最近流行りのバトル漫画が『呪術廻戦』。少年ジャンプの掲載順位はあまり安定しませんが、『呪術廻戦』のコミックス発行部数は2021年時点で鬼滅の刃についで売れてるんだそう。
そこで今回ドル漫では「特級呪物(とっきゅうじゅぶつ)」について徹底考察したいと思います。特級呪物はストーリーの要所要所で鍵を握るアイテムなので、『呪術廻戦』を読み進める上で是非覚えておきたいところですネイ。
特級呪物とは?
まずは特級呪物について簡単に解説。
特級呪物とは「最上級にヤバい呪いが込められた物体」のこと。人間にとって猛毒そのもの。特級術師であっても特級呪物を容易に封印することはできない。呪いがあまりに強力すぎて壊すこともできないため、現在特級呪物の多くは「呪術高専」が保管してる。
特級呪物は相手を閉じ込める最強のアイテムであったり、そのアイテムそのものに最強の呪霊が封じ込められてたりするパターンが多いです。
現時点の『呪術廻戦』では「両面宿儺」「獄門彊」「呪胎九相図」の3つだけしか登場してませんが、今回はそれらの特級呪物について考察していきます。
両面宿儺(りょうめんすくな)…特級呪物
まず最初の特級呪物は「両面宿儺」。読み方は「りょうめんすくな」。
両面宿儺は腕が4本ある鬼神。でももともとは1000年前に実在した普通の人間。そのため呪術師たちは誰も両面宿儺に勝てなかったものの、寿命か何なのか死は避けられなかった両面宿儺の遺体は死蝋化する。
その後、両面宿儺の死蝋化した「指20本(腕4本分)のみ」が特級呪物と化した。両面宿儺そのものは特級呪霊の扱いもされてるので、正確には「両面宿儺の死蝋状態の指」と表現したほうが正しいのかも知れない。
現在、両面宿儺の本体は主人公・虎杖悠仁に取り込まれてる状態。両面宿儺の呪いはあまりに強力すぎるため壊すことも殺すこともできず、最後は虎杖悠仁と共にまとめて殺すという触れ込み。『呪術廻戦』で最も重要な特級呪物。
獄門彊(ごくもんきょう)…特級呪物
続いての特級呪物は「獄門彊」。名前の読み方は「ごくもんきょう」。
獄門彊とは「最強の結界」とされます。夏油傑曰く、「獄門彊に封印できないモノはない」とのこと。獄門彊に一度封じ込められると肉体の自由を奪われるだけではなく、問答無用で呪力の発露もさせない。さながらハンターハンターのクラピカの念能力の強制絶のようなものか。
でもあまりに呪いが強力すぎるため、獄門彊で封じ込められる人数は1名のみに限られます。それでも五条悟すら容易に閉じ込めてしまう特級呪物ですから、たかだか1名でも十分お釣りが来ます。
ちなみに、獄門彊の元は「源信(げんしん)」と呼ばれる平安時代の僧侶の成れの果てとされます。夏油傑の「生きた結界」という表現を信じるのであれば、源信が自らの命を代償に作った特級呪物か。
○獄門彊の封印条件とは?
獄門彊の封印条件は「半径4メートル以内」に対象者がいること。
また獄門彊を開門した時点で、その周囲に対象者を「1分」の間留めておくことが必要。ただし、対象者の「脳内時間」に限ります。有能な人間ほど頭の回転が速いため、脳内時間の進行度も早いのかも知れない。
そのため前述の両面宿儺と並んで、呪術廻戦最強と言われる五条悟は最終的に獄門彊に封じ込められます。一方、無下限呪術を使う五条悟の能力に耐えられなかったのか、獄門彊は情報量の多さに比例して物理的質量が増したりする模様。
それでも最強の五条悟にして抗えないヤバすぎる特級呪物でした。
呪胎九相図(じゅたいくそうず)…特級呪物
続いての特級呪物は「呪胎九相図」。読み方は「じゅたいくそうず」。
呪胎九相図とは「9名の最強の呪霊集団」のこと。ちなみに、九相図(くそうず)とは実在する仏教用語。具体的には、屋外に捨てられた死体が朽ち果てる過程を九段階で描き分けた「仏教絵画」のことを指すんだそう。
これまで『呪術廻戦』に登場した呪胎九相図は、左から「脹相(ちょうそう)」「血塗(けちず)」「壊相(えそう)」の3名になります。既に右の2名は主人公・虎杖悠仁などに倒されて死亡済み。脹相は渋谷事変で敵として立ちはだかります。
この呪胎九相図たちは加茂家の必殺技「赤血操術」と同じく血液を扱う攻撃をしてきました。
○主人公・虎杖悠仁も呪胎九相図だった?
そのため現時点でまだ3名しか登場してないものの、九相図というモチーフから考えると「まだ6名」が残ってる可能性は大。膿爛、青瘀、噉相、散相、骨相、焼相といったキャラクターが、今後『呪術廻戦』ではほぼ確実に登場します。
事実、主人公の虎杖悠仁も呪胎九相図の一つっぽい。脹相は長男として虎杖悠仁に因縁浅からぬ何かを感じ取って、既に弟として虎杖を溺愛してる様子。確かに正体が呪胎九相図だとしたら、虎杖悠仁は両面宿儺の呪いに耐えられるのかも知れない。
どっちも同じ特級呪物ですから納得。
○呪胎九相図は加茂憲倫が開発した特級呪物
この呪胎九相図は明治時代に「加茂憲倫(かものりとし)」が生み出した特級呪物とされます。ちなみに一級術師の加茂憲紀と名前の読み方は一緒ですが、全く違います。だから呪胎九相図のキャラは赤血操術を駆使してくるものと考えられます。
加茂憲倫は苗字からも分かるように御三家出身なんですが、「史上最悪の術師」と評されるなどまさに悪魔。ただ後に夏油傑の体を乗っ取ったヤツだったことが判明するんですが、加茂憲倫そのものも誰かに操られていたものと考えられます。
加茂憲倫は、とある呪霊の子供を孕む娘を使って「人体実験」を繰り返した。そして、加茂憲倫はその娘に呪霊と人間の混血児を九度懐妊させ、九度堕胎させる。その結果に誕生した呪物こそが呪胎九相図。そのため呪力の起源は母の怨念とも言われます。
だから同じ母親のお腹から産まれてることもあってか、呪胎九相図の各々の呪霊たちは兄弟愛がアホほど強かったのも特徴。
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