わたくしドルジ露瓶尊は今まで色んなマンガやコミックをたくさん読破してきました。おそらく漫画レビュー量は誰にも負けていないと思います。
そこで今回ドル漫では、誰もが絶対ビビってしまう閲覧注意の「おすすめの恐怖ホラー漫画」をピックアップしてみたいと思います。
ホラーマンガは言ってもマイナーなジャンル。ましてや長期連載で続いてる人気ホラー漫画も意外と効いたことがない。だからこそどのホラーマンガがおすすめか分からない読者も多そう。
ということでホラー漫画の購入に悩んでいる方は参考にして下さい。わりと本気で怖いホラー漫画も紹介してるので、怖いものやホラーが苦手な方はスルー推奨。
ちなみに純粋なホラー漫画だけでは数などが限られるため、「サイコサスペンス」や「オカルト」などジャンルは幅広く解釈してるのは悪しからず。
地獄先生ぬ~べ~…おすすめホラー漫画
まず最初のおすすめホラー漫画が『地獄先生ぬ~べ~』。1990年代の少年ジャンプが誇るホラー漫画。
○ホラー漫画「地獄先生ぬ~べ~」の内容
このホラー漫画の主人公は、どこにでもいる優しいけど怒ると怖い小学校教師・鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)が主人公。通称ぬ~べ~。
ただ一つ違うのが「鬼の手」を持つこと。この鬼の手は普段は手袋をして隠しているものの、いざという時に発動して強力な武器にもなる。
そして生徒たちに次々と襲いかかる妖怪たちをバッタバッタと倒していく。特に作画・岡野剛が描く妖怪描写が気持ち悪い。「てけてけ」や「トイレの花子さん」といった妖怪にかなりビビった記憶があります。
まさに自分が小学生時代にリアルタイムで読んでたホラー漫画。ちょうど年齢がキャラクターと同じ年齢だったので記憶が鮮明の残っています。だからストーリーに若干バトル要素も組み込まれている珍しいホラー漫画。
○ホラー漫画「地獄先生ぬ~べ~」のおすすめポイント
『地獄先生ぬ~べ~』のおすすめポイントは、やはりバトル要素。
非常に怖い妖怪相手を一話完結のオムニバスで痛快に倒していくストーリーは、非常に小気味が良かった。実際、このホラー漫画は少年ジャンプで人気を博しており、当時としては異例の全31巻まで連載が続いた。
他にも程よいギャグとお色気シーンやバトルシーンを程よく織り交ぜることで、ホラー漫画なのに気付くと読まされてることもしばしば。まさに『地獄先生ぬ~べ~』は長編ホラー漫画として歴史を刻んだと言っても過言ではありません。
だからホラー漫画にありがちな読み味の悪さには乏しく、『地獄先生ぬ~べ~』は万人におすすめできると思います。お色気シーンは過度な期待は禁物ですが(笑)
○地獄先生ぬ~べ~の続編ホラー漫画が連載中
ちなみに現在は『地獄先生ぬ~べ~NEO』としてグランドジャンプに続編が今でも連載が続いてます。
続編だけあってぬ~べ~の教え子・稲葉郷子が再登場。ぬ~べ~と一緒の学校で働く中で、再びお馴染みの展開に発展します。他にも立野広はセリエAのサッカー選手として活躍していたり、鵺野鳴介とゆきめの息子も登場したりスピンオフ要素も多め。
ただホラー描写は健在のため、自分と同じようにリアルタイムでハマった年代意外にも、今もなお愛されてる人気ホラー漫画ではなかろうか。
伊藤潤二のホラー漫画作品…おすすめホラー漫画
続いてのホラー漫画は「ある漫画家」。一つの作品に絞るのは難しいぐらい、とにかくホラー漫画を量産している「まさに御大」とも言えるマンガ家さん。
それが「伊藤潤二」。もはやホラー漫画を語る上では絶対に欠かせない人。何十年前から一線で活躍してるホラー漫画家さんなんですが、描き込みがエグいほど緻密。
だから、おすすめポイントは言うまでもなく、画像からもビンビンに伝わる「おどろおどろしい絵柄」に尽きます。もはや恐怖を何周か通り越してしまって、ドロドロと人間が溶けるなど「気持ち悪さ」が勝ってるぐらい。
ホラー漫画に限らず、表紙だけはすごいけど中身を読んだらガッカリさせられるマンガも少なくない。でも伊藤潤二のホラー漫画は、中身もしっかりホラー全開。一度読んだらトラウマになる読者も多そう。
しかも伊藤潤二の何がすごいのかと言えば、未だに「ホラーとは何か?」と探究心が衰えておらず、常にどうすれば読者に怖がってもらえるかを考えてること。また伊藤潤二の作品は長編ものが少ないので、比較的買い集めやすいのもおすすめ。
収録されてる話も一話完結のオムニバスが多いため、割りと実写ドラマ化されていることも多い。ホラー漫画好きを語るのであれば、一冊は是非とも読んでおきたいです。
ドラゴンヘッド…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラーマンガは『ドラゴンヘッド』。前述のぬ~べ~と同様に1990年代に人気を博したんですが、まさにノストラダムスの大予言が流行った世紀末を象徴するようなパニックホラー漫画。
○ホラー漫画「ドラゴンヘッド」の内容
このホラー漫画の主人公はテル。どこにでもいる中学生。
ただ修学旅行帰りに乗っている新幹線が大きな事故に遭う。テルが気付くと新幹線は脱線して大きく傾き、辺り一面は真っ暗。しかも新幹線が脱線したのはトンネルの中。完全に外界から閉じ込められてしまう。
自分以外の人間はほとんど亡くなった状態で、果たしてテルは無事生還することはできるのか?脱出することはできるのか?そもそも日本に一体何が起こっているのか?みたいな内容のパニックホラー漫画。
○ホラー漫画「ドラゴンヘッド」のおすすめポイント
『ドラゴンヘッド』のおすすめは、とにかく陰鬱な世界観。
本当にページ全体が黒い。明るいホワイトは少なくて、せいぜい煙のグレーを表現するようなスクリーントーンがあるぐらい。崩れたビル群や荒廃した町並みなど描き込みも、緻密を通り越してるぐらい緻密なのもおすすめ。
それだけ「闇に覆われた世界観」の描写が徹底されてる。日本は何故ここまで荒廃したのか、何に狙われているのか漠然と描写されるものの、その「得体の知れない恐怖」がジリジリとにじり寄ってくる描写が上手い。
ホラー漫画にカテゴライズしていいかはさておき、本当に『ドラゴンヘッド』を読んでると気持ちが沈みます。掲載誌はヤングマガジンだけあって深いテーマ性も考慮すると、良くも悪くも大人向けのホラー漫画ではないかと思います。
ちなみに終末論にありがちな作品な終わり方をするので、結末がフワッとしてる漫画が嫌いな方にはあまりおすすめはしません。
絶叫学級シリーズ…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『絶叫学級』。ちなみに「絶叫学園」ではありません。
絵柄からも何となく分かりますが掲載誌は少女マンガ誌(りぼん)。だから「ホンマに怖いんかよ」と疑ってしまいますが、これが意外と怖い。ベースが可愛らしい絵柄だからこそ、不意に来る恐怖描写がビビる。落差というかギャップ感にやられる。
○ホラー漫画「絶叫学級」のおすすめポイント
『絶叫学級』で特筆したいおすすめポイントが、巧みなストーリーの構成。一話完結のオムニバス形式なんですが、展開の引き出しが豊富で飽きない。主人公も毎回女子小学生だから、同じ年齢ぐらいの小学生読者なら色んな意味で共感して読めるはず。だからいちいち怖いはず。
またストーリーのオチは教訓めいているので、むしろ親御さんがお子さんに読ませたくなる稀有なホラー漫画。因果応報的な怖さがあって、大人読者でも意外と面白く読めてしまう。娘さんのために買ってあげたお母さんが暇な時につい読んでしまう展開力があります。
もし少女マンガだからという理由で敬遠しているとしたら、本当にもったいないおすすめホラー漫画。
死役所…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『死役所』。タイトルは若干怖そうなホラー漫画にも思えますが、意外とそこまで怖くはありません。
○ホラー漫画「死役所」の内容
このホラー漫画の舞台は、死者を成仏させるために存在する「シ役所」。主人公は「お客様は仏様です」が口癖の、そこで働く「シ村」という男。
死刑囚や事故で亡くなった子供など、次々と訪れる成仏できない魂を案内しては、天国か地獄のどちらかへ導いてあげる。
しかしシ役所で働く人間は、実は元罪人や元犯罪者ばかり。そういった様々な事情を抱えて亡くなった人たちの過去を掘り下げていくことで、一人の人生をハートフルに、時には悲劇的に描かれるオムニバス漫画。
果たしてシ役所職員は罪滅ぼしをさせられているのか何なのか?生きるとは死ぬとは?
○ホラー漫画「死役所」のおすすめポイント
『死役所』のおすすめポイントは「ストーリー」そのもの。内容的にはそこまで恐くはないものの、しっかり一話一話ドラマティックに描かれている。基本的に一話完結のオムニバスのため、非常に読みやすい。
決して派手な展開やカッコいいキャラクターなどは登場しないものの、読み物としてシンプルにおすすめしたいホラー漫画。時にはこういう趣向を変えたホラー漫画も読んでもおもしろいはず。
ミスミソウ…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『ミスミソウ』。ジャンル的には「サスペンスホラー」。ホラーと聞くと幽霊や妖怪が想像されますが、この『ミスミソウ』の怖さは「人間の本性や醜さ」にあります。
○ホラー漫画「ミスミソウ」の内容
このホラー漫画の主人公は春花という女子中学生。卒業間近という時期に父親の転勤で、ある田舎の中学校に引っ越しせざるを得なくなった。
しかし、そこの田舎はかなり閉鎖的だった。
既に人間関係ができあがったクラスの中に春花の居場所はなく、転校当初から想像を絶するイジメが始まった。ついには春花の家族に対して牙が向き、春花以外の家族全員の命が失われてしまう。
そして、そこから春花の壮絶な復讐劇が始まる…。
○ホラー漫画「ミスミソウ」のおすすめポイント
『ミスミソウ』のおすすめポイントは、とにかく「胸くそ」すぎる内容。
あらすじで説明した以上に、内容はハード。例えば春花の家族は「放火」によって亡くなってしまうんですが、それを企てた生徒の一人が「バーベキューの焼き具合どうだった?」などと更に煽り立ててくる(画像参照)。
オチもネタバレしませんが、まさに「誰も救われない」「誰も報われない」という結末が待ってる。だから最後のオチを読み終えた後の読後感は、恐怖より「ムナクソ感」が勝つかも知れないホラー漫画。
人間のみにくい部分や本性を見たい読者にはおすすめの一冊。
ミュージアム…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『ミュージアム』。ヤングマガジンで連載されていたサスペンスホラー漫画。小栗旬で実写映画化されたこともあるので、もしかすると漫画版よりそっちを観た人が多いかも知れない。
○ホラー漫画「ミュージアム」のおすすめポイント
『ミュージアム』のおすすめポイントは、やはり究極のサイコ感になります。美しい漫画タイトルからは想像できないほど内容はグ□テスク。
主人公の刑事がシリアルキラー・蛙男(かえるおとこ)を追い詰める」という内容なんですが、蛙男の犯行が陰惨そのもの。作者・巴亮介の画力がムダに高いゆえに、本当に読む人は選ぶはず。髪の毛一本一本が…。
この『ミュージアム』も幽霊的な怖さはないものの、「ふるえる」「ビビる」という点ではおすすめできるホラー漫画。連載当初は人気が出なかったこともあって、全3巻というボリューム感もサクッと大人買いしやすいはず。
ただあまりエグすぎる結果、最後の結末は作者の思い描くようなオチではなかったそう。だから結末がやや尻切れトンボ的な部分があるため注意。
カラダ探し…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『カラダ探し』。少年ジャンプ+で配信中のホラー漫画。基本的にネットで無料で公開されてるとは思えないクオリティ。
○ホラー漫画「カラダ探し」の内容
このホラー漫画の主人公は、どこにでもいる女子高生・明日香。
ただある日、同じクラスメイトの遥に「カラダを探して」と頼まれる。しかし遥の表情は明らかにこの世のものではなかった。そして、その日から地獄のカラダ探しが始まるという内容のホラー漫画。
○ホラー漫画「カラダ探し」のおすすめポイント
『カラダ探し』のおすすめポイントは、キャラクター(画像は遥)の表情。
まさに「得体の知れない」という表現がピッタリでありましょう。人間の無表情・真顔ってこんなに怖いんやという。もし小学生や中学生の頃に読んでたら確実にトラウマになってたに違いない(笑)
そして「カラダ探し」というイベント。明日香たちは毎晩この遥に学校に呼び出されては、バラバラになった遥のカラダを探すハメになる。ただ更に「赤い人」と呼ばれる少女が邪魔してくるんですが、コイツがめっちゃ強くて怖い。しかも全てのカラダが集まるまで繰り返さなければいけないため、明日香たちは何度もコロされるだけの生き地獄を味わうハメになる。
だから『カラダ探し』はリアリスティックなサスペンス要素と空想的なホラー要素、圧倒的なサバイバル要素がバランス良く調和されてる。サバイバルやサスペンスのジャンルが好きな読者さんにもおすすめ。
監禁嬢…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『監禁嬢』。
○ホラー漫画「監禁嬢」の内容
このホラー漫画の主人公は、高校教師・岩野(いわの)。クラスの生徒たち皆から慕われる、いわゆる「良い先生」。また妻と生まれたばかりの女の子がいる子煩悩パパ。まさに非の打ち所がない、幸せに満ちあふれた男。
しかしある日、カコというナゾの女に閉じ込められてしまう。そして岩野本人だけではなく、家族に毒牙がかけられそうになる。果たしてカコの目的は?岩野の運命は?まさにタイトル通りのホラーマンガ。
○ホラー漫画「監禁嬢」のおすすめポイント
このホラー漫画のおすすめポイントは「カコ」という女のキャラクター。
普段はショートヘアーの可愛い系美人なんですが、岩野に向ける敵意むき出しの表情が怖い。前述の『カラダ探し』と同様に完全に目が死んでる or 逝ってる。そして躊躇ない一線を飛び越える行動。「女の怖さ」が見事に表現されている印象。
また下系描写も多く、ホラーのドキドキ感とムラムラするドキドキ感が絶妙にマッチ。何とも言えない背徳的な吊り橋効果がある。だから、どちらかと言えばオッサン読者以上におすすめのホラー漫画かも知れません。
切子…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『切子』。1巻で完結する読み切りに近いホラーマンガで購入しやすいはず。
○ホラー漫画「切子」の内容
このホラー漫画の主人公は良介。
ある日、「K」という差出人から母校の中学でクラス会をしようという手紙が来る。差出人は分からなかったが、かつて同じクラスメートだった「奥村切子(せつこ)」が亡くなって17回忌を迎える年だった。
そこで良介たちは久しぶりに再会したクラスメートたちと談笑し、かつてクラスのアイドルだった「奥村切子」のことを語り合った。「あんな天使な中学生はアイドルでも見たことがない」とはしゃぐ男子たち。
しかし、次々と何者かによって無惨にコ口されていく。果たして奥村切子とは何者だったのか?本当にクラスのアイドルだったのか?果たして犯人の目的は?
○ホラー漫画「切子」のおすすめポイント
『切子』のおすすめポイントは、ナゾの「切子」というキャラクター。
序盤はアイドルとして可愛らしく登場するものの、徐々に「中学時代の真相」が明らかになるにつれて本性を現していく。ただ「本性」とは言っても、実に悲しい物語が隠されてる。ホラーではあるものの、人間の醜さも垣間見えるストーリー性もある。
ぶっちゃけオチはツッコミどころが多いものの、1巻というボリューム感で楽しめるサイズ感の良さはおすすめ。「切子の本当の読み方は?」。ただ強いて言うなら、作者・本田真吾特有のグ口描写は注意したい所。
うなぎ鬼…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『うなぎ鬼』。こちらも厳密にはサスペンスホラーに該当すると思われますが、やっぱり一番怖いのは幽霊や妖怪ではなく「人間でしょ(林先生風」という内容。
○ホラー漫画「うなぎ鬼」の内容
このホラー漫画の主人公は倉見(くらみ)。
倉見は巨漢の強面のオッサン。ギャンブルにハマって借金漬けの生活を送った結果、金貸しを営む千脇(ちわき)に拾われる。千脇にしごかれながらも、倉見は金貸しの仕事に才能を発揮する。
ある日、倉見は社長の千脇に配送の仕事を頼まれる。ただ配送の内容が実に怪しいものだった。「一往復で15万円の報酬。中身は50・60kgのコンテナ」。社長・千脇は中身については何も言わない。当然、上手い仕事には罠がある。
そして倉見が運ぶべき場所はマルヨシ水産という「うなぎの養殖場」。うなぎはタンパク質ならなんでも食べる魚で有名らしい。果たして、倉見が運んだコンテナとは何だったのか?再び倉見の人生の歯車が狂い出す…といったホラー漫画。
○ホラー漫画「うなぎ鬼」のおすすめポイント
『うなぎ鬼』のおすすめは高いストーリー性。
全3巻とボリュームが少ない割にストーリーの密度が濃い。しっかりサスペンスホラーで煽りつつも、巧妙にミステリー要素も織り交ぜる。「なんやかんやで人間の死体ではないんでしょ?」と思わせつつ、実は…という展開の連続で読後感は充実。
程よいボリューム感という点でも買い集めやすくおすすめ。ホラー系のジャンルは好きだけど、普段漫画を読み慣れてないんだよなーという人も比較的読みやすいはず。似たようなサスペンスホラー漫画だと『善悪の屑』なんかもおすすめです。
不安の種シリーズ…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『不安の種』シリーズ。これは王道のTHEホラー漫画。
『不安の種』シリーズのおすすめポイントは、シンプルに怖い。とにかく幽霊描写が何か気持ち悪いんです。決して血みどろなグロテスクさはないものの、妙に得体の知れないデザインをした幽霊たちに思わず目を背けたくなる。
例えば、一見すると普通に見えるんですが、サイズ感が絶妙におかしい。変に見入ってしまう気持ち悪さや恐怖感があります。一言で言うと、「読んだらアカンやつやった」といったところ。
作者・中山昌亮はホラー漫画専門に近い漫画家さんらしいので、前述の伊藤潤二と同様に作者のホラーマンガ全般がおすすめしやすいかも。ただしストーリー性は弱い。一話5・6ページの一瞬芸に近い内容なため内容を味わうという点では弱いか。
サユリ…おすすめホラー漫画
続いてのおすすめホラー漫画は『サユリ』。前述の『ミスミソウ』の作者と同じ押切蓮介。ただ『サユリ』に関してはTHEホラーマンガ。
○ホラー漫画「サユリ」の内容
このホラー漫画の主人公は、念願の中古マイホームを購入した神木一家の長男・則雄(のりお)。いくら中古物件とはいえ、やはり一軒家。家族の誰もが広々とした「我が家」を楽しんだ。
しかし、そこは曰く付きの物件だった。引っ越し直後から次々と発生する不幸のレン差。次第に壊れていく家族。また一人また一人と家族が姿を消えていく。
そして、最終的に残されたのが則雄(のりお)と祖母の二人だけ。果たして一体何が巣食っているのか?二人は生き残ることはできるのか?前代未聞すぎる凶悪な悪霊との攻防が始まる…といったホラー漫画。
○ホラー漫画「サユリ」のおすすめポイント
『サユリ』のおすすめしたいポイントは、とにかく「サユリ」という悪霊が強烈。
もうシンプルに怖い。不意に来るサユリの顔のドアップとか、怖すぎて思わず笑ってしまう。間やタイミングも絶妙。サユリに取り憑かれた結果、錯乱する家族も恐怖でしかないw
ただ『サユリ』がおすすめなのは怖いだけで終わってないこと。則雄の祖母がまたまた強烈。めちゃめちゃ凶悪なサユリに対して、頑然と立ち向かう。自分の説明だけ聞くと荒唐無稽っぽく聞こえますが、このババアがめっちゃカッコいいw
ホラー漫画嫌いは絶対読まないことをおすすめしますが、意外と読み味は悪くない。ホラー漫画などにありがちなドヨ~ンとした読後感はなく、むしろスッキリ爽やか。全2巻というボリュームサイズを考えても、漫画そのものとしておすすめしたいと思います。
闇金ウシジマくん…おすすめホラー漫画
最後のおすすめホラー漫画は『闇金ウシジマくん』。
タイトルからも分かりますが、「闇金(ヤミ金)」をテーマにしてる漫画。だから幽霊のたぐいは登場しないので厳密にはホラーではないものの、サスペンスが強いのでおすすめホラー漫画にランクインさせました。
○ホラー漫画「闇金ウシジマくん」の内容
このホラー漫画の主人公は、丑嶋馨(うしじまかおる)という闇金業者の若手社長。ここにお金を借りにやって来る様々な落伍者たちの人間模様、またそこに取り巻く裏社会がオムニバス形式で描写される。
ちなみに闇金ウシジマくん 最終回 ネタバレ感想まとめも併せてご参照。
○ホラー漫画「闇金ウシジマくん」のおすすめポイント
『闇金ウシジマくん』のおすすめポイントは、様々に登場するクズキャラクターたち。実際に起きた事件などをモチーフにしてる節も強く、「もしかすると自分もここまで落ちぶれるんじゃないか」というリアル感にハラハラ。
でも、基本的にどうしようもないクズエピソードばかりではあるものの、本当にどうしようもないクズに対して丑嶋馨がたまに見せる優しさに思わずホッコリもさせられることも。『闇金ウシジマくん』は弱肉強食の世界、日本の今の縮図が詰まったような漫画。
だから妖怪や幽霊といった見えない恐怖よりも、リアルな社会に潜む恐怖を望む読者にはおすすめのホラー漫画です。また『ウシジマくん』は連載期間の割に発売されてる巻数は少ないので、大人買いの点でもおすすめしやすいはず。
【最新版】ホラー漫画おすすめランキングまとめ
以上、ドル漫によるおすすめ人気ホラー漫画ランキングでした。きっとホラーマンガを描く上でも参考になる作品も多いはずです。キャラクターや表情の描写、恐怖感を演出するタイミングや間など勉強になることでしょう。
改めて筆者が選んだおすすめ作品を振り返ると、いかにも幽霊が登場するホラー漫画は意外と少なかったかも知れない。
やはりホラー漫画は、どうしても設定が荒唐無稽になりがち。逆に言うと、ストーリーの構成力やキャラ作りが逆に重要になってくる。そうすると意外と中身がしっかり仕上がったホラー漫画におすすめ作品が偏ったのかも知れないと自己分析してみる。
ちなみに最初は不吉な数字の「ホラーマンガ13選」にまとめようと思ったのは内緒。
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