おすすめバトルマンガの『ハンターハンター』は現在、暗黒大陸編の真っ只中。いや、正確には暗黒大陸に行く直前の船内で「カキン継承戦」が行われている最中。
当初は前座感満載の展開かと思いきや、カキン王子たちのキャラクターは作り込まれ、想像以上に強キャラクターが多く登場するなど、どうやらかなりガッツリとストーリーが構築されている様子。
そこで今回ドル漫ではカキン第9王子の「ハルケンブルグ」に迫っていこうと思います。どうやら今後ハルケンブルグはハンターのストーリーに絡んでくる重要キャラクターらしく、もしかするとカキン継承戦で勝ち上がる可能性も高い。
未だに謎が多い「最強すぎる念能力」や「守護霊獣の正体」など、ハルケンブルグの強さを徹底的に考察してみました。記事後半には第9王子・ツェリードニヒと比べてどっちが強いかなども考察しております。
【解説まとめ】ハルケンブルグとはカキン王子随一の秀才
まず現在判明してる「ハルケンブルグの正体」から解説。
ハルケンブルグはカキン第9王子。そして、ナスビ=ホイコーロの息子。そのため本名は「ハルケンブルグ=ホイコーロ」。ただし、今考察記事ではハルケンブルグで名前を統一。略称は「ハルケン」などと呼ばれることが多いらしい。
ハルケンブルグは15歳で世界最高峰のミワル大学に飛び級入学するなど、頭脳はズバ抜けて優秀。大学では物理学を専攻し、アーチェリーの世界大会で銀メダルを獲得するなど運動能力も非凡そのもの。
まさに文武両道の極みハルケンブルグ。
ただし、母親のドゥアズルなどとは折り合いが悪く、また権力志向が強い姉二人(カミーラとツベッパ)とも仲が悪かったらしい。もしかすると母・ドゥアズルは姉・カミーラの言いなりになっているせいかも。
そのため家族内ではずっと疎外気味だったハルケンブルグは、この孤独感の原因を「カキン王国の政治体制」にあると考えて、かねてからずっと王族政治を疑問視。この歪んだ家族観が今日の「政治思想」の根幹にはあるらしい。
実際、ハルケンブルグは小学校の途中から全寮制の学校に転入させられるなど、幼い頃からカキン王国内では手に余る存在 or 厄介者だったことが様々なエピソードからも読み取れます。
○ハルケンブルグが認める存在は天才・ツェリードニヒ
だからハルケンブルグは他人にも厳しいが、自分に厳しい克己心が強い。一方で殺しなど血なまぐさいことは一切望まず、敵の死にすら平気で涙を流せる男。まさにハルケンブルグの性格は「清廉潔白」そのもの。
そのためハルケンブルグはカキン王国の腐敗した王族政治を打破し、根本から変えようと目論む。元からの人徳の厚さも相まって、既にハルケンブルグの元には支援者が集まっており、これに脅威を感じたカキン王国内では暗殺を目論む勢力も。
一方、第14王子・ワブルの母親・オイトは、このハルケンブルグをカキン王に仕立て上げることで自らの命を守ろうと画策。何故ならハルケンブルグが王になれば、今回のカキン継承戦を平和裏にもみ消そうと企むだろうと考えたから。
ただ意外にも、こんなハルケンブルグが尊敬している相手が「ツェリードニヒ」。ツェリードニヒは第4王子なので、第9王子のハルケンブルグにとっては年の離れた兄にあたる。しかし傲岸不遜で鬼畜。
でもどうやらクラピカ曰く、二人には「カキン王国への強い不満と疎外感」という共通点があり、そこにハルケンブルグはシンパシーを感じていると分析。また秀才と天才という非凡さが無意識的に引き合わせている部分もあるのか。
そのため第14王子・ワブルを護衛するクラピカと、ワブルの母親・オイトの目的は合致。カキン継承戦ではハルケンブルグを媒介に、クラピカは最終的にツェリードニヒに辿り着こうと目論む。
ハルケンブルグの守護霊獣は最強クラス!
そして、カキン継承戦ではカキン王子それぞれに「守護霊獣」と呼ばれる念獣が取り憑いてサポート。カキン王子そのものは守護霊獣を目視できないものの、念能力を使って継承戦を有利に展開していく。
ということでハルケンブルグの「守護霊獣」の能力や詳細を解説。
ハルケンブルグの守護霊獣はまさに鬼。自死を選ぼうとしたハルケンブルグの弾丸も一瞬で止めてしまうほど戦闘力は高そう。もちろん守護霊獣自体は戦わないものの、ハルケンブルグに害をなすものは瞬殺か。
この守護霊獣は「守護している王子(ハルケンブルグ)に言動を持って団結や忠誠を誓った相手」に対して、手の甲に「羽」のマークを刻み込む。この羽マークはハルケンブルグが普段から抱いている志の象徴。
そして、この志のマークはハルケンブルグ自身にも刻み込まれ、普段から「平等」を掲げている王子本人の大義や信念が強く現れていることが伺える、とクラピカは分析済み。見た目こそ凶悪ですが、ハルケンブルグの性質が如実に現れた守護霊獣。
ただし、ハルケンブルグに忠誠心を抱かない敵は羽マークが10分ほどで消滅する。また羽のマークが刻み込まれるタイミングには対象者や能力者本人も意識が喪失し、その間の記憶も喪失するといった制約も一応はあります。
○ハルケンブルグのオーラ量はハンター随一か!?
そして、この羽のマークが刻印された者同士で集まって、同時に「お互いに意思統一して同じ行動」を取ることで圧倒的なオーラ量を生み出すことが可能となる。「相互協力型の集団行動形式」に該当する守護霊獣。
羽のマークを持った人間が多ければ多いほどオーラ量は爆発的に増え、ハルケンブルグ以外の私設兵もオーラ量が増える。このオーラ量の鳴動は巨大な船内全般に伝わるほど圧倒的であり、カキン王子の守護霊獣では最強クラス。
いや、もはや「あらゆる念能力の中でも最大級のオーラ量」とのこと。
これまでドル漫では【ハンタ考察】メルエム最強説まとめなども考察してきましたが、ハルケンブルグのオーラ量…もとい守護霊獣の強さはそれに匹敵するぐらいのポテンシャルを秘めている可能性がある。
ましてや、前述のようにカキン国内ではハルケンブルグの支持者も多い以上、さらなるチート級の飛躍も大いに考えられるはず。既に【最強】幻影旅団強さランキングまとめも考察済みですが、幻影旅団のメンバーが思わずショボく見えてしまうほど。
少なくとも、ハルケンブルグの念能力はクロロですら防御不可能と考察されます。
そのため同じくカキン継承戦と同時並行的に進行している、ヒソカとの鬼ごっこにも何かしらの展開の絡みも考えられるか。ちなみに【ハンタ考察】ヒソカの船内の居場所まとめもご参照。
【ハルケンブルグ】防御不可避の「人格乗っ取り」の念能力!
ということで、続いてはハルケンブルグの念能力。ややこしいんですが、守護霊獣とは別個の能力。
既にハルケンブルグは平和的な解決を放棄し、武力によってカキン継承戦を勝ち残ることを決意。「自らが業を負うことでカキン王国の政治体制を変える」ことを覚悟し、この念能力が発現した。
さっそく結論から書くと、ハルケンブルグの念能力は「絶対不可避の人格乗っ取り」。
私設兵たちと生み出した莫大なオーラを「一本の矢」と弓(弩)に束ねることで、ハルケンブルグの確固たる意思が込められて放たれた矢は敵のあらゆる防御を貫き、敵の意思を奪い取る。正確には、部下の魂を憑依させて敵の肉体を問答無用で支配する能力。
ハルケンブルグは大学生時代に「アーチェリーの世界大会で銀メダル獲得」と前述しましたが、その経験が念能力でも生かされている様子。どこぞのプロハンター・ポックル氏とは大違いですわ。
念の系統(水見式)も参考にして欲しいんですが、放出系と操作系は相性が良い。まさにハルケンブルグは「最強の放出系」と「最強の操作系」が組み合わさったような念能力の持ち主。ここまでオーラの量があれば、今後は特質系の要素も徐々に垣間見られるか。
○【考察】ハルケンブルグの念能力が持つ「リスク」と「メリット」
ハルケンブルグの念能力を更に詳細に考察しておくと、おそらく私設兵の魂はランダムに抽出されている様子。また、敵に憑依した状態では私設兵の肉体は「睡眠状態」で動けなくなるっぽい。
つまり、ハルケンブルグの念能力は「魂を入れ替える」ようなものでもないということ。敵の魂の行方は不明なままですが、ハンター作中では「潜在意識下に追いやられてる状態」とのこと。
そのため憑依した状態で自死を選んだ場合、そのまま敵は素直に死んでしまうらしい。一方、敵に憑依した私設兵の魂は自身の肉体に何事もなく戻るため、一切のリスクを背負わない様子。おそらく魂が抜けた状態だから動けないままなんだと考察されます。
だから強いて言えば、ハンゾーの念能力と同様に憑依時には無防備の本体の肉体が狙われるリスクはあるものの、いざという時には憑依した敵の肉体で自死して元に戻ればいいだけなので、結果的に手駒(仲間)は失わないのは大きいメリット。
ハルケンブルグはツェリードニヒに勝てるか?
ただし、ハルケンブルグの念能力も最強ではありません。何故なら、ハルケンブルグも認めるツェリードニヒの念能力もまた最強だから。じゃあ、ハルケンブルグとツェリードニヒが戦えばどっちが勝つのか?って話。
正直、確固たる自信はないものの、おそらく「ツェリードニヒの念能力が優勢」とドル漫では考察してみる。
何故なら、ツェリードニヒは10秒後の未来を予知して改変できる能力があるから。つまり、ハルケンブルグが念の矢を放ったとしても、ツェリードニヒはそれを予期してあらかじめ避けることが可能。
やはり矢を真っ直ぐに放つだけなので精密な追従制御ができない限り、ハルケンブルグの念能力は避けられてしまえば終わり。あくまで「防御不可避」に過ぎず、「回避不可避」ではないということ。
○ハルケンブルグの強みは「戦力の横取り」か?
でも一方で、ハルケンブルグの「念能力」は非常に強力。おそらく本来は直接的に相手を攻撃するよりも、他のカキン王子が持つ「戦力」を大幅に削っていくことがメインの念能力のはず。
例えば敵の私設兵を直接自死させるだけではなく、その憑依した状態で別々のカキン王子同士で戦い合わせれば、ハルケンブルグの私設兵の手駒を消耗することなく、何をせずとも別のカキン王子の戦力を潰し合わせる事が可能。まさに一挙両得。
実際ツェリードニヒの守護霊獣は、どうやら「強力な念獣を生み出す能力」を秘めている様子。ハルケンブルグの意志を奪う力は人間に限られるかは不明なものの、このツェリードニヒが将来作り出すであろう念獣を奪ってしまえばいい。
そうやってハルケンブルグは強力な念獣を次々と奪って、最後は一気呵成に反逆を起こせば、いくら最強のツェリードニヒでも為す術がないか。まさにハルケンブルグの念能力の強みは「横取り」にあるのかも知れない。
しかも、このハルケンブルグの念能力があれば、暗黒大陸の五大厄災だって簡単に捕縛できそう。五大厄災の一つでも操作できるようになれば、他の五大厄災の攻略にも大いに役立ちそうです。
強いて言えば、ハルケンブルグのオーラ量がハンパなさすぎて、逆にすぐに気付かれやすいのが意外と致命的か。ま、そこらへんの戦略の展開や思考の組み合わせなど、今後ハンタ作者・冨樫義博は更に斜め上を行ってくれることでありましょう。
ちなみに【ハンタ考察】ツェリードニヒ 念能力&強さまとめ、【画像あり】カキン王子&守護霊獣一覧なども改めて参照ください。
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