2016年、少年ジャンプで連載が始まったバトル漫画が『鬼滅の刃』。連載期間がわずか4年でコミックス累計発行部数は1億5000万部を突破するなど、2020年に完結後も破竹の勢いが止まらない。
この鬼滅の刃で屈指の人気を誇るキャラクターが「我妻善逸」。読み方は【あがつま・ぜんいつ】。名字は「わがつま」とは読みません。
そこで今回ドル漫では「我妻善逸のヤバい正体や能力強さ」をフルカラー画像付きで徹底的に考察したいと思います。おそらく大半の鬼滅ファンは単行本コミックを購入していると思いますが、終盤の展開まで考察しているのでアニメ派の方はネタバレ注意です。
我妻善逸は鬼滅の準主役キャラ
まずは我妻善逸についておさらい。
我妻善逸とは鬼殺隊の隊士。主人公・竈門炭治郎と共に同じタイミングで入隊した同期。『ハンターハンター』のゾルディック=キルアのような準主役キャラと考えると分かりやすい。
ちなみに隊士には鎹烏(からす)が本来あてがわれるものの、何故か我妻善逸だけ雀(すずめ)だったりします。名前はうこぎ。
我妻善逸の年齢は16歳。誕生日は9月3日。身長は164.5cm。出身地は東京府牛込区などと判明しています。我妻善逸の声優CVは下野紘。趣味はすごろく(子とろ子とろ等)。炭治郎と仲良く遊んでいたそう。
だから我妻善逸はストーリー序盤から活躍し、鬼舞辻無惨との最終戦までずっと活躍。「炭治郎生きることだけ考えろ!聞こえるかお前は死なない!生まれ育った家に帰るんだ!」と励ますなど、我妻善逸と竈門炭治郎の関係はまさにマブダチ。
嗅覚に優れる炭治郎に対して、我妻善逸は「耳」が良い。呼吸音や心音を聞くだけで、その人の思考を何となく読み取れる。例えば炭治郎からは「今で聞いたこともない泣きたくなるような優しい音」が聞こえてきたそう。まさにツーカーの関係。
【雷の呼吸】我妻善逸は霹靂一閃しか使えない?
続いては基本の呼吸を考察。
我妻善逸の基本の呼吸は「雷の呼吸」になります。そのため日輪刀も「稲妻のような紋様」があるのが特徴。また日輪刀の色は雷のような【黄色】になります。
一方、雷の呼吸の必殺技には合計6つの型が存在します。
ただ我妻善逸は壱ノ型の【霹靂一閃(へきれきいっせん)】しか使うことができない。鬼滅の主人公・炭治郎は多彩な技を駆使していたのとは真逆。電撃を扱うキルアとダブリますが、我妻善逸はゴンのような攻撃のワンパターンさも組み合わさっている印象。
そのため我妻善逸は落ちこぼれと評されることが多いものの、後述する師範の桑島慈悟郎からは「善逸極めろ。泣いていい逃げてもいい。ただ諦めるな。信じるんだ地獄のような鍛錬に耐えた日々を。極限まで叩き上げ誰よりも強靭な刃になれ」と熱心に育て続けた。
何故なら、霹靂一閃は「雷の呼吸における全ての型の基礎」だから。我妻善逸も桑島慈悟郎の教えを信じて、ひたすら霹靂一閃だけを磨く。
○霹靂一閃も何パターンかは存在する
この霹靂一閃は文字通り、電光石火の勢いで敵を一刀両断する必殺技になります。
ただ霹靂一閃には六連撃から八連撃まで存在します。例えば雷のような直線的なジグザグした動きで敵を翻弄することが可能。連撃と言っても、あくまで最後の一撃や一刀両断がメインなので、もしかするとジグザクする度に威力やスピードも同時に上がっている?
この霹靂一閃でも最速の剣技が「神速」と呼ばれる必殺技。上弦の6・堕姫をとどめを刺す際に用いられるなど、柱ではなかった我妻善逸が勝利した点からも威力の強さが分かるはず。でも神速は特に肉体への負担が重いため、一度の戦闘で2回までしか使えないそう。
我妻善逸は「眠る」と強くなる理由とは?
だから我妻善逸は戦闘面でも奇をてらったキャラクターだったりします。
その最たる例が「眠ると強くなる」という特殊体質。
もう少し解説すると、我妻善逸は命の危機を前に緊張と恐怖が極限を超えると失神して眠りに落ちてしまう。ただ眠りに入ることで「強張った体」がほぐれることで、本来の強さを発揮するという理屈。敵の鬼も「こいつ気配が変わった」と驚くことも。
でも我妻善逸は「眠った状態」の記憶はないため、いつも気付くと勝手に敵が目の前で倒れてるため戦闘後は自分で驚くという寸劇もしばしば。さながら『名探偵コナン』の毛利小五郎の剣士版といったところか。
ただ眠っているのに何故普通に戦えるのか?といった疑問が考察されることも多いです。
○【夢遊病】眠っているのではなくゾーンに入っている?
事実、我妻善逸は眠っているはずなのに「耳を引っ張って怪我させた子に謝れ」など鬼に詰め寄るなど、普通に会話することも多い。他にも空中で身を捻って敵の攻撃を避けるなど、目はつぶってても「聴覚」で周囲の状況を把握している様子も見られます。
そこで思いつくのが「夢遊病」。
夢遊病とは睡眠中に歩き回ったりする症状ですが、これはノンレム睡眠中に起きる。普通の夢はレム睡眠中に見るため、脳みそが完全に眠っている状態。だから夢遊病は起こしても覚醒させることは実は難しいため、すぐ起きる我妻善逸の例には該当しないか。
そのためいわゆる【ゾーン】に入っている状態を「視覚的に演出的に表現しているだけ」なのではないか?
一応、鬼滅の刃公式ガイドブックでも「眠り」とハッキリ解説されているものの、無意識的な覚醒状態に入っていると考えた方が腑に落ちる気はします。プロアスリートも集中モードに入った時の記憶はほとんど残ってないことが多いため、我妻善逸の眠りもそれに近いものだった?
ちなみに、あくまで「眠ってしまう」という設定は鬼滅の刃序盤のみです。柱稽古が行われた後は眠らなくても本来の実力が発揮できるように進化しています。
髪色が「金髪」に変わった理由は?
続いては「髪色」を考察。
我妻善逸の髪色は「金髪(黄色やオレンジも混じっている?)」に近い色です。コスプレする際にも目立つ髪色。ただ漫画にいろいろツッコミを入れるのも無粋ですが、鬼滅の刃の世界観は大正時代。時代考証を考えると、我妻善逸の髪色は不釣り合いなほど派手。
でも師範のじいちゃんと修行している場面などを確認すると、実は我妻善逸の元々の髪色は「黒髪」だったことが分かります。つまり、我妻善逸の髪は恋柱・甘露寺蜜璃のような生まれつきではなさそう。でも何故?いつ?金髪に変わったのか?
この理由は【雷に打たれた衝撃】で髪色が金髪に変色してしまったんだそう。さすがの鳴柱の桑島慈悟郎であっても雷が落ちるのを予見できなかったのか、「善逸ーーっ!!」と思わず絶叫するシーンが草。善逸のギャグキャラ路線はじいちゃん譲りだったのか。
まさに雷を愛し、雷に愛されている男が我妻善逸と言えます。この髪色の設定は大して重要ではありませんが、我妻善逸の子孫とも関連してくるので覚えておいて損はしないです。
我妻善逸が「女の子」好きの理由まとめ
バトル漫画だと主役の親友や準主役が人気が出る傾向にありますが、我妻善逸もご多分に漏れず。鬼滅の刃人気ランキングでは不動の1位を誇ります。だからクールなイケメンキャラかと思いきや、実は我妻善逸の性格はそれとは真逆。
とにかく我妻善逸の性格は【女の子】に対する執着が強い。
当初は「いつ死ぬかわからないんだ。だから俺と結婚してほしいというわけで」と誰彼構わず告白していたほど。この姿を見た炭治郎も最初は「お前みたいな奴は知人に存在しない」「なんでそんなに恥を晒すんだ」と別の生き物を見るような目で善逸を蔑んでいた。
炭治郎の性格は泣きたくなるほど優しいはずですが、こと我妻善逸となると辛辣な一面を見せるのは親友だからか。裏で嘲笑されるなど定期的に女性不信に陥るものの、我妻善逸は「根が明るいのですぐ復活する」とは鬼滅の刃公式ガイドブックの解説。
まさに無類の女好き。
○モテ男に嫉妬心むき出しのウザい性格
そのため女性が絡んでくると我妻善逸は【ウザい行動】を定期的に連発します。特に鬼滅の刃アニメ版ではウザさに【ウルサさ】が更に加わります。
例えば初めて竈門禰豆子と出会った瞬間、その兄である炭治郎に向かって「いいご身分だな。こんな可愛い女の子を連れてウキウキ旅してたんだな。俺の流した血を返せよ!」と血走った目で睨みつける。まさに言い掛かりも甚だしい。
非モテオーラを遺憾なく発揮するだけならいいんですが、我妻善逸は【モテるイケメンに対する嫉妬心】をエグいほどむき出しにする。甘栗むいちゃいましたぐらいむき出しにする。しかも、我妻善逸のウザい反応は鬼滅の刃最終回まで続きます。
鬼舞辻無惨を倒した後、風柱・不死川実弥が禰豆子の頭をポンポンとするシーンがある。二人は初対面の時に一悶着あったんですが、上弦の鬼・黒死牟との戦いで失った弟・玄弥と禰豆子を重ねて、不死川実弥は思わずニッコリ笑顔で撫でる。
まさに二人のわだかまりが完全に解消した泣けるシーンなんですが、その背後には嫉妬むき出しの我妻善逸の姿が。
他にもスピンオフ漫画『キメツ学園』でも「モテたい!来年のバレンタインにはせめて一個チョコレートをもらいたい!」など恥ずかしげもなく願望を叫ぶなど、徹底して描写されるモテに対する執着心のせいで、我妻善逸は鬼滅の刃がつまらない理由にも挙げられることも。
○自信がないからこそ「一人の女性」をいつか幸せにしたい
ただ我妻善逸は「ガチでウザいキャラクター」ってわけではない。
本来女子ウケが悪そうなキャラクターに見えますが、我妻善逸は両親とは早くから生き別れ(死に別れ?)になっていたため天涯孤独の身だった。親しい友達もおらず、元々の性格も臆病で卑屈だった。何事にも自信がなく、常に弱音を吐くタイプ。
でもそれ故に、我妻善逸は「一生に一人でいいから誰かを守り抜いて幸せにしたい」という気持ちも一方で強かったんだそう。自分のようなポンコツでも受け入れてくれる母性的なものも、女性に対してどこか無意識的に求めていたのかも知れない。
そのため我妻善逸は【女の子を守る】ためであれば命を懸ける。音柱・宇髄天元の遊郭編では「一大事だ。女の子が泣いている」と急にマジ顔になったり、やはり人気キャラの竈門禰豆子に対しても「禰豆子ちゃんは僕が守る」と獅子奮迅する。
このギャップ感が人気の秘訣だったり、また女性の母性をくすぐっているのかも知れない。
我妻善逸の性格は自信がないウジウジタイプでありながら、一方でネガティブなことを忘れるネアカでもあるため悲壮感がない。戦闘シーンでもカッコいい立ち回りを見せるなど、最終的に足手まといになってない点でも素直に笑える。
【育手】我妻善逸は鳴柱・桑島慈悟郎に育てられる
そこで我妻善逸の過去を更に掘り下げようと思います
前述のように両親の詳細は不明ですが、我妻善逸は幼少期から孤独だったそう。その一方、他人の考えが薄っすらと呼吸音から読み取れたわけですが、「人を信じたい」という気持ちが強いせいで特に女性からは騙され続けていた。
上弦の鬼・堕姫からは「不細工だね。お前は気色悪い。死んだ方がいいんじゃない?」と言われるなど、確かに我妻善逸は女運もつくづくなさそう。だから我妻善逸は10代前半にして「多額の借金」を背負うハメになったんだそう。
でもそこで運良く助けてくれたのが元【鳴柱(なりばしら)】の「桑島慈悟郎(くわじまじごろう)」。鬼滅の刃本編で本名は明らかにされてなかったんですが、後に我妻善逸の育手となる小柄な爺です。おそらく善逸の借金も爺が完済してくれたのかも。
ちなみに雷の呼吸を体得した柱は鳴柱と呼ばれる理由は不明ですが、おそらく訓読みの「かみなりばしら」だと語呂が悪いからでしょう。何となく由来は「雷鳴」からと推察されます。
○我妻善逸にとって心の拠り所が桑島慈悟郎
そのため鬼殺隊隊士にするためスパルタ教育でゴリゴリに育てたものの、我妻善逸は「じいちゃん」と桑島慈悟郎を慕っていた。しごきの裏にはいつも愛情があった。我妻善逸が死にかけた際も、三途の川で慈悟郎は「お前は儂の誇りじゃ」と涙ながらに現実世界に追い返したシーンは名場面と言えそう。
だから二人は血が繋がっていないものの、本当に孫と祖父のような関係性だった。
鬼舞辻無惨との最終戦でも「じいちゃん。頼む。俺の背中を蹴っ飛ばしてくれ」と自ら発破をかけた名シーンも。我妻善逸にとって常に心の拠り所だった恩師。桑島慈悟郎はとあるキッカケで自害してるものの、我妻善逸の隊服もじいちゃんの形見だったりします。
【善逸の兄弟子】獪岳(かいがく)との関係性は?
その鳴柱・桑島慈悟郎が自害した理由には我妻善逸の「兄弟子」の【獪岳(かいがく)】が関係してくる。
獪岳と我妻善逸はやはり血が繋がっていないものの、二人は鳴柱・桑島の元で日々修行をし、獪岳も我妻善逸も雷の呼吸の継承者として桑島に見初められていた。鬼滅の刃4巻の善逸の回想シーンでは、獪岳が地味に登場してたりします。
でも獪岳は最終的に「鬼」になってしまう。しかも上弦の鬼の6番目となかなか上位種。獪岳の刀は、黒死牟と同じく自分の血肉で作った刀だそう。それだけ獪岳の実力の高さが読み取れるものの、逆に言うと人間に脅威を与える度合いが強い裏返し。
そのため最終的に責任を取るカタチで「爺ちゃんは腹を切って死んだ」とは我妻善逸。柱は鬼殺隊でも鬼を倒す責任を誰よりも重く課される存在。良くも悪くも立派な剣士として育て上げてしまったが故に、元柱の桑島慈悟郎は自死を選ぶしかなかったのか。
ただ我妻善逸は獪岳を嫌ってこそいたものの、剣士としてひたむきに努力する姿は心から尊敬していた。心のどこかで獪岳を「兄貴」とで思っていた模様。それ故に安直な手段で鬼に成り下がったことに怒りしか湧いてこなかった。爺ちゃんに何を教わったんや?
○獪岳が上弦の鬼に入ったタイミングは柱稽古直前だった?
一方、獪岳はいつのタイミングで上弦の鬼に入ったのか?
詳細はやはり不明ですが、遊郭で上弦の6の堕姫と妓夫太郎と戦っている前後と推察できます。何故なら岩柱の悲鳴嶼行冥との修行中に、獪岳が上弦の鬼(十二鬼月)になった一報が我妻善逸に知らされているから。そう考えると獪岳が「妓夫太郎の後釜」として選ばれた理由も腑に落ちる。
事実、我妻善逸と獪岳を対比させた扉絵を見ると、善逸が鬼殺隊に入った直後はまだ獪岳も鬼殺隊に入っていたことが読み取れます。友達に恵まれずに悪の道に落ちる獪岳とは対照的ですが、逆に言うと鳴柱の爺ちゃんが自害したのも割と最近の話か。
ちなみに、獪岳の正体は岩柱・悲鳴嶼行冥のお寺で元々生活していた少年の一人になります。
ただ寺のお金を盗んだのがバレて、周囲の子供たちの反発もあって半ば追い出されるように寺から逃げ出す。でも寺から逃亡する際に運悪く鬼と遭遇してしまう。そこで獪岳は自分だけ助かろうと寺の子供たちを売った。つまり悲鳴嶼に訪れたすべての悲劇は、この獪岳が発端。
その後、獪岳は鳴柱・桑島慈悟郎に拾われて、我妻善逸の兄弟子として頭角を現す。ただ鬼殺隊の隊士として活動してる時に、やはり運悪く上弦の鬼の黒死牟に遭遇してしまう。獪岳は自らの命を優先させて、黒死牟の血を飲んで鬼となった。
そして、黒死牟の推薦で上弦の6に選ばれたという背景があります。だから獪岳はつくづく救いようがないキャラですが、ここまで鬼に遭遇してしまう運の悪さを見ると致し方ない面もあるか。人間誰しも自分の命が一番大事ですからね。
○漆ノ型・火雷神(ほのいかずちのかみ)で獪岳を倒す
そして、兄弟子の獪岳が鬼になった事実を知った我妻善逸は「これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」と黙々と一人で修行に取り組む。前述のように無限城に入った頃には眠らなくても、我妻善逸は本来の実力を発揮できるように進化する。
そして、【壱ノ型が使える】我妻善逸と【壱ノ型だけが使えない】獪岳との戦いが始まる。我妻善逸が基本の型しか使えないことで見下されていた一方、獪岳もまた基本の型が使えないことでまた周囲から見下されていた。常に比べられることもお互いの嫌悪感が増す原因だった。
ただ最終的に我妻善逸は漆ノ型「火雷神(ほのいかずちのかみ)」を使って、獪岳を瞬く間に一刀両断する。この火雷神は全神経を足に集中して刀を振り切ることで、閃光が走るが如きの速さで一刀両断する。まさに雷の呼吸の最終形態。
雷の呼吸は6つの型までしか存在していなかったため、この7ノ型「火雷神」は我妻善逸が発案したオリジナル技。獪岳は「お前にだけ教えて俺に教えなかった。あの爺贔屓してやがった」と最期まで嫉妬むき出しでしたが、「いつかアンタと肩を並べて戦いたかった」とは善逸。
この言葉からも獪岳に対する本当の思いが読み取れます。
我妻善逸も「適当な穴埋めで上弦の下っ端に入れたのが嬉しいようだな」と挑発するなど、獪岳はどうしても噛ませ犬臭が強い敵キャラでしたが、愈史郎曰く、獪岳は鬼になりたてだったが故に「力の使い方」が未熟だったとのこと。
更に愈史郎は一年後だったら獪岳に瞬殺されていたと分析しているため、決して弱かったかと言うと?
その他の雷の呼吸の必殺技まとめ
そこで獪岳が披露した雷の呼吸を解説しておこうと思います。つまり、「壱ノ型と漆ノ型以外の残りの型」を紹介します。
○2ノ型・稲魂(いなだま)…雷の呼吸の必殺技
まずは弐ノ型の「稲魂(いなだま)」。
稲魂は自分を中心に「半円状」に周囲を攻撃する五連撃の必殺技。
ちなみに、獪岳の雷の呼吸は鬼の血鬼術によって威力がパワーアップした状態。我妻善逸の斬撃は「黄色状」でしたが、獪岳の斬撃は【黒い雷状】であることが分かります。獪岳は「鬼になり雷の呼吸を超えた」と豪語していた理由は、まさにそういうこと
事実、この【黒い雷】は触れると皮膚や肉がひび割れ続ける効果があるんですが、あくまで鬼バージョン限定の話。逆に言うと、本来の雷の呼吸にそういった付加効果はなさそう。
○3ノ型・聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)…雷の呼吸の必殺技
続いては参ノ型の「聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)」。
聚蚊成雷は体を回転させながらの波状攻撃に加えて、その斬撃を周囲に放つ必殺技。
○4ノ型・遠雷(えんらい)…雷の呼吸の必殺技
続いては肆ノ型の「遠雷(えんらい)」。
遠雷は遠く離れた敵に素早く切り込む必殺技。名前のニュアンス的に飛び道具のような必殺技が想像されますが、さながら霹靂一閃の下位互換。
○5ノ型・熱界雷(ねっかいらい)…雷の呼吸の必殺技
続いては伍ノ型の「熱界雷(ねっかいらい)」。
熱界雷は斬撃を遠くの敵に稲妻状に放つ必殺技。高熱を帯びており、まさに焼け付く威力。黒い雷の効果や威力は他よりも強そう。
○6ノ型・電轟雷轟(でんごらいごう)…雷の呼吸の必殺技
続いては陸ノ型の「電轟雷轟(でんごらいごう)」。
電轟雷轟は一度でも食らうと体の中でひび割れ続ける斬撃を放つ。痺れや毒のようなダメージを蓄積させられる点で強みを発揮しそう。また広範囲に斬撃が放たれるため、「避けるのは困難」とのこと。さながら熱界雷の上位互換のような技。
【善照・橙子】最後は我妻善逸と禰豆子の孫が登場
続いては「竈門禰豆子との関係性」を考察したいと思います。鬼滅の刃最終回の内容も含まれるのでネタバレ注意です。
結論から言うと、我妻善逸と竈門禰豆子は最後に結婚します。鬼舞辻無惨を倒した3ヶ月後、竈門炭治郎の生家に戻ってきた時点で二人はキャッキャウフフ。禰豆子は直前まで鬼だったものの、我妻善逸が可愛い花束をプレゼントしてくれた記憶は残っていた。
前述のように、我妻善逸は昔から「一人の女性を幸せにしたい」という強い願望があったと読み取れるわけですが、それこそがまさに竈門禰豆子だった。女性に騙されっぱなしの我妻善逸にとって、裏表のない女の子だった禰豆子に一目惚れだった模様。
そして、鬼滅の刃最終話の現代編では我妻善逸と竈門禰豆子の孫が登場します。例えば、画像は【我妻善照(あがつま・よしてる)】という17歳の孫。見た目も我妻善逸そっくり。髪の毛が黒い理由は、前述の考察を参照してください。
他にも【我妻橙子(あがつま・とうこ)】という18歳の孫もおります。性格的には禰豆子と違って勝ち気っぽい。最終回では炭治郎の孫と同じぐらい登場シーンが多かった。そのことからも我妻善逸は鬼滅の刃の準主役だったことが分かります。
善逸は竈門禰豆子に甘えてばかりの日々
ただ我妻善逸はやっぱり性格がウザいままだった。
そこで終盤の展開をおさらいしておくと、鬼舞辻無惨の細胞を取り込んでしまった親友・竈門炭治郎が鬼化してしまう。これに対して栗花落カナヲが人間に戻す薬を打ち、禰豆子や我妻善逸たち仲間が必死に語りかけることで、炭治郎は自我を取り戻して事なきを得る。
泣きっ面に蜂で多くの隊士たちは大きなダメージを負う。でも、。この中に息も絶え絶えの我妻善逸もいるんですが、竈門禰豆子の背中にピッタリくっつく姿が描かれてる。アテレコするなら「ママ~」とか言ってそうですが、既にこの時の気分は「禰豆子の旦那」でもあった。
事実、その直前には「俺が死んだら妻の禰豆子に愛してると伝えてくれ」と謎の遺言を残そうとする。しかも死にかけの割にベラベラと喋るもんだから、「ずっと喋ってるじゃんコイツ」と格下の隊士からも暗にバカにされる始末。
他にも「俺は一生かけて償ってもらうから…妻の分も…」と勝手に語って、隣りにいた竈門禰豆子を「はわわ~」とドギマギさせるなど、我妻善逸は最期まで自分勝手で子供じみたままだった。剣士として成長は見せたものの、男としての成長はゼロ。
竈門家で住みついてる際も、嘴平伊之助はペットのようにまとわりつくなど、禰豆子とはお母さんと子供のような関係性。その光景を見て我妻善逸はやはり嫉妬心をむき出して血の涙を流し、「足が痛い」と騒いでは禰豆子にかまってもらうの日々を送る。
善逸伝を書くキッカケは禰豆子だった?
だから我妻善逸はウザイを飛び越して、もはやクズなヒモ男の兆候を見せていた。
ただこの姿を見かねたのが親友の竈門炭治郎。「禰豆子が好きならしっかりしないと、甘えてばかりいたらどんどん【弟】と認識されて異性として見てもらえなくなるぞ」という正論パンチをかます。さすがの我妻善逸もショックを受けたのか改心する。
炭治郎の恋愛経験値は決して多くないはずなので、何となく女性作者らしい視点(吾峠呼世晴の恋愛観?)が垣間見えます。このクダリは『鬼殺隊見聞録2』という公式ガイドブックで詳細が描かれており、我妻善逸の子孫や転生者などもアニメ最終期で掘り下げられそう。
でも炭治郎のお説教にヘソを曲げて書き始めたのが「善逸伝(ぜんいつでん)」なる自伝小説。前述の孫の善照も熱心に読んでいたその内容は、主に鬼舞辻無惨や上弦の鬼と戦った記録が描かれた冒険譚を善逸なりに解釈して執筆されてる。
ただ善逸伝の内容は「脚色」のオンパレードだった。
主役の我妻善逸は鳴柱の剣士として活躍し、身長は2.7メートルを超える。世界観は完全に『ONE PIECE』。また嫁の禰豆子はお姫様で、風柱の不死川玄弥は盗人という設定。炭治郎が借金を返済して善逸に弟子入りするなど、内容は脚色を通り越してほぼフェイク。
しかも善逸伝は全79巻もある。『BLEACH』すらも上回ってしまうほど謎に大作。その後の善逸が社会人としてまともに働いていたのかは疑わしいところ。きっと禰豆子も金銭面で苦労したに違いない。勝ち気な孫・橙子も「禰豆子の苦労の結晶」が性格として継承されたのか。
我妻善逸は良くも悪くも面白いキャラクターではある模様。
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