ダークファンタジー漫画の金字塔が『ベルセルク』。
狂戦士(バーサーカー)のガッツを主人公に、緻密な筆致で魔法や迫力あるモンスターが描かれます。コミックス累計発行部数は4000万部超え。作者・三浦建太郎が1992年頃からヤングアニマルで連載を開始し、既に約30年近くが経過してます。
そこで今回ドル漫では「ベルセルクの最終回の時期」を徹底的に予想してみたいと思います。果たしてベルセルクは本当に最終回を迎えるのか?ベルセルクが完結するのは2040年頃になる?ちなみに敬称略。
三浦建太郎死亡でベルセルクは未完のまま終わる
当初この記事は「ベルセルクの最終回の時期を予想した内容」だったんですが、ご存知のように作者・三浦建太郎は「急性大動脈解離」で2021年5月6日に死亡してます。出版社もバタバタしてたのか、三浦建太郎の死が公式に発表されたのは5月20日。
だから、『ベルセルク』は未完結のまま終了することが残念ながら確定してます。
とりわけベルセルクの休載理由が「体調不良」という点も大きい。作者・三浦建太郎自身が巻末コメントでたびたび不安を口にしているように、いきなり死亡することはないにしても、いつまともに筆を執れない事態に陥るか分からない。
と以前自分は記事内で言及していたんですが、「いきなりの事態」が本当に起こってしまって言葉が出ないほど驚きました。
確かに『ベルセルク』は描写が緻密 of 緻密だったファンタジー漫画でした。一番最近発売されたコミックス40巻を見ても、笑っちゃうほどの一切の手抜きなし。ベルセルク1巻2巻と比べても、どんどん緻密さが増していたほどでした。
町並み一つにしてもめちゃくちゃ細かい。こういったいくつかの描写を見ても分かるように、作者の三浦建太郎は渾身の絵を『ベルセルク』に20年30年近く注ぎ込み続けてきた。だから作者・三浦建太郎の肉体的な疲労は相当なものだったのも納得。
今回の大動脈解離という死因に直接的に繋がったかどうかは不明ですが、それでも「創作活動の結果」が間接的に影響していたことは言うまでもなさそうです。
ベルセルクのコミックス発売年一覧まとめ
ちなみに、ここからは以前に「ベルセルクの最終回の時期」を予想した内容となります。
- ベルセルク30巻…2006年発売
- ベルセルク31巻…2006年発売
- ベルセルク32巻…2007年発売
- ベルセルク33巻…2008年発売
- ベルセルク34巻…2009年発売
- ベルセルク35巻…2010年発売
- ベルセルク36巻…2011年発売
- ベルセルク37巻…2013年発売
- ベルセルク38巻…2016年発売
- ベルセルク39巻…2017年発売
- ベルセルク40巻…2018年発売
まずベルセルクの「これまでのコミックス単行本の発売年」を見ておくと、こんな感じ。
コミックス30巻から40巻を発売するまでに「約12年」が経過してる。次の41巻の発売年は2021年以降になるため、30巻から41巻までに「15年以上」が経過する計算。一方、ベルセルク1巻から30巻まで発売するのに「14年」ほど経過してる。
だからこれまでの単行本の発売年から分かるように、現在の『ベルセルク』の連載ペースは初期と比べるとちょうど3分の1ぐらいに落ちてることになります。
ベルセルクは着実に最終回に向かっていた
こういったデータを見ると到底完結するようには思えませんが、一番重要なポイントは「着実に新刊コミックスが発売されてる」ということ。同じく休載が多いハンターハンターよりも、新刊コミックスが実は定期的に発売されてる計算。
つまり未完のまま終わると言われがちな『ベルセルク』は他の作品と比べると、実はそこまで休載期間がむやみに長いわけではないことが分かります。
あくまで休載理由は「描き込みが大変すぎて作者が物理的に描けない」だけ。これは逆に言うと、ベルセルクの「今後のストーリー終盤の展開は決まってる」という裏返し。展開の行き詰まりで苦労してるハンターなどと比べると、そこが大きな違い。
だから作者の体調の問題さえ除けば、『ベルセルク』のストーリーは着実に最終回には向かってるはず。そういう意味において作者・三浦建太郎が死亡しない限りは、『ベルセルク』はいつかは完結すると考えていいと思います。
ベルセルクの最終回は20年後?
じゃあ『ベルセルク』はいつ頃完結するのか?コミックス最終巻の発売日はいつ頃になりそうなのか?
例えばベルセルクがコミックス50巻で完結すると仮定すると、コミックス約10巻ぐらいで最終回を迎える計算になる。先程のコミックス発売年の一覧も参考にすると、この仮定だとベルセルク最終巻の発売時期は「おそらく15年先」になりそう。
ただ最近は連載ペースが落ち続けてることを踏まえると、少なくとも今以上に早くなることはない。余裕を持って考えると、『ベルセルク』が最終回を迎えるのは「20年ぐらい先」になる気がします。西暦でいうと「2040年以降」ぐらい。
だから『ベルセルク』は足掛け50年ぐらいで完結する計算。およそ半世紀続く漫画って考えるといろいろヤバいですよね。
作者・三浦建太郎の年齢が70代で完結?
ちなみに、作者・三浦建太郎の生年月日は1966年7月生まれ。現在の年齢は54歳。2021年7月で55歳を迎える計算でした。つまりベルセルクが完結する頃には三浦建太郎は最低でも70歳を迎えてるはず。確かに完結させられるかギリギリの年齢。
ただ「あとコミックス10巻分で終わる」という先程の予想は、あくまで自分の希望的観測に過ぎません。もし『ベルセルク』のストーリーが60巻まで続く予定だとしたら、最終回を迎えるのはもっと時間がかかる計算ことになる。
その場合、『ベルセルク』が作者が存命中に完結するのはほぼ不可能でしょう。もちろん70代でも現役バリバリで活躍してる漫画家はいますが、三浦建太郎の現状が現状。10年後20年後は体力的に更に辛いのは火を見るより明らか。
そのため『ベルセルク』のストーリーがあと10巻分ぐらいに収まるのであれば、最終回をなんとか無事迎えることができると思います。逆に物語がそれ以上続くとしたら、『ベルセルク』が最終的に完結する可能性は期待薄と考えていいはず。
盟友・森恒二が代わりに連載を引き継ぐ
一方、『ベルセルク』は本当に完結しないのか?
例えば、『クレヨンしんちゃん』の臼井儀人は2009年に事故死を遂げましたが、実はその後も本人名義(臼井儀人&UYスタジオ)で別の人間が描いて連載が続いてます。考えてみると、アニメ版の脚本やストーリーは全部オリジナル。『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』もそう。
だから日常ギャグ漫画と比べるのもアレですが、『ベルセルク』も今後のプロットやアイデアノートが残されていたとすれば、元アシスタントなどをベースに三浦建太郎名義で最終回まで連載が続けられるパターンもゼロではないかも知れません。
事実、盟友だった森恒二が『ベルセルク』の連載を引き継ぐことが、作者・三浦建太郎の死後から一年が経過した2022年6月7日に発表されています。ちなみに、三浦建太郎も森恒二も同じ日本大学出身の漫画家さん。大卒漫画家一覧まとめも興味があればご参照ください。
○あくまで監修止まりだが、おそらく100%完結する?
作者・三浦建太郎は「自分の頭の中を表現できるか」などと常々語っていたそうですが、生前、盟友の森恒二に対しては「ベルセルクの最終回までのストーリー」は語っていたそう。また今後のストーリーの構想やキャラデザなどが書かれたメモ帳も発見されているとのこと。
だから大動脈解離とほぼ急死に近い死因でしたが、「ベルセルクの最終回まで完結させることは可能」っぽいです。作画は三浦建太郎ひとりで執筆していたわけではなく、多くのアシスタントを雇っていたそうなので完結させる上で問題はなさそう。
ちなみに、『ベルセルク』の連載再開後は「原作・三浦建太郎 漫画・スタジオ我画 監修・森恒二」のクレジット表記されています。そのため盟友・森恒二の関与がどこまで強いかというと、自分の作品も連載してることもあって大雑把な指示にとどまる感じか。
それでも漫画『ベルセルク』は何年かかっても完結することは間違いなさそうです。
コメント
三浦氏は現在55歳じゃないの?
ありがとうございます。修正しておきました。
今年2021年7月で55歳になられる模様ですね。
まさかの事態
死んだが…
この記事のときにはまさかもうお亡くなりになっていたとは…
絶筆になってしまった…
これが更新された時には亡くなっていたんだね。
ご冥福をお祈り申し上げます。
もう完結する事がないと思うと非常に悲しいです。
三浦先生のご冥福をお祈りいたします。
ワンピースやハンターxハンターは是非完結してもらいたいです。
予言みたいだ。なんてこった。
三浦先生のご冥福をお祈りします。
ずっと読んでいただけに…未完で終わるとなるともう想像するしかないのだけど…
三浦先生はいつも想像を超えてくるからw
複雑な気分ですが、作者様の御冥福を願います。
いきなり死亡することはないにしても、いつまともに筆を執れない事態に陥るか分からない。
いきなり死んだな
ニュースを見てサイトを回っててここに着きました
ご冥福をお祈りいたします
40巻はもう本人書いてないだろ
あれが本人なら、どの道終わってる
ハンターハンターの予言はしないで下さいね
ベルセルクは誰かに引き継がれるのかな?あの虫漫画みたいに
マジかぁマジだったよ……
予言みたい
体調不良という点からまさか既にお亡くなりになってたとは…
あー・・・残念だなー・・・
誰かが引き継いでもいいのかなー・・・
ダメかなー・・・
50代とは早すぎる・・
お悔やみ申し上げます
悲しい…
ただただ悲しい…
フラグ建てやがって……
すでに亡くなってましたね。
すでに亡くなってましたね
ニュースサイトからきました
コメント欄にも同じような人多そうで悲しいやら悼んでくれる人が多いことを喜べばいいのやら
作者様のご冥福をお祈りします
いきなり死んでワロタ
40巻読んだの3年くらい前か…、高校生のときに追って読み始めて楽しみにしてたから悲しい…
一応、物語はキャスカ復活で終盤に入った感じだったからなあ
ゴッドハンドとの戦いが見たかった
ガッキーとのダブルショックや・・・
突然亡くなることはない、が本当であれば良かった、、
>とりわけベルセルクの休載理由が「体調不良」という点も大きい。作者・三浦建太郎自身が巻末コメントでたびたび不安を口にしているように、いきなり死亡することはないにしても、いつまともに筆を執れない事態に陥るか分からない。
世の中本当に何があるかわからない
なんてタイムリーな記事だ…この記事の執筆時点で亡くなってたんだな…
46年生きてきて、ベルセルクほど熱中した漫画はない。
もう二度とそのような作品に出合うことはないでしょう。
三浦建太郎先生、長期連載本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
合掌…
まじかー。
ただただ悲しいです。
人生の楽しみがへりました。
ゴッドハンドに転生なさったのですね。
突然の事で大変驚きました。ご冥福をお祈りしております。
諸行無常。この頃はオカルト的なものが強く出てきてたので、
肉体的に大丈夫かなと思っておりました。
主要なキャラはすでに出ているので、他の人でも収束させることは
可能ではないでしょうか?誰の手でもいいので終わらせてくださるよう
お願いします。
あの稀有で、壮大なる異世界感!・・・残念!・・・誰かが完結してほしいと言う思いもあるが、あの世界観を表現できるものは、いないであろう!
今日知りました。
43年生きてきて、今日ほど絶望したことはありません。続きが読みたいです。でももう無理なんですね。残念で残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
最近の最新巻発売ペースからベルセルクが完結するまでに、私が死ぬか、作者が死ぬかと思ってましたが、作者が先に逝くことになるとは悲しい限りです。
打ち切りも仕方がないとして、誰か弟子が引き受けてくれたりしないのでしょうか・・・
それと、最後の41巻は出ないんですかね?そろそろ発売するだろうと楽しみにしていたので、最終巻として出していただきたいですね。
;;)…もう無理。。。いい人早くいきすぎ、。。キャスカとガッツ誰が守るのよ、、生き甲斐無くなった、、、
完結せずに終わった事が生涯の心残り。まさか全巻買った後に亡くなるとは。死んでしまったことが残念で仕方がない。ここ数日落ち込んでいます。自分の命を半分削ってもいいから続きが読みたい。リッケルトと骸骨騎士の過去編が見たい。頼む。
ガッツは最終的に骸骨の剣士のようになるのかなあとか思っていました
生きてる間に完結してくださいよー!って8年前くらいから思っていました
お亡くなりになっていたとはww!!!!
本当に残念でなりません!!
1990年頃20歳くらいから読み始めて私も51歳になりました
めちゃくちゃ悔やまれます、どなたか引き継いでくれないかな・・
降霊術とか使ってどんな構想だったのか聞き出してほしい!!うおおお
大学在学中からすでにベルセルクの物語が頭にあって、あとはそれを描くだけだったそう。
鬼滅の刃の作者ように、最後までのストーリーはすでに頭の中にあったのかもしれない。
改めて1巻から読み返してみると、ほとんどの出来事やキャラクターがしっかりと壮大な伏線となって、未来に繋がっているように思う。
無暗に派生させた余談みたいな物語やキャラは少なく、ちゃんと確実に物語が進んでいる。
36年前からすでに出来上がっていたのかもしれない。
壮大なストーリーは、平沢進との親和性が半端ないな。 まさか馬の骨だったとは。
俺が中学んときに初巻が発売され、時系列で言うと当時が最新刊のものがたりになり、数ページではあるが、最終回と思われるさわりが既に書かれている。幾何学模様の立体的な建造物でグリフィスと対峙したガッツだが、義手大砲を含む大剣攻撃をも弾き返され、どのように戦うか!?の所で過去回想シーンより初版がスタートし今日に至る謂わばスターウォーズのような時間軸である。その最終話と思われるシーンから私を含む読者のマジョリティな考察はおそらく、フェムトになったグリフィスに先程述べた一般攻撃は通じず苦戦。そこへ正常な状態のキャスカが加勢(仲裁!?)に入り再びガッツの眼前に鷹の団を全滅した忌まわしき蝕がゴッドハンドと共に出現。その空間へ突入できるガイゼリックこと髑髏の騎士、昔ながらの宿敵ゾッドも登場、いずれもガッツ側の味方に付きゴッドハンドを討伐していき、天使長ボイドVS髑髏の騎士で因縁の対決に終止符が打たれる。一方、フェムトは混乱の最中、キャスカをふたたび手にかけようとするが、狂乱のガッツは狂戦士の鎧を装備しフェムトをあと一歩の所まで追い詰めるが、キャスカの制止により一矢報わずだが、ギリギリの所で理念が戻り狂戦士の鎧に支配されず甲冑解除。戦場には満身創痍のガッツ、グリフィス、キャスカ等はゴッドハンドが去り、残されたベベリットへもう一度、あの頃の皆んなに逢いたいとねがう。砕け散るベベリット。蝕が明け、目を開けると遠くから砂煙りをあげ大軍がやってくる。煙が引くと先頭にはグリフィス、ジュドー ピピン。ガッツとキャスカを迎えにきた。
全てが悪夢の出来事だったかのように。
ベルセルクは誰かが引き継ぐとか無しでお願いします。
みかんでいいのよ、ミカンで。
「描きたい事は決まってる」「あとは描き込むだけ」「描き込みが細かすぎて物理的に進まなかっただけ」
よく言われるけど本当にそうかと思ってしまうなあ
漫画家に限らずだけど本当に描きたいものがあれば画を犠牲にしてでも描くよね
それを「描き込みを優先して話が進まない」ってのは本末転倒もいいところ
誰がそこまで病的な描き込みと完璧さを求めたの?って
これって本人がなんと言おうとも本心では描きたくない、描き進めたくないっていう心の表れだったんじゃないかな
正確には描きたい筋書きは既に頭にあるけどどうやってもしっくりこない、うまく漫画に落とし込めない、なにか違う気がする、みたいな状態だったんじゃないかと
だから異常な描き込みと完璧主義を筆が進まないことの言い訳にするという心理機構が働いていたんじゃないかと思っている
いずれにせよ亡くなってしまったからもう完結することはないのだけれど
あのまま続けていても終わらせられたとは思えないんだよなあ
あの絵があってこその作品やろ
逆に妥協した雑な絵とかやったらここまでの名作にならんやろ
年に一巻くらいしかでやんでもものすごい楽しみにできたしこんな漫画他にはないと思う