【呪術廻戦考察】夏油傑まとめ完全版!正体は加茂憲倫?ラスボス?呪霊操術は最強?極ノ番うずまきはパクリ?高専時代は善人?【百鬼夜行 渋谷事変 能力強さ】【げとうすぐる】

『呪術廻戦』の悪役キャラクターが「夏油傑(げとうすぐる)」。作者・芥見下々も「思想が偏ってる奴が描きたくて」と語るなど、夏油傑は悪役らしく思想がねじ曲がってる。一方、夏油傑の過去は善人そのものだったりします。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

そこで今回ドル漫では「夏油傑のヤバい正体&能力強さ」を画像付きで徹底的に考察したいと思います。果たして夏油傑がダークサイドに落ちてしまった理由は?やはり夏油傑が『呪術廻戦』のラスボスなのか?他にも最終奥義がパクリだった件など幅広く考察してみた。

ちなみにアニメ派の方はネタバレ注意。

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夏油傑は最悪の特級呪詛師

まずは夏油傑について簡単におさらい。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

夏油傑とは「最悪の特級呪詛師」のこと。元々は呪術高専の生徒の一人だったんですが、百を超える一般人を呪殺するなど「とある事件」をキッカケに悪の道に進んでしまう。つまり、『正義の呪術師』から『暗黒の呪詛師』に落ちぶれてしまう。

また呪術高専の時代は数少ない特級術師の一人でもありました。2年生の頃は1級術師だったんですが、3年生に進級する頃には特級術師に昇格。現在も特級術師と認定されるキャラクターはわずか4名しかいない。そのことからも夏油傑の実力が推し量れるはず。

「最悪の呪詛師」と評価されるのは性格の邪悪さなど以上に、夏油傑の圧倒的な強さが危険視されてるからに違いない。

ちなみに、夏油傑の声優CVは櫻井孝宏。

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夏油傑は1年前に百鬼夜行を実行

事実、夏油傑は一年前に既にとんでもないことを仕出かしてる。ただし、これは『呪術廻戦』本編では描写されていない内容になります。アニメでもいずれ放映される?コミックス0巻の前日譚として描写されてる内容であり、ここでのボスも夏油傑でした。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

それが「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」と呼ばれるテロ行為。2017年12月24日のクリスマスイブに、東京と京都に1000以上の強力な呪いを解き放つ。そして、夏油傑自身は都立呪術高専に直々に乗り込む。まさに最悪の呪詛師らしい派手なパーティーを起こす。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

そのため夏油傑の思想は「非術師は猿」というもの。呪術師以外は全員役立たずと考えてる。まさに選民思想。そのため夏油傑は「呪術師だけの世界」を作ろうと目論んでいる様子。その結果が「百鬼夜行による民間人(非術師)の鏖殺」でした。

しかしながら、夏油傑は特級術師・乙骨優太(おっこつゆうた)に敗北してる。夏油は乙骨が操る最強の呪霊・里香の奪取を目論むものの、最後は見事に返り討ちにあってしまう。ただ夏油が弱かったわけではなく、戦い方を間違えただけ。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

ただ夏油傑は最期まで「誰がなんと言おうと非術師(さるども)は嫌いだ」と徹底した思想の歪みを見せていました。

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夏油傑の現在の目的は?

一方、「夏油傑の現在の目的」を考察。乙骨優太と五条悟に敗北したお仕返しとばかりに、夏油傑は『呪術廻戦』本編で再び悪巧みを働こうとしてる。

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(呪術廻戦2巻 芥見下々/集英社)

まず夏油傑の目的は「五条悟の排除」と「両面宿儺(虎杖悠仁)を仲間に引き入れる」ことを優先してる模様。悪の夏油傑にとって、正義のヒーローである五条悟は邪魔。逆に両面宿儺は呪いの王。じゃあ夏油傑は一体何をしようとしているのか?

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(呪術廻戦136話 芥見下々/集英社)

それがシンプルに「呪術全盛の時代への回帰」。つまり安倍晴明といった陰陽師が栄えた平安時代のように、現在の令和時代を呪霊が溢れかえる世界にしたい。「聞いてるかい?宿儺」という夏油の口調もいかにも馴れ馴れしい。

更に解説すると、「混沌」を夏油傑は求めてる。夏油傑が創る悪意は、所詮夏油傑が考える範疇の悪意しか生まれない。だからこそ、夏油傑自身が手に負えないほどの混沌を生み出せば、とてつもない呪いが生まれると考えてるっぽい。

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(呪術廻戦11巻 芥見下々/集英社)

そして最終的に渋谷事変(しぶやじへん)で夏油傑は特級呪物・獄門彊を使って五条悟を捕縛することに成功します。現在でも五条悟を封じてる状態。百鬼夜行を行った動機も「非術師の抹殺」でしたから、夏油傑の目的は一貫してるように思えます。

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渋谷事変のために特級呪霊4体を仲間に

渋谷事変の詳細は呪術廻戦コミックスを読んでもらうとして、最終的に夏油傑の目的は成功を収める。その際に重要な働きをしたのが「特級呪霊のゆかいな仲間たち」。

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(呪術廻戦2巻 芥見下々/集英社)

例えば、「漏瑚(じょうご)」。大地の呪いが生み出した特級呪霊。大きな1つ目が目を引きますが、漏瑚は強力なマグマの術式を扱う。漏瑚の最終奥義・極ノ番は巨大な隕石を落下させてくるヤバい敵でした。特級呪霊でも最強クラスの強さでした。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

他にも夏油傑の仲間には「真人(まひと)」などもいました。人間の呪いから生み出された特級呪霊。漏瑚も期待を寄せる逸材。真人はこの世に誕生して間もない状態だったので、夏油傑と接触した時間も実はかなり最近だったりしそう。

夏油傑は漏瑚、真人、花御、陀艮といった合計4名の特級呪霊を仲間に引き連れてました。他にも0巻時から仲間(菜々子や美々子etc)や裏梅といったキャラクターも仲間でした。

ただ夏油傑そのものは「これら呪霊の仲間」をどこか見下してる。あくまでお互いを利用し合うビジネスライクな関係でしたが、夏油傑は「特級呪霊の目的」を心の底では鼻で笑ってる。ここからも夏油傑の特異性が見て取れるかも知れない。

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夏油傑の術式は「呪霊操術」

続いては「夏油傑の術式」を考察。ちなみに、術式とは呪術師が扱う必殺技や特殊能力のこと。

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(呪術廻戦133話 芥見下々/集英社)

夏油傑の術式は「呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)」になります。その名の通り、呪霊を使役できる能力。しかも呪霊も2級以下の雑魚ではなく、準1級呪霊、1級呪霊、特級呪霊といった最強クラスの呪霊ばかり。それも複数使役可能。

ただし、特級呪霊の漏瑚を呪霊操術の支配下に置くことは難しいっぽい。『HUNTERxHUNTER』の幻影旅団のクロロの念能力のように、「敵を倒すこと」と「敵の能力を取り込むこと」とは違うのでしょう。

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(呪術廻戦133話 芥見下々/集英社)

夏油が操れる条件は呪霊に降伏させた後、それを球体状の呪力に変えて飲み込むだけ。真人ですら最終的に夏油傑は球体状にして取り込む。ただ夏油傑曰く、呪霊の味は「吐瀉物(ゲロ)を処理した雑巾を丸呑みした」かのような味なんだそう。

思わずオ”ッエー(五条悟風)。

○呪霊操術の強みは手数の多さ

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(呪術廻戦133話 芥見下々/集英社)

例えば、超巨大な落とし穴に落としたかのように錯覚させる術式を使える呪霊などがいます。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

夏油傑の呪霊操術の中でも「特級仮想怨霊・化身玉藻前(けしんたまものまえ)」が最も強いとされます。詳細な能力は判明してないものの、強さ的には特級呪霊並。呪霊は一度体内に取り込めばいつでも自在に操ることができ、その数に制限はない模様。

だから夏油傑の呪霊操術の強みは「手数の多さ」にあります。

夏油傑が所持していた呪霊は、なんと判明してるだけで4461体(0巻時)。その数だけ術式があるわけですから、その一つ一つに対応するだけでも困難。たとえ操作してる呪霊が敗れたとしても、その次に新たな呪霊を送り込めばいいだけ。

1級呪霊は1級術師がようやく倒せるレベルでした。でもそれを同時に100体200体と解き放てば、いくら特級術師でもその物量に勝つのは至難の業。能力的には式神使いと似てると思うんですが、呪霊操術はその圧倒的な上位互換とも言える?

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(呪術廻戦15巻 芥見下々/集英社)

前述のように百鬼夜行で乙骨優太に敗北してるわけですが、実は夏油傑は新宿と京都に呪霊を分散させてた。4461体の数字とは、あくまで新宿にいた呪霊の数。おそらく京都に送り込んでいた数も含めればもっと多かったはず。

だから、もし乙骨優太に戦力(呪霊)を集中させていれば勝利していたのは夏油傑だったとされます。

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夏油傑の趣味は格闘技

続いては夏油傑の「肉弾戦の強さ」を考察。どうしても呪霊操術はRPGゲームで例えると魔法使いのような立ち位置に見える。自身の身体能力が弱いからこそ、呪霊を操作して敵に対抗しようとしていると疑いたくなります。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

ただ趣味が「格闘技」だけあって、夏油傑はフィジカルの強さもトップクラス。呪霊を操ることに特化した術式ですが、むしろ肉弾戦は大好物。呪術廻戦0巻で乙骨優太との戦闘シーンを見ても、夏油傑は殴り合いもお手の物。表情も修羅のごとし。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

過去編の呪術高専時代を見ても、夏油傑はポキポキシュパシュパと自らの手で敵を処したこともあります。さすがに伏黒甚爾クラスの敵には負けると思いますが、それでも夏油傑の身体能力の高さは『呪術廻戦』の中でも指折り。

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極ノ番「うずまき」の能力とは?

続いては「夏油傑の最終奥義」を考察。

ちなみに、術式にとっての最終奥義は「極ノ番(ごくのばん)」と一般的に呼ばれます。全員が全員ではないですが、極ノ番を使ってる呪術師(呪霊や呪詛師含む)はどれも最強クラスの実力者が多い。夏油傑もご多分に漏れず。

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(呪術廻戦0巻 芥見下々/集英社)

夏油傑の極ノ番は「うずまき」。百鬼夜行の際にも、乙骨優太を倒すために使用しました。その名の通り、夏油傑の背後に渦巻状のおどろおどろしい何かが現れる。

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(呪術廻戦134話 芥見下々/集英社)

このうずまきの最大の能力は「術式の抽出」。夏油傑がそれまで取り込んだ大量の呪霊を一つにまとめて、超高密度の呪力を生み出す能力。呪霊操術の最大のメリットである手数の多さと引き換えに、圧倒的なパワーを得ることが可能。

渋谷事変では特級呪霊・真人を含めた全ての呪霊をうずまきで抽出し、夏油傑は圧倒的なパワーを得たとされます。少年ジャンプ最新号では呪術廻戦2部が既に始動してますが、次に夏油傑が登場する際は見た目も変わってる?

○うずまきは伊藤潤二のまるパクリだった?

一方、夏油傑の極ノ番「うずまき」は悪い意味でも話題になっていました。

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(呪術廻戦134話 芥見下々/集英社)

先程のうずまきは呪術廻戦0巻で登場したものなんですが、『呪術廻戦』最新版うずまきは画像のように描写されてる。初期のうずまきより描き込みが緻密になってるんですが、一部の漫画マニアには既視感を覚えた読者もいたそう。

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(うずまき1巻 伊藤潤二/小学館)

何故なら、ホラー漫画家の大御所・伊藤潤二が執筆した同名作品『うずまき』に登場したうずまきと全くデザインが同じだったから。正直ほぼトレース。『呪術廻戦』は王道漫画のパクリも多いですが、さすがにどうなん?と言われても仕方ないか。

ちなみに、伊藤潤二の『うずまき』の内容をネタバレしておくと、とある町が「渦巻」に取り憑かれる。その中に、斎藤秀一という高校生の父親もいた。一日中うずまき状の何かを見入るなど、秀一の父親は明らかに異常をきたしていた。

そして、「うずまきは自ら作り出すものだ」と豪語した数日後、最終的に大きな樽に自ら入って渦巻状となった父親の亡骸が発見される。一体何を言ってるか分からねぇと思うが…というジョジョの名言が思い浮かんだ方は是非漫画を読んでみてください。

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夏油傑の領域展開は?

続いては「夏油傑の領域展開」を考察。

領域展開とは、呪術師の真の最終奥義。極ノ番よりも更に強力なんですが、呪力をあまりに消費するため基本的に使えるキャラクターは少ない。それでも曲がりなりにも特級呪詛師ですから、夏油傑が領域展開を使えないはずがない。

ただし、現状だとまだ夏油傑の領域展開は判明はしてません。

そのため夏油傑の最終奥義が「うずまき(極ノ番)」と思い込んでる節もありますが、まだまだ奥の手は隠されているはず。

夏油傑の術式は呪霊を操る能力ですから、領域展開を発動するとマリオネットのような物体が登場するのか、はたまた極ノ番の延長線上のようにうずまき的な何かが現れるのか?

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【過去】夏油傑の呪術高専時代は好青年

続いては「夏油傑の過去」を考察。

夏油傑は現在でこそ最悪の呪詛師と恐れられているわけですが、冒頭で解説したように元々は都立呪術高専に通っていた生徒でした。しかも、五条悟と同じ学年。他にも現在は呪術高専で医者を務める家入硝子とも同学年でした。

ただ夏油傑の性格はめっちゃ悪い奴かと思いきや、実は真逆。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

例えば、「弱きを助け強きを挫く。いいかい悟。呪術は非術師を守るためにある」と語るなど、夏油傑はめっちゃ好青年。事実、五条悟も「夏油傑の価値観や主張」を善悪の基準にしていたほど。高専時代の夏油は至極真っ当な善人。

そのため五条よりも夏油傑の方がモテ男だったとは、作者・芥見下々の解説。確かに夏油傑は「優しさの塊」だったのに対して、五条は昔も「悪ノリの塊」。夏油傑は典型的な優等生キャラに対して、五条悟はマイルドヤンキー。

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

その一方、夏油傑の実力も当時から凄まじく強かったため、五条悟とはバチバチとやり合う仲でした。ケンカするほど仲が良いとは言いますが、完全にどっちも臨戦態勢。「外で話そうか?」と呪霊を発現させると、五条も「寂しんぼか?」と煽り返す。

ちなみに夏油傑の階級は2年生の時点で1級術師、翌年の3年生で特級術師に昇格してます。

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天内理子の死で価値観が激変する夏油傑

一方、夏油傑の「価値観を大きく変える事件」が呪術高専2年生の頃に起きます。

それが「星漿体・天内理子による天元様と同化事件」。呪術界の結界の全てを司る天元様は不死の術式を持つんですが、肉体そのものは老化する。そのため天元様は数百年に一回は肉体を入れ替える必要がある。その後釜に決まったのが天内理子という女子学生だった。

ただ天内理子を巡って、「盤星教」という非術師の宗教団体が暗躍する。そこで護衛の任務に白羽の矢が立ったのが夏油傑と五条悟。二人は最強の天与呪縛を持つ伏黒甚爾を返り討ちにするものの、最終的に天内理子は殺されてしまう。

夏油傑は「私達は最強なんだ。理子ちゃんがどんな選択をしようと君の未来は私達が保障する」と天内理子を守るためなら天元様とも対峙することも辞さない覚悟だっただけに、その喪失感は大きかった。そして、夏油の中で「非術師を守る」という大義名分が大きく揺らぐ。

○私に従え猿ども

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(呪術廻戦8巻 芥見下々/集英社)

夏油傑は次第に「非術師をこの世から消せばいい」という考えが頭の中で固着化していく。画像の段階では非術師を猿と見下す一方、それを否定する善人モードの夏油傑が共存してる状態。でも、その思想の揺らぎも呪術高専3年生夏に終わりを遂げる。

ちなみに画像の女性は特級術師の九十九由紀。どこか両者は思想的に似て非なるところがありました。

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(呪術廻戦9巻 芥見下々/集英社)

それがとある村に派遣された際、そこには二人の呪力を持つ双子の少女が「気持ち悪い」という理由で監禁されていた。この双子は後に夏油傑の部下になる菜々子と美々子だったりするんですが、「もう猿は救わないし救えない」という非術師を完全に見限るキッカケとなった。

夏油傑は菜々子と美々子を助けた後、村の住人を皆殺しにする。夏油は追われるように呪術高専からは離れ、五条悟とは完全に疎遠となる。その後、盤星教の後継組織を乗っ取って、「最悪の呪詛師」として暗躍する。夏油傑が最終的に出した結論が「私に従え猿ども」。

だから夏油傑は究極の悪ではあるんですが、意外と悲しい過去を持ってたりします。実は根っからの悪ではない。五条先生のことを嫌いになっても、夏油傑のことは嫌いにならないでください(AKB前田敦子風)。

ニセ夏油傑の正体は加茂憲倫だった?

続いては「夏油傑のヤバい正体」を考察。

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(呪術廻戦134話 芥見下々/集英社)

結論から言ってしまうと、夏油傑の中身は「加茂憲倫」と呼ばれる別人になります。加茂憲倫とも夏油と同じく、やはり明治時代に史上最悪の術師と呼ばれた男。御三家の加茂家にとっての最大の汚点。まさに最悪と最悪が結びつく。

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(呪術廻戦11巻 芥見下々/集英社)

五条悟と相まみえた際に偽物と見抜かれると、偽夏油傑は「なんで分かるんだよキッショ」と自分の脳を披露したことも。コミックス0巻で乙骨優太に倒されて夏油は死亡してるため、この謎の脳みそが夏油傑の遺体を奪って操作したカタチ。

夏油傑の額のキズも「偽物」の伏線でした。

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(呪術廻戦133話 芥見下々/集英社)

例えば渋谷事変終盤で「去年の百鬼夜行。新宿と京都に戦力を分散させてなければ、勝っていたのは乙骨ではなく彼だったろう」と他人事のように語ってましたが、これは夏油傑の「中身が別人」だったから。

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○偽物の夏油傑とホンモノの夏油傑の違いは?

だから『呪術廻戦』本編にずっと登場していた夏油傑は、実は終始一貫として「ニセモノ(偽物)」でした。作者は「偽夏油傑」などと表現してますが、【ホンモノ】は「過去編に登場した夏油傑」と「コミックス0巻の夏油傑」だけ。

つまり夏油傑は「二度」に渡って大規模な戦闘を仕掛けた首謀者だったわけですが、1度目の「百鬼夜行」を仕掛けたのが【ホンモノの夏油傑】なのに対して、2度目の「渋谷事変」を仕掛けたのが【偽物の夏油傑】になります。

端的に言うと、ホンモノと偽物の違いは「おでこのキズの有無」。ちなみに、偽夏油傑のおでこのキズは「縛り」の一種だそう。あえて治療しないことで能力をアップさせているとか。確かに「からくり」さえ分かれば、正体は一目瞭然ですからね。

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左・本物夏油傑 右・偽夏油傑

だから呪術廻戦0巻の「うずまき」と伊藤潤二のパクリ「うずまき」のデザインが微妙に変わっていた理由も、本物の夏油傑と偽夏油傑の違いも微妙に描き分けたい狙いがあったのかも知れない。

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偽夏油傑は1000年前から生きるラスボス?

だから「夏油傑」の設定はやや複雑なんですが、この偽夏油傑が『呪術廻戦』のラスボスと言えそう。「ホンモノ夏油傑は乙骨優太より強い」といった高みの見物的な発言からも、ニセモノ夏油傑の強さは底知れないものを感じさせます。

そこでおさらいしておくと、偽夏油傑は既に五条悟を獄門彊で捉えるなど着々と計画を進めつつあります。渋谷事変の最終仕上げとして、全国にあらかじめ呪物を取り込ませた人間を大量に用意。真人の無為転変を遠隔操作して呪いを解除した。

偽夏油傑曰く、「千人の虎杖悠仁が悪意を持って放れたとでも思ってくれ」とのこと。ここには伏黒恵の義姉・伏黒津美紀もあった。果たして偽夏油傑はいつから計画を立てていたのか?加茂憲倫→夏油傑に体を乗り移る以前は一体何をしていたのか?

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(呪術廻戦136話 芥見下々/集英社)

渋谷事変終盤で「私が配った呪物は【千年前】から私がコツコツ契約した術師たちの成れの果て」と語ってるように、偽夏油傑はどうやら1000年前から生きていた呪術師 or 呪詛師 or 呪霊だった可能性が考えられます。だからこそ呪霊が跋扈した平安時代の再興を目論む。

先程は「聞いてるかい?宿儺」と馴れ馴れしく話していましたが、もしかするとニセ夏油傑は両面宿儺は実際に顔見知りだった可能性が考えられそう。逆に言うと、偽夏油傑の正体が宿儺と同じく平安時代に生きた人物と限定して考えると候補は意外と絞られる?

一方、ホンモノの夏油傑はおそらく「復活」しません。五条悟を獄門彊でとらえる直前、一度は偽夏油傑に反抗の意志を示したものの、それはあくまで脊髄反射的なもの。作者いわく、「首がもげたトンボが動いたアレ」とのこと。

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