ。今のはリカの本心とは思ってない」

響はとにかく小説を書く天才。芥川賞と直木賞のダブル受賞でマスコミを騒がせる。一方、文芸部の先輩・祖父江リカは結果は出ず、響を扱うニュース番組を見て「バケモノかよアイツ」と意気消沈。

そこへ響がやって来るものの、「私達お友だちってわけでもないし」「文芸部も辞めたら」とつい八つ当たり。それを聞いた響はさよならと言ってリカの家を後にするものの、リカは自責の念からしばらくして後を追いかける。

そうすると玄関先で響が待っており、そこで出たセリフが先程の名言。リカの心理を的確に捉えており、そしてリカがその後呼び止めに出てくるだろうと信頼しているからこそ取れた響の言動。そこからは「二人の友情」も読み取れて、意外と王道チックな名シーン。

冗談でも私はやるけど…響名言集

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(響-小説家になる方法-2巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「冗談でも私はやるけど」

文芸部の幽霊顧問・黒島と響が初めて対峙したシーン。黒島は部活に一切顔を出さないクズ教師。禁煙の教室でもタバコをプカプカと吸っちゃうようなヤツ。響がシカトしてるとモノに当たって恫喝。

そしてタバコの火を顔に押し当てる素振りを見せて、「冗談だよ冗談。本当に根性焼きされっと思ったか?」とクククと笑う。それに対して、響はタバコを取り上げて黒島の額に火を押し当てる。

そこで出た名言が「冗談でも私はやるけど」と一言。実は小心者の黒島はグヌヌとそのまま引き下がる。だから響は非常に気が強く、メンタルは鋼。むやみに馴れ合わないこともあって、常に一人で読書してることが多い。

誰に向かって言ってんの…響名言集

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(響-小説家になる方法-4巻 柳本光晴/小学館)

そこで続いての名言は「誰に向かって言ってんの」

響がいつも孤立しているように傍からは見えることから、女の担任教師が気を使って文化祭で他のクラスメートと仲良くなるように促す。性格が億劫だから、響が誰とも付き合えないと勘違いしていた。

そして、お節介にも「勇気を出して一歩踏み出してみて。きっと素敵な世界が待ってるから」と響にアドバイス。それに対して響は「誰に向かって言ってんの。あなたには私が人に話しかける勇気がないから一人で本を読んでるように見えるの?」と担任教師のホッペをムギュ。

確かに担任教師相手に顔面をここまで近付けて、目をハッキリと見ながらこんなドスをかけてくる女子高生が臆病なはずがない。むしろ、これぞ一匹狼が獲物を捉えた時のような眼光の鋭さを突きつけてくる。

クラスのマスコットキャラとでも思っておいて…響名言集

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(響-小説家になる方法-4巻 柳本光晴/小学館)

そして、立て続けに出た名言が「クラスのマスコットキャラとでも思っておいて」

読書好きな響にとって、一緒の空間にいるだけでも楽しい。それだけでも立派な友達。教室で楽しく語り合うことだけや、どこかゲームセンターで遊んだりすることや、ショッピングに行くだけが全てではない。

まさに自分は教室に存在するだけで価値があるマスコットキャラそのもの。ここまでフザケた唯我独尊は初めて見た。漫画『響』は天才小説家をテーマにしてるだけあって、こういった名言や言い回しのセンスが光ります。

いつかは決める。あなたは黙って私を信じてればいい…響名言集

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(響-小説家になる方法-7巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「いつかは決める。あなたは黙って私を信じてればいい」

だから担任教師からすれば、生徒の響の将来があれこれと心配になってしまう。その後、響は二年に進級して別の教師が担任になるんですが、やはり問題は「進路相談」。

響は将来について考えたことがないため、「特に決めてない」と返事。ただ担任教師からすれば、基本的には大学進学を勧めてくる。なんとなく勉強しておいて、とりあえず大学合格を目指せる状態にはしておきたい。生徒の進学実績で教師の評価も変わってくるらしい。

ただ、それに対して響はやはりピシャリと名言を吐いて担任教師を黙らせる。

なんとなくや、とりあえずで先のことを決めたくない。私は今、絶対の意思を持って特に決めてないの。いつかは決める。あなたは黙って私を信じてればいい」と、どこぞの有能なIT社長でも言いそうな力強すぎる名言。

ただしニートが言えば、これほどフザケたセリフもありません(笑)

イエスかノーで答えられる質問をしてるのよ?ワンモア…響名言集

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(響-小説家になる方法-2巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「イエスかノーで答えられる質問をしてるのよ?ワンモア」

響と後に響の担当編集者となる花井ふみが、初めて邂逅した場面。花井は情熱的な編集者で、なんとしても文学界をもう一度盛り上げたいと熱い信念を抱いてる。花井は祖父江リカの父親・秋人の担当編集者だったので、偶然リカの家に遊びに来た響と遭遇した。

しかし、そこは秋人の書斎だった。響は小説が大好き。祖父江秋人の書斎がどうなってるか当然興味津津。ただ花井ふみからすれば、シロートの女子高生が勝手に仕事場を荒らす不届き者にしか見えない。

そこで花井は「ここは子供が勝手に入っていい場所ではない」と叱るが、響は「あなたは関係ないでしょ。ここは祖父江秋人が小説を書く部屋。編集者が何か関係あるの?」と反論。花井はあくまで相手は子供と、編集者とは作家のフォローやサポートが仕事であることを表面的に説明。

しかし、響は見抜く。花井の言葉には気持ちが入っていなかったことに。

そこで「編集者も作り手であると思ってるでしょ?」と響は質問。もちろん花井は文学界を盛り上げようと考えてる以上、もちろん否定はすることなく、「作り手側でサポートする人間」と思わず本音が漏れる。

それに対して、さながら狡猾な名刑事のように相手の矛盾を見つけて言った響の名言が「本音が出てきた。イエスかノーで答えられる質問をしてるのよ?ワンモア」。最後のワンモアがめちゃくちゃ腹立つ言い方。まさに舐め腐った態度ではあるものの、響の人を見抜く力の凄さに思わず笑っちゃいます。

そんな大変な思いをしてどうしてわざわざつまんない作品を作るのよ?…響名言集

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(響-小説家になる方法-4巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「そんな大変な思いをしてどうしてわざわざつまんない作品を作るのよ?」

漫画「響」が面白いという考察記事でも触れてるシーンですが、響は木蓮新人賞で田中という男と同時受賞を果たす。二人の壮絶なやり合いは考察記事を参照してもらうとして、後に二人は響の文化祭で再会。

田中は響の小説を絶賛するものの、一方、響は田中の小説を「独りよがり。この作者は文学っぽいことがしたいだけ」とこき下ろす。ちょうどそこに文学界の頂点・祖父江秋人がやって来るものの、無視して響は田中の小説の感想を述べ続ける。

田中は祖父江秋人の存在を伝えるが、響は「太宰治がいたら驚くけど、祖父江秋人はどこかにいるでしょ。そんなことより今はあなたの小説よ」と完全スルー。そして、その直後に出た名言が。

私も自分で小説を書いて、0から1を作ってそれを作品って形で完成させるのが楽しいだけじゃなくて大変ってなことが分かった。そんな大変な思いして、どうしてわざわざつまんない作品を作るのよ」。

漫画や小説に限らず、様々なメディア製作者に通じる名言。ただ別につまんない作品を作ってるんじゃねーよ、とは誰もが思ったことでしょう。とはいえ、100年後のクリエーターの胸にも突き刺さりそうな名言ではないか。

私は死なないわよ、まだ傑作を書いた覚えはない…響名言集

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(響-小説家になる方法-6巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「私は死なないわよ、まだ傑作を書いた覚えはない」

その後、響は直木賞と芥川賞のW受賞を果たす。その帰り、賞を逃した山本という冴えない小説家に遭遇。10年近くも小説をやっているが鳴かず飛ばず。そこで電車に飛び込んで人生にピリオドを打とうと考える。

この名シーンも先程の考察記事で詳しく触れているので詳細は割愛しますが、
響は田中に対して「10年やってダメだったら11年やればいいでしょ」「10年小説家やってたなら、あなたの小説を読んで面白いと思った人は少なくともいる」。

人が面白いと思った小説に作者の分際で何ケチつけてんのよ」とピシャリと叱責。田中が死を選ぼうとしている最中、どこか熱い応援のメッセージも込められている名言。

そして、響が今度は線路上に立ったまま、「駄作しか書けないから死ぬ?バカじゃないの。太宰治も言ってるでしょ。小説家なら傑作一本書いて死になさい」と田中を説教。

そこに電車がやって来る。

ただ響の目の前で電車がギリギリストップして、響は一言放ったセリフが名言。「私は死なないわよ。まだ傑作を書いた覚えはない」。まさに運命すら操るかのような力強い名言。様々な名言が多かった名シーンでした。

人の小説をでたらめにいじって、私が傷つかないと思ったの…響名言集

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(響-小説家になる方法-7巻 柳本光晴/小学館)

続いての名言は「人の小説をでたらめにいじって、私が傷つかないと思ったの」

響は軽い気持ちで書いた小説がラノベ化されることとなる。敢えて詳細はネタバレしませんが、ラノベは表紙が大事らしい。ただ担当したイラストレーターが人気すぎて、小説の中身を読まずにやっつけ仕事を描いてくる。

それに対して、響は「人の小説をでたらめにいじって、私が傷つかないと思ったの」と激怒。そして、「私の前にあなた自身が納得したものを持ってきて、描き直し」とイラストをズダズダに破り捨てたりする。

イラストレーターはブチ切れて仕事を拒否するものの、響はビンタ。「あなた頭おかしいんじゃないの?描き直せって言ってるのよ」と更に追い詰めていく。このシーンも名言のオンパレードなんですが、色んな意味で笑えるので是非本編をチェックしてみて下さい。

間に合ってる…響名言集

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(響-小説家になる方法-9巻 柳本光晴/小学館)

最後の名言は「間に合ってる」

響は書く小説がどんどん売れて知名度が上がっていく。高校生の文芸コンクールでいきなり文部科学大臣賞とか受賞しちゃう。そりゃ直木賞と芥川賞のW受賞するんだから当然っちゃ当然。

そこで響が通う高校の校長は、各方面からの取材依頼を受けるように懇願。しかし、響は「悪いとは思ってるけど面倒だから全部断って。3度は言わせないで」と断固拒否。しかし校長も出世に関わってくるのか、簡単には引き下がらない。

「マスコミで大きく報道されたらプロの目に留まるかも知れないよ」と誘惑するものの、そこで響から出た名言が「間に合ってる」。ここまで『響』という漫画を読んでると、誰もが「ですよね」という感想が出た名言ではないか。

他にも「小説家の仕事はただ日本語を並べるだけじゃない。心を動かすのよ」といった名言もございます。いつまで『響』の連載が続くかは分かりませんが、今後もまだまだ名言が飛び出てくると思うので是非ご自身で探してみてください。

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