コミックス累計発行部数がいずれ1億部に迫りそうなバトル漫画が『呪術廻戦』。2023年にはアニメ2期も放送される予定。五条悟や夏油傑の過去編や渋谷事変が描かれるということで、更に『呪術廻戦』の人気が加速しそうな予感がします。
そこで今回ドル漫では「九十九由紀のヤバい正体」について徹底考察していこうと思います。五条悟や夏油傑と同じく特級術師の一人なんですが、九十九由紀の術式や領域展開もついに判明?アニメ2期でもようやく活躍する?
九十九由紀は特級術師
まずは九十九由紀の略歴を解説します。
九十九由紀は4人しかいない【特級術師】の一人になります。名前の読み方は「つくも・ゆき」。他は乙骨優太を含めて男性ばかりなので、九十九由紀は特級術師の紅一点。九十九由紀の好物はチキンブリトー、嫌いな食べ物は海藻類。
九十九由紀の声優CVは【日髙のり子】。『タッチ』の朝倉南で有名な声優ですが、『名探偵コナン』の赤井ファミリーの世良真純や『となりのトトロ』の草壁サツキや『らんま1/2』の天道あかねなど、どこか勝ち気で芯のあるキャラクターが多い。
そこからも分かるように、九十九由紀の性格も豪放磊落で勝ち気。ハーレダビッドソンのような大型バイクにまたがって移動するなど趣味も豪快。そのためライダースーツの印象が強いものの、普段から服装もへそ出しタンクトップを愛用し、下は動きやすいようなニッカポッカなどを履いている。
九十九由紀の外見のモデルは、おそらく『NARUTO』の綱手。
九十九由紀の年齢は不明ですが、高専時代の夏油傑よりもかなり年上に見えたことから、現在の年齢は「アラフォー(30代後半から40代前半)」と予想してみる。
九十九由紀は元星漿体
だから九十九由紀の性格もガサツで奔放。呪術高専関係者ではあるものの、海外を常に飛び回るなどフリーダムすぎる女。夏油傑からは「特級のくせに任務を全く受けず海外をプラプラしているろくでなし」と評されていた。
初対面の男に女性の好みをズケズケと訊くなどデリカシーがなく、小学3年生だった東堂葵にすら訊いたほど。後に東堂葵は九十九由紀に師事して呪術高専に入学する。一人称は私ではあるものの、大声で笑ったり人前で豪快にゲップするなど、良くも悪くも男勝り。
天元にもタメ口を聞くほど馴れ馴れしいが、これは九十九由紀の正体が元々は「星漿体(せいしょうたい)」の一人だったことに起因します。九十九由紀が高専の任務を放棄しても許されている理由も、特級術師であること以外にも理由があるのかも。
星漿体とは、天元と適合する人間のこと。天元は日本全体の結果を司る不死の術式ですが、肉体を500年に一度創り変える必要があった。かつて伏黒甚爾(禪院甚爾)に殺された天内理子が最も適合率が高かった星漿体とされます。
九十九由紀の目的は?
続いては九十九由紀の「目的」を考察します。本来は呪術高専から任務を受けて呪霊を倒さなければいけないはずですが、何故九十九由紀は海外を飛び回っているのか?
九十九由紀の目的は「呪霊が生まれない社会の構築」にあります。
呪術高専は現れた呪霊を逐一駆除するという方針を取っているが、九十九由紀はあくまで対症療法に過ぎないと断じる。そのため呪霊がそもそも生まれない「原因療法」を世界中を飛び回って模索している。ただ呪霊とは一体どういう状況下で生まれるのか?
呪霊とは「人間から漏出した呪力」が淀んで積み重なるように固まることで生まれたバケモノのこと。非術師の普通の人間は呪力のコントロールが難しいため、常に微量な呪力を周囲に垂れ流し状態になってしまう。その沈殿した人々の呪力が集まって呪霊が生まれる。
つまり、全人類が呪力をコントールできる呪術師になれば、理屈的には呪霊がこの世に生まれないというもの。
○現在の目的は「呪力からの脱却」
ただし、九十九由紀の「現在の目的」は異なります。
九十九由紀は現在【呪力からの脱却】を追求しています。
これは当初高専時代の夏油傑が掲げていたアイデアとも近いんですが、伏黒甚爾のように「呪力をそもそも完全にゼロ」にしてしまうというもの。天与呪縛の例が稀有も稀有ということで最初は却下したものの、当初の全国民を呪術師化するには大きなリスクがあった。
何故なら、海外では呪霊の発生が少なかったから。つまり、呪力という負のエネルギーを蓄えているのは日本人ということ。だから天元を利用して非術師を呪術師に進化させた場合、呪力という莫大なエネルギーを日本が独占することに他ならない。
九十九由紀は「生身の人間というエネルギー源」を巡って勃発する戦争を危惧したから、当初の計画を諦めた。
しかし逆に、当初の九十九由紀と同様に「呪力の最適化」を唱える羂索(けんじゃく)が実行したプランこそが「死滅回游(しめつかいゆう)」だった。そして全く相反する思想を持つ九十九と羂索は、後に薨星宮の中で相見えます。
九十九由紀の術式や領域展開は?武器は?
続いては九十九由紀の「術式」や武器を考察します。
九十九由紀の術式は【星の怒り】。読み方は「ボンバイエ」。タイミング的にアントニオ猪木の死去(2022年10月1日没)が影響してるか。かつてアントニオ猪木は星野勘太郎という在日コリアンのレスラーとタッグを組んでいたそうですが、それが関係しているかは不明。
九十九由紀のボンバイエは「自らに質量を付与」できる術式になります。例えば、自分の拳を10トンに増やしたりできるっぽい。この威力は防御した羂索の両腕を吹き飛ばすほど。あくまで仮想的に増量させるだけなので、九十九由紀自身の動きが重くなることはない。
ボンバイエの攻撃は概念的な縛りすら凌駕するため、まさに圧倒的な質量から生み出される、圧倒的な攻撃力が強みの術式。でも九十九由紀に外見的な変化は起きないようなので、技の派手さには欠けるし、パッと見の強さはそこまでありません。
○式神の名前は凰輪(ロンド)
また幻影旅団のクロロ・ルシルフルの念能力(インドアフィッシュ)のように、九十九由紀の周囲を漂っていた式神の名前は【凰輪(ロンド)】。実質的には生きる呪具。
九十九の肉体以外に唯一ボンバイエの術式を付与させられる存在のため、例えば丸まってボールのようにして蹴り飛ばすといった呪具としても活用されている。質量が圧倒的に増加させられているため、お手軽に戦車の砲弾やミサイルを飛ばせるような感覚か。
ただ九十九由紀が特級術師並に強いかというと、この術式を見る限りは微妙かな。肉弾戦には強みを発揮しそうですが、他の特級術師と比べると「攻撃範囲」という点ではチートさに欠ける印象です。ロンドが100体ぐらい量産できるなら別ですけど。
質量無限大≒超高密度空間≒ブラックホール化
しかし九十九由紀には「さらなる奥の手」が隠されていました。
それが【ブラックホール】。九十九は自身に質量を仮想的に付与できるわけですが、その量の大きさはまさに無制限。そのため九十九は仮想的にブラックホールを作ることもできた。
ブラックホールとは極めて超高密度の天体にして、圧倒的な重力の影響で光さえも飲み込む天体でした。密度とは、質量を体積で割った値。つまり、質量が無限に増加すれば、比例して密度も無制限に高まっていく。そして重力の強さは、物体の密度に影響する。
地球サイズの天体を直系2cmまで圧縮するとブラックホールが生まれるそうですが、まさに九十九はそれが可能だった。羂索をして「世界中を巻き込む」レベルの威力を誇った。
○ブラックホールの放出と引き換えに死亡
ただし、それは九十九が「自らの死」を犠牲にして得られる領域展開を上回る自爆技。
だから「重力を扱う割に想定が甘いんじゃないか!?」と羂索を一瞬追い詰めるものの、九十九は最終的に死亡してしまう。本来であれば地球ごと破壊する威力ではあったものの、九十九はその威力を最大限まで抑える。天元の結界術も相まって、九十九だけが死亡してしまった。
最終的に九十九由紀の領域展開は判明していないものの、このブラックホールの能力が特級術師たらしめた技だったのでしょう。
コメント
ガルダ?ロンド?