『鬼滅の刃』で敵の鬼たちを倒すが「鬼殺隊」。この鬼殺隊は柱(はしら)と呼ばれる一部のメンバーが抜きん出て強い。
ただし、柱の中でもとりわけ最強のキャラクターが「悲鳴嶼行冥(ひめじま・ぎょうめい)」。悲鳴嶼とはいかにも仰々しい名前ですが、こいつは名前負けゼロなほど圧倒的な戦闘力を誇ります。
そこで今回ドル漫では「悲鳴島行冥(ひめじまぎょうめい)」の強さや能力などを徹底的にフルカラー画像付きで考察してみたいと思います。この悲鳴嶼行冥は鬼滅の刃でびっくりするほど人気はないんですが、ストーリー終盤に大活躍したキャラクターなので是非好きになってほしいと思います。
悲鳴嶼行冥は最強の岩柱
まずは悲鳴嶼行冥の正体をおさらい。
悲鳴島行冥は岩柱。「岩の呼吸」の使い手。9名いる柱の中で最も強い最強キャラクター。事実、悲鳴嶼行冥の身長は220cm。体重は130kg。数字だけ見ても分かるように、柱の中でも屈指の身体能力の高さを誇ります。
悲鳴嶼行冥の誕生日は8月23日。出身地は東京府青梅。星座は乙女座。好きな料理は炊き込みご飯。アニメ版『鬼滅の刃』では声優キャストは杉田智和。年齢は27歳と、柱の中でもかなり年上。悲鳴嶼は19歳で鬼殺隊に入って早8年が経過してる計算。
ちなみに、悲鳴嶼行冥の読み方は「ひめじま・ぎょうめい」。「ひめいじま」ではありません。また名字の漢字も「悲鳴島」ではなく、島嶼(とうしょ)の「嶼」になります。
○性格は涙もろいが全盲
悲鳴嶼の性格はめちゃくちゃ涙もろいんだそう。母子が楽しく歩いてる姿を見たり、散らかったゴミを見るだけで涙するほど。そのため鬼滅の序盤では常に数珠を握りしめてお経を唱えながら、弱者を哀れんでは涙を流すヤバいキャラクターでした。
悲鳴嶼行冥は尺八も好きなのか、長時間吹きすぎて近所のオバちゃんに怒られたことも。
悲鳴嶼の身体的特徴は、それ以外にも「盲目」である点も大きな特徴と言えます。当初は意識なく読んでましたが、悲鳴嶼の「白目部分≒目が見えない」ことが表現されていた模様。おでこには「一文字の傷」があるのも特徴。
ちなみに悲鳴嶼行冥の家系図を見ると、兄が1人、弟が2人いたそうですが詳細は不明。
悲鳴嶼の「悲しい過去」が泣ける
続いては悲鳴嶼行冥の「悲しい過去」を考察していこうと思います。悲鳴嶼という苗字も悲しいフラグが既に立ってた気がしますが、「おでこの傷」も悲しい過去が関係してます。
悲鳴嶼は生まれ持って全盲(赤ちゃん時代に高熱を出す)だったんですが、10代の頃まで「お寺の子供」として身寄りのない子供たちを引き取って育ててました。自身も元々は両親が幼い頃に死亡するなど、身寄りのない子供として寺で育っていたそう。
だから貧しい生活を強いられながらも、悲鳴嶼は同じような境遇で生まれた子供たちと家族のように仲睦まじく暮らしていた。
悲鳴嶼は今でも数珠を愛用し、常に南無阿弥陀仏の袈裟を着用してるのも過去の名残と考えられます。しかしある日、鬼が悲鳴嶼たちの寺に襲撃してくる。血の繋がりの有無はあれ、まさに鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎が遭遇した状況と同じ。
でも悲鳴嶼行冥は子どもたちを守るために、ひもじい生活を強いられてやせ細っていたにも関わらず、無我夢中で鬼をフルボッコする。「生まれてはじめて全身の力を込め奮った拳は自分でも恐ろしい威力だった」と述懐するのは悲鳴嶼自身。
○悲鳴嶼さんは子供たちに裏切られる?
だから悲鳴嶼行冥はナチュラルボーンストロングだった。危機的状況に追い詰められるまで、悲鳴嶼は自分がここまで強い人間だったとは気付かなかったそう。それでもここまで強かったら、日常的にお茶碗を持った際に割ったりしてそうですが。
悲鳴嶼の「おでこの傷」はこのときの鬼との戦いで負傷したものになります。
ただ警察官が訪れた際、悲鳴嶼は生き残った子供に「あの人は化け物。あの人がみんな殺した」と証言されてしまう。その結果、悲鳴嶼は問答無用で死刑判決が下る。最終的に産屋敷輝哉に助けられた結果、悲鳴嶼はそのまま鬼殺隊に入る。
現代日本に置き換えると、満員電車内でJKを痴漢被害から救ったにも関わらず、被害者のJKから加害者扱いを受けて逮捕される冤罪サラリーマンようなもの。まさに「悲」。悲鳴嶼の人生は踏んだり蹴ったり。でも最終的に死を間際に誤解だったことが判明するんですが、それは後述。
悲鳴嶼は「武器」が最強
続いては「悲鳴島行冥の強さ」を徹底的に考察していこうと思います。
結論から書くと、悲鳴嶼行冥は「柱の中でも圧倒的に最強」とされます。例えば、竈門炭治郎も「一人だけ匂いが異質」と表現。上弦の鬼最強の黒死牟にして「鬼に匹敵する成長速度」と評価するほど。まさに満場一致で最強。
まず悲鳴嶼行冥の強みは「武器」。悲鳴嶼は巨大な鉄球をブンブンと振り回して攻撃してくるんですが、とにかく鉄球がデケェ。
しかも悲鳴嶼が鉄球をブンブンと振り回すだけで、敵の黒死牟がギュインギュインと吸い込まれる。まさにダイソン並の謎の吸引力を発揮。さも惑星並の引力を発生させる鉄球の回転力にぶち当たれば一撃粉砕。
○悲鳴嶼行冥の日輪刀は斧
他にも悲鳴嶼は武器として「手斧」も所持してる。むしろ斧の方がメインの武器っぽい。何故なら柱や鬼殺隊の隊士には日輪刀が本来は支給される。でも悲鳴嶼行冥は刀らしい刀を所持していないことから、この手斧が日輪刀という扱いっぽい。
この手斧を悲鳴嶼は「投擲(投げる)」して攻撃してくることもしばしば。
この手斧は鉄球とは反対側に付いており、黒死牟との戦いではまさに二刀流のように使いこなす。鎖も自由自在にこなしているため、たとえ敵に掴まれても悲鳴嶼の驚異的な腕力で引き戻すことも。どうやっても悲鳴嶼行冥の攻撃からは逃れられない。
○太陽光を吸収した武器は壊せない
しかも、この鎖は「太陽光」をたっぷり吸収した鉄で生成されてるため、黒死牟クラスの鬼であっても悲鳴嶼の武器を破壊することは不可能。黒死牟ですら「髪の毛が焼け抜ける」と思わず距離を取るほど。
鬼は血鬼術と呼ばれる技で自らの武器を作ってるんですが、鬼は太陽光に弱い。最強の鬼舞辻無惨であっても瞬殺される。ハンターのハンターのクラピカの鎖(念能力)のように鬼を捉えることも可能でしょうが、その前に大半は死亡してしまうか。
悲鳴嶼は「身体能力」も最強
他にも悲鳴嶼行冥は「フィジカル」がヤバい。前述の巨大な武器をブンブン自由自在に振り回すには、身体能力の高さが求められる。
例えば、悲鳴嶼の「普段の修行」からしてヤバい。悲鳴嶼行冥は巨大な岩を数km単位で動かすという修行を普段から日常的に行ってる。炭治郎は淡々と当たり前の光景のように眺めてますが、我妻善逸たち他の鬼殺隊はドン引き状態。
上弦の鬼最強の黒死牟にして「これほどの剣士を拝むのは300年ぶり」と言わしめるレベル。
○俊敏性や連携プレイも得意な悲鳴嶼さん
しかも、悲鳴嶼は腕力の強さやパワーだけではない。体重130kgの巨漢でありながら、圧倒的なスピードや俊敏性も誇る。しかも全盲のくせに黒死牟の斬撃も一瞬で避ける。悲鳴嶼の無表情っぷりを見る限り、まさに当たり前のように軽々と避けてくれちゃってる。
そのため黒死牟も「この武器を手足の如く扱える筋力、あの重量の図体でこれ程の身軽さ俊敏さ、俄には信じ難し」と悲鳴嶼を絶賛するのも納得。
それに加えて、悲鳴嶼は「連携プレイ」も得意。自らの強さに胡座をかくことはなく、相手の呼吸や動きに合わせて戦うことも得意。悲鳴嶼行冥は目が見えないからこそ、日常的に他人の空気やテンポ感を読む行為が訓練されてるのかも知れない。
悲鳴嶼行冥は年長者だけあって常に冷静沈着。鬼を淡々と抹殺していく戦闘スタイルは完全にスキなし。
岩の呼吸の「必殺技」もヤバスギぃ
続いては「岩の呼吸」の必殺技を考察。
岩の呼吸は「基本の呼吸」の一つ。岩の呼吸の特徴は「反復動作」を徹底的に繰り返すことで、攻撃力を爆発的に向上させる技なんだそう。悲鳴嶼は念仏を普段から唱えているのも、この反復動作を行うために必要な集中力を高めてるから。
○蛇紋岩・双極…岩の呼吸・壱ノ型
まず最初は岩の呼吸・1ノ型の「蛇紋岩・双極(じゃもんがん・そうきょく)」。風柱・不死川実弥の天狗風と連携して、黒死牟に同時に繰り出した必殺技。鉄球と手斧を同時に投げ放って、敵を挟み込むように攻撃する必殺技。
○天面砕き…岩の呼吸・弐ノ型
岩の呼吸・2ノ型は「天面砕き(てんめんくだき)」。鎖を踏みつけることで投擲した鉄球や手斧を上空から叩き落とす技。鎖を使った変則的な軌道を生み出すため、この天面砕きは上弦の鬼ですら攻撃に対応するのが困難な技。
だから「岩の呼吸≒パワー系」といった発想を持ってしまうんですが、意外と多彩な技も多そう。
○ 岩軀の膚…岩の呼吸・参ノ型
岩の呼吸・3ノ型は「岩躯の膚(がんくのはだえ)」。ブンブンと振り回して敵の攻撃を相殺する技。当主の産屋敷輝哉が自爆した直後、鬼舞辻無惨の攻撃を回避する際などに使用してます。攻撃こそ最大の防御を体現する必殺技。
○流紋岩・速征…岩の呼吸・肆ノ型
岩の呼吸・4ノ型は「流紋岩・速征(りゅうもんがんそくせい)」。鉄球と手斧を同時に投げて攻撃する技。鎖は敵の後方にたなびかせて退路を断たせる。攻撃を当てる確度を高める一方、敵からのカウンター攻撃も同時に防ぐ技。
黒死牟との戦いでは全面見開きページが使用されていたため、岩の呼吸の中でも威力が強い必殺技だと考察できます。
○瓦輪刑部…岩の呼吸・伍ノ型
岩の呼吸・5ノ型は「瓦輪刑部(がりんぎょうぶ)」。鉄球をブンブンと振り回す大技。主に空中から何度も振り下ろすため、鉄球の重さと重力加速度と相まってかなり強力そう。黒死牟にとどめを刺す際に使用しているため、最終奥義的な扱いの必殺技か。
以上、岩の呼吸の必殺技は合計5つのみ。他にも必殺技は隠されている可能性はありますが、基本の呼吸としては数が少ない。それでも悲鳴嶼行冥の圧倒的な強さを考えると、技単体の強さを徹底的に磨き上げてきた呼吸法だったのかも知れない。
悲鳴嶼の名言がカッコ良す
最後は「名言」を考察。
悲鳴島行冥は戦闘力が高いだけではなく、意外と頭脳明晰。頭もキレるので、そのセリフ一つ一つが何気にカッコ良い。些細なことで涙するほど涙もろいものの、性格も残酷。正論棒をブンブン振り回して敵を精神的に追い詰めることも大好き。
特に黒死牟との戦いではいかんなく発揮するんですが、いずれアニメ版鬼滅の刃でも悲鳴嶼の無双っぷりが期待できそう。
○甚だしき侮辱…悲鳴嶼行冥の名言
例えば、黒死牟が「痣が出た者は例外なく25歳で死ぬ。痣は寿命の前借りに過ぎない。おまえも鬼になれ」と煽ると、悲鳴嶼は「すでに柱は承知済み」と返す。柱に選ばれた時点で、誰も死ぬことに恐怖感は抱いてない。痣が出た時点で既に覚悟などできてる。
そして、悲鳴嶼は立て続けに「鬼殺隊である限りは明日の命の保証はない。今更命など惜しもうか。生半の覚悟で柱になるものなどはおらぬ。甚だしき侮辱」と鬼の形相で反論する。痣が発現したのがキッカケで鬼に落ちぶれた黒死牟とは正反対。
○貴様の下らぬ観念を至上のものとして強要するな…悲鳴嶼行冥の名言
それでも黒死牟は「鬼となることで肉体の保存。技の保存ができるのだ。何故わからぬ?」と悲鳴嶼に食い下がる。もはやどっちが弱者か強者か分からない立場のやり取りですが、悲鳴嶼は一切心揺らぐことはなく黒死牟に言い放つ。
「我らは人として生き、人として死ぬことを矜持としてる。貴様の下らぬ観念を至上のものとして他人に強要するな」と喝破する。最強の鬼であるはずの黒死牟も思わず一瞬間をおいて黙ってしまうほど、悲鳴嶼の怒気は凄まじかった。
本来であれば黒死牟は怒っても良さそうなセリフですが、黒死牟は「本来あるべき剣士の姿」を悲鳴嶼行冥に見つけたのかも知れない。黒死牟の人間時代の過去も関係してそうですが、それでも鬼相手に議論や言葉で圧してしまう悲鳴嶼さんに濡れる。
○例外はあったのだろう?…悲鳴嶼行冥の名言
でも、ここで終わらないのが悲鳴嶼。まだまだ黒死牟を追い詰める。
「例外はあったのだろう?痣を持ち25歳を超えてなお生き続けた者がいた」と、悲鳴嶼は自信満々の表情で黒死牟の些細な嘘を見抜く。
実際、黒死牟の双子の弟・継国縁壱が「それ」だった。縁壱は鬼舞辻無惨すら追い詰めた最強剣士だけあって、黒死牟は人間時代も含めて常に敗北し続けた。まさに盲目のお目々で悲鳴嶼行冥はまるっとお見通し。鬼のコンプレックスをグリグリと踏みにじる。
だからフィジカルや戦闘力が強いだけではなく、悲鳴嶼行冥は「心の芯」も強い。ここまでしっかりスキなく作り込まれてる男気あるキャラクターは少ない。もっと人気が出ても良さそうですが…。
悲鳴嶼さんの死亡シーンが泣かせる
最後は「悲鳴嶼行冥の死亡シーン」を考察。
結論からネタバレしてしまうと、悲鳴嶼行冥は鬼舞辻無惨との戦いで最終的に死亡します。壮絶な戦闘を繰り広げた悲鳴嶼は、戦闘中に左足を失う。黒死牟戦での疲労やダメージを考慮しても、柱最強の悲鳴嶼であっても無惨との実力差は絶望的なものだった。
それでも悲鳴嶼行冥は足を失いながらも全身の力を振り絞って、影に逃げ込もうとする鬼舞辻無惨を鎖で必死に食い止める。他の鬼殺隊と協力して悲鳴嶼行冥たちが時間を稼いだ結果、無惨は太陽光を浴びて消滅する。まさに岩柱さまさま。
ただ悲鳴嶼は瀕死の状態。鬼殺隊の治療班が助けにくるものの、「私は手遅れだ。貴重な薬を溝に捨てることになる」と他のメンバーを助けるように促す。人助けするために生まれた人格ですが、悲鳴嶼行冥は「自身の死期」を素直に悟った。
○悲鳴嶼行冥を裏切った子供たちの真相まとめ
でも意識混濁する悲鳴嶼行冥の前に現れたのが、かつての「教え子」たちの幽霊。前述のように、鬼に襲われた際に悲鳴嶼行冥を置き去りにして真っ先に逃亡したとんでもないクソガキ集団。
ただ子供たちは「目が見えない悲鳴嶼を助けよう」と農具を取りに行こうと外に出たり、周りに助けを求めようとしただけだった。生き残った子供にしても「鬼をあの人」と表現してただけ。幼いが故の言葉足らず。鬼も悲鳴嶼行冥が殺して消滅した後だった。
この子供たちに対して、「私こそお前たちを守れずにすまなかった」と悲鳴嶼は逆に謝罪する。そして、「謝らないでみんな先生が大好きだよ」と抱擁されたまま、悲鳴嶼行冥は天国に旅立つ。最後の最後でしっかり悲鳴嶼行冥は報われてちょっとホッとしました。
ちなみに、悲鳴嶼の元に鬼を呼び込んだガキが「獪岳」だった模様。我妻善逸の兄弟子にして、後の上弦の6。まさになるべくして上弦の鬼に成り下がったのか。
コメント
天狗風は風柱の技ですよ。
コメントありがとうございます。修正しときました。
「勁風・天狗風(けいふうてんぐかぜ)」は不死川実弥の技でしたね。
岩の呼吸・壱の型は「蛇紋岩・双極(じゃもんがん・そうきょく)」でした。
最強ダー
フルカラーって言ってたけど
白黒あんじゃん
黒死牟にして「これほどの剣士を拝むのは300年ぶり」と言わしめるレベル
みたいな文あるけど「〜をして」でしょ。最低限教養持ってる人に文章書かせなよw