少年ジャンプ33号に久保帯人が2年ぶりに帰ってきた…という触れ込みの元、現在実写映画が公開中の『BLEACH』の作者が読み切り漫画を掲載したことが話題に。
その読み切り漫画のタイトルが『BURN THE WITCH』。読み方はそのまま「バーンザウィッチ」。
ちなみに直訳すると「魔女を燃やせ」。魔女狩り的な意味かと思いきや、グーグル翻訳で訳すとまさかの…。ものすごいネットスラングが隠されていたらしいので、良い子は翻訳しちゃダメだよ。
ってことで前置きが少し長くなりましたが、『BURN THE WITCH』のネタバレ感想をレビューしていこうと思います。ネタバレが嫌いな方はスルー推奨。
『BURN THE WITCH』のあらすじ内容・登場人物キャラまとめ
まずは『BURN THE WITCH』の内容や登場人物を簡単に解説していこうと思います。
漫画の舞台はイギリスのロンドン。
主人公はロンドンのとある学校・サウスブラクストン高校に通う女子高生・新橋のえる。何故か、バルゴという男の先輩に好かれていたものの、毎朝フルボッコしちゃうほどの武闘派。
そして、もうひとりの主人公はニニー・スパンコール。新橋のえるのことを「ニーハ」という愛称で呼ぶものの、どうやら会話を聞く限りは二人は犬猿の仲の様子。しかも、一応ニニーの方が先輩らしい。
一体何の先輩なのか?
○ドラゴンに支配されたロンドンの街
そこで改めて『BURN THE WITCH』の世界観を改めて解説しておくと、実はロンドンはドラゴンに支配されている。ロンドンの市章にドラゴンが描かれていることからも実在。
画像は覆面竜(ディスカイザー)と呼ばれる人間や動物の死体に寄生するドラゴン。あらゆる場所にドラゴンは存在し、もはやロンドンにおける死者の72%はドラゴンに起因するもの。ちなみにドラゴンは賢いので人語が話せます。
しかし、厄介なことにドラゴンは常人の目には見えない。しかしながら、ロンドンの裏側に広がるリバースロンドン出身者はドラゴンが見える。そのため必然的にリバースロンドンの人間がドラゴンと立ち向かう羽目になる。
ただし、ドラゴンは「あらゆる資源」を生み出すことも特徴。食肉から化石燃料のようなエネルギー源まで、実に幅広い。そのためドラゴンはこの世から倒す対象でもあり、世の中で活かす対象でもある。
そこで作られたのが「自然ドラゴン保護管理機関(ウィング・バインド)」と呼ばれる組織。ドラゴンを直接触れて倒すことが許された、いわゆる魔女(ウィッチ)や魔法使い(ウィザード)の類いを管轄する組織。
つまり、新橋のえるもニニー・スパンコールも自然ドラゴン保護管理機関に務める魔女。そのためホウキのような乗り物を使って自在に移動できちゃうし、典型的な魔法めいた攻撃だって可能。
○新橋のえるの身近な人にドラゴンが襲いかかる
そして今日もまた新橋のえるやニニー・スパンコールがドラゴン退治していると、そこに突然連絡が入ってくる。
何故なら、前述の先輩バルゴの周辺にドラゴンが襲いかかってきたから。しかもバルゴの10年来の幼馴染が実はドラゴンだった。新橋のえるたちが向かうものの、そのドラゴンは「魔女を食らって不死身になりてえだけだ!グヘヘ」と欲望剥き出し。
果たして、新橋のえるやニニー・スパンコールはバルゴを助けることはできるのか?ドラゴンを倒すことはできるのか?ロンドンの街を守ることはできるのか?…といったストーリー展開。
どうやら今回の『BURN THE WITCH』はBLEACHのイラスト本に収録されるようなので最後の結末はネタバレしませんが、新橋のえるがバルゴの勇猛果敢な行動を見て少し見直して…というオチ。自分も可愛い女子に助けてもらいたいもんです(๑˃̵ᴗ˂̵)و
『BURN THE WITCH』の感想評価・評判・口コミまとめ
以上、『BURN THE WITCH』の大まかな内容になります。
結論からドル漫の感想を簡単に述べると、設定が複雑。そのためゴチャゴチャと覚えるのがやや大変。予告を読む限りはもっとライトな学園モノを予想してたんですが、割とガッツリと作り込まれたファンタジー漫画といったところ。
ただファンタジー漫画然り、SF漫画然り、ありがちなミスとして設定が先行してしまってる。どうしても漫画家さんとしては考えたアイデアは何が何でも描き切ってしまいたい、という衝動に駆られちゃうジャンルなんだろうなぁ…と。
またここまで世界観でドラゴンを推すなら、そのまま「ドラゴンウィッチ」とかで良かった気がする。キャラが学校の制服を着用してる点でも、パット見の魔女感が薄いので「ウィッチ感」がどこまで読者に伝わったかというと。
限られたスペースの読み切り漫画では、ニニー・スパンコールの存在は不要だった気がします。バルゴとの淡い恋愛を取るのか、ニニーの友情を取るのか、結果的に新橋のえるの路線が曖昧だった気がする。
○少年ジャンプらしいファンタジー漫画には仕上がってる
ただ、いかにもありがちな「ファンタジー漫画らしさ」は良い意味でない。
少年ジャンプ以外だと「定番」という色合いは濃くなるものの、今回の『BURN THE WITCH』は学校の要素などを持ち込むなど、いかにも少年ジャンプらしいオリジナルなファンタジー漫画に仕上がっております。
また『BLEACH』のソウルソサエティも登場するなど、久保帯人の遊び心も満載でした。とはいえ、今回の『BURN THE WITCH』が連載マンガとして続けられるかというといささか厳しいもんはありそうです。
ちなみに興味がある方は「BLEACHの全名言まとめ」などもご参照ください。
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