ワンピース最新1096話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「くまちー」。前回のワンピース1095話のネタバレ感想は興味があれば別途ご参照ください。
そういえばドロピザくんがプロの漫画家になるという話ってどうなったんですかね?確かちょうど一年前ぐらいに宣言していたような記憶が…。
ちなみに次のワンピース最新1097話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
ゴッドバレーで行われる人間狩り
舞台は38年前のゴッドバレー島(正確にはゴッドバレー王国?)。
そこには莫大な資源が埋蔵されていた。これを目当てに世界政府はゴッドバレーを強制的に侵略した。しかし、ついでとばかりにゴッドバレーに元々住んでいた10万人規模の国民をラビット(脱兎)と称し、天竜人たちが人間狩りを行う。
一人殺せば何点と設定し、その優勝者には豪華賞品が用意されるなど、ゴッドバレーの国民も「人間が人間をオモチャにしていい筈がない!」と思わず悲嘆に暮れる。
この人間狩りを行うのは、神の騎士団に所属するフィガーランド・ガーリングたち。
「見ていろ子供たち」というガーリングの言葉を聞くと、これはゴッドバレーに連れてきていた息子のシャンクスに言い放った言葉なのか?結果的にシャンクスとはぐれてしまった?「マンマイヤー家にトロフィーを」と話すキャラを見ると、やはり20の家系から神の騎士団が選出されている感じか。
ちなみに、左上のマスク男はマザー・カルメルが運営していた羊の家の子供とも言われますが、神の騎士団の入団条件はもちろん天竜人の血筋限定と考えると可能性は低いか。
ガープがゴッドバレー島に来た経緯
一方、海軍本部では当時元帥のコングがガープに助けを求めていた。
何故なら、ゴッドバレーで提供されようとしていた豪華賞品は「海賊島ハチノス」で奪われた宝だったから。つまり天竜人が大勢集まるゴッドバレーに、そこを根城にしていたロックス海賊団が大挙してやってくる可能性が高かったから。
天竜人嫌いのガープは嬉しそうに「そりゃ取り返しに来るだろうな」とつれない返事をするが、ロジャー海賊団が動いた情報を知らされると態度を一変させる。これがゴッドバレー島にロックス海賊団、ロジャー海賊団、ガープたちが一斉に集まった経緯だった模様。
当時最強と言われたロックス海賊団とロジャー海賊団が衝突するとあって、海賊界隈はにわかに殺気立つ。どうやら両者以外にもいろんな海賊がゴッドバレー島に集まっていた模様。どうやら当初考えられていた両者の間に深い因縁などはなさそう。
奇跡ナメんじゃないよォ!
ゴッドバレー周辺には大量の海軍船が既に取り囲んでいた。これはロックス海賊団の侵攻に対抗するためではなく、人間狩りの対象となっているゴッドバレーの住民を外に逃さないため。海軍サイドからしたら、歴史からもみ消したいのも納得の鬼畜の所業
この一方的な殺戮ゲームの渦中にいたのが、若かりし頃のエンポリオ・イワンコフとバーソロミュー・くまだった。イワンコフは同じく奴隷たちに対して、ここから脱走しようと鼓舞する。「3週間生き残ったら自由の身になれる」という天竜人の約束を信じ込んでいた奴隷たちは拒否する。
しかし、イワンコフは「なれるワキャねェだろ!過去全大会生存者は【ゼロ】チャブル!!」と叱咤する。奴隷たちは天竜人たちの意図を掴めないでいたが、イワンコフは「希望があるから逃げ惑うんだろ!?絶望で座り込む人間を殺して何が楽しい?」と天竜人の醜悪な意図を解説。
だからこそ、この醜悪なくだらないゲームから逃げ出すしかなかった。
イワンコフの「奇跡ナメんじゃないよ!!」という名言も、このゴッドバレーでの壮絶な脱走劇が関係していました。
2つの悪魔の実
フィガーランド・ガーリングが次々と奴隷たちを殺していく中、イワンコフの妹と思しきジニーが脱走の戦略を練る。
その鍵となるのが、天竜人たちが用意した「大会賞品」の【2つの悪魔の実】だった。一つはカイドウが後に食べることとなるウオウオの実・モデル・青龍。そして、もう一つの悪魔の実は後にバーソロミュー・くまが食べることとなるニキュニキュの実だった。
悪魔の実の能力を得れば、海軍や天竜人たちに対抗できることは必至。脱走できる可能性は格段にアップする。しかし、賞品の悪魔の実はゴッドバレー島の中央に置かれていた。そのためジニー曰く、囮が必要だった。そこで白羽の矢が立ったのがバーソロミュー・くまだった。
「ぼく、体がでかいから人より長く生きられる。誰かが死ぬのを見たくないし」と語るくまに対して、「ヒーハー!よく言ったぜ!くま!ヴォレがヴォ前を殺させナイ!共に出ようぜ!」とはイワンコフ。既に互いの信頼関係は高まっていた。
ロックス海賊団 vs ロジャー海賊団
イワンコフやくまが脱走の準備を図っている最中、ロックス海賊団が悪魔の実を取り返そうとゴッドバレー島にやってくる。
白ひげ、金獅子のシキ、ビッグマム、カイドウなど錚々たるメンバーがずらりと並ぶ。またステューシー、キャプテン・ジョンの姿も確認できますが、ニョン婆ことグロリオーサも元ロックス海賊団のメンバーだった模様。元アマゾン・リリーの皇帝ですが、外界に飛び出た先がロックス海賊団だった。
他にも左下に謎の2名のキャラクターが確認できますが、これは未だに正体不明の王直と銀斧と想像できます。金獅子のシキが本編にも登場していることから、声優の竹中直人が本編アニメ版でも再び起用される日も遠くないか。
そこにロジャー海賊団も遅れてゴッドバレー島に到着する。海兵たちを余裕で蹴散らすロジャーたちに立ちはだかったのが、フィガーランド・ガーリングを筆頭とした神の騎士団。そこに遅れて当時から海軍中将だったガープたちが加勢しにやってくる。
くま vs サターン聖
まさに大混乱に陥るゴッドバレー島だったが、そこから逃亡しようとするイワンコフとくまにとっては渡りに船だった。特に何の苦労もなく、島の中心部に置かれていた悪魔の実の奪取に成功する。しかし喜びも束の間、宝を取り返しに来たビッグマムに発見されてしまう。
ビッグマムはイワンコフが持っていた悪魔の実が奪い返す。それこそが後にカイドウが食べるウオウオの実だった。ただイワンコフに急かされて、くまは自身が持っていた悪魔の実を即座に食べる。それこそがニキュニキュの実だった。くまが食べた瞬間、イワンコフは勝利を確信する。
しかし、やはり喜びも束の間。
そこにサターン聖が襲来し、「バッカニア族の子供…お前には奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない…それは歴史が決めたのだ」とくまを殴り飛ばす。ただくまは起き上がると、「おかしい。ぼくに今何かの力がついたのなら、ニカのようにかわいそうな人達を一人でも多く救いたい」と反論。
「だから消えるんだ…お前達は…」とすごい形相でサターン聖が睨みつけると、ロジャーとロックスの戦いが更に激化していく。詳細は不明ですが、ゴッドバレー島でのさまざまな出来事は闇に葬り去られて、島そのものも消滅することとなった。
解放の手
その後、結果的にゴッドバレー島から無事逃げおおせることに成功したくま、イワンコフ、ジニーたち。
ただゴッドバレーを脱出したのは3名だけではなく、くまは自らの能力を使って500人近い奴隷たちを救い出していた(おそらく島外に飛ばした)。くまは「まだ救える命があった…」と懺悔と反省の日々を送るが、イワンコフは「解放の手」とくまを絶賛する。
イワンコフは自由を謳歌するため、一人でソルベ王国を出る。「イワンコフの顔は一生忘れないよ」とくまは笑顔で送り出す。イワンコフも「ンハハハハ!忘れられたことはねェ!!アヴァヨ!!」と笑顔で出航する。壮絶な脱走劇を繰り広げた仲間だったが、そこに湿っぽさはなかった。
そして、当時9歳のくまと13歳のジニーは二人で慎ましい生活を送るようになる。幼少期のくまが薪を背負っていた描写がありましたが、このタイミングの話だった模様。くまは相変わらずいじめられっ子だったが、少しお姉さんのジニーが何度も助けるなどまるで本当の姉弟のようだった。
どちらも4歳から奴隷だったくまとジニーは、お腹いっぱいご飯を食べられる日常に幸せをひたすら噛み締めていた…という場面でワンピース1096話は終わります。
ワンピース1096話最新ネタバレ感想まとめ
以上、ワンピース最新1096話のネタバレ感想でした。
結構期待していた展開でしたが、内容的には端折られている部分が多かったイメージ。シャンクスとガーリングの関係性、ロックスの素顔など不明なまま。ロジャー海賊団とロックス海賊団の戦いもほぼ描かれず仕舞いでした。肝心のくまたちが逃げおおせた描写もなし。
またイワンコフの出身はカマバッカ王国と確定していますが、なぜ奴隷としてマリージョアに囚われていた経緯も不明。ジニーとの関連性・血縁関係も不明なまま。さすがに消化不良でモヤッとさせられる部分も多かった。
ちなみにゴッドバレー島は西の海、ソルベ王国は南の海、どうやって移動したか不可解ですが、これはくまのニキュニキュの実で飛んで移動したと考えると一応辻褄は合いそう。
ゴッドバレー島が何故消失したかも不明なままなので、いずれ一連の顛末が再び詳細に描かれる可能性は高そうですが、すごくモヤッとさせられた感は否めない。だからくまの過去編が丁寧に掘り下げられるかと思いきや、割りとあっさり終わりそう。ワノ国編の途中で描かれたロジャーの過去編以下かも。
一方、サターン聖は38年前と見た目が全く変わっていないことから、やはりイム様と同様に不老不死説が濃厚になったか。サターン聖のこれまでの口ぶりから、イム様が生み出した怪物説が個人的には可能性が高いように思えます。
次のワンピース1097話予想
最後は次の1097話の内容を予想して終わります。
ゴッドバレー島の一件があっさり終わってしまったので、このままバーソロミュー・くまが大人に成長していく姿が描かれるはず。ジニーはキャラ名からジュエリー・ボニーとの関連性が疑われるため、くまがジニーの娘(ボニー)を引き取った経緯が分かるかも知れない。
ただくまが現在47歳なので、ジニーの年齢は51歳と割と高齢になります。ボニーの年齢は小学校低学年ぐらいと推察できるため、時間軸の差があまりしっくり来ない。そもそもジニーは今もなお生存しているのか?なども早々に解明されるか。
またイワンコフとも別れたばかりですが、このテンポ感を考えると早々にくまと再会する日も近そうか。
○革命軍結成の秘話が明らかに?
つまり、革命軍が22年前に結成される経緯の詳細が描かれそう。オハラがバスターコールで破壊された直後にすぐ結成されているため、この16年のラグに二人は再会しているはず。幼少期はここまで心優しかったくまが、何故暴力という手段に走るようになったのか?
それ以前のくまはソルベ王国の国王だったわけですが、幼少期に国から見捨てられている以上、どうやって国王の座を射止めたのも地味に不可解な話です。どういった経緯を経て、ソルベ王国の国王となって再び追い出されたのかも複雑だったりします。
バーソロミュー・くま、イワンコフたちとベガパンクとの出会いなんかも描かれるか。
またオハラの書物はエルバフの巨人族(サウロやハイルディンなど)がエルバフに持ち帰っているわけですが、バッカニア族は巨人族の一種と言われます。ここらへんの人種的・歴史的な繋がりも興味深い所。バッカニア族が天竜人に忌み嫌われる理由(Dの一族との関連性)も遅かれ早かれ描かれそう。
コメント