コミックス累計発行部数が2億部を優に超える人気推理漫画『名探偵コナン』には名物キャラクターがたくさんいます。
そこで今回ドル漫では「赤井一家(赤井ファミリー)」のメンバー一覧を画像付きで考察してみました。この赤井一家は劇場版アニメ「名探偵コナン 緋色の弾丸」でクローズアップされるキャラクター。果たして赤井一家は何名いるのか?声優CVは?初登場巻は?
赤井一家の伏線とは?
ちなみに、赤井一家は劇場版アニメ『名探偵コナン 緋色の弾丸』でクローズアップされるわけですが、2020年には映画公開に先駆けて公式Twitterアカウントでは面白い演出がなされていました。ただし、実際にはコロナ禍の影響で公開は2021年4月に遅れてる。
それが公式ツイッターで公開された「とある数字」。
ここには6・1・13・9・12・25といった謎の数字が掲載されていたんですが、この数字をアルファベットの順番に置き換えると「FAMILY」になる。FAMILYを日本語で「家族」。数字の色は全て赤い文字。つまり、この数字は「赤井ファミリー(赤井一家)」を意味する伏線でした。
しかも、これらの数字をかけ合わせて出た数字が実は赤井一家の「とあるキャラクター」を指し示した伏線の可能性もあるそう。その謎と伏線は最後に後述します。
赤井秀一…赤井一家ファミリー【長男】
ということで少し話は脱線しましたが、赤井一家のキャラクターを考察していこうと思います。
まず最初の赤井ファミリーは「赤井秀一(あかいしゅういち)」。赤井家の長男。
赤井秀一の職業はFBI捜査官。父親・赤井務武の死の真相を探るために、赤井秀一はFBIに入局。射撃の名手として知られ、黒の組織のジンですら度肝を抜かれるほど。そのため江戸川コナンよりも先に「銀の弾丸(シルバーブレット)」と呼ばれてる人物でした。
赤井秀一の初登場巻はコミックス29巻。FBIのジョディと少年探偵団と共にバスジャックされた際にしれっと登場してました。ジョディとの連携プレイで犯人を撃破しましたが、それは赤井秀一と同じFBIの同僚だったからでした。
○赤井秀一は「黒の組織」に潜入していた過去
その後、赤井秀一は毛利蘭がかつて工藤新一と共にニューヨークを訪れた過去編(34巻~)でも重要な役割を果たしてたりするんですが、リアルの時間軸だと赤井秀一は約20年以上前から登場してる計算。良くも悪くも色褪せないキャラ。
赤井ファミリーは18年前まではイギリスに滞在していたんですが、父親・赤井務武がおそらく黒の組織を敵に回したため赤井一家は日本に移住する。その後、長男の赤井秀一は父親・務武の真相を解明するため、17年前にアメリカ留学し、約10年前に「FBI」に入局する。
そして、赤井秀一は5年前に「諸星大」と名乗って黒の組織に潜入し、そこで宮野明美と接触して偽りの恋人関係を築く。4年前に「ライ」というコードネームを与えられた赤井秀一は、2年前に「ジン」の捕獲作戦を実行するものの失敗。
赤井秀一は黒の組織から離脱するんですが、それ以来ジンとは因縁の関係があります。
○赤井秀一は「沖矢昴」として行動
その後も何やかんやあるんですが、赤井秀一は楠田陸道の遺体を使って、来葉峠で水無怜奈に殺されたと偽装して黒の組織の目を欺く。そして「沖矢昴(おきやすばる)」という大学院生に扮して、赤井秀一は現在も工藤新一宅で暮らす。
「フィフティ・フィフティ」という赤井秀一の口癖から伏線は描写されていました。当初バーボンこと安室透が赤井秀一の死の真相を探っていたものの、江戸川コナンは最初から沖矢昴の正体が赤井秀一と見抜いてた。だから工藤新一邸に住まわせてもらってる。
赤井秀一の目的は黒の組織から灰原哀を守るためともされますが、赤井秀一が沖矢昴として活動していることは、同じFBI捜査官のジョディすらも知らなかったほど。ちなみに、ジョディは赤井秀一の元カノ。6年前までは付き合っていたそう。
ちなみに、沖矢昴の初登場巻はコミックス60巻。そして、沖矢昴の正体が赤井秀一とバレたのがコミックス85巻になります。
○赤井秀一のモデルはシャア・アズナブル
赤井秀一のモデルは『ガンダム』の【シャア・アズナブル】。正確にはシャアの異名の「赤い彗星」と声優CVの「池田秀一」のもじり。安室透(アムロ・レイ&古谷徹)の命名と同じパターン。
シャア・アズナブルから「赤」というイメージが強く根付いたせいか、池田秀一は『ONE PIECE』の赤髪のシャンクスの声優も担当してます。青山剛昌や尾田栄一郎といった世代も考えると、「池田秀一≒赤色」の印象が特に強いのでしょう。
ちなみに、沖矢昴の状態時の声優は「置鮎龍太郎」。池田秀一の年齢も年齢だと思うので、将来的には赤井秀一の声優も置鮎龍太郎に統一される?正直、変装するだけでここまで声が変わる?ってのもありますからね。
羽田秀吉…赤井一家ファミリー【次男】
続いての赤井ファミリーは「羽田秀吉(はねだしゅうきち)」。赤井家次男。声優CVは森川智之。
羽田秀吉も兄・赤井秀一と同様に、18年前まではイギリスに滞在していました。その後日本に移住した羽田秀吉は中学生でプロ棋士になり、現在は六冠王に輝くなどまさに天才棋士として活躍してる。
羽田秀吉のモデルは【豊臣秀吉(正確には羽柴秀吉)】。事実、『名探偵コナン』作中でも羽柴秀吉に名前が似てるという理由で、羽田秀吉は「太閤名人」と呼ばれることも多い。恋人の婦人警官・宮本由美からはチーズ好きから「チュウ吉」という愛称で親しまれてる。
ただ赤井ファミリーであるはずなのに、何故羽田という名字を名乗っているのか?
○赤井秀吉は「羽田家」の養子に9年前に入る
実は、羽田秀吉は9年前に高校卒業した直後に「羽田家」の養子に入ってる。だから養子に入る前の本名は「赤井秀吉」でした。そのため意外と赤井ファミリーの一員と忘れてる名探偵コナン読者も多そうですが、タイミング的には羽田秀吉がプロ棋士になった数年後。
もちろん羽田の苗字と言えば、プロ棋士の羽田浩司(はねだこうじ)。羽田家はかなりの名家だったため、まさに羽田浩司は御曹司。羽田家の家長が父親・赤井務武の友人だったことが所以ですが、羽田秀吉は「羽田浩司の義理の弟」という関係になります。
ただ17年前に羽田浩司がAPTX4869で死亡する事件が発生してる。羽田秀吉は9年前に養子に入ってるため、義理の兄弟ですが二人が会ったこと自体はなさそう。だから「亡き羽田浩司の後を継ぐために秀吉は養子となった」とコナンは見ている模様。
そのため羽田浩司殺人事件が『名探偵コナン』では頻繁に取り上げられますが、羽田家が「重要なキーマン」だからなのでしょう。
羽田秀吉は赤井ファミリーの中で存在感が薄かったキャラクターですが、最近の『名探偵コナン』では事件解決に貢献するなど徐々に存在感は高まっている様子。羽田浩司事件には父・赤井務武も関与してくるため、今後更に活躍するのかも?
世良真純…赤井一家ファミリー【末妹】
続いての赤井ファミリーは「世良真純(せらますみ)」。赤井家の末っ子の妹。ただ赤井一家には真純以外に女姉妹はいないため、正確には長女と表現する方が正しそう。いわゆるボクっ娘。
赤井一家はイギリスに18年前まで滞在していたものの、世良真純は日本に帰国後に誕生(兄・赤井秀一のアメリカ留学後)。母親メアリーはイギリスを出立した当時は世良真純を妊娠していたため、父親・赤井務武とは一度も会ったことはない。
世良真純はジークンドーの使い手。どうやら世良真純の強さ的には「毛利蘭」並みっぽい。世良真純がジークンドーを習い始めた理由は、長兄・赤井秀一がジークンドーの使い手だったから。そのため世良真純は兄・秀一に対する憧れてるブラコン。
○世良真純がコナンや毛利蘭と出会うまで
そして、【10年前】に世良真純は幼少期の工藤新一と遭遇してる。そこにはアメリカ留学から一時帰国していた赤井秀一の姿(FBI入局の許しを母メアリー得るため)もあった。それまで二人は一度も会ったことはなかったので、世良真純と赤井秀一も初対面の状態。
そこで幼少期の世良真純は赤井秀一を笑わせようと企むものの失敗。でも工藤新一は成功。そこから世良真純は工藤新一に一目を置くようになる。その後、世良真純は【4年前】に黒の組織に潜入捜査中の赤井秀一や安室透とも遭遇していた。
前述のように、世良真純は【3年前】にロンドンに渡英するものの、【数ヶ月前】に母親メアリーがAPTXを投与されてしまったたため再び日本に戻る。その後、帝丹高校に転入した世良真純は、そこで江戸川コナンや毛利蘭と出会って現在に至ります。
世良真純の初登場巻はコミックス73巻。割と初っ端から自らの推理力と腕っぷしの強さを披露してくれてました。
○世良真純のモデルはセイラ・マス
世良真純のモデルは『ガンダム』の【セイラ・マス】。ガンダムシリーズでも屈指の人気のヒロインキャラであり、シャア・アズナブルの実妹。世良真純も赤井秀一の実妹ですから、赤井兄妹は『ガンダム』シリーズに強く影響されたキャラ設定だった模様。
赤井秀一とは実の兄妹ですが、苗字が違ってる理由は「黒の組織の追跡から免れる」ため。世良は偽名ではなく、母親の旧姓の苗字を使ってる。そのため表面上は両親のメアリーと務武は離婚したことになっている?とりあえず世良という苗字は後付け設定でしょう。
ただし、セイラ・マスの声優・井上瑤は既に2003年に没してるため、世良真純の声優CVは日高のり子と別人。もし生存していたら「世良遥(せら・よう)」というキャラ名になっていたはず?
メアリー世良…赤井一家ファミリー【母親】
続いての赤井ファミリーは「メアリー世良」。声優CVは田中敦子。『呪術廻戦』だと特級呪霊の花御。
メアリー世良は赤井秀一や世良真純の実母にして、後述する赤井務武の奥さん・妻。またAPTX4869を製造した宮野エレーナの実の姉。だから灰原哀(宮野志保)とは血の繋がりがあったりします。そのため人種的にはイギリス人。
赤井一家は18年以上前までは父親・赤井務武の仕事の影響で「イギリス」に滞在していたわけですが、おそらく赤井務武とはイギリスで出会った可能性が高そう。しかしながら赤井務武に危険が及んだため、メアリーは子供を連れて日本に移住。
○数ヶ月前にベルモットの手でAPTXを投与される
17年前に「いいか、この先私はいないものと思え。どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまった」というメールが赤井務武から送られて以降、メアリーは赤井務武の姿は見てない。どうやら基本的に死亡したと考えてる模様。
そして、3年前に娘の世良真純を連れてメアリーはロンドンに再び渡英。理由は赤井務武に会いに行くため。ただし、赤井務武に変装したベルモットだった。そこで数ヶ月前に、メアリー世良はベルモットに「APTX4869」を投与されて子供の姿に変えられる。
作中ではメアリー世良と名乗ってますが、前述のように偽名ではなく旧姓の苗字になります。でもベルモットからは「メアリー赤井」と呼ばれているため戸籍上は離婚していない?一方、メアリーは長男の赤井秀一は死亡したと思い込んでる様子。
○「領域外の妹」の意味とは?
その後、メアリーは「領域外の妹」と名乗るようになります。娘の世良真純と協力して、解毒剤を得るために江戸川コナンと何度か接触を試みる。現在も赤井一家のドンだけあって、メアリーの格闘センスや推理力は卓抜したものがある。
事実、江戸川コナンの推理通り、メアリーの正体はイギリスの諜報機関「MI6」の職員でした。劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』ではメアリーの正体が明らかにされる?というのが少年サンデーの触れ込みですが、既に原作版では領域外の妹の意味は判明してます。
妹を英訳すると「sister」。領域は英訳するとterritoryなんですが、「ter」と略すことが可能なんだそう。つまり【領域外】という言葉を推理漫画的に解釈すると「terという文字を抜き取れ」という意味になる。そこでsisterからterを取ると「sis」。
SISは「シークレット・インテリジェント・サービス」の略。SISは日本語だと「イギリスの情報局秘密情報部」を意味するため、メアリー世良の正体が通称「MI6」の職員だと導き出されるということ。
赤井務武…赤井一家ファミリー【父親】
最後は「赤井務武(あかいつとむ)」の正体を解説。
赤井務武は赤井ファミリーの家長。赤井秀一たちの父親にして、メアリーの旦那。17年前に発生した羽田浩司事件を解決するため渡英するものの、その後は消息不明となる。ただ「赤井務武の遺体が発見されてないから生存してる」と見るのは長男・赤井秀一。
赤井務武の見た目は「ハンチング帽」と「無精髭」が特徴。また「好奇心という名の熱病」が口癖。母親のメアリー世良視点では長男・赤井秀一とダブらせることが多い。推理力や行動力において赤井秀一を上回る素質を感じさせます。
そして、劇場版「名探偵コナン 緋色の弾丸」に翻って考察すると、赤井務武の正体が明らかにされる可能性もあります。
例えば、前述の6・1・13・9・12・25の数字を全て掛け合わせると「210600」という数字になる。最初の4個の数字の2106は「つ・と・む」と読み変えることが可能。だから赤井ファミリーで最も謎多き父親の赤井務武(つとむ)の名前を意味していた?
一方、最後2個の数字は「0・0」。これは死(ゼロ)を意味してるのか、はたまたテニスで0点を意味する「LOVE(ラブ)」を意味してるのか。前者であれば赤井務武の生存説は否定され、後者であれば赤井務武の過去も明らかにされる?
最後に赤井ファミリーの家系図・関係図をおさらいしておくと【父】赤井務武、【母】赤井メアリー(メアリー世良)、【長男】赤井秀一(沖矢昴)、【次男】赤井秀吉(羽田秀吉)、【末妹】赤井真純(世良真純)になります。
コメント
赤井さんの初登場は29巻だったと…
間違ってたらごめんなさい(_ _;)
そういえばバスジャック事件ってありましたね^^;
ありがとうございます。修正しておきました。
また何かあればコメントで教えて下さい。
映画見に行く前に復習できました、ありがとうございます。
ところでシャンクスは微妙なラインだけど赤井さんはモロにガンダムの赤い彗星のシャアが元ネタで池田さんなので運命でも気の所為でもなく必然の可能性はあります。
安室透と赤井秀一でガンダム声優とキャラのもじりとか気づかないで書いてるの可愛い。赤井の妹もセ(イ)ラマスミなのに…
赤井秀一や赤髪のシャンクスの声優さんが池田秀一さんなのは、運命ではなく必然です。
安室透の声優さんが古谷徹なのと同じく、狙ったものですよ。
みなさん情報ありがとうございます。
赤井秀一と世良真純のモデルの考察を追記しておきました。
確か5・6年前に当時2chかどっかで今回指摘してもらったガンダム説を見てて、
「なるほど」と思わずうなった記憶を思い出しました。