コミックス発行部数だけではなく、映画の興行収入も絶好調のバトル漫画が『鬼滅の刃』。おそらく鬼滅の刃アニメ2期以降も好調を維持しそう。
（鬼滅の刃6巻 吾峠呼世晴／集英社）
既に完結してるものの、『鬼滅の刃』の作者が吾峠呼世晴。読み方は「ごとうげ・こよはる」。さすがに実在する人名とは思えないので、おそらくペンネームでしょう。コミックスあとがきなどでワニの自画像が描かれてることから、「わに先生」とも呼ばれます。
でも、吾峠呼世晴の「正体」は謎が多い。漫画家さんは自らの写真を晒さないことも多いですが、吾峠呼世晴の年齢や性別など判明してませんでした。そこで今回ドル漫では「吾峠呼世晴に関して判明してる情報」を解説してみたいと思います。
ちなみに敬称略。
吾峠呼世晴の年齢は30代？
まずは吾峠呼世晴の年齢や出身地を解説。
（週刊文春5月7日・14日合併号 文藝春秋）
吾峠呼世晴の年齢は31歳（2020年5月現在）とのこと。つまり、吾峠呼世晴の生年月日は1989年前後と予想できそう。いわゆるアラサー。
2013年に『過狩り狩り（かがりがり）』という読み切り漫画が少年ジャンプに掲載されるんですが、この時の吾峠呼世晴の年齢が24歳。ここから逆算すると30代前半という年齢が導き出されます。ちなみに、この読み切り漫画が『鬼滅の刃』の前身。
吾峠呼世晴が初めて漫画を投稿した時期が割と遅いことから大学卒業してる可能性も高そうです。
吾峠呼世晴の出身は福岡？
一方、この読み切り漫画が掲載された際に、吾峠呼世晴の出身地が福岡県とも記載されてる。
例えば『東京喰種』の石田スイや『キングダム』の原泰久と同じ出身。だから福岡県は意外と漫画家さんの宝庫っぽい。石田スイも原泰久もしばらく上京してなかったと思いますが、吾峠呼世晴は『鬼滅の刃』の連載を機に福岡県から上京したそう。
ただ、吾峠呼世晴は「家庭の事情」で鬼滅の刃が最終回を迎えた2020年春頃のタイミングで、実家の福岡県に戻るとは週刊文春の報道。『鬼滅の刃』にいくら需要があったとしても、吾峠呼世晴的には連載よりも家庭環境を優先させる。
性別は女性？ワニの自画像の意味は？
一方、吾峠呼世晴の最大の謎が性別。『鬼滅の刃』というゴリゴリのバトル漫画を執筆してることから、基本的に性別を男性と思ってる読者が多そう。とりわけ独特の絵柄も相まって、女性らしさをパット見で読み取ることは難しい。
（週刊文春5月7日・14日合併号 文藝春秋）
結論から書くと、吾峠呼世晴の性別は女性になります。一見すると絵柄やゴリゴリのバトル漫画から男性としか思えませんが、主人公・竈門炭治郎の鬼に対する情愛は「女性ならではの感性」でしか表現できなかったのかも知れない。
○女性漫画家は動物の自画像が好き？
考えてみると、『鋼の錬金術師』の作者・荒川弘も性別は女性でした。決して数こそ多くはないものの、吾峠呼世晴の性別が女性だとしても特に驚くことではないのでしょう。
吾峠呼世晴は『ジョジョシリーズ』といった幅広い人気バトル漫画の作風をオマージュしてる。当然、荒川弘の『ハガレン』を知らないはずがない。もしかするとワニ風の自画像も同じ女性漫画家の荒川弘の牛（ホルスタイン）の自画像をオマージュしてた可能性がありそう。
一方、30代という年齢や性別を考えると、まさに結婚適齢期。親の介護も十分考えられる。実際、荒川弘も家庭の事情（親の介護）を理由に「銀の匙」の最終回は随分と遅れました。吾峠呼世晴も同様の家庭の事情が関係してるのかも知れない。
吾峠呼世晴の次回作はSFラブコメで確定？
続いては「鬼滅の刃の次回作」について考察しようと思います。
（吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃鬼殺隊見聞録2巻）
どうやら吾峠呼世晴は次回作について「読み終わったあと腹筋が8つに割れるようなSFラブコメディを描きたい」と語っているそう。画像は「鬼殺隊見聞録2巻」という公式ガイドブックのあとがき。
確かに『鬼滅の刃』では要所要所にコメディ要素が描かれていましたから、吾峠呼世晴の次回作がそういう方向性の漫画だとして不思議ではありません。『鬼滅の刃』は血みどろ全開のバトル漫画でしたから、次回作はゆるふわな内容を描きたい気持ちも分かります。
『黒子のバスケ』の最終回後に作者の藤巻忠俊はあとがきでゴルフ漫画を描きたいと言ったあと、実際にゴルフ漫画を連載してる。まだ大正時代の世界観ではマッチしてましたが、吾峠呼世晴の絵柄がSFや宇宙に合うのかはさておき、意外と見過ごせないコメント。
○「家庭の事情」という理由は本当だったのか？
（吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃鬼殺隊見聞録2巻）
一方、前述のように「家庭の事情」とやらで鬼滅の刃を完結させてるわけですが、当該ガイドブックでは我妻善逸の善逸伝に関わる描き下ろし漫画が掲載されてる。それ以外にも煉獄杏寿郎の読み切り漫画も掲載されてる。内容的にはやはりコミカルで面白い。
でも果たして吾峠呼世晴は時間的生活的余裕がなかったから、『鬼滅の刃』を急いで完結させた説が本当に正しいのかは若干疑わしい。普通に漫画を描いてますやんっていう。だから吾峠呼世晴が「鬼滅の刃の次回作」を遠くない日に連載を始める可能性は意外と高そう。
とはいえ、『鬼滅の刃』のように再びヒットするかは不明。『NARUTO』然り、『BLEACH』然り、人気漫画家であっても次作は厳しい。
（吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃鬼殺隊見聞録2巻）
『鬼滅の刃』がヒットした原因には「名うての編集者」がいたっぽいですから、吾峠呼世晴の次作がヒットするかは再びそういう編集者と巡り会えるかも重要な鍵を握りそう。
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