少年ジャンプの人気バトル漫画が『鬼滅の刃』。
コミックス発行部数は最速で1億部超え。この鬼滅の刃のラスボスが鬼舞辻無惨。キャラ名からしてボス感がハンパないですが、肉体が切断された瞬間から再生が始まるなど実力は漫画史上でも最強クラス。どこのピッコロの上位互換だよ。
ただ実は鬼舞辻無惨を遥かに上回る強キャラがいました。
それが「継国縁壱(つぎくによりいち)」という剣士。鬼ではない普通の人間なんですが、もはや神の領域に達している最強の剣士。
そこで今回ドル漫では「継国縁壱の正体&能力強さ」をフルカラー画像付きで徹底的に考察してみようと思います。継国縁壱は何故ここまで最強なのか?継国縁壱の過去や生い立ち、名言などまとめてみました。
継国縁壱とは「日の呼吸」の開祖
まずは継国縁壱の正体を考察します。
継国縁壱とは400年前の戦国時代に生まれた「日の呼吸」の開祖。生まれ持って痣が発現し、後の鬼殺隊となる鬼狩りにも属していた天才剣士。名前の読み方は「つぎくによりいち」。継国縁壱の声優CVは井上和彦。『NARUTO』のはたけカカシ役の声優さん。
日の呼吸の型は息を吸うのを忘れるほど美しく、継国縁壱は「まるで精霊のように見えた」とは竈門炭治郎の回想。継国縁壱が編み出した日の呼吸は「ヒノカミ神楽」という演技の舞いとして、竈門家にのみ代々何百年にも渡って受け継がれていた。
日の呼吸には12の型が存在し、その技と技が全て連動して繋がってる。そのため12個の必殺技を全て繰り返すことで、更に13個目が新たに完成する。
ただし、それまでの鬼狩りは剣術のテクニックしか知らなかった。そこで継国縁壱は日の呼吸を各剣士に合わせてアレンジを加えて、火の呼吸や水の呼吸といった派生の呼吸法が生み出す。呼吸法で身体能力が飛躍的にアップした鬼狩りは更に強くなった。
まさに日の呼吸とは「基本の呼吸」の全ての原点であり、始まりの呼吸。
○継国縁壱はストーリー序盤から登場してる
だから継国縁壱の性格は誰にでも平等に接し、誰にでも自身の剣術を惜しみなく教えた。
例えば、上弦の4・半天狗たちとの戦いの直前で「縁壱零式(よりいちぜろしき)」なる戦闘用絡繰人形で竈門炭治郎や時透無一郎は修行していましたが、この人形は継国縁壱がベースになっている。継国縁壱の強さを再現できず、腕を6本生やさなければいけないほどだった。
もっと言うと、鬼滅の刃ストーリー序盤から伏線的に登場していた「謎の剣士」はすべて継国縁壱のことでした。改めて後述しますが、鬼舞辻無惨は「細胞レベル」で継国縁壱に恐怖しており、何度もトラウマが呼び覚まされるシーンが描かれてる。ここは原作だけ?
だから鬼滅の刃の最終回は序盤から考えられていた展開だったと予想できそう。
継国縁壱と竈門炭治郎の共通点とは?
生前に鬼舞辻無惨を倒せなかった継国縁壱の「遺志」はその後、ヒノカミ神楽として主人公・竈門炭治郎に継承されていく。
そのため鬼は「二人」を多く重ね合わせて畏怖することが多い。竈門炭治郎が身に付けてる特徴的な【日輪の耳飾り】も、もともとは継国縁壱が愛用していたもの。継国縁壱の名言は後述しますが、竈門炭治郎の言動は時を越えて縁壱の言葉を代弁してることも多い。
また『鬼滅の刃』では特徴的な瞳をしたキャラクターも多いですが、二人は同じく「赤い瞳」だったことも意味深な伏線でした。
ただし、継国縁壱と竈門炭治郎(竈門家)に血の繋がりはありません。あくまで「思いを繋げる点」がメインだからこそ、あえて血の繋がりは持たせなかったのか。
かつて継国縁壱はひょんなことから、竈門炭吉という炭治郎の先祖と出会う。そこで親交を深めた炭吉に対して、継国縁壱は日の呼吸の型を教えた。その別れ際に継国縁壱は日輪の耳飾りも手渡す。さながら『ONE PIECE』の赤髪のシャンクスがルフィに手渡した麦わら帽子のようなものか。
継国縁壱の赫刀は再生不可能にせしめる
継国縁壱の強さの秘訣は「赤い刀(赫刀)」にもあります。
赫刀は柄を固く握って熱が与えられることで、日輪刀が赤く輝いた状態のことを指す。単なる高温状態になっただけとも言えますが、継国縁壱の赫刀で斬られた鬼は鬼舞辻無惨ですら再生速度が極めて遅れる。もはや完全に再生不可能なダメージを与える。
現代の柱は死を間際にして赫刀にようやく変化させるものの、継国縁壱は終始一貫としてずっと赫刀を保持していたことからも異次元の強さが垣間見えます。まさに強いから刀が赤く変色する。
竈門炭治郎も鬼舞辻無惨戦では「日の呼吸」を体得し、最終的に日輪刀もついには真っ赤な赫刀に染め上がります。炭治郎の妹・禰豆子の血鬼術が燃え盛る能力だった理由も、日の呼吸の使い手・継国縁壱の影響を受け継いでるのかも知れない。
継国縁壱は鬼舞辻無惨を瞬殺できるほど最強
続いては「継国縁壱の強さ」を考察します。
継国縁壱はとにかくめちゃんこ強いです。
何故なら、鬼の始祖である鬼舞辻無惨を瞬殺できたから。画像は出会い頭に一刀両断。無惨は複数の心臓や脳みそを持つものの、それすらも見抜いて継国縁壱は数ミリ単位の肉片も「ピンポイント」で切断してる。人間業ではなく、もはや神の領域。神の御業。
無惨は継国縁壱の殺気が一切感じられず、警戒心を持てずに不覚を取ってしまった。強者ほどその強さが伝わらない、ってのはバトル漫画ではTHE王道。
その後、鬼舞辻無惨は逃げ去るため自らの肉体を1800ほど細かくして弾け飛ばす。それでも継国縁壱は逃すまいと、その場で1500ばかしの飛び散った肉体を斬ったのだからヤバすぎ。縁壱の最強エピソードがただただ笑うしかない。
ただ鬼舞辻無惨は継国縁壱が死亡するまで、外に出ることはせずひたすら身を隠した。
プライドの塊の鬼舞辻無惨にとってまさに屈辱ですが、それだけ鬼舞辻無惨を震え上がらせてしまう強さだった裏返し。もはや両者は実力が拮抗してすらいない。せいぜい互角程度の強さであれば、プライドが高い鬼舞辻無惨がおめおめと引くはずもない。
実際、鬼舞辻無惨にして「本当の化け物はあの男だ。私ではない」と言わしめるなど問答無用で継国縁壱を評価。他にも「当然だ。【あんなもの】がそうそう生まれてなるものか」など、継国縁壱に対して負け惜しみのような発言も残してるのが好例。
そのため継国縁壱は『鬼滅の刃』のキャラクターの中では抜きん出て最強と言えそうです。
鬼舞辻無惨に「トラウマ」を唯一残した剣士
そのため継国縁壱の圧倒的な強さは鬼舞辻無惨にして「大きなトラウマ」を残してしまう。
事実、鬼舞辻無惨は継国縁壱からは生き延びたものの、その後数百年にも渡って「負傷したダメージ」は癒えることなかった。太陽光を浴びるのと同等の威力を持つ赫刀(鬼は熱に弱い?)の影響と考察されますが、まさに無惨の細胞を未だに灼き続けてる。
無惨の血を与えられた上弦の鬼にも「その記憶」は伝播し、主人公・竈門炭治郎と相対した時には「継国縁壱の姿」をダブらせるほど。画像は音柱・宇髄天元の遊郭編ですが、無惨様が一貫して縁壱にブルっているかが分かります。
もちろん鬼舞辻無惨が弱いわけではない。珠代の薬で9000年老化させた状態で、水柱・冨岡義勇や岩柱・悲鳴嶼行冥や風柱・不死川実弥といった柱全員が総力戦で戦っても、むしろ劣勢を強いられてるほど。いかに無惨に抜きん出て強いか分かるはず。
だから改めて、今よりもブイブイ言わせていた数百年前の鬼舞辻無惨を瞬殺できた継国縁壱の最強っぷりに苦笑いしかこみ上げてこない。
ちなみに、継国縁壱がここまで強い理由は不明ですが、「鬼舞辻無惨を倒す為に特別強く造られて生まれてきた」とは自らの分析。まさに神のみぞ知るといったところか。
継国縁壱は双子の弟として生まれるが…
続いてはこんな最強すぎる継国縁壱の「過去と生い立ち」を考察します。
継国縁壱は侍の家系に400年前の戦国時代に生まれる。双子の弟として生まれたものの、何故か赤ちゃんの頃から「痣」があった。痣が発現すると身体能力が高まるわけですが、基本的に後天的に発生する。まさに継国縁壱は抜きん出た身体能力を持って生まれる。
ただ当時は跡目争いの原因に繋がることから双子は忌み嫌われ、また不気味な痣のせいで「不吉な忌み子」として父親に殺されそうになる。ただ母親の朱乃(あけの)が必死に制止したため事なきを得たが、その後も兄・厳勝(みちかつ)との待遇差は歴然だった。
それでも継国縁壱はわずか7歳にして「生き物の身体が透けて見える能力」を既に体得していた。そのため病に罹っていた母親の病巣も見抜き、幼いながらに母親の側でずっと支えていた。継国縁壱は圧倒的な天賦の才と深い優しさを兼ね備えていた。
ちなみに母親・朱乃によると、縁壱という名前は「人と人との繋がりを何より大切にしてほしい」という願いを込めて命名したそう。また兄・厳勝は「強く、いつも勝ち続けられるよう」という願いを込めて、父親が命名したそう。
継国縁壱は生まれてから死ぬまで最強
継国縁壱は「当初10歳になったら寺に出家させて僧侶にする」という条件で生かされていた。兄・厳勝もそう思い込んでいたが、7歳の頃に事態は変わる。それまで一切寡黙だった継国縁壱は兄・厳勝から笛を貰ったことをキッカケに「侍になりたい」と言い出す。
その後、兄・厳勝の稽古中に現れては「剣技を教えて欲しい」と頼み込んでくるようになる。そこで仕方なく兄を指南していた父親の部下が剣の持ち方や構え方を口頭で教えてやる。
そうすると兄・厳勝が瞬きする間に4発を叩き込むなど、わずか7歳にして継国縁壱は大人の剣士を圧倒。最後の一振りに至っては、完全に鬼の形相を浮かべる。それだけ痣の効果が絶大だったわけですが、まさに類稀なる戦闘神。
それでも心優しき継国縁壱にとって、初めて人を傷つけた感触は耐えられないほど不快そのものだった。あくまで大好きだった兄・厳勝に近づきたい一心で剣の道を志しただけで、継国縁壱にとって剣の道は童遊び以下の扱いでしかなかった。
【嫁】継国縁壱と「うた」との出会いとは?【奥さん】
一方、普通は痣が発現すると身体的な負荷に耐えられず、多くは25歳前後には死んでしまう。ただ生まれ持って痣が発現していた継国縁壱は、その後も死ぬことはなかった。
継国縁壱は母親・朱乃の死後、兄から貰った笛を大事に抱えたまま家をすぐさま出た。何故なら、兄・厳勝がそのまま跡目につけるように慮ったから。ただ継国縁壱が向かった先は寺ではなく、あてもない流浪の旅だった。無敵の身体能力を遺憾なく発揮してひたすら走った。
まったく疲労感なく、一昼夜走り続けた先に待っていたのは「うた」だった。
うたは黒曜石のような瞳を持ち、継国縁壱と同じ年頃の少女だった。そして10年後、継国縁壱の嫁となる女性だった。しかし、うたの家族は流行病で全員死亡。そこで同情心なのか恋愛感情なのか何を抱いたかは不明ですが、縁壱は一緒に暮らすことを提案する。
一方、感情の起伏に乏しい(実際は素直で素朴なだけ)継国縁壱とは真反対で、うたはよく喋る明るい性格だった。うたと接する中で自分が恵まれた特殊体質であることを初めて知った縁壱は、それまでの漠然とした疎外感の理由も知る。
ただ継国縁壱はうたを通して「生きる喜び」も知る。
この初めての出会いから10年後に二人は夫婦となり、うたのお腹の中には子供がいた。臨月を迎えたうたのために、継国縁壱は産婆を呼びに街に向かう。しかし、何やかんやがあって再び家に戻ると、うたはお腹の子供と共に鬼に殺されていた。
○継国縁壱が入る前の柱は5名だけだった?
そこに助けに現れたのが「後の鬼殺隊」の一人だった。そして、継国縁壱は誘われるがままに鬼殺隊(当時は鬼狩りという名前だった?)に入る。「愛する人と暮らす」という変哲もない美しい世界を壊す存在。鬼舞辻無惨を倒すために、継国縁壱もまた立ち上がる。
そのため継国縁壱の過去を紐解くと主人公・竈門炭治郎と何から何まで境遇が同じだったりします。
一方、継国縁壱が入る400年前まで「全集中の呼吸」が使える剣士はいなかった。そこで継国縁壱が呼吸法(日の呼吸)を教えて、柱の強さは更に飛躍的に向上します。
逆に言うと、鬼狩りの時代から柱(はしら)のメンバーは存在した模様。「炎」「風」「水」「雷」「岩」という剣術の型があったことから、当時から既に炎柱や水柱とは呼ばれていたのか。また剣術の型の数から、400年前の鬼殺隊の柱は「5名」しかいなかったのかも。
最終的に継国縁壱が編み出した日の呼吸は誰も体得できなかったものの、それが後に「炎の呼吸」や「水の呼吸」と呼ばれ、更に別の呼吸法にも派生していった。とりあえず、「うたとの出会い」が継国縁壱を打倒無惨に突き動かす原動力になった。
継国縁壱の兄は上弦の壱・黒死牟
しかしながら更に10年後、鬼狩りに入隊した継国縁壱と兄・厳勝は再び邂逅する。更に強くなっていた縁壱にプライドがくすぐられた兄・厳勝は家族を捨てて、自らも鬼狩りに入隊する。ただ痣が発現するまで成長するものの、兄・厳勝も日の呼吸は体得できなかった。
しかも痣が発現したことで、余命いくばくもない状態に追い込まれる。そこで「鬼にならないか?」と声をかけてきたのが鬼舞辻無惨だった。呼吸が使える侍の鬼が欲しかった無残、弟・縁壱に勝つために永遠の命が欲しかった厳勝の思惑が合致。
そして、継国縁壱の兄は上弦の壱「黒死牟(こくしぼう)」に成り下がる。二人の対比が描かれていますが、どちらも同じく「赤い瞳」。これは毛細血管を表してるのか不明ですが、兄・厳勝も日の呼吸を体現できた余地はあったのかも知れない。
その後、継国縁壱は「実の兄が鬼になった責任」を取らされるカタチで鬼狩りを追放されてしまう。ここには鬼舞辻無惨にとどめを刺せなかった責任も加わっているんですが、なんとも日本的なお話。そして、継国縁壱は【独り】で鬼舞辻無惨を探す旅に出る。
兄・厳勝は幼少期から一貫して、弟の縁壱に一方的に嫉妬していた。ただ継国縁壱は幼い頃から人格者。家を飛び出る前には「黒死牟が昔プレゼントしていただいた笛を大事にします」と嬉しそうに語るなど、それがまた兄・黒死牟のプライドを更に傷付ける。
先程の対比も視線が合わないのが、二人のなんとも物悲しい関係性を象徴しています。
鬼舞辻無惨ですら勝てない相手に嫉妬するのもどうかと思いますが、「人を妬まぬ者は運がいいだけだ。出会ったことがないだけだ。神々の寵愛を一身に受けた者に。全てを焼き尽くす程強烈で鮮烈な太陽のごときのものに」と黒死牟は死に際に継国縁壱を評価してる。
【死因は老衰】痣が発現しても80歳まで死亡せず
その後、二人は出会うことはなかったものの、しかしながら60数年ぶりの再会を果たす。痣は本来25歳で死ぬはずの継国縁壱は「しわがれた老人」になっていた。生まれ持って痣があった肉体はまさに「ナチュラルボーンストロング」だった。
そのため継国縁壱の年齢は80歳をゆうに超えていることは明らかだった。黒死牟と化した兄・厳勝もその姿を見て一瞬侮るものの、それが間違いだったことにすぐ気付く。縁壱が刀を構えると一瞬で空気がピリつく。縁壱の強さは微塵も劣化していなかった。
そのため80歳を超えた継国縁壱は依然として、黒死牟を圧倒した。上弦の鬼最強になってもなお、ここまで老いた弟・縁壱に太刀打ちできなかった。「誰一人として傷つけることはできなかった」と継国縁壱を評価する黒死牟の言葉も納得。
まさに生まれてから死ぬまで最強だった継国縁壱。
ちなみに、この直後に継国縁壱は「老衰」で死亡する。まさかの死因が『刃牙』の郭海皇の死因と同じで草。「この世の理の外にいる」と表現してましたが、縁壱も生物としてのサイクルには逆らえなかった模様。それぐらいでないと負けさせられないのでしょう。
そのため黒死牟はその後も生き続けることができています。
継国兄弟はお互い最後まで思いを馳せていた
一方、その後生き延びた黒死牟も最後は悲鳴嶼行冥と不死川実弥を前に敗北します。
継国縁壱はイラッと来るほど完璧人間ですが、黒死牟は嫉妬と焦燥感を抱いていたと言いつつも、実は「継国縁壱に憧れ」を内心では抱いていた。だから継国縁壱が老衰で死亡するまで持っていた自分が上げた笛を拾って、黒死牟も最期まで懐に隠し持ってる。
お互い能力に違いがあれど、性格に違いはあれど、【兄弟愛】という点で二人はしっかり通じ合っていた。現実世界でも嫉妬心から仲良くなりたいけどなれないことも多い。素直になれないと言うのか。どうしても超人的な家族がいると特に。
仕事にしろ学業にしろ、どうしても能力に差は生まれてしまうもの。それを度外視して付き合える関係性が美しいし、また誰にとっても理想と言えるのでしょう。だから継国家の兄弟物語は結構泣かせます。きっと劇場版映画として公開されるはずですが、いつになるやら。
ちなみに継国縁壱は現代編でもしっかり転生している模様(画像真ん中)。残念ながら、現世で罪を犯した兄・厳勝の姿はありません。
継国縁壱の名言一覧まとめ
最後は「継国縁壱の名言集・名シーン」の考察で終わりたいと思います。
前述のように、継国縁壱はぶっちぎりで最強なものの性格は優しい。兄に憧れて一時期は剣士を目指すものの、本当は双六や凧揚げなど他愛ない遊びを楽しみたかった。もはやヒカキンさんを100倍濃くしたレベルの良い人。
しかも聡明だけあって、継国縁壱の口からは名言がオンパレード。『鬼滅の刃』ラスボスの鬼舞辻無惨も聡明で名言が多かったものの、それとは内容が全くの真逆。非常に温かく人間愛に満ち溢れたものばかり。
○この世のありとあらゆるものが美しい
例えば、「この世のありとあらゆるものが美しい。この世界に生まれることができただけで幸福だと思う」。
約400年前の炭治郎の祖先との何気ない会話の一つですが、なんと慈愛に満ち溢れた名言か。日常の些細な出来事で幸せを感じられること自体が幸せ。継国縁壱が言うからこその説得力もありそう。竈門家の赤ちゃんを抱きかかえるシーンも泣かせます。
他にも、かつて鬼舞辻無惨にとどめを刺す前には、「何が楽しい?何が面白い?人間の命をなんだと思ってる?」と尋ねるシーンがある。命を弄ぶ存在に対して、これぞシンプルイズベストな問いかけ。ど真ん中直球のストレートだからこそ心に響く名言。
それだけにこれに対する無惨の全く意に介さないリアクションも切ない。
道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ
ただ継国縁壱は言っても最強の剣士。それ故に剣士としての深い名言も少なくない。
まず最初の名言は「道を極めた者が辿り着く場所はいつも同じだ。時代が変わろうとも必ず同じ場所に行きつく」。まさに「これ」を体現してるのが竈門炭治郎。日の呼吸の体技は何百年も継承され、現代(正確には大正時代)の炭治郎に受け継がれる。
これは別に剣士に限った話でもない。やはり優れた方法ややり方は時代を超えても通じるということ。スポーツや格闘技は言うまでもなく、まさに「漫画」においても同じ。面白さを極めた作品は時代を超えて、まさに何十年何百年と未来に語り継がれる。
私たちは長い長い人の歴史のほんの一欠片
他にも「私たちは長い長い人の歴史のほんの一欠片。私たちの才覚を凌ぐ者が今この瞬間にも産声を上げている。彼らがまた同じ場所まで辿り着くだろう。私たちはいつでも安心して人生の幕を引けば良い」。
これは「我らに匹敵する実力者がいない。呼吸術の継承が絶望的」と嘆く兄・継国厳勝(後の黒死牟)に問われた時に出た名言。「人間の根底に流れる力強さ」を信じてるからこその名言。どこか心の弱さを見せていた黒死牟との対比が印象的。
ただ「それを想像すると浮き立つ気持ちになりませんか」とおっしゃる継国縁壱ですが、ご存知のように400年が経過した後も縁壱より強い鬼殺隊は出てきてません。9000年分も老いさせた鬼舞辻無惨に苦戦してる現実を考えると、ちょっと厭味ったらしいのは内緒。
例えば、野球選手のイチローやサッカー選手のメッシが同じ発言をしても共感できる人は少ないか。お前がちゃんと無惨を片付けてたら大正時代はこんなに荒れてねーよと言いたくもなりますが、嫁・うたとの間に子供が生まれなかったことが「その後も続く最大の悲劇」とも言えそうです。
一方、継国縁壱が「剣士としての本気」を見せた時に生まれた名言もある。
私はこの男を倒すために生まれてきたのだと分かった
それこそが「私はこの男を倒すために生まれてきたのだとわかった」。
暴力的なまでの生命力に溢れた鬼舞辻無惨をようやく目の辺りにした瞬間、うたが殺された過去や抜きん出た天賦の才をもって生まれた理由など、継国縁壱は自らに課された運命の全てを一瞬で把握した。「分かった」という非常にシンプルな一言に、継国縁壱の力強い覚悟が現れてる気がします。
コメント
縁壱は単に無惨や黒死牟がそんなに人を食ってなかった時代だから強さが際立っただけでは?
大正時代になればもっと強くなってるはずなので、縁壱に簡単に負ける事はないはず。
もし同じように敗北すれば縁壱は鬼と同じ人外の超越生物でしょう。
無一郎って瞳エメラルド色じゃないですか?
無惨は平安時代から鬼になっていたのでそんなに人を食っていないは有り得ないかと。そもそも無惨が縁壱を化物と評価していますしね
千年生きてる無惨の400年前がそれほど人を食べてないから弱いは笑うしかない。
600年間何してたんだよ。
むしろ、当時縁壱に斬られて弱ってるから明らかに大正時代の方が弱いだろ。
ここまで馬鹿な考察されると頭大丈夫かと思うわ。