『呪術廻戦』で鍵を握る呪術師が「御三家」。
禪院家、五条家、加茂家の3つが呪術師の名家として知られます。五条悟を輩出した五条家が最も有名だと思いますが、その五条家とかつて壮絶な戦いを繰り広げたのが禪院家(ぜんいんけ)。
この禪院家で今後の『呪術廻戦』で鍵を握りそうな新キャラクターが「禪院直哉」。名前の読み方は「ぜんいん・なおや」。
そこで今回ドル漫では禪院直哉の「ヤバい正体や強さ」について画像付きで徹底的に考察してみました。呪術廻戦アニメ派やコミックス派の方はネタバレ注意。直哉が【あの女】に××されたシーンも考察してます。
禪院直哉は禪院直毘人の息子
まずは禪院直哉の情報をおさらい。
禪院直哉は禪院直毘人の息子。相貌はNARUTOの雷影そっくりだったジジイの息子。禪院直毘人は禪院家26代目当主だったため、禪院直哉は禪院家の次期跡取り候補。禪院真希たちとはイトコの関係性。禪院家は京都府にあるので、禪院直哉の口調は露骨な関西弁。
その割に『呪術廻戦』では関西弁のキャラは少ないですが、父親の直毘人の年齢は71歳。そこから逆算すると禪院直哉の年齢は30代40代と予想してたんですが、禪院直哉の過去描写を見ると恵の父親・伏黒甚爾(禪院甚爾)とは結構な年齢差でした。
そして、呪術廻戦16巻のオマケページによると禪院直哉の年齢は27歳とのこと。五条悟の年齢より1個下。上からも下からも好かれる年齢。
ちなみに禪院直哉の髪色は「金髪」。フルカラー版の禪院直哉はまだ描かれていませんが、おそらく一級術師の七海建人と似たような髪色か。
禪院直哉の階級は特別1級術師
禪院直哉の階級は特別1級術師。特別とは付いてるものの、あくまで実力は1級術師。特別という表現に深い意味はなく、単に「呪術高専の関係者以外」という意味に過ぎません。禪院直毘人と同様、禪院甚壱と禪院扇なども特別1級術師という位置付け。
一方、禪院直哉は父親・直毘人やその兄弟である甚壱や扇よりも圧倒的に強そう。甚壱の攻撃を難なく避けるだけではなく、扇の攻撃にもまるで意に介さずといった表情。扇は直毘人たちよりも抜きん出て強いとされるにも関わらず。
明らかに年上の甚壱に対して「君付け」で呼ぶなど舐め腐った態度が目立ちますが、禪院直哉は五条悟や伏黒甚爾にも君付けで呼ぶなど出自の良さ(表面上)を表現しているだけか。少なくとも実力差が反映されてるわけではなさそう。
それでも禪院直哉の強さは1級術師でも抜きん出て強いことが後々判明します。
禪院直哉の性格は傲岸不遜
そのため禪院直哉は禪院家の27代目当主の資格を有していただけあって、性格は傲岸不遜。禪院直哉の舐めた態度からも分かるように、幼い頃から天才天才ともてはやされるなど「次期当主は自分しかいない」と育ってきた結果がアレ。
ちなみに、禪院直毘人は渋谷事変で特級呪霊の漏瑚に敗北して最終的に命を落としてます。漏瑚は五条悟や両面宿儺との対戦が多いため噛ませ犬感が強いキャラクターでしたが、やはり1級術師ごときでは勝てない強敵でした。
例えば、脹相との戦いでは「弟よりデキの悪い兄なんか居る意味ないやろ。首括って死んだらええねん」と痛烈に批判。ここでいう弟とは父親の禪院直毘人、兄は禪院甚壱のこと。それ故に、禪院直哉は他の兄弟を心底見下していた。
例えば、女性に対する価値観も「男の三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と昔気質にも程がある。ここまでフェミニストにゴリゴリにケンカを売れるのは、世界で禪院直哉と加藤純一だけ。これでも漫画では表現を控えめにしてそう。
禪院直哉は弱者が嫌い
だから、とにかく禪院直哉は「自分より弱い対象」が嫌い。アンチフェミニズムとも言える発言も、禪院直哉は「女性は弱い生き物」と本気で考えているから。男を尊敬しない女性はこの世に存在する価値がないということ。『鬼滅の刃』の猗窩座とは真逆。
そのため禪院直哉にとって、自分が「見下されること」など論外。特級術師の乙骨優太相手であっても、禪院直哉は不甲斐ない姿に同情されて屈辱感を感じている様子。禪院直哉はそれなりに強いだけあって、自分が弱者であることは強く拒絶する。
まさに「プライドの塊」。呪術廻戦を読む限り、禪院直哉が尊敬してるのは五条悟、伏黒甚爾のみ。禪院真希戦では「雑魚の罪は強さを知らんこと」と語るなど、とりわけ禅院直哉は身の程知らずの弱者が嫌い。それ故に、生意気な女性も嫌いなのでしょう。
一方、禪院姉妹に対する発言なども聞いてると、少なくとも禪院直哉は女好きでもあるっぽい。禪院直哉はいわゆるチャラ男系イケメンに該当するキャラクターだけあって、こんなに性格がクズすぎるのに女性人気が高いそう。
伏黒恵を狙う禪院直哉
一方、父親の直毘人は渋谷事変直前に27代目当主は息子・直哉を指名するという遺言もハッキリと残していたものの、禪院直哉の「目論見(長年の悲願)」は少し外れます。
何故なら禪院直毘人の遺言には「五条悟が死亡または意思能力を喪失した場合、伏黒甚爾との誓約を履行し、伏黒恵を禪院家次期当主とす」と書かれていたから。五条悟は特級呪物の獄門彊に囚われの身。五条悟の意思伝達の機会が奪われた状態。
つまり蓋を開けてみると、禪院家の禪院家の次期27代目当主は伏黒恵が選ばれます。伏黒恵は領域展開と一子相伝の十種影法術を使用できるだめ、禪院直哉よりも資格があった。もちろん最初は拒否するものの、禪院真希の頼みで泣く泣く就任。
これを聞いた瞬間の禪院直哉の表情がこれ。永年の悲願が打ち砕かれただけに、まさに殺意全開の表情に草不可避。一方、禪院直哉はこれまで周囲に悪態をつき続けたせいで、伏黒恵が次期当主に選ばれたとしても反対する者はいなかった。
ちなみに、伏黒甚爾は禪院甚壱の息子。結婚を機に苗字が伏黒に変わってるだけ。ただ息子の伏黒恵を禪院直毘人に売り付けて大金を得る。そのため伏黒恵は数年前に禪院家に入る予定だったんですが、五条悟がそれを帳消しにしてくれた過去がある。
クズとクズは惹かれ合うっぽい。
そこで「伏黒恵の殺害」を目論む。渋谷事変以降の東京は混乱の渦。呪霊はそこかしこで跋扈してる。「今の東京は魔界や。人がいつどう死んでも関係あらへん」と、禪院直哉にとっても今の状況は好都合ということ。
禪院直哉の術式は投射呪法?
続いては禪院直哉の強さを考察。
禪院直哉の術式は「投射呪法(とうしゃじゅほう)」。父親の禪院直毘人と同じ術式を継承している模様。禪院家の一子相伝は伏黒恵の「十種影法術」でしたが、投射呪法は直毘人が作った最近の術式とのこと。事実、禪院甚壱などは使えない。
投射呪法はあらかじめ【決められた動き】を高速でトレースできる術式。簡単に言うと、1秒間に【24回の動作】を半自動的に行うことができるため、禪院直哉は虎杖や脹相から挟み撃ちされそうになった際でも「瞬間移動」のように避けられる。
その後も虎杖悠仁の顎めがけて的確に殴打して脹相の攻撃も軽くいなすなど、禪院直哉は状況判断、動体視力どれを取ってもハイスペック。禪院直哉は「呪具を使うのは悪」という思想の持ち主だけあって、しっかり殴り合いの肉弾戦が得意。
○投射呪法で「二次元フレーム」に閉じ込めておける理屈
術式の開示なしでも脹相を圧倒するなど、禪院直哉の実力は想像以上に強い。父親・直毘人も特級呪霊・陀艮に速さで圧倒してましたから、禪院直哉はそれ以上の強さ。まさに上位互換。小生意気な性格は強さの裏返し。
ただ投射呪法の縛りとして1秒の間に決められた24個の動きを作らないと「二次元フレーム」に閉じ込められてしまう。でもこの縛りは禪院直哉が「触った相手」にも適用される。そのため何も知らない敵は問答無用で二次元フレームに閉じ込められてしまう。
普通は投射呪法のカラクリを解明する前に、禪院直哉の高速の動きに対応できず敗北する。術式を開示しないことが素直にメリットに繋がってる稀有な例。縛りなしでここまで強いことも踏まえると、禪院直哉の強さは意外とチート。
東堂葵ですらそうであったように、禪院直哉の強さも特級呪霊も敵によっては余裕で倒せるレベルのはず。
禪院直哉は「炳」のリーダーだった?
禪院直哉の禪院家での新たな立ち位置も判明。
禪院直哉は「炳(へい)」のリーダー。筆頭とは「一番目」といった意味になるため、素直に禪院直哉がリーダーと考えるのが自然でしょう。
ちなみに炳とは禪院家の術者の中でも、準一級術師以上の実力者のみで構成される最強の術者集団とのこと。高専関係者以外の階級には特別という称号がもれなく付くわけですが、1級術師は高専関係者でも少なかった。禪院直哉は禪院家でも名実ともに最強 of 最強。
また炳には「躰倶留隊(くくる)」と呼ばれる下部組織もあります。こちらは術式を持たない非術師の禪院家の集まり。かつて禪院真希も所属していた組織。そのため大規模に組織化できてることから、禪院家の血を引く人間はめちゃんこ多い模様。
だから禪院家の次期当主候補という扱いにも「裏付け」があった模様。もしかすると直哉の父親・直毘人もかつて炳のリーダーを務めていたのかも知れない。
禪院直哉は「脹相の兄弟愛」に敗北
ただ、禪院直哉は脹相(ちょうそう)に早々に敗北してます。
脹相は呪胎九相図と呼ばれる人間と呪霊のハーフ。禪院直哉は投射呪法のトレース技法を使って、脹相を圧倒。脹相が使う術式(赤血操術)は御三家の加茂家の一子相伝技だけあって、禪院直哉は赤血操術の弱点を知り尽くしている。
そのため禪院直哉は手玉に取るように脹相をしばき倒す。
ただ禪院直哉は脹相を「普通の呪術師」と勘違い。確かに両面宿儺を受肉した虎杖悠仁もパット見は普通の人間にしか見えない。脹相が自身の呪力を大量の血液に変換し、禪院直哉を飲み込もうとする。「何でこの出血量で生きてんねん」と気取られて逃亡を図るものの…
禪院直哉はみずからの服に脹相の血を浴びてしまう。その血を固着化させた脹相によって、禪院直哉の動きは大幅に制限される。確かに書生の袴のような服装はカッコいいですが、敵に掴まれるデメリットなどがありそう。まあ袴は絞め技には使えそうですが。
そして、禪院直哉は脹相の「超新星」を最後に被弾してしまう。これは完全に脹相のオリジナル技。禪院直哉は「加茂家の術式と知った気になっていた」ため、その思い込みを突かれたカタチ。まさに兄弟嫌悪が兄弟LOVEに負けたシーン。
禪院直哉は脹相の血の毒を浴びて負傷するんですが、乙骨優太の反転術式で回復してます。それが乙骨に見下されてブチ切れていたシーンの直後。
禪院直哉 vs 禪院真希の結末は?
ただ次期当主に伏黒恵が選ばれたものの、禪院直哉は禪院家から追い出されたわけではない。むしろ炳のリーダーとして禪院甚壱、禪院扇らと結託して、伏黒恵と禪院真希の暗殺に動く。さすがに伏黒恵に禪院家の全財産が渡ることに誰も到底承服できなかった。
禪院真希は特級呪具を取りに禪院家に戻るものの、父親の禪院扇とバチコリかます。禪院直毘人を超える父親を前に敗北。ただ妹の禪院真依が死亡したことで、結果的に禪院真希は伏黒甚爾並の「フィジカルギフテッド」がガチ覚醒する。
まさに最強のハガネの女と化した禪院真希は父親の扇や甚壱を次々と瞬殺。炳もほぼ一人で壊滅させる。そして、最後に待ち構えていた男が禪院直哉。前述の「人の心とかないんか?」という禪院直哉のセリフも、猛獣と化した禪院真希に向けられた言葉でした。
そこで「禪院直哉 vs 禪院真希」の対決がおっぱじまる。かつて呪力を持たない真希は、幼少期から禪院直哉にしごかれまくっていたため、まさに因縁の対決。
まずは禪院直哉が投射呪法を繰り出す。直哉に触れられた真希は有無を言わさずフレームに閉じ込められる。覚醒真希ですら即座に対応することは不可能だったことを考えると、投射呪法の強さがやはりヤバい。術式の開陳も不要ですから割とチート仕様。
フレームに閉じ込められた真希は、禪院直哉の飛び蹴りで吹き飛ぶ。ここらへんの描写はアニメ版『NARUTO』の九尾 vs ペイン(長門)を参考にしてそう。だから二人の戦いは異次元レベルに仕上がってます。呪術廻戦アニメ2期3期も楽しみなところ。
○禪院直哉はやはり死亡?
弾き飛ばされた真希に間髪入れず、背後に回り込んで更に蹴りを食らわせる禪院直哉。さすがオンナには容赦ないでぇ。この際に禪院直哉は幼少期に出会った「伏黒甚爾の強さ」を思い出す。そして真希に憤る。「オマエみたいな女ごときが甚爾君と一緒やない」。
そして、禪院直哉は「圧倒的な最高速度」で真希を翻弄。速すぎて直哉の姿が見えないほど。
前述の不覚を取った脹相戦を反省し、禪院直哉は昔しばいたオンナ相手でも最初から一切の手抜きなし。速度はますます加速度的にアップ。力とは重さと速さ。さながら『刃牙』の花山薫ばりの理屈で「本物とは」を見せつけようとした瞬間…
真希は「投射呪法のからくり」を見抜く。当然見抜かれるはずがないと考えていた無防備な禪院直哉の顔面に、真希はカウンターでワンパン。直哉にボコボコにされていた過去の蓄積も大きな敗因に繋がったのか。一瞬で見抜くのはほぼ不可能な技でしょうから。
【死亡】禪院直哉は最後誰に殺された?
個人的にはもっと無様な負け方でも良かった気がしますが、プライドが高い禪院直哉が「ワンパンで負けた」という事実があれば十分だったのでしょう。
とりあえず禪院甚壱などのように首がもげてるわけではないので、敗北直後の禪院直哉はまだ生きて伸びていました。イケメンすぎる顔が半分損傷しながらも、地面を這いつくばりながら「ツメが甘いんじゃクソ甘ぁ」と禪院真希に復讐の炎を燃やしてる様子。
ただ禪院直哉の背後に近づく誰かの「姿」。これは禪院真希と真依の母親。当初は娘たちのことを忌み嫌っていましたが、実は娘思いの母親だった。血みどろの戦いから遠ざけるために、いろいろ真希たちに辛く当たっていた様子。
ここらへんの描写はわりとサクッと描写されてるんで分かりませんが、幼少期から真希をいじめていた直哉に良い感情は持っていなかったのでしょう。真希の母親は自分の首を裂いた後、最後に禪院直哉に対してもグサッととどめを刺します。
単なる包丁っぽいので呪具ではないと思いますが、直哉は真希戦での疲労もあってか呪力が練れず。禪院直哉の最後は大嫌いなか弱い女にとどめを刺されて死亡します。
禪院直哉、呪霊と化す
ただ禪院直哉はまだ『呪術廻戦』からフェードアウトしていませんでした。
最後に禪院真希の母親(非術師)にとどめを刺された結果、禪院直哉は【呪霊化】してしまう。呪力なしで殺されたため禪院直哉の復活を許すことになった模様です。現時点では呪胎のようですが、正確には死後に禪院直哉の魂が呪いに転じて【怨霊化】しているのか。
そして死滅回游にそのまま参戦し、憎き禪院真希と再び相見えます。「僕も来たで。こっち側」とニタニタした笑顔を浮かべる。
禪院直哉は特に女性を下に見ていた人間ですから、伏黒甚爾をダブらせる禪院真希に殺されたのであればまだしも、何の呪力も持たないひ弱な真希の母親にとどめを刺されたのであれば、さぞかし無念だったことでしょう。
呪霊バージョンの初登場シーンを見ると、6つの穴が確認できると思いますが、これは禪院直哉のピアスの数と同じ。禪院直哉とすぐに正体が発覚してしまったものの、一応、伏線らしきものは最初から描かれていました。
タイミング的にも呪胎の段階のようですが、それでも戦闘力は高め。また人間時代の投射呪法を使いこなすなど、早くも禪院真希は苦戦している雰囲気。今後さらに完成体に変態できる余地も加味すると、最初と違って禪院真希とは良い勝負を繰り広げそう。
とはいえ、やっぱり呪霊化しても禪院直哉は無様に死んでいくパターンが期t…予想できそう。
コメント
禪院甚壱は名前的にも外見年齢的にも禪院甚爾の兄貴辺りじゃないか?
とりま直哉泣かしたい()
確かになるほど。
名前的に伏黒甚爾との関係を推認できそうですね。
甚壱の壱も長男の「いち」だったとしたら、
「甚爾」の「じ」も次男の「じ」と考えたら合点がいきそう。
一級術師の考察記事を作る際の参考にします。
乙骨くん相手にもうまく立ち回ってるんで
やっぱり泣かせるのは両面宿儺だけ?
直哉の年齢って五条悟の一個下じゃなかったっけ?単行本16巻にかいてなかった?気の所為か、、?
情報ありがとうございます。修正しておきました。
純!?