『呪術廻戦』は鬼滅の刃の次にヒットしたバトル漫画。呪術廻戦のコミックス累計発行部数も早5000万部。自分も数年前の時点で面白いと評価してたんですが、まさかここまで人気が出るとは思いませんでした。
この『呪術廻戦』で登場する最強の呪術師たちが「特級術師(特級呪術師)」と呼ばれる4名のキャラクター。
そこで今回ドル漫では「特級術師」の全キャラクターを徹底的に考察していこうと思います。ちなみに『呪術廻戦』の作中でも「特級術師 or 特級呪術師」のどちらの表記が正しいか定かではないのでそこらへんはご了承ください。
特級術師と特級呪霊の関係
まずは「特級術師(特級呪術師)の強さ」を解説します。
特級術師は「特級呪霊に勝てる術者」のこと。「特級術師→特級呪霊」「1級術師→一級呪霊」といった関係性が成立してます。特級呪霊は現在20体以上が確認されているものの、特級呪術師はわずか4名しかいないため数の少なさが際立ちます。
そのため呪術高専の学生時代から1級術師だった天才肌であっても、そこから5年10年と経過した現在でも特級術師ではないキャラクターが大半を占めます。そのため特級術師と一級術師の間にはいわゆる「超えられない壁」が存在しそう。
特に特級術師でも五条悟はスーパーチートキャラ。五条ひとりがいるだけで、呪術界や世界の均衡が保たれてると言われるほどの特級術師。事実、五条悟は日本人全員を殺せる戦闘力を持つとされます。
五条悟…特級術師【生存?】
まず最初の特級術師は「五条悟(ごじょうさとる)」。都立呪術高専の教師。主人公・虎杖悠仁の担任。同じく特級術師の乙骨優太の元担任でもある。常にアイマスクを着用した白髪のイケメンアラサー。モデルは『NARUTO』のカカシ先生。
五条悟は誰もが認める最強の呪術師。特級術師の中でも最強 of 最強。六眼という特殊な目を持ち、術式は無限を具現化する「無下限呪術」の使い手。領域展開の「無量空処」は、一度発動さえしてしまえば勝確必至の最強技。
五条悟は御三家の出身。中でも五条家は「五条悟のワンマンチーム」と言われているため、実質的に五条家の当主という位置付けなのかも。また五条家は菅原道真の血筋を引くエリート of エリート。
一方、五条悟の性格は自他ともに認める傲岸不遜。デリカシーの欠片もないが、誰もが頼りになるお兄さんキャラ。『呪術廻戦』でも屈指の人気を誇ります。現在は元特級呪術師の夏油傑(厳密には羂索)によって、特級呪物の獄門彊に捕縛されてる。
乙骨優太…特級術師【生存】
続いての特級術師は「乙骨優太(おっこつゆうた)」。都立呪術高専2年生。『呪術廻戦』前日譚でもあるコミックス0巻の主人公。
乙骨優太は非術師の両親から生まれたものの、遠い先祖に菅原道真公がいるため呪術が使える。また五条悟とは遠縁の親戚関係にあたります。ただし、乙骨優太は御三家(五条家)ではありません。
乙骨優太は小学校の頃に同級生・祈本里香と結婚を誓い合う中だったが、不慮な事故で里香は死亡してしまう。乙骨優太は無意識的に彼女の死を否定し、その強力な呪いが特級過呪怨霊と化す。
これを後に武器として使うんですが、怨霊と化した里香が周囲の人物に危害を加える事例が増えたため、五条悟が都立呪術高専に入学させた。この時点で既に特級術師だった模様。乙骨優太の同級生には、後の1級術師の狗巻棘やパンダ、禪院真希がいる。
乙骨優太が1年生の頃には、特級呪詛師・夏油傑と相まみえて勝利するなどいかんなく強さを発揮。渋谷事変後に東京に戻った乙骨優太は死滅回游に参戦。元担任の五条悟を救うために動く。
夏油傑…元特級術師【死亡】
続いての特級術師は「夏油傑(げとう・すぐる)」。
呪術高専時代は五条悟の元マブダチ。当時ヤンチャだった五条悟を叱責するなど、当時は女房役的な存在だった長髪男。夏油傑は3年生の頃に特級術師に昇格するなど、五条悟の影に隠れるものの呪術師としての腕前は抜きん出ていた模様。
夏油傑は「呪霊操術」の使い手。準1級以上の呪霊も無制限に扱うことができるためなど、さながら式神使いの上位互換。夏油傑は体術にも優れており、当時は五条悟よりも正統派の特級術師でした。
ただ星漿体の天内理子の護衛任務に起きた一連の顛末から、これまで抱いてきた非呪術師を守る考え方に強い違和感を覚える。その後、夏油傑は次々と非術師の市民を殺すなど、悪の「特級呪詛師」に変貌を遂げる。だから最終的に特級術師の階級を剥奪されています。
○夏油傑の遺体は「羂索」に乗っ取られる
その後、「最悪の呪詛師」と恐れられた夏油傑は、乙骨優太に取り付く特級過呪怨霊・祈本里香を強奪することを画策。呪術廻戦0巻では夏油傑は東西の呪術高専に百鬼夜行を仕掛ける。ただ、乙骨優太を前に敗北。五条悟が夏油傑の最後にとどめを刺した…はずだった。
でも夏油傑の遺体は「加茂憲倫」によって奪われる。『呪術廻戦』本編では夏油傑として登場するものの、実は最初から「中身は偽物」。夏油傑のおでこのキズは人体実験の裏返し。夏油傑の肉体を乗っ取っていた正体が「羂索(けんじゃく)」。
羂索は1000年以上前から暗躍していた呪術師。かつては両面宿儺とも面識があった。渋谷事変で特級呪物・獄門彊を使って五条悟を封じ込める。羂索こそが『呪術廻戦』のラスボス。現在は死滅回游を始動させて、約1000名の呪術師を競い合わせてる。
とはいえ経緯はどうあれ特級呪詛師として悪名を轟かせていたため、基本的に夏油傑の同情の余地はないですが。
九十九由紀…特級術師【生存】
続いての特級術師は「九十九由紀(つくもゆき)」。特級術師の紅一点ですが、初対面で異性の好みを聞くなど性格はガサツ。また特級術師でありながら、呪術高専の任務を平気で放棄するため、周囲からは「ろくでなし」と評価されている。
最強の結界術を持つ天元様に対しても「呼び捨て」で呼ぶなど、どうやら九十九由紀と因縁浅からぬ関係もある模様。1級術師の東堂葵の師匠でもあります。現時点で九十九由紀の術式は不明。
九十九由紀のモデルはさしずめ『NARUTO』の綱手(ツナデ)あたりでしょう。仮に綱手がモデルとしたら、九十九由紀の術式は「回復系」だったりしそう。家入硝子の上位互換?
○九十九由紀は呪霊を世界から消したい
九十九由紀の目的は「呪力という呪縛からの脱却」。端的に言うと、呪霊の存在を根本的に無くしたいんだそう。呪術高専では目の前の呪霊を倒すだけの対処療法に過ぎないため、九十九由紀は「呪霊を世界から生まれない」ようにしたい。
そのため「全人類が術師になればいい」という極端な思想も持つ。何故なら、術師は呪力を漏出しないから意外と合理的ではある。その一方、「非術師を皆殺しにすればいい」という夏油傑の極端な提案を肯定してみせるなど、良くも悪くも目的のためであれば手段はいとわない特級術師。
そのため九十九自身も渋谷事変後に「私は君達の味方というわけではないんだ」とポツリと自白するなど、今後の『呪術廻戦』でキーマンとなりそうな特級術師。果たして天元様との関係とは一体何なのか?
秤(はかり)も特級術師だった?
以上、特級術師の全4名(既に剥奪されてる夏油を除くと3名)でした。ただ今後はいろんな特級術師が登場するかも知れない。
例えば、五条悟はかつて「特に三年生の秤金次(はかり・きんじ)、二年生の乙骨(おっこつ)は僕に並ぶ術師になる」と語っていました。乙骨優太は特級術師だったため、秤金次(はかりきんじ)も特級術師ではないかと期待してしまう。
ただし、秤金次は特級術師には認定されていません。また秤金次の術式を見る限り、そこまでチート感がないため正直微妙な所でしょう。
他にも五条悟は「これからの世代は特級なんて物差しじゃ測れない」と乙骨優太と並んで、主人公の虎杖悠仁と1級呪術師の東堂葵も評価してた。ただ東堂葵は特級呪霊の真人戦で左手首を喪失し、術式「ブギウギ」が機能不全に陥ってる。
そのため特級術師に該当する既存キャラクターは少なそう。でも死滅回游では新キャラが続々と登場しているため、ここらへんから新たな特級術師が期待できそう。
コメント
とても分かりやすかったです。