【呪術廻戦考察】天元まとめ完全版!星漿体とは?天内理子の最後は?薨星宮とは?九十九由紀との関係性は?

『呪術廻戦』は現在コミックス累計発行部数がわずか数ヶ月で数千万部を増刷するほど人気。

『呪術廻戦』はあと数年で完結すると言われてるんですが、秤金次といった未だに謎に包まれたキャラクターも多い。その中でも「天元」が最たる例でしょう。これまで名前だけしか登場してませんでしたが、いよいよ天元様のご尊顔が判明。

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(呪術廻戦144話 芥見下々/集英社)

そこで今回ドル漫では「天元のヤバい正体」について画像付きで徹底的に考察します。他にも薨星宮や星漿体とは何なのか?九十九由紀との関係性は?天元と同一化する予定だった天内理子の最後はどうなったのかなど幅広く考察したいと思います。

『呪術廻戦』アニメ派の方は一応ネタバレ注意です。

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天元とは不死の最強呪術師

まずは「天元の術式や能力」についておさらい。

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(呪術廻戦144話 芥見下々/集英社)

天元の術式は「不死」の能力。いわゆる死ぬことがない不死身の人間。『鋼の錬金術師』で例えるとヴァン・ホーエンハイムのようなキャラクター。いつ不死の術式を得たのかは不明ですが、天元は1000数百年前の奈良時代から生きていたことが判明してます。

当時の天元はリーダー的な存在として呪術師たちを指導し、天元が掲げる道徳的規範をベースにした「盤星教(ばんせいきょう)」と呼ばれる宗教団体も立ち上がったほど。おそらく天皇の万世一系説をあてこすってる気はしますが、呪術廻戦作中では「全知の術師」と表現される。

ただし天元は年齢も考えるとあらゆる知識を兼ね備えてそうですが、盤星教以外にも現の政治にはノータッチ。

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天元は500年に一度星漿体と同化する

しかしながら、天元の不死の術式は完璧ではありません。何故なら、人間としての当たり前の生理現象である「老化」を抑えることまではできないから。あくまで死なないだけ。だから肉体も無敵ではないので、もし天元が大ダメージを負うとどうなるかは不明。

とは言っても、天元の術式は不死身。老化しきったとしても、天元そのものは死亡しないはず。

ただ老化が一定の水準を超えると、不死の術式が肉体を作り変えて「人ではない高次元の存在」に転生してしまう。「人間でなくなる≒理性的な意志を失う」ことを意味してるため、老化しきった天元は暴走して世界を崩壊させかねない。

だから天元は500年に一度、肉体の情報を一から書き換える必要がある。

そこで鍵を握るのが「星漿体(せいしょうたい)」と呼ばれる人間の存在。星漿体は天元と遺伝子ベースで適合する人間のこと。天元は星漿体と同化することで、不死の術式が初期化されて結果的に人間としての自我を保てるようになる。

逆に天元と一度同化してしまうと星漿体の意志は完全に消滅してしまう。いわば天元が星漿体の全てを乗っ取るカタチになる模様。

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天元の能力は「結界術」もある

一方、天元は不死以外の術式も持っております。

それが「結界術(けっかいじゅつ)」。あまり詳しいことは判明してませんが、天元が日本全国の結界術の能力を底上げしてるんだそう。そのため天元は「呪術界の要」とも称される。呪霊と戦う際に呪術師は帳(とばり)を周囲に張りますが、これも天元がいない限りは難しい。

だから天元の能力のメインは不死ではなく、どちらかというとこの結界術にありそう。呪術高専も天元の結界術で呪霊といった敵の侵入を防いでる。まさに天元さまさま。

不死の術式は、両面宿儺菅原道真といった『呪術廻戦』のストーリー部分に関するものでしょう。天元は最低でも1000年以上は生きているはずですから、かつて両者と面識があったとしてもおかしくはない。何故天元に4つ目があるのか?宿儺のように2つ顔があった名残?

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天元は薨星宮(こうせいぐう)で暮らす

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

天元が普段いる場所が「薨星宮(こうせいぐう)」

薨星宮は呪術高専の地下奥深くに存在。謎の巨大な神木が確認できますが、天元はそこに更に特殊な結界を張って潜んでる。薨星宮の詳細はあまり判明してませんが、日本国内の主要結界の根幹。薨星宮が天元の能力を高めてる可能性がありそう。

ただし、天元の結界術は「隠す」ことに比重が置かれているため、特級呪物や特級呪具といった貴重品を隠すには最適ですが、敵を追い返す能力はないので一度侵入されると意味がない。また呪力を持たない人間にも反応しないので、既に伏黒甚爾などに侵入を許してたりします。

そのため先程は最強と表現しましたが、天元は呪術廻戦強さランキングでは評価できるほどのキャラクターではなさそう。天元が領域展開も使えるかどうかは不明。

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現在の天元は「高次元の存在」に進化してしまう

一方、天元が星漿体と同化せずに500年以上経過すればどうなるのか?

2006年に星漿体となった天内理子については後述しますが、天内は殺されて結果的に星漿体と同化することはできず、現在の天元は「高次元の存在」へと既に進化してしまってる。天元の見た目は完全にウルトラ怪獣でしたが、これは不死の術式による影響でした。

星漿体との同化に失敗した天元は、その後に天地と一体化してしまう。それ以降は老化が更に加速して、今の天元は「個としての自我」が消滅してしまってる状態。それでも人間のような理性を保っているのは、天元の最強の結界術があってこそ。

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(呪術廻戦145話 芥見下々/集英社)

そのため人間の名残も多少は残ってはいますが、天元の笑顔が猛烈にキモすぎる件。キンモーっだよ!

進化ver.天元は呪霊操術の対象となる

でも今の天元は500年以上老いて高次元の存在となったものの、一応の自我を保っているのであれば暴走する危険性が少ないという裏返し。もう何も心配いらないのではないか?事実、天元は星漿体と入れ替わらない状態が10年以上も続いてる。

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(呪術廻戦145話 芥見下々/集英社)

ただし、天地と同化したことで「天元の魂」は至るところに存在するため、人間の個としての境界線がない状態。いわば進化バージョンの天元は「呪霊」としての性質を色濃く持つんだそう。それ故に「呪霊操術」で操られてしまう可能性が高いとは、天元自身の分析。

そのため偽夏油こと羂索(けんじゃく)は【天元】と【人類】を同化させようと目論んでいる。本来の天元であれば星漿体としか同化できないはずですが、既に天元は進化してるため呪術師であればどうやら同化できるっぽい。

一方、人間は悪意の塊。天元と同化させた人間が一人でも暴走すれば、まさに天変地異が起きてしまう。天元と日本国内にいる人間と全て同化させれば、もはや暴走しない可能性のほうが低い。その引き金が「死滅回游(しめつかいゆう)」というデスゲームということ。

天元と九十九由紀の関係性は?

続いては「天元と九十九由紀の関係性」を考察。

九十九由紀(つくもゆき)は4名しかいない特級術師の一人。まだ能力は判明してませんが、キャラ名から考えると付喪神を相殺する術式か。一方、天元は日本全土に及ぶ結界術を底上げするなど、呪術師は御三家であっても「天元様」という敬称でもれなく呼ぶ。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

ただ九十九由紀だけは「天元」と呼び捨てで呼ぶ。九十九は「天元といい加減向き合わなきゃいけない」と語るなど、天元とは因縁めいたものも感じさせる。天元を決して敵視してるわけではなさそうですが、九十九が特級術師である理由も血筋が関係してる?

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(呪術廻戦144話 芥見下々/集英社)

一方、虎杖や乙骨たちと薨星宮に足を運んだ際には、天元は九十九由紀を拒絶してる描写などが確認できます。果たして天元と九十九には一体どういう関係性が?

かつて奈良時代では呪術師たちを導いた過去も読み取れますが、現代の天元は「現実の政治」などには一切干渉しないため、どこか九十九由紀と性格が似ている節もあります。天元と九十九には血の繋がりが?

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星漿体の天内理子とは?

続いては「星漿体の天内理子(あまないりこ)」について考察。改めて確認しておくと、星漿体とは前述のように、天元が肉体を入れ替わる(実質的に乗っ取る)ための人間のことです。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

天内理子とは天元の星漿体。当時は廉直女学院中等部2年生。年齢は14歳ですが、生まれて間もなく天元が星漿体と察知したそう。星漿体は生まれ持っての素質っぽい。天内理子の両親は4歳の頃に交通事故死してるものの、その後、呪術界の庇護下に置かれてる模様。

ちなみに天内理子の読み方は「あまない・りこ」。キャラ名の由来は「天(そら)の理(ことわり)」から。ちょっとしたアダルト女優のようなキャラ名ですが、もしかすると奈良県の宗教団体・天理教も意識してるのかも。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

ちなみに、天内理子の家政婦が黒井美里(くろいみさと)。年齢は31歳。意外と強い三十路。

天元と繋がりを持った家系の生まれだけあって、天内理子の世話係をしていました。元々は短大に進学して別の道を歩もうとしていたものの、理子の人間性に惹かれて戻ったとか。天元の星漿体だけあって普段外出ができない理子とマリカーでしばしば遊ぶ。

○天内理子は五条と夏油に護衛される

五条悟の呪術高専編では「天内理子を星漿体として天元に同化させる話」がメインに描かれます。後述しますが天内理子の命が狙われるため、五条と夏油が「天内理子の護衛役」として活躍する。『呪術廻戦』アニメ2期で天内理子&高専時代の五条たちが登場すると思います。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

天内理子の性格はやや勝ち気。五条悟曰く、「思ってたよりアグレッシブなガキんちょ」というだけあって、五条悟と夏油傑のオモチャとして遊ばれるシーンも。さながら兄妹のような雰囲気でした。

ちなみに、天内理子の一人称が「妾(わらわ)」だった理由は中二病から来るものとのこと。一応、天内理子は普段学校では普通に喋ってるんですが、呪術高専関係者には虚勢や威嚇もあって口振りが貴族のように変わるのかも知れない。

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天内理子は盤星教に命を狙われる理由とは?

続いては「天内理子の最後」を考察。

天元の星漿体である天内理子を巡って、呪詛師集団「Q」と盤星教「時の器の会」が命を狙ってくる。前者は天元を暴走させて呪術界転覆を目論む武装派の術師集団、後者は天元を信仰する原理主義者の宗教組織。頭Q集団は五条と夏油にすぐ潰される

一方、盤星教は先述のように天元の教えをベースに作られた宗教団体ですが、あくまで崇拝してるのが「現在生きている天元」のみ。そのため新たな星漿体に移り変わった天元は天元ではない、という理屈で天内理子の暗殺を目論む。

ただ盤星教は非術師の集団で力を持たなかったため、そこで白羽の矢が立ったのが「伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)」。禪院家の出身の暗殺犯にして、伏黒恵の父親。孔時雨(コンシウ)の手引で盤星教の依頼を快諾し、伏黒甚爾は天内理子の暗殺に動く。

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○最後は伏黒甚爾に殺されて死亡

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

結論だけ先にネタバレしておくと、伏黒甚爾は巧みに五条悟を翻弄して撃破。そのまま薨星宮に潜り込んで、有無を言わさずに天内理子を射刹します。あまりの一瞬の出来事に、まだ善良だった夏油傑も呆気にとられてしまうシーンが印象的でした。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

直前で天内理子は「天元に取り込まれるのが嫌」という本音を涙ながらに打ち明けて、夏油傑も理子を助ける気満々だっただけにひどい話。その後、夏油傑は見事に闇落ちするわけですが、まさに「天内理子の死」がターニングポイントだったと言えそう。

だから肉体を同一化する前に星漿体(天内理子)は消滅してるはずなんですが、何故か天元は10年以上経過した今なお安定した状態を保ってる。この理由は特級術師・九十九由紀も知らない様子。天元は見た目は完全にウルトラ怪獣でしたが、それが安定状態に何か関係してる?

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