『進撃の巨人』は2021年4月についに最終回を迎えます。進撃の巨人というタイトルからも分かるように、やはりメインは「巨人」。特に「九つの巨人」と呼ばれる9体の巨人が最強の強さを誇ります。
その中でも一番最後に正体が判明したのが「戦鎚(せんつい)の巨人」。ちなみに「戦槌」ではありません。金偏の戦鎚。
そこで今回ドル漫では「戦鎚の巨人」の能力や強さについて徹底的に考察してみました。戦鎚の巨人の所有者・継承者は誰なのか?戦鎚の巨人の強さの本質とは?
戦鎚の巨人のモデルとは?
まずは「戦鎚の巨人」の正体を解説。
戦鎚の巨人とは九つの巨人の一つ。更に言えばマーレ国が巨人大戦で奪った7つの内の一つ。
戦鎚(せんつい)とは一般的に「戦闘用のハンマー」のことを指します。「鎚(つち)」がハンマーそのものを意味するため、その戦闘用バージョンといった漢字。そのため戦鎚の巨人の武器も「巨大なハンマー」になります。
『進撃の巨人』の世界観は北欧神話と絡めて考察されることが多い。かつて神々の国・アースガルドは進撃の巨人と同様に高い壁を築くものの、あえなく巨人たちの侵攻にあう。これを救ったのが「トール」と呼ばれるハンマーを武器に扱う戦神。
だから戦鎚の巨人も「巨人(エレンたち)を殺す存在」という点で北欧神話のトールがモデルの可能性は高そう。
ちなみに、漢字は木製のハンマーが「槌」、金属製のハンマーが「鎚」と使い分けられてるそう。今回取り上げる戦鎚の巨人では金属製のハンマーを意味する「鎚」。ここに深い意味があるかどうかは知りませんが、確かに金属製の鎚の方が強そうな印象を与えます。
戦鎚の所有者・継承者は誰?
一方、戦鎚の巨人の「所有者や継承者」は誰なのか?
戦鎚の巨人は「タイバー家」が長らく所有していた能力。画像はタイバー家当主のヴィリー・タイバー。
タイバー家とはもともとエルディア帝国の貴族だったんですが、巨人大戦ではマーレ国に協力して戦争を終結させた救世主の一人として世界的にも好意的に思われてる。ただ逆に同じエルディア族からしたら「裏切り者」という立ち位置になるのかも知れない。
その後、タイバー家はマーレ国でも手厚くもてなされてるものの、巨人大戦後は一度も戦鎚の巨人の能力を行使したことがなかった。自主的に中立の立場を貫いてきた理由は、タイバー家は145代フリッツ王が「パラディ島に引きこもった理由」を知っていたから。
でもエレンがパラディ島内で反旗を翻して始祖の巨人を奪還したことで状況は一変。そこでタイバー家の当主であるヴィリー・タイバーは「戦鎚の巨人」の能力を行使し、全世界が力を合わせてパラディ島の征服に動こうと画策する。
ただし、戦鎚の巨人の能力を実際に継承しているのはヴィリーの妹の「ラーラ」。妹はメイドとして働いていた模様。まさに隠し玉。やはり九つの巨人を継承すると寿命が13年と限られる。これまでもずっと長子以外が戦鎚の巨人を継承してきたのかも知れない。
戦鎚(ハンマー)が異様に長いwww
続いては戦鎚の巨人の能力や強さを考察していこうと思います。
戦鎚の巨人の能力はやはり「ハンマー」にあります。
このハンマーは巨人が持つ硬質化の能力を応用して生み出してるんですが、このハンマーがとにかく巨大…というか長い。しかも、ハンマーのヘッド部分の表面がトゲトゲ。いかにも殺傷能力しかございませんといった武器。
このハンマーの長さは明らかにされていませんが、エレン(進撃の巨人)の身長が15メートル。戦鎚の巨人の身長もほぼ同じぐらいに見えるので、およそハンマーの長さは「戦鎚の巨人の2.5倍程度」と推察されます。
つまり、ハンマーの長さは37.5メートルぐらいと予想してみます。数字だけ見てもピンと来ないと思いますが、これはちょっと小さめのダムの高さぐらい。戦鎚の巨人のリーチの長さが半端ない。
戦鎚の長さが生む遠心力が半端なく強いwww
だから戦鎚のハンマーを振り回すことで生み出される遠心力がハンパない。
ハンマー投げを想像するといいと思いますが、遠心力で投げる力は砲丸投げよりも当然にして強い。物理学でも高い位置からモノを落とした方が強いエネルギーを生む。この巨大ハンマーを上空から振り下ろせば、とんでもない破壊力を生むのは想像にかたくない。
事実、「戦鎚の巨人」のハンマーは硬化で防御を固めたエレンをいとも軽々と粉砕する。エレンの首はもげ落ちるどころか、完全に弾け飛んで霧散してしまってる状態。戦鎚のヘッド部分のトゲトゲも攻撃力を飛躍的に増加させているのか。
でも「巨大な武器ほど扱いにくさも増す」のが一般的だと思います。大きな武器ほど重量感が増すので、その分だけ振り回すのは大変。そもそも戦鎚のハンマーはいかんせん長過ぎる。機動力という点では劣りそう。ただ「戦鎚の巨人」の強さは他にもあったんですねぇ。
戦鎚の巨人の強さは「最強の硬質化」にあり!
戦鎚の巨人という名前からハンマーがどうしても想起されるんですが、別に硬質化の能力はハンマーだけしか作れないわけではない。
例えば戦鎚の巨人は「ウチワとムチを合体させた」ようなオリジナルの武器を振り下ろして攻撃することもある。これ最強すぎやろ。
他にも「ボーガンのような飛び道具」も作ることができる。
だから戦鎚の巨人は「武器の巨人」と言い換えた方が分かりやすいと思います。硬質化の能力に「制限」はない。場面問わずに状況に合わせて色んな武器を作れる。それは近接から中長距離まで幅広く対応可能。ハンマーの弱点は容易に他の武器で代用できる。
しかも戦鎚の巨人は「仮面やマスク」といった防具を作ることもできる。さすがに鎧の巨人ほど硬化できなかったとしても、バトルを有利に進める点で「最強の汎用性」を誇る九つの巨人。
戦鎚の巨人は「捕縛能力」も高い
ただ戦鎚の巨人を「武器」という概念で捉えても、戦鎚の巨人の本当の強さは分からない。
実は戦鎚の巨人は『鋼の錬金術師』の主人公・エドワード・エルリックばりに錬金術(厳密には違いますが妥当な表現が見当たらないため敢えて使用)も使うことが可能。
具体的には「地面(土や岩)を通して硬質化の能力を使う」ことも可能。そのため地面から無数の刃を突き刺してしまうことが可能。ここまで全身が突き刺されてしまうと、どうあがいても身動きが取れなくなる。だから戦鎚の巨人は捕縛能力も高い。
他にも地面からマキビシのように細かい突起物を作っておくことも可能。さながら罠やトラップの類い。動けなくなるほどではないにしても、エレンの動きを効果的に食い止めることが可能。
挙句の果てには地面から巨大な円錐状の物体を生み出して串刺しにしてしまうことも可能。ここまで高い位置まで持ち上げられてしまえば、完全に身動きが取れない。「捉えて絡めてからドーン!!」という強烈なコラボが戦鎚の強み。
こういった狡猾かつ泥臭い戦い方もできるのが戦鎚の巨人。
戦鎚の巨人は遠隔操作できちゃう
ただ戦鎚の巨人は能力は汎用性が高いが故に、燃費が悪さが弱点。そのため一気呵成に敵を倒さないと、やはり他の巨人と同様に倒される可能性がある。やはり戦鎚の巨人であっても「継承者がいるうなじ」を攻撃されたら一巻の終わり。
ただ戦鎚の巨人本体には継承者は隠されてない。
それの意味するところは、戦鎚の巨人は「遠隔操作」が可能ということ。昔の玩具のように線で繋がってるだけなので、遠隔操作はやや大げさな表現だと思いますが、それでも敵の巨人に食われて戦鎚の能力が奪われるリスクは激減する。
まさに「戦鎚の巨人」の強さの本髄はハンマーではなく、最強の汎用性を誇る「変幻自在の硬質化能力」が最大の醍醐味と言えそうです。
○【死亡】結晶化も無敵ではなかった?
もちろん最終的にエレンにあっさり正体がバレるなど子供騙しではあるんですが、いざという場面では「女型の巨人(アニ)」のように結晶化して逃げ切る最終奥義も持ち合わせてる。アニは始祖ユミルに解かれるまで、女型の結晶化はついぞ誰も破れなかった。
それを考えるとまさに戦鎚の巨人は無敵www
ただし、戦鎚の巨人の所有者のラーラは最終的にエレンに殺されます。確かに結晶化の防御力は最強だったんですが、どうやら同じく九つの巨人の「顎の巨人の攻撃力」が上回っていた模様。最後はラーラを噛み潰させることでエレンは戦鎚の能力も手に入れることに成功。
これ以降の展開は「進撃の巨人最終回」のネタバレ記事もチェックしてください。
コメント
戦鎚の巨人は意外と見掛け倒しでしたねw
『せんつい』の違いなどいろいろ勉強になりました
最近進撃の巨人のアニメ4期で戦鎚の巨人が出てましたけど
作画があまりにgmすぎてガッカリしました(´;ω;`)
進撃アニメはFinal Seasonなのになんで制作会社変えるんだろう
しかもMAPPAって呪術廻戦で評判良いはずなのに
視聴者が円盤買わないのが悪いのに作画に文句言ってるアホたくさん湧いてるな