ハンターハンター最新400話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。前回のハンターハンター399話のネタバレ感想は興味があれば御覧ください。
次のハンターハンター401話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
モレナは2層?4層?不可解な点
エイ=イのアジトに潜り込んだ幻影旅団の【ノブナガ】とシュウ=ウ組の【ヒンリギ】。エイ=イの顧問弁護士・ヨコタニの念能力などで追い返されるが、その際にヒンリギは発信機をアジトに隠すことに成功する。そして、エイ=イのアジトの探索に動く幻影旅団。
レーダー探知機を使って探索するのはフィンクスとフェイタン。流星街の過去編で当時からマブダチだった2人は、エイ=イのアジトの場所を概ね把握していた。「可能性は2層か4層にしぼられたてコトね」とはフェイタン。フィンクスも同調するように、まず4層に降りてみることを提案する。
ただフェイタンは「円を使えてればもと楽に探せるのにね」とボヤく。それに対して、フィンクスは円のリスクをとうとうと語る。オーラを周囲に引き伸ばして、なおかつ物体の詳細を探る行為は幻影旅団であっても難しいっぽい。
そのためノブナガの円がバカにされがちですが、一応、手練の部類に入るのか。
どんどん俺たちの幻影旅団が弱体化されている気もしますが、そう考えるとゾルディック家のゼノは何やかんやで凄かったのでしょう。一応、暗黒大陸出身と言っても、特にメルエムの円に至ってはまさに異次元レベル。もはや神レベル。
フランクリンも合流へ
そこに弁護士ヨコタニに敗北したノブナガが合流してくる。発信機の状況を確認するノブナガに対して、「上か下か特定しに行くとこね」とはフェイタン。「オレらの予想じゃアジトは2層の方にあるから、ひとまず4層に行って確認する」とはフィンクス。
それを聞いたノブナガはどこか釈然としない様子だったが、「リーダーのモレナが念で作った空間が危険」と注意を促した直後、フェイタンが持つレーダー探知機が反応する。アジトの位置が遠くなったことから、フィンクスの読み通りエイ=イのアジトが2層にあることが確定した。
ただノブナガはそこで、はたと気付く。
何故なら、モレナが上層の2層にいるとしたら【戦争の大義名分】がなくなるから。カキンマフィアはあくまで自分の縄張りを守れればいいだけ。そして何やかんやの理由で、ノブナガはフランクリンを連れて2層に乗り込もうと提案する。
ノブナガは「構成員の能力が予想以上に洗練されている。数も規模も未確定。寄せ集めのチンピラ集団ではあるが、参謀が意外と有能そうだから難敵になる」とエイ=イ組を総評する。フェイタンは「あくまでヒソカを見つけるまでの余興」と諭すが、ノブナガは依然としてノリノリ。
あくまで「ヒソカと途中で遭遇した場合のリスク回避」とフランクリンを合流させる理由を語るが、ノブナガの興味は既にヒソカ以外に向けられていることは明白だった。
タイソンが伏兵に?
所変わってカキン第6王子のタイソン。とにかく恋に恋する乙女のタイソンは、同行する従事者たちにさまざまなキャラクターを演じさせていた。記憶喪失のヒットマン、世界的大スター、生き別れた弟、伝説の家庭教師など設定はさまざま。
この従事者と戯れを楽しんでいるタイソンを見た、ハンター協会から派遣されているジュリアーノは「それぞれ王子好みの設定を演じてるんスね」と元も子もないことをつぶやく。それを聞いたタイソンは「それ一番言っちゃダメなヤツー」とプンスカ。何やかんやで楽しそうな雰囲気。
そこでタイソンはハンター協会のジュリアーノにも何かしらの役を演じさせようとしていた。
これを傍から眺めていたのがやはりハンター協会から派遣された、またクラピカの師匠でもあるイズナビだった。
イズナビが考えるは、タイソンの守護霊獣(念獣)のことだった。何故なら、ジュリアーノはタイソンから渡された愛を伝える経典にのめり込んでいた。明らかに人の心を取り込む能力があった故、イズナビはもしかすると継承戦を止められる可能性を模索する。
そこでイズナビは「経典は他の王子や国王にも配っていたのですか?」と探りを入れると、タイソンは「下位王子と母親には渡したけど多分読んでないわよね~。さすがに処分はしないと思うけど」と答える。
続けて「継承順位的にも微妙な位置だし。悲しいけどほとんど影響力は無いのよねー。パパに会うにもママの許可が要るの」とポツリ。そして、タイソンは他のカキン王子から見下されていることに母親がいつも苦汁をなめていたことを語る。
タイソンが目指すのはあくまで「愛」だったが、それ故に母親・カットローノはカキン継承戦で他の王子たちに一矢報いたがっていた。これを聞いたイズナビは母親・カットローノを通じて、国王ホイコーロに経典を渡すようにタイソンに促すのだった。
このイズナビの要求に満更でもなかったタイソン。
念獣カチョウとセンリツ
一方、死亡した第10王子・カチョウは、守護霊獣の念能力として復活していた。第11王子・フウゲツを生かすための判断だったが、この念獣・カチョウがすべきことはたった1つ。生き残った妹のフウゲツをカキン王にすること。
これは両名の母親であるセイコとて同じだった。そのため母親セイコは「カチョウがまだ生存しているフリ」をし、フウゲツをカキン王にするためバックアップしていた。
ただし、あくまで頭の中にはあるのは打算だけ。「カチョウが早々に脱落したのは痛い。フウゲツなら意のままに操れるが、一人で継承戦に臨む力はない」と娘が死亡しても悲しむ素振りはなく、フウゲツが生き残れるよう裏でさまざまに画策する。
そして、この場にいたのがカキン継承戦に派遣されていたハンター協会の【センリツ】だった。2人が船外に逃げるように自ら誘導したことも手伝って、センリツは酷く狼狽していた。しかし、この姿を見て一喝したのが妹をひたすら守りたい念獣・カチョウだった。
そこでカチョウは「死んだはずの自分がまだいる」ことを最大限利用することを提案する。これを聞いていた2人を庇護する立場の司法局の【カイザル】は、妹のフウゲツには「周囲がカチョウが死んだと勘違いさせなければならない」とアドバイスした。
ただこれまで念能力に鞭だったカイザルは事態を飲み込めていなかったが、「憎たらしいほど冷静沈着よ」とは心臓の鼓動音を聞いていたセンリツ。しかし、何も知らないカイザルは「君の半分以下の少女が覚悟を決めている。失望させないで欲しい」とセンリツを発破。
カチョウも「やる気ある?協力するかしないか今すぐ決めて!センリツオバサン」と煽る。これを聞いたセンリツはピキりつつも了承する。
司法局・カイザルの思惑
司法局のカイザルがこれまでの状況をおさらいする。
センリツに5名のカキン王子からの面会が要求されていた。
「第3・チョウライ」と「第4・ツェリードニヒ」は演奏してほしいという個人的なリクエストだったが、「第1・ベンジャミン」と「第5・ツベッパ」と「第7・ルズールス」もやはり再演を望むが、【恩赦】という条件を突きつけていた。
何故なら、カチョウ・フウゲツの姉妹の脱走未遂事件に、センリツたちが絡んでいたことが既に把握されていたから。つまり、センリツがこの条件を飲まない限りは死刑必至だった。また逆に言うと、センリツの演奏は念能力の一種と気付かれていた。カキン王子は念能力の理解を深める意味合いもあった。
しかしセンリツの念能力はそこまで強力なものではなく、耳を塞げば一切通じないレベルだった。これを聞いたカイザルは「そこは情報戦の駆け引き材料になる」と判断し、王子たちに演奏時間などを競売させるアイデアなどを提案する。
ただカイザルは更に踏み込んだ考えを持っていた。「センリツに面会を要求した上位王子たちを全員騙して一掃する」と真顔でセンリツたちに語る。具体的にセンリツの演奏を聞かせて気絶させた後、遅効性の毒を飲ませて倒すというもの。
この案であれば司法局も動けるとのこと。
センリツはここまで熱心に動いてくれることにふと疑問を抱くが、カイザルは再び真顔で「僕はセンリツ君が好きだ」と愛の告白をする。原子時計ばりに正確に刻む心音が聞こえるセンリツは、「こんな胸の高鳴りを感じたことはない」というカイザルのセリフに一瞬疑問を抱く。
司法局は最強の権限を持つ?
カキン王子などの刺客であればここまで回りくどいことはしない…とは考えるが、「操作系能力者に操られている」という可能性も排除できなかった。ただ上位王子の殲滅は事実と仮定すると、センリツに面会を要求してこなかった下位王子の可能性も頭によぎる。
当惑するセンリツだったが、カチョウは一旦取調室に戻る。
念獣となっていたカチョウは部屋を自由にすり抜けることができたが、カイザルは正規の扉から取調室に戻る。その後、カイザルがカチョウを取り調べから解放する。カチョウはフウゲツが警護される部屋に戻って、カイザルが提案した内容を理解させなければいけなかった。
カイザルは五大厄災が初めて登場したときにいたメガネ男・シュタイナー(V5の関係者?)に対して、「第1・ベンジャミンの私設兵が襲来した際、特殊戒厳令を発動するボタンを押せ」と命令する。特殊戒厳令が発動されれば、その場のあらゆる権限が司法局が担うことになる。
つまり、司法局がカキン王であっても逆らえない独裁体制を取れるようになるそう。カキンの軍部が暴走したとしても、司法局が何やかんやで食い止められるそう。特にV5のシュタイナーはカキン国王でも手を下せない存在のため、何やかんやで最後の砦となるそう。
てか、司法局とV5の関係性って?もっと絵や図で説明しないと伝わらない。どうでもいいセリフを増やす前に、ちゃんと確実な情報をまず確実に伝えるべき。
フウゲツ衰弱の原因は?
フウゲツが警護されてる部屋に戻ると、念獣・カチョウは異変にすぐ気付く。何故なら、フウゲツが部屋にいなかったから。本来は厳重に隔離されているフウゲツが部屋から出ることはできなかった。そのため考えられる答えは、自分のワープ能力で部屋から出た可能性。
しかし、カチョウの助けがない限りは出口の扉が現れないため、本来は一方通行の能力だった。
ただ出口の扉から現れたフウゲツは「大進歩!私の魔法がいつの間にか何回も使えるようになってたの!」とはしゃぐものの、その表情はどこかやつれていた。カチョウも思わず心配するが、フウゲツは「魔法を使う度にハッピーになって力が湧いてくるの」とテンションアゲアゲ。
本来は能力を使えば練度が増すのは当然のようにも思えますが、カチョウはやはり違和感を拭えなかった。実際、「今までずっとずっとカーちんが私を守ってくれてたの知ってるよ。だから今度は私の番」とカチョウに語りかけるフウゲツの表情は、あまりに鬼気迫るものがあった。
流星街過去編に登場したクロロの怪演を彷彿?
思わずギョッとするカチョウだったが、一緒に寝ようと説得してフウゲツを休ませようとした直後、安心したのかフウゲツはそのまま気絶した。そこで再び部屋をすり抜けたカチョウは、センリツにフウゲツ衰弱の原因を究明するように依頼する。
センリツの戸惑い
その後、センリツはカチョウの助けも借りて、フウゲツの現状を目の当たりにするが、即座に異常を察知する。何故なら、フウゲツの周囲には「大量の邪霊(念獣?)」がつきまとっていたから。オーラも絶並みに弱体化しており、フウゲツの命の危機は明らかだった。
センリツは「カキン王子の誰かがフウゲツに刺客を放った」と考える。しかし、邪霊を放っている憑依体が近くに居ないことは不自然だった。その理由は不明なままだったが、フウゲツを人質にした交渉の一種とセンリツは判断する。
奇しくも、これから上位王子との面談があった。
まずは第3・チョウライとの面談。直接出向いてきたことに驚きを隠せないセンリツだったが、チョウライは単刀直入に「演奏は見事だった。もう一度聞かせてもらいたい」と要求する。そして、チョウライは自らの守護霊獣が生み出したコインをセンリツに手渡した。
続いて第4・ツェリードニヒは代理で私設兵トップの男が面談しにやって来た。やはり単刀直入に「部屋に来て直接演奏して欲しい」と要求する。センリツは立場上即答できなかったが、個人的には喜んで演奏したいと伝える。
しかしどちらの心音も直接聞いた結果、どちらも犯人ではないとセンリツは結論づける。残るは第1・ベンジャミンと第5・ツベッパと第7・ルズールスの上位王子に絞られるが、その後、司法局・カイザルと議論するも五里霧中に陥る。
そこでセンリツが出した次の答えが「クラピカに頼る」ことだった。しかし、クラピカは第5・ツベッパと協力関係を結ぶことを既に決めていた。果たして、フウゲツは助かるのか?誰が犯人だったのか?センリツの判断は?クラピカの運命は?
…という場面でハンターハンター400話は終わります。
ハンターハンター最新400話ネタバレ感想まとめ
以上、ハンターハンター最新400話のネタバレ感想でした。
とりあえず10話分が掲載されたということで、今回で一区切りになります。
ただこれまでの総評も含めて結論から言うと、内容が全く頭に入ってこない。不要な描写や展開が多く、セリフもとにかく多すぎる。キャラクター名から組織名も不必要に分かりづらい。あまりにゴチャゴチャしすぎてて全く意味不明。全部一から書き直して欲しいレベル。
カキン王子ですら14名もいて、しかも各々に2つの念能力(元来+守護霊獣)を持たしている状態。更には母親も複数存在して関係性が複雑。そこに加えて、傘下のマフィアも複数いる。
だから○王子だの、○層だの、「数字」に冠する情報もムダに多い。視覚的に描き分けられてる訳でもないので、とにかく頭に何も残らない。いちいち全部が全部説明しようともしてるから、それも鬱陶しい上にまどろっこしい。もっと絵で情報を伝えてくれないと分からない。
体調を考えるとそれが難しいのは理解できますが、現状のレベルが続くなら連載を続ける意味は無いでしょう。カキン継承戦はコミックス35巻から本格的に始動してるんですが、現時点でコミックス38巻分が消化されたことになるものの、内容はほとんど何も進んでないと言っても等しい。
【暗黒大陸】に入る前の「新大陸」にすら上陸できてない状態で、ここまでムダにストーリーが消費されている現状を考えると、どう風呂敷をたたむつもりなのかはシンプルに気になる。
次のハンターハンター441話の再開はいつ?
ちなみに、次のハンターハンターが再開する日はいつなのか?
現時点で再開日は言及されていませんが、おそらく2023年中に再開される可能性が高い気がします。何故なら、ここからあと30話分のネームは完成している状態だから。ツイッターを開設したことも含めて、冨樫さん自身にはヤル気があるように思えます。
だから、これまでのハンターハンターの休載期間は【年単位(特に直近の休載)】が多かったですが、次の再開日は意外と近いと考えます。ハンターハンターの新刊コミックス(次は38巻)も2023年内には発売されそう。
ただし、「今後は週刊連載ではない掲載形態で皆様にお届けすることになりました」とは少年ジャンプ編集部の声明文。これを読む限りは、今後ハンターハンターは【週刊少年ジャンプでの掲載は無くなった】と考えるべきでしょう。
でも、だからといってジャンプスクエアのような月刊誌に移るかというと、それもまた微妙な気もします。何故なら、月イチで連載ペースを落としたとしても確実に掲載される保障はないし、月刊誌は掲載回数が少ないので一度休載するだけで完結まで更に遠のいてしまうだけ。
○ハンターハンターは「少年ジャンプ+」に移籍する?
そのため今後ハンターハンターは【少年ジャンプ+】に移るのではないか?と予想してみる。
『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』のような成功例を考えると、ネット媒体であれば掲載ペースも自由に調整できるので、冨樫さんのような性格や今の体調に合っているのではないか。実際、既に『チェンソーマン』がジャンプ本誌から移籍しています。
とはいえ冨樫さんの体調が今後も改善される可能性が極めて低いことを考えると、やはり第三者に描かせる選択肢は避けて通れないでしょう。とりわけカキン継承戦は誰が読んでも風呂敷を広げすぎなので、現状だと暗黒大陸にすら辿り着ける気がしません。
冨樫さんの作画できない量が増えるに連れて、昨今の文字量で誤魔化している感じもすごいのが気になる所。先程も言いましたけど、現状の文字量の多さが続くなら連載を続ける意味がなさそう。
例えば、『ドラゴンボール超』は鳥山明以外の漫画家がほぼ全て作画し、鳥山明が最終的な調整だけしているようですが、ハンターハンターも同様に根本的な制作体制を改めない限り、掲載誌を移っただけでは大きな進展はやはり期待できないか。
ちなみに、もし今後ハンターハンターが少年ジャンプ+で無料公開されるとしたら、次の441話からはネタバレ記事をレビューしないかも。『ワンパンマン』が一番好例ですが、意外とネットで無料公開してる漫画の方がうるさかったりするんですよね。
だからもしレビューするとしても「画像なし」が大前提かな。
コメント
いきなりすみません。440話じゃなくて400話ですよね?アクセス数損してるかもです
文章が多くて読みにくいは完全に同意なんだが
文句が多すぎて小銭稼ぎさせてもらってる分際で何様と思うわ