ゴルフ描写は上手いから意外と面白い
『ロボレーザービーム』の面白いところをサクッとあげつらっておくと、やはり「ゴルフ描写」が一つの見所としてあげられると思います。
例えば主人公・鳩原呂羽人がショットを打つシーン。
続いて三浦鷹山がショットを打つシーン。ボールの軌道など無難に上手く、しっかりゴルフ漫画として必要な要素は描けてる気がします。
強いて批判するなら、ゴルフ描写は上手いものの若干バックの構図が多すぎる。リアルのゴルフ番組ではこういった光景を目にするものの、それは単なるレクチャービデオ。表情を描くことでキャラクターの感情が乗るわけですから、そういった漫画でしか描けない表現がもっと見たいところ。
三浦鷹山のショットの場面でもゴルフボールはコマからはみ出してもいいから全部描くべきだった。ボールそのものは歪んでる貯め、敢えてコマの中に全て収める必要性はなかったかも知れない。
ゴルフ好きじゃない主人公ってどうなん?
だから『ロボレーザービーム』はスポーツ漫画として面白くなる気配や雰囲気はあるんですが、結論から書くと「微妙」。実際、少年ジャンプの掲載順位的にも割りと早めに下位で定着しちゃってる感じです。
そこで『ロボレーザービーム』が何故つまらない…は言い過ぎか。あまり面白くなくパッとしないのか考察してみたいと思います。この理由も結論から書いてしまうと、主人公・鳩原呂羽人(ロボ)のキャラクター性が致命的にアウツ。
このロボはとにかくヤル気がなく、ゴルフ部の先輩に誘われても「ゴルフの何が楽しいんですか?」「ボールを棒で打って転がして穴に入れることの何が楽しいの?」と言ってのけちゃうヤツ。まぁまぁ、まだ最初はルールを一切知らないわけですから、ゴルフの面白さに気付かないのはいいでしょう。
ただキャラクターを悪い意味で突き詰めすぎて、三浦鷹山にヤル気を問われたロボは「(ゴルフを)やる気はありません」とまで言いのける。だからといってロボが「ゴルフをやりたくない理由」も特にない。正直な感想としては一体何コイツ。
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