ワンピース最新1120話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。タイトルは「暴(アトラス)」。前回のワンピース1119話のネタバレ感想は興味があればご参照あれ。
次のワンピース最新1121話は既にレビュー済みです。
26年前のパンクハザード
26年前のパンクハザード。そこには若かりし頃のDr.ベガパンクの姿があった。ベガパンクは「とある訪問者」を受けていた。
それがクローバー博士。「空白の100年を一緒に研究してくれ。この世界には放置するには深すぎる闇がある。他分野の知識も必要になる」と懇願していたが、ベガパンクは「おれはもう政府の関係者…何のデータも渡せない」とつれない返事で応じる。
「あんた何度捕まった?なぜ生かされてるか分かるだろう?仲間たちを根絶やしにするために泳がされてんだ」とさらにベガパンクは続けて問い詰めると、クローバー博士は「Dと名のつく男が昔目の前で殺された…わしの兄じゃ」と過去を語り出す。
クローバー博士もDの一族だった
そして、クローバー博士は自らの本名が「クラウ・D・クローバー」であることを唐突に明かす。兄の名前は不明ですが、その際にクローバー博士は海軍相手に嘘をついたことで生きながらえた。でも髪型で何となく血縁関係は読み取れそうですが。
クローバー博士は「この世に生まれて名乗っただけで死ぬ人間がいてたまるか!人知れず消され続けている歴史がある」とベガパンクに詰め寄る。それでも世界政府を敵に回したくないベガパンクの心は動くことなかった。
「わしは必ず解いてみせるぞ!過去から声が聞こえてくるんじゃ!」と捨てゼリフを吐いてクローバー博士はその場を後にした。
ベガパンクは世界一の頭脳を持つという割に、空白の100年について一ミリも知らなかったし、知的好奇心も抱かなかったんだろうか?まあ、ベガパンクはあくまで科学者なので理系以外の分野に興味を抱かなかったのか。
22年前のバスターコール
そこから4年後(今から22年前)、オハラに見せしめのバスターコールがかかった。この一報を知ったシーザーは「遂に尻尾を掴まれた様だ!シュロロロロ!」と笑顔で喜んだ。シーザーはベガパンク以外の天才学者にも手当たり次第に嫉妬していたのか。
ベガパンクも同様に自業自得といった表情を浮かべるが、数カ月後、弔いのためかオハラに向かうとそこには湖に沈められた大量の書物があった。これを見たベガパンクは「大量の文献を後世に残すためにみんな死んだのか…バカバカしい」と大量の涙を流す。
ちなみにワンピース106巻の過去編を見ると、ベガパンクは最初にぐすっと地味に泣いていたりします。
その後、のちに麦わら大船団に入るハイルディンなどが書物をエルバフに持ち帰っています。その光景を見ていたベガパンクも内密にエルバフに渡って、その書物を読み空白の100年の謎を読み解いています。
歴史は勝者が受け継ぐもの
そして現在のエッグヘッド。
「過去から声が聞こえてくると誰かが言った…歴史は勝者たちが語り継ぐもの…海底に深く沈んだ敗者たちの声は極めて小さい…だが多くの犠牲の上に見出すことができた真実を…今世界に伝えた…」と途中で頓挫したものの、ベガパンクの告白配信は締めに入る。
まさに歴史の核心部分に迫る中、五老星たちの攻撃の手も強まっていく。ただ一刻も早く逃げようとするゾロやナミに対して、リリスは「ダメじゃ行かせん」と通せんぼする。何故なら、立ちはだかるナス寿郎聖をどかさない限り、計算上は無理やり飛び出てもサニー号が大破するから。
アトラス vs ナス寿郎聖
そこにアトラスが割って入ってリリスを殴り飛ばして気絶させ、リリスの頭の回路をイジって停止させた。裏切り者のヨークは「残るはアトラスだけ」とほくそ笑むが、アトラスは「障害はおれが排除する!リリスを頼む!」と言い残してナス寿郎聖の元に向かう。
アトラスは自らの腕が切られながらも、勇猛果敢にナス寿郎聖に立ち向かう。
この隙にゾロ、ナミ、ウソップたちはブルックのクードバーストでパンクレコーズから脱出を図る。
鉄巨人エメトの進撃
一方、鉄巨人エメトは初めてルフィと邂逅する。エメトは「ジョイボーイ…マタ会エテ…ウレシイナ」と語りかけるものの、ルフィはジョイボーイが誰であるか分からないため知らんぷり。エメトは「オマエダヨウ」とツッコミを入れるなど、かつての両者の関係性が知れます。
お前という表現を見ると、ジョイボーイとエメトに主従関係はなかったのか。
ただエメトは「先ニ…行ッテ…オマエノ敵ハ…オレノ敵…ウレシイナア…マタ…オマエノ為ニ戦エル…ジョイボーイ」と、どこか嬉しそうだった。かつて空白の100年で活躍したことは間違いないか。それだと数百年前より前に、五老星と900年当時邂逅してなかったのか?
ルフィはエメトの声を聞いて「お前喋れるんだな」と喜色満面だったが、エルバフの巨人たちは聞こえない様子だった。万物の声を聞こえるのは一部のDの一族だけだったので、クローバー博士が「過去から声が聞こえる」という描写も意味深に映ります。
エメト、半身喪失
五老星は鉄巨人エメトを粉々にしない限り、ベガパンクのスピーチが止められないことを改めて悟り、警戒度を更に上げる。サンドワームのジュピター聖が食いかかろうと大口を開けると、そこに向けて鉄巨人エメトは腕に仕込んだ大砲を構える。
しかし結果は不発。ジュピター聖に左半身をガブッと噛みちぎられてしまう。そして、牛鬼のサターン聖はルフィとエルバフの巨人たちがいる海賊船に襲いかかってくる。そこには天竜人にとって憎きくまとボニーの姿もあった。
直後、ゾロやナミたちが乗っていたサニー号が上空から降ってくる。
アトラス自爆
リリスを再起不能にしたアトラスは、一人飛び出てナス寿郎聖と対峙していた。
ナス寿郎聖は「自己犠牲とは…」と皮肉交じりにつぶやくと、アトラスは「いや…サービスだよ」と強がって見せるが鮮やかに自爆する。その爆風の勢いを利用して、サニー号は結果的に海岸まで飛ぶことに成功するが、ウソップはアトラスの死に思わず涙する。
この爆破でナス寿郎聖の顔半分が木っ端微塵になっていたが、その跡は黒いモヤが揺らめくだけですぐに再生されようとしていた。ヨークは「アトラスが消えたよ」とケタケタと嬉しそうに報告するも、五老星の目的はあくまで鉄巨人エメト。ベガパンクのスピーチを止めることが最優先だった。
イザッテトキ
既にベガパンクのスピーチは佳境を迎えようとしていた。
「900年も昔の争いの話を一方向から聞くのも愚かである。歴史はより多角的にとらえる必要がある。しかしもう止めることのできない者達がいる。25年前、海賊ゴール・D・ロジャーはついに前人未到の世界一周を達成した。」
「そして彼らは聞いた筈。最も純粋な過去の声を。」
「つまりだ。皆もう気づいているとは思うが、私は未来を【こう】結論付ける。」
そして、左半身が破壊された鉄巨人エメトは「アリャリャ…オレコワレタ…コレ…【イザッテトキ】ダヨネ?使ウヨ?」と最終手段を五老星相手に用いようとしていた。果たして鉄巨人エメトは何をしようとしているのか?ベガパンクが語る世界の真相とは?
という場面でワンピース1120話は終わります。
ワンピース最新1120話ネタバレ感想
以上、ワンピース最新1120話のネタバレ感想でした。
今回まさかのクローバー博士がDの一族と判明。クラウ・Dという名字とミドルネームを考えると、ロジャー風に言うと「クラウド」と読ませたかったのか。クラウドコンピューティングのように、不特定多数とつながる知的集合体的なニュアンスが込められているのか。
Dの一族のバーゲンセールって感じですが、改めてDの共通点が分からない。巨人族もいるので人種は関係ないはずですが、一体誰がDのミドルネームを命名したのか。それがまさに初代ジョイボーイだった?イム様を倒す(Defeat)ためのD?
一方で、万物の声が聞こえるDの一族はルフィやロジャー、クローバーに限られます。遺伝的な要因が関係している気はしますが、何故、声が聞こえる運命(Destiny)を背負った一族が限られるのかもよく分かりません。
次ワンピース1121話予想
最後は次のワンピース1121話の内容を予想します。
いよいよベガパンクの最後の言葉が語られそう。ただベガパンクは「未来」と語っていることから、空白の100年の直接的な真相というよりも、これから起きる少し先の将来について語られそう。今後の展開を考えると、イム様や聖地マリージョアに敵意が向くように仕向ける感じか。
一方で、海賊たちが憧れる場所がラフテルでした。ロジャーたちが全ての真相を知った場所こそが、まさにラフテル。ここらへんとの整合性をどう取るのか。ベガパンクも改めてラフテルに向かうように全世界に語りかけるのか?
鉄巨人エメトの最終手段・最終兵器が披露されることも踏まえると、五老星の一人ぐらいは死亡するかも知れない。謎の太陽エネルギーの片鱗も明らかになるか。
また裏切り者のヨークは「世界でベガパンクは私一人だけ」と語っていましたが、アトラスに機能停止させられたリリスも破壊されたと勘違いしているはずなので、今後リリスは麦わらの一味に加入してくる可能性が高い?いずれヨーク vs リリスといったバトルも展開されるのか。
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