ワンピース最新1123話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「空白の2週間」。前回のワンピース1122話は別途でご参照ください。
次のワンピース最新1124話のネタバレ感想は既にレビュー済み。
ジョイボーイの覇気
鉄巨人エメトの体内に蓄えられていたジョイボーイの覇気が解き放たれた続き。
このジョイボーイの覇気の威力は、海軍中将相手をもれなく気絶させてしまうほどあった。麦わらたちが逃げることを案じたセラフィムのスネークは、思わず気絶した中将たちに駆け寄る。ただセラフィムは何故か覇気の影響の受けていないことから、人間以外に覇気は効かない？
だから覇王色の覇気は「人間の心」にのみ影響するものだったのか。サイボーグだから人間の心はなさそうですが、セラフィムは人間に近い性能の高さを誇っていましたから、セラフィムの強さが単純に海軍中将よりも強かっただけか。
ジョイボーイの覇気はシャンクス超え？
バタバタと倒れる海軍中将達を双眼鏡で遠目から見ていた、エルバフの巨人たちだったが敵意が含められていなかったため、ジョイボーイの覇気の影響は受けなかった。それでもジョイボーイのすさまじい覇気を目の当たりにしたエルバフの巨人は「赤髪以上か！？」と度肝を抜かれた。
赤髪のシャンクスの正体も謎が多いものの、肩を並べて語られるほどですから前回のシルエット姿も合わせて考えると、ジョイボーイとの血縁関係もうっすらを匂わせます。それを聞いたルフィも思わず胸を踊らせる。
ついにエルバフへ！！
五老星も消えた今、麦わらたちは「ありがとうー！巨大ロボ！」と感謝の言葉を思わず叫ぶ。鉄巨人エメトは既に朽ち果てていたが、ルフィもドリーやブロギーたちは笑顔で送り出し、ついにエッグヘッドから脱出する。
そして、もちろん向かう先はエルバフだった。ルフィはギア5を出し切って安倍ちゃん化し、ウソップは安心感から号泣し、安堵したのかゾロは静かに佇んでいた。実年齢10代前半のボニーは疲れから眠るなど、それぞれがそれぞれの表情で次の目的地に向かおうとしていた。
ただベガパンクの遺体を前に、サンジだけはどこか腑に落ちない様子だった。この理由はベガパンクの生前のとある発言だった。
2週間前のエッグヘッドで何が起きた？
遡ること2週間前。
エッグヘッドでは融合炉（パワープラント）で異常が発生していた。どうやらセラフィムのエネルギー使用量を上乗せするなどして、融合炉が弾き出すデータが捏造されていた。つまり、ここから導き出される答えは、マザーフレイムが何者かに盗まれていた事実だった。
唯一アリバイが確保されていたのはステラ本体、シャカ、ピタゴラスの3名だけだった。3名は思わずリリスを疑うが、脳と思考が繋がっているベガパンクたちは真っ先にステルスモードに入れて情報共有を避ける。マザーフレイムほどの膨大エネルギーが盗まれた事実は重かった。
ヨークが真犯人と判明した後の話
そして1週間後、マザーフレイムを盗んだ真犯人がヨークだと判明する。
ピタゴラスはパンクレコーズに同期されていた情報は偽装されていたことを突き止める。ずっとリリスが犯人だと思いこんでいたシャカは思わず空謝罪するが、他にもいろいろ情報が工作されていた痕跡が次々と見つかる。
本体ベガパンクはすかさず偽装されていた電伝虫のデータを復元すると、そこにはヨークによってベガパンクが空白の100年を研究していることがマリージョアに伝達されていた事実が判明する。だからサイファーポールが何度も派遣されていたのか、と思わず頭を抱えるベガパンク。
6日前にルルシア王国の消滅
まさに悪巧みが全て筒抜け状態だったところに、その翌日（現在から6日前）にルルシア王国が消滅した一報がベガパンク本体の耳に入る。もはやマザーフレイムが世界政府側の手に渡ったことだけではなく、その意図すらも明白だった。
海獣兵器でマザーフレイムを持ち出したと考えたベガパンクは、さらにこの莫大なエネルギーを使って古代兵器を稼働させたと考える。つまり、ルルシア王国を消滅させた謎の力は古代兵器によるものだったと強く推察する。
それでも世界政府に筒抜け状態であっても、マザーフレイム、古代兵器の存在を世間に公にする勇気はベガパンクにはなかった。今更ながら、人間の欲（ヨーク）を自分から切り離すべきではなかったと悔恨する。
何をもって死とするか？
そしてベガパンクは思案する。もはや世界政府に完全にロックオンされてしまった以上、自分たちの命が助かることはないと確信。遅かれ早かれバスターコールがかかると考えたが、22年前のオハラと違ってエッグヘッドには大量の兵器があった。
つまりは「ただでは死なない」ということ。まさに世界政府に対して、知への欲求を阻害する敵に対する反撃の狼煙を上げるベガパンク。
この決意に同調するシャカとピタゴラスは「何をもって死とするか？」と語り、例の動画を2日前に撮影し、ベガパンク本体の死をキッカケに世界に配信されるように鉄巨人エメトに電伝虫を仕込んだ。自らの考察と情報は語り継がれれば、自分たちが生きた証は死ぬことはない。
空白の2週間
そしてヨークや他のベガパンクに悟られぬよう、自分たちの記憶を消去する。ただその代わり、ヨークがマザーフレイムを盗んだこと、自分たちが空白の100年を研究していることが世界政府に筒抜けだったことも忘れていた。
つまり2週間分の記憶がゴソッと消えていたものの、それでも3名は勝利を確信していた。
何故なら、置き手紙を自分たちに残していたから。そこには「空白の2週間が生まれたが、それは君たちの判断。そして空白の100年の研究が世界政府にバレたが、考え得る最善の対策を打ってある。己を信じて死んでくれ。」と書かれていた。
最後の宝は…
過去の自分の言葉にベガパンクは思わず驚愕するが、その直後に麦わら、CP0、五老星、黄猿などが立て続けに襲来して現在に至る。ベガパンクは何故全てを見通していたのに、ヨークの正体だけ見抜けていなかったのか？その謎が今回1123話で明らかになった形。
ちなみにCP6と書かれてるんですけど、多分、CP0の誤植かな。
そして、ベガパンクがサンジに残した意味深な発言が「私が死ねば何か起きる気がするんじゃ」だった。実際にベガパンクの死亡後に衝撃的な配信が始まったものの、その詳細を把握していない様子だったことにサンジは不思議がっていた模様。
またベガパンクは「ひとつなぎの大秘宝はお前たちが手にして欲しい」とサンジに語っていた。これに後押しされるように麦わら一行はドリー・ブロギーたちと共にエルバフに向かう。果たしてエルバフには一体何が待っているのか？という場面でワンピース1123話は終わります。
ワンピース最新1123話まとめ
以上、ワンピース最新1123話のネタバレ感想でした。
今回はタイトル通り、ベガパンクが過ごしてきた謎の空白期間がメインでした。何故、内通者のヨークの正体に気づいていなかったのか？という疑問に対する補足的なアンサー。思ったよりベガパンク側も切羽詰まっていた状況の中、タイミングよくルフィたちが合流してきた流れらしい。
シャカの「人はいつ死ぬのか？」という問いは、チョッパー編のヒルルクを彷彿とさせたりしています。タイトル的にロジャーが処刑される空白期間の謎も想起されますが、この謎の解明もいずれ期待したいところ。
だから思ってるよりもベガパンクは知ってるようで何も知らなかったし、どこまで空白の100年を本気で調べようとしていたかは不明か。オハラのバスターコールから20年以上経過している中、ヨークが裏切ったのもつい最近。ここらへんのタイムラグはいささか気になるところではあります。
ベガパンクも最初ルフィと遭遇した当初は「わしをエッグヘッドから連れ出してくれ」と言っていたような気も。
◯人類を沈没から救うのは雲？
一方、物語の核心部分に迫る新たな情報もありました。
それが「雲フト」。
ベガパンク曰く、人類を救う要となる島雲を人工的に製造する機械だそう。確かに世界が海に沈むんだから当然といえば当然ですが（さながらノアの方舟的な役割か）、ここから空島も800年以上前に人工的に作られたものだった可能性も想像されます。
空島にポーネグリフが隠されていたわけですが、800年以上前に空島がそもそも自然界に存在していたのか？現在で振り返ると、イム様や世界政府は空島の存在に気づいているのか？月の古代都市と空島の関係性も踏まえて考えると、いろいろ考察は捗りそう
データを保存したり伝達するクラウドと掛けてある以上に、少なくとも何か深い意味があるらしい。ただそこまで超近代的な文明を持っていたDの王国が、何故ポーネグリフという超古代的な物体に情報を残したのかも改めて気になるところではあります。
次ワンピース1124話予想
最後は次のワンピース1124話の内容を予想します。
今回の終わりから想像すると、やはりエルバフ編が素直に始動すると考えて良さそうです。
ロビンとサウロの感動的な再会が描かれるのでしょう。サウロはオハラの書物を持ち帰って研究しているはずなので、ベガパンク亡き今、リリスと共に空白の100年が改めて掘り下げられそうです。何故かエルバフでは太陽の神ニカが信仰されている点からも新たな謎が判明しそう。
ただエルバフ編はそこまで長期間描かれる可能性は低そうか。エルバフに到達したところで、赤髪のシャンクスが既に離れていることからも、その場には最後のロードポーネグリフはない以上、ずっと滞在し続ける理由がない。あくまでエルバフ編は中継地点といったところでしょう。
またエルバフにすぐ到着するとも思えないので、次のワンピース1124話は今回以上に閑話休題な内容にとどまりそう。シャンクスやその他の動向も別で描かれるか。
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