【金田一外伝】犯人たちの事件簿が面白かったwww【漫画ネタバレ感想まとめ】

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犯行トリックを作るのも一苦労だよトホホ

だから計画的な犯行であろうと突発的な犯行であろうと、どうしても犯人たちは「ぶっつけ本番」で臨むことが多い。事前に予行練習は行えないため予期していない事態に直面しがち。やはり『金田一少年シリーズ』はミステリー漫画ですから、最たる例は「トリック」でしょう。

例えば、蝋人形城事件の犯人・多岐川かほるの場合。大量に蝋人形が用意されたお城で犯行を行う。何故なら密室で犯行を行った場合など、蝋人形のフリをすれば時間差で自分のアリバイを作れるから。なかなか良いアイデアではあるものの、犯行中に不慮の事態が発生。何やかんやがあって部屋の温度が上がってしまう。

(金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿1巻 講談社)

結果、人形のフリをして座っていたイスに「自分の大量の汗の結晶」が残ってしまう。何故すぐ拭いておかなかった!?女性にとって一番恥ずかしすぎる結末。

他にも既にこの感想レビュー記事で何度も登場してる、学園七不思議事件の犯人・的場勇一郎の場合。冒頭のあらすじでも説明しましたが、初っ端から難題に直面した。実際ホテルのオーナーも「怪しさがすごい…泊めたいという気持ちが一ミリも起こらん」と震える。

詳しくはネタバレしませんが、結果的に的場は無事チェックインできます。でも更に新たな問題に直面。「犯人が謎のファントム」臭を出すために、部屋の中に強烈なメッセージを残そうと画策するものの、ぶっつけ本番であるが故に四苦八苦。

(金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿1巻 講談社)

何故なら普通にペンで「地獄の業火に焼かれよ」と壁に書いたところで全く怖くなかったから。むしろ達筆感からお母さんが息子にきつく叱ってるだけのメッセージにも思えます。「宿題をしないとごはん抜きよ」の最上級バージョン。

これだと廃墟でヤンキーが描いたと思しきイヤらしい文言の方が、まだ夜中という時間帯やシチュエーションも相まって恐怖感を演出できるでしょう。

(金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿1巻 講談社)

同じく的場だと階下に泊まってる部員の首を絞めようと、窓枠に縄を仕掛ける場面は完全に命からがら。的場もトリックを仕掛けた後、思わず「SASUKEかよ!」とツッコミを入れる。これだと素直に後ろからガバッと襲った方が早い。

だから『金田一少年シリーズ』に限った話ではありませんが、推理漫画のトリックって意外とふざけたトリックが多い。主人公の名探偵がサラッとトリックを暴くものの、「いやコレどうやって仕掛けてん…」と頭をかしげることもしばしば。

(名探偵コナン22巻 小学館)

例えば青山剛昌の『名探偵コナン』22巻からだと、走ってる列車の走行中に窓ガラスを破って、その外に遺体をぶら下げる。そのぶら下げた糸をドアと結びつけることで、誰かがドアを開けた瞬間に遺体が落ちる仕組み。結果、犯人はアリバイを確保できるという仕組み。

ただ無茶やろ…としか言いようがない。列車は揺れるため不安定。しかも大柄な男を外に出すだけても大変。釣り糸そのものが切れなかったとしても、不意の瞬間に間違って外に落ちる可能性もある。

それをキューピー三分クッキングみたいに「はい準備は完了」とあっさり言ってくれるなよと(笑)

金田一外伝 犯人の事件簿 おすすめ評価・評判・口コミレビューまとめ

以上、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』が面白いかつまらないかの考察レビューでした。

多くのスピンオフ漫画の場合、原作からかけ離れた突拍子のないことをしがちですが、この『犯人たちの事件簿』に関しては金田一少年シリーズの土台を巧みに活かした面白さが展開されていると思います。

「トリックは意外にお金や労力が必要」といった現実的な苦悩だと、前述の多岐川かほるが全ての蝋人形を手作業してる場面など切実で笑えます。他にも的場が白骨遺体を孫が描いた似顔絵で隠してみたりといったデフォルメまで、原作を幅広くイジり倒してると思います。

強いて言えば、あくまで「当時の金田一作品を読んだことがある前提」で作られてるため、最近の『金田一少年の事件簿』しか読んでない読者などはピンと来ないかも。そういう意味では若干おすすめポイントは下がるかも知れない。