ハンターハンター最新398話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。前回のハンターハンター397話のネタバレ感想は別途でご参照下さい。
そういえば今回の10話分は「4年前」の時点で既に執筆されていたものとのこと。また次の30話分のネームも既に完成はしているそう。だったらはよ原稿完成させとけやと思ったりしますが、基本的には全部自分で描きたい欲が強かったんだと思います。
ただ『ベルセルク』の作者・三浦建太郎が2021年に亡くなりました。
冨樫さんも三浦建太郎と同じ年齢(3ヶ月違い)だったので、さすがに自分が生きてるウチに完結させたい思い(焦燥感?)が如実に強くなったのかも。ただ改めて今回の10話目が終わったら言いますが、だったらこの4年でネームのクオリティも高めておいてほしかったところです。
ちなみに次のハンターハンター最新399話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
瞬間移動する罠の発動条件とは?
前回までは幻影旅団の過去編が描かれていましたが、再びカキン王国のブラックホエール号の船内に舞台が戻ります。
エイ=イ組を探索に動くノブナガ、フィンクス、フェイタン。ハンターハンター394話でシュウ=ウ組のヒンリギとシャ=ア組のオウが「消えたジジイ」に遭遇した部屋の前に向かう。正確には裏の隠し通路から隣のジジイが消えた部屋のトイレの裏側に向かう。
フィンクスの考えでは「具現化したジジイが瞬間移動のトリガー(見張り兼罠の能力)」だから、もし部屋にジジイの姿がいなければ安全と判断する。しかし、ノブナガは「放出系の瞬間移動の能力と具現化系が相性が悪い」「人間を飛ばす能力との併用は不可能」と否定する。
フィンクスは「特質系かも知れねーだろ…グダグダうるせーな」とノブナガと一触即発だったが、モブヤクザにトイレの鍵を開けて入らせるとそこには誰もいなかった。またジジイの部屋に向かう側のドアの鍵もかかっていた。具現化系で生み出されたジジイが鍵を掛けた後に消えた説が濃厚だった。
地雷形式の罠
でも何のために?これは罠が張られた扉側ではなく、隣の部屋から壁を強制的にぶち破って無理やり侵入された場合などに対応するための「時間稼ぎ」と判断するノブナガ。これは逆に言うと、【正規の扉】以外から侵入しても罠は発動しないということ。
案の定、モブヤクザにトイレから部屋に入らせても何も起きなかった。そこで正規の扉から部屋を出させて、再び部屋に入らせようとする。一度は逃亡を図ってフェイタンに耳を切り落とされそうになる茶番はあったものの、この正規の扉から部屋に入るとモブヤクザは瞬間移動してしまう。
つまり、瞬間移動の能力とジジイは無関係というノブナガの見立てが正しかった。ここから念の威力を強化する補助道具がないため結界の類いではなく、「地雷形式」の罠だと判断するノブナガ。これは発動できる場所が限られる一方、強制力が強い特徴があった。
しかし罠が強力な分だけ、念能力者が直接罠を発動させる必要があった。この部屋に能力者が居ないということは、消去法的に「瞬間移動した先」に能力者本人がいる可能性が高いとフィンクスは判断した。
これは連続で何度も発動する罠だったため、このまま素直に罠に引っかかって自らも瞬間移動して直接乗り込んだほうが早いとフェイタンは言い出す。
ヒンリギが自ら囮となる
これを聞いていたシュウ=ウ組のヒンリギが待ったをかけた。幻影旅団の戦闘力は誰もが認めるところだったが、瞬間移動した先が「エイ=イ組の本拠地」である可能性が高いとヒンリギは読んでいた。そのため特攻する前に自分の提案を聞いてくれと頼む。
特攻隊長のノブナガは「こっちは突っ込む気満々でな」とやんわり否定してみせるが、フェイタンは「敵の本拠地どうわかるか?」と尋ねると、「発信機を囮に仕込んで行き先を探る」とヒンリギ。フィンクスは「一般人に発信機を仕込んでも虐殺されてすぐ見つかるぞ」とやはり否定気味。
そこでヒンリギは「大丈夫だ。オレの能力で発信機を生牡蠣に変えて食べさせる」と主張する。オーラが消えると発信機に戻ってしまうが、生牡蠣サイズだと2時間程度と説明する。フィンクスは「悪い話じゃねぇ」と納得した様子だった。でも一体誰がその生牡蠣(発信機)を食べるのか?
生牡蠣が大嫌いだったノブナガは見るだけで吐きそうな表情を浮かべるが、「ははは安心してくれ。オレがそこまで信頼されるとは思ってない」と言って、ヒンリギはそれを躊躇なく飲み込むのであった。フィンクスに居場所を検知する受信機を渡して、そのままヒンリギは部屋に入って消え去った。
受信機で検知した場所は500メートル以上離れた先だった。その時点で皆目検討はつかなかったが、ノブナガは「必要な事だけ喋って即実行か」とヒンリギの心意気と仕事のできる男っぷりをどこか気に入った様子だった。
ヒンリギをどこか認めるノブナガ
一方、エイ=イ組の隠れ家に飛ばされたヒンリギ。
最初は目の前に壁が迫っていたが、即座に武器を取り出して後ろを振り向いて敵の襲撃に備えるヒンリギ。しかし、エイ=イ組の拠点と思われる部屋には誰も居なかった。それでも床には真新しい血痕がこびり付いていたことから、予想通り虐殺が行われていたことは想像に難くなかった。
ノブナガたちが先に飛ばしたモブヤクザたちから情報を得たエイ=イ組は即座に撤収した、とヒンリギは判断する。この直後、ノブナガが追うように瞬間移動してくる。圧倒的な殺意に即座に後ろに退くヒンリギだったが、ノブナガは「おや…誰もいねぇのか」とひょうひょうとしていた。
戸惑うヒンリギに対して、「協力プレイに決まってんだろ。オレと組んだ方が俄然生存率が上がる」とノブナガは説明する。フィンクスたちに「来てくれると思ってた的なことを言ったら即斬っちまえ」とアドバイスされていたことを悪気なく伝えるが、ノブナガはヒンリギをどこか信頼していた。
事実、ノブナガは「お前の名前もっぺん教えてくれるか?悪いな。さっきは全く覚える気はなかった」と尋ねると、一人の仕事相手として認められたヒンリギの表情はどこか嬉しそうでもあった。ノブナガは信頼するようにヒンリギにその後の行動を委ねる。
ノブナガとヒンリギのタッグ
そして、ヒンリギが選んだ行動は「動(ドウー)」。何故カタカナ読みなのか分かりませんが、ノブナガと共に部屋の探索を行う。ノブナガは部屋の壁に触れた瞬間、「ヤツらの本拠地だ。間違いねぇ」と確信した様子だった。
ヒンリギはその言葉に理解できない様子だったが、ノブナガは壁に向かって鋭く斬りかかってみる。そうすると普通のコンクリートの壁であればスパッと斬れるものの、その部屋の壁はあっという間に修復されて傷跡すら残らなかった。
まさに念でガードされてる証拠だった。
ノブナガはあらゆる可能性も考慮するが、「能力者が用意した舞台はカンタンには壊せないのが定番。ただ舞台が頑丈なほど術者が近くにいるのが一般的な制約。オレの刀ですら切れねーんだ。術者は必ずこの舞台の近くにいる」と分析。ヒンリギも防犯映像などから同じ判断を下す。
扉を開けた先に待つものは?
つまり、二人はエイ=イ組のお頭・モレナに確実に迫っていた。
その後、部屋内の扉を次々と開けていくヒンリギ。ノブナガも最初は部屋の探索に加わるが、「オレが罠にかかる瞬間を見れば発動条件が分かるかも知れない」とヒンリギは止める。ノブナガは呼び捨てでいいと認めるなど、二人の仲は徐々に深まっていった。
そして、ヒンリギが最後の扉を開けた先には何が待っていたのか?…という場面で今回のハンターハンター398話は終わっています。
ハンターハンター最新398話ネタバレ感想
以上、ハンターハンター最新398話のネタバレ感想でした。
前回はこのまま幻影旅団の過去編があと数話分続くと予想してましたが、結果的にはハズレ。流星街に滞在してると思しきジャイロなどもクローズアップされるかと思いきや、それらもなし。まあ、うーんという感じ。
改めて10話分が終了(残り2話なので再来週号の少年ジャンプから再び休載期間に入ります)した時点で雑感を述べたいと思いますが、カキン編以降は特にセリフ量が多い割に中身がない。ムダなやり取りが多く、それ自体に何か大きな意味を見出だせないことが多い。
幻影旅団がカキンマフィアとタッグを組み始めましたが、カキン王子より格下な存在ですし、今回のヒンリギ自体も相対的に弱いので胸熱感はなし。瞬間移動のはめ込みトラップにしても、数話を消費してまで描くのようなレベルなのか。
ただ幻影旅団を良いモノ風に描きたい狙いも見えてくるので、クルタ族を襲った理由にも「なにか合理的な理由」があったのか?真実を知ったクラピカはどう出てくるのか?もっと言うと、幻影旅団を全滅させたいから良いモノ風に描いている?つまりはヒソカの大勝利?
最後に次のハンターハンター399話の内容を予想しておくと、このままモレナとの衝突がようやく描かれる可能性が高そう。残り2話分(コミックス1冊分)ってことも加味すると、モレナを倒してそのままツェリードニヒと幻影旅団の衝突が描かれるか。
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