ワンピースの最後のお宝が「ひとつなぎの大秘宝」。
これは海賊王のゴールド・ロジャーがラフテルに隠したとされる財宝です。そして別名が「ONE PIECE」。このONE PIECEを巡って大海賊時代が幕開けしました。まさに『ワンピース』という漫画のスタートにしてゴール。
このひとつなぎの大秘宝のモデルが【都市伝説の山下財宝】になります。また白ひげの「世界はひっくり返る」という発言も合わせて考察すると、ひとつなぎの大秘宝の隠し場所がどうやら導き出されることがわかりました。
そこで今回ドル漫ではひとつなぎの大秘宝と山下財宝の「ヤバすぎる共通点」を考察していこうと思います。ちなみに今回かなり言葉遊びに近い考察になりますが、ラフテルの意味が言葉遊びそのものだったことを考えると意外とありえるはず。
山下財宝とは?
まず山下財宝とは一体どういう都市伝説だったのかを簡単に解説します。すぐ説明は終わるので頑張って読んでみてください。
山下財宝とは、旧日本軍の陸軍大将だった山下奉文がフィリピンに隠したとされる埋蔵金のこと。
山下将軍は、太平洋戦争においてイギリス領だったマレー半島のマラヤやシンガポールを攻略した功績から、「マレーの虎」という勇ましい異名を与えられていた英雄でした。ただ旧日本軍は戦争中にアジア諸国で数々の金品を強奪・略奪した過去がありました。
当時のアジア諸国はヨーロッパやアメリカの植民地支配下におかれていたため、旧日本軍が東南アジアから略奪したお宝は、実質アメリカやヨーロッパから強奪したものだったと言えます。
しかしポツダム宣言を受諾する前の、1942年に当時アメリカ領だったフィリピンで旧日本軍は降伏しました。でも実は「山下将軍はアメリカ軍に降伏する前に、それまでアジア各国で略奪してきた莫大な金銀財宝をフィリピン国内のどこかに隠した」とされます。
その埋蔵金こそが世界でも有名な山下財宝になります。現地フィリピンでは逮捕者が出るほど、未だに山下財宝を求めるトレジャーハンターが後を絶ちません。
ただし当初は敗戦後に財宝を引き上げようと考えた山下将軍でしたが、自身も含めて関係者が戦犯として連合国軍に処刑されたことから、山下財宝の隠し場所が未だに分かっていないというのが一連の概略になります。
山下財宝の発見者がロジャー・ロハス
でも当時の日本兵の死因の大半が餓死だったことからも分かるように、もし山下将軍が大量の金銀財宝を保有していれば旧日本軍はもっとまともな戦いができたはず。
ただし、当時のアメリカ軍も大量に埋めていたニッケルのインゴットや、山下将軍が占領した後にフィリピンに入植した日本人が隠したマル福金貨などが実際に発見されています。それ故にフィリピン国内に「財宝が実在しない」とも言い切れない。
事実、「ゴールデン・ブッダ」と呼ばれる山下財宝の一種が50年以上前に発見されたことが話題になりました。ただこの発見した男が「ひとつなぎの大秘宝のモデル」を紐解く上で重要な鍵を握っている。
何故なら、この男の名前が「ロジャー・ロハス」だから。
そう、ワンピースで唯一ラフテルに到達した海賊王のゴールド・ロジャーと奇しくも同じ名前だった。ワンピースの世界で【25年前】にひとつなぎの大秘宝をゴールド・ロジャーが発見したように、現実世界でも【50年前】に山下財宝をロジャー・ロハスが実際に発見していた。
果たして、これは「単なる偶然」の一言と片付けていいものなのか。
鍵をかけたロジャーと鍵を開けたロックス
そしてロジャー・ロハスの職業も重要な鍵を握っていました。
山下財宝を発見したロジャーの職業が「錠前師」。いわゆる鍵屋さんを利用したことがある人も多そうですが、錠前師はドアなどを閉じるための鍵を作る職人さんのこと。ワンピースに翻って考えると、ひとつなぎの大秘宝という名の宝箱の鍵を閉じたのは誰だったのか?
まさにロジャーはひとつなぎの大秘宝の発見者でありながら、その最後のお宝を世間に隠して鍵をかけてしまったゴールド・ロジャー、その人。だから山下財宝を発見したロジャー・ロハスの職業も、ゴールド・ロジャーのモチーフだったのかも知れません。
また錠前師を英語に翻訳すると「Locksmith」になる。
ワンピースでロックスといえば、もちろんロックス・D・ジーベック。
ロックスはかつてロジャー以前に隆盛を誇った最強の極悪海賊。そして同じくDの一族。このロックスは「とある儲け話」を実現させるためにロックス海賊団を結成しました。その中にはカイドウ、ビッグマム、金獅子のシキなど錚々たるメンバーもいました。
最終的にロックスはゴッドバレー島でロジャーたちに倒されますが、果たして儲け話とは一体何だったのか?ロックスの目的も「ひとつなぎの大秘宝」につながるお宝だった可能性はないのか?
現時点でゴッドバレー島に何が起きたかは定かではありませんが、「山下財宝」を起点に、ひとつなぎの大秘宝、ロジャー、ロックスなども全て繋がってくる。
またLocksmithを「Locksとmith」に分けると面白いことがおきます。
何故なら後半のmithは、日本語で【作り話】や【神話】を意味する「myth」と同じ発音になるから。つまりロジャー・ロハスの錠前師という職業は、笑い話を意味するラフテルと、神話のような都市伝説の山下財宝の両方を意味していたことになります。
隠し場所はリバースマウンテンの真下?
まさに言葉遊びに過ぎない考察だったわけですが、ラフテルの言葉遊びが許されるのであればまだまだ同様のダジャレ的な考察を続けたとしても問題はないはず。
そこで「山下」という言葉を分解すると、そのまま「山の下」という言葉が導き出されます。ワンピースの世界で山といったら、やはりリバースマウンテンしかありません。
リバースマウンテンには4つの各海域の海流が常にぶつかっていました。その4つの海流の威力が合体することで、海水が地球の重力にさからって運河を逆流するように山頂に駆け上がっていく場所でした。
その運河の先にはグランドラインがあるため、まさに入り口でありスタート地点。4つの海域の出身者であれば、リバースマウンテンは必ず通らなければいけない場所でした。
つまり、ひとつなぎの大秘宝のモデルが山下財宝と仮定すると、まさにリバースマウンテンの真下に隠されているのではないか?要するにラフテルの場所もリバースマウンテンだったのではないか。これぞ灯台もと暗し。
○ひっくり返る≒反転≒Reverse
スタート地点に実は最後のお宝が隠されていましたという展開は、伏線マニアの読者にとっては垂涎のオチでしょう。ラフテルの場所は「4つのロードポーネグリフを結んだ交差点」にあるとされていましたが、この4つの位置とは【4つの海域】を意味しているのかも。
事実、ひとつなぎの大秘宝の存在を知る白ひげは、海軍元帥だったセンゴクにこう語っていました。「あのお宝を見つけたとき、世界はひっくり返るのさ」。ひっくり返るを別の言い方に変えると「反転」。反転を英語に置き換えるとリバース。
まさに「ひとつなぎの大秘宝はリバースマウンテンにある」と堂々とネタバレしていたことになります。。
他にも同様の表現はロジャーも意図的に使っていたことから、このひっくり返る(反転)という表現には重大な伏線が隠されているはず。
他にも『ONE PIECE』のタイトルロゴを反転させる可能性も考えられています。既にラフテルの場所は月という考察もしていますが、厳密にはひとつなぎの大秘宝の隠し場所が月にある可能性もあります。
リバースマウンテンは月の民が作った?
ただリバースマウンテンの下と言っても、超強力な水が流れる運河を止めなければいかんともしがたい話です。そもそも考えてみると4つの海流が単にぶつかっただけで、山頂にめがけて大量の海流が逆流するなど、完全に物理法則を無視していることに違和感も残ります。
ワンピースには上空1万メートルまで突沸するノックアップストリームが存在しますが、あくまで一過性のものでした。それと比べてリバースマウンテンは、海流が常に巨大なレッドラインを上回るほど常に逆流している。自然現象以外の要素は隠されていないものなのか。
そこで鍵を握りそうな描写がリヴァースマウンテン入り口の運河に設置されている「謎のアーチ」。結論から言うと、このアーチが海流の初速を高めるための装置だったのではないか。磁石のように海水を勢いよく引き付けるから、山頂まで水が駆け上がるのではないか。
そして、このアーチには謎のマークが刻み込まれていました。ワニと龍をかけ合わせたような謎の動物が描かれている。この開いた口が水を大量に吸っているようにも見えます。これこそがリバースマウンテンの最大の鍵なのではないか?
○アーチの模様が月の古代都市の壁画に似てる?
このマークは月の古代都市に描かれていた壁画となんとなく酷似しているようにも見えます。
つまりリバースマウンテンに設置されているアーチは「月の民が開発した科学的な装置」だったのではないか。サイボーグを大量生産できる月の民の科学技術力をもってすれば、重力を無視する装置を開発できたとしてもおかしくはない。
「月と重力」という点では密接に関係しているはずなので、アーチの素材に重力を無効化する月の鉱物が使われているのかも。古代兵器プルトンがワノ国に隠されていたことも判明しましたが、水流を更に逆流させることで月まで飛び出つということも可能ではないか?
他にもギア5に覚醒したルフィであれば、岩を柔らかくして海流をせき止めることも可能なのではないか。だからモデルとなった山下財宝を視点に考察を広げていくと、ひとつなぎの大秘宝の隠し場所がリバースマウンテンの真下にある可能性は充分考えられるはずです。
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