ハンターハンター最新396話ネタバレ感想を画像付きでレビューします。前回のハンターハンター395話のネタバレ感想は別途でご参照ください。
ちなみに次のハンターハンター最新397話のネタバレ感想は既にレビュー済みです。
サラサにたじたじのフィンクスたち
流星街では「定期集会」が開かれようとしていた。今回は若き日の幻影旅団がとあるアニメビデオにアテレコしたものが上映されようとしていた。教会には数多くの浮浪児たちが集まり、教会の神父がお菓子がクロロ達と共に配っていた。
そこに現れたのが若き日のウボォーギンだった。元はと言えば、クロロがアテレコしたビデオテープはウヴォーギンの縄張りに保管されていたものだった。「よォ!クロロ!オレのビデオ有効に利用してくれてるらしいな?今日はスゲェ楽しみにしてるぜ!上映会の後を…な!」と脅す。
さらに若き日のフィンクスとフェイタンも現れる。「ヨース!クロっち!ウボォーと遊んだ後、まだ元気だったら次はオレ達とサッカーしようぜ」と皮肉たっぷりに煽る。クロロは表情を曇らせるが、そこに現れたのがクロロたちと共にアテレコをした【サラサ】だった。
フィンクスたちに対して、サラサは「お菓子を配るの手伝って!」と無邪気に要求する。フィンクスは一瞬ブチ切れそうになるが、悪意のない最年少のサラサの表情に押されるカタチでお菓子配りに協力する。サラサは「フィンクスは根が優しいから大丈夫だよ」とニンマリ。
クロロの頼りなさにシーラはからかったが、パクノダは「私は今のクロロが好きだよ」ときっぱり擁護してくれた。これを聞いたクロロは少し嬉しそうに頷いた。
カタヅケンジャーの上映会もハプニング発生
そして上映会で流された映像が特撮ヒーロー『清掃戦隊カタヅケンジャー』だった。流星街でも知名度が高いアニメに思わず子供たちは歓喜する。カタヅケンジャーは外国で放送されているアニメだったが、上映会で流れる言葉は「流星街の言葉」だったことで興奮が加速する子供たち。
子供たちの反応を見て、「吹き替えして大正解だね」とはパクノダ。「テンポ良く話すために3人共すごく練習したもんねー」とパクノダやサラサたちを褒めるクロロに対して、「クロロの方がすごかったって。男の登場人物全部を声色使い分けてさ、多分誰も気づいてないよ」とはパクノダ。
ただフィンクスたちも圧倒される中、シャルナークだけは「戦士のあの声…クロロとパクだよね?」と気付いていた。「最近何かコソコソしてると思ったら」とはフランクリン。聡明なメンバーは当時から勘が鋭かった模様です。
しかし、ここでトラブルが発生する。ビデオテープがデッキの中で絡まってしまって、音声も映像もストップしてしまった。教会の神父は「テープを取り出すにはかなり時間がかかるかも」と困った様子だった。ウボォーギンも観客席から煽り立てる。
クロロの機転
そこでクロロは機転を利かせる。
「いやいやゴメンゴメン。お腹壊しちゃってずっとトイレにこもってたよーブフ。その間ちょっと映像を止めってもらってたよーブッフー。えーっとどこまで話が進んでたんだっけ?おーいクリンブルー?どっこー?」とクロロはカタヅケンジャーのクリンイエローになりきる。
そして、クリンブルーも見事に一人で演じ分けるクロロに、思わず会場もどよめいた。そこで映像がタイミング良く再開されると、クロロ以外にもパクノダ、サラサ、シーラたちも舞台上で即興でアテレコをして会場が更に盛り上がった。
それまでヒーロー役だったクロロが今度は「敵のボス役」を迫真の演技で演じると、その怪演にウボォーギンですら思わず鳥肌が立った。中には恐怖で泣き出す子供たちもいたが、クロロは見計らったかのように再びヒーロー役を演じて会場を安心させる。
その後、クロロ、パクノダ、サラサ、シーラの4名が舞台上で見事なアテレコをし、最後は拍手喝采で上映会は成功を収めた。
クロロお前本当はスゲェー奴なんだな!
クロロは神父に褒められるなど、周囲からの評価はうなぎ登りだった。「クロロのおかげで今日を境に流星街そのものが変わるかもしれねーぜ」とはフランクリン。「いやいや3人がいたからだよ」と謙遜するクロロの前に現れたのが、腕組みして待ち構えていたウヴォーギンだった。
フランクリンは「クロロ!行く必要なんてねーぞ!」と止めるものの、「きちんとケリをつける。勝手にビデオを使ったのは本当だし」とクロロをウボォーギンの元に向かおうとすると、その隣をスーッと横切って歩いてきたのが最年少のサラサだった。
そしてクルッと踵を返すと、「クロロ!お前本当はスゲェー奴なんだな!オレは見直したぜ!このヤロー!」と大声で叫ぶ。呆気にとられるクロロとウボォーギンだったが、再びクルッと振り向き返すと「吹き替え♪」と今度はウボォーギンに向かって笑顔で撃つ真似をした。
サラサの粋な計らいに、思わず周囲は笑顔になった。ウボォーギンもそれまでの態度を改めて、「今まで食らったどんな奴のパンチより、今日のお前のが一番効いたぜ」と融和の握手を求めると、クロロも喜んでそれに応じた。
旅団の名前が初めて命名される?
その後、ウボォーギンたちも『カタヅケンジャー』のアテレコに参加したいと言い出して、「次の配役を誰にするか」で盛り上がった。
例えばノブナガはグリーン、フェイタンはイエロー、フィンクスはブルー、そしてウボォーギンは怪人役を買って出た。「お姫様役はヤダ!どうしてもってなら悪役悪役悪役」と拒否するなど、マチは幼少期から女っ気ゼロだった模様。
しかしキャラクターの最適な配役を突き詰めて考えていくと、どうしても人手不足感があった。そこでシャルナークが「団員募集する?」と提案すると、フランクリンは快諾するものの、「てかオレらって団なの?何団?」と素朴な疑問をぶつける。
ウボォーギンは「そりゃあ劇団だろ」と言うと、ノブナガは「オレは劇団ってゆーよりかは旅の一座ってイメージだなぁ」とポツリとつぶやく。これを聞いたパクノダが「じゃ旅団とかどうかな?」と答えると、この一言が決め手となって【ナントカ旅団】と名乗ることにした。
まさに幻影旅団の名前の原型が生まれた瞬間だった。
サラサの行方は?
最初は好戦的だったウボォーギンも「何でもいいから欲しかったときと違って、ハッキリと欲しいモノややりたい事があるってのは格別だな」と、いつの間にかアテレコに乗り気になっていた。クロロは何となく「ウボォーさんのやりたい事って?」と訊いてみた。
そこでウボォーギンが出した答えは「お前と劇で世界中を巡って世界一の悪役になる事」だった。ウボォーギンの破天荒キャラは一種演じていた部分もあったのか。既に幻影旅団の枠組みができつつある匂いがしますが、サラサの姿がいつの間にか消えていた。
クロロは心配になって周囲の人間に訊いてみると、フィンクスは「仕分け作業の当番だって帰ったぜ」と答える。シャルナークは心配そうなクロロに対して、「サラサの共同集落はすぐそこだから大丈夫だよ」と安心させようとする。
サラサの目的は「カタヅケンジャーの残りのビデオテープを発見する」ことにあった。サラサは他のメンバーが知らない内緒の場所に大量のビデオテープが廃棄されていることを知っていた。そこで残りのビデオを発見して、皆を驚かせようと考えていた。
しかし、流星街で暗躍していた人さらいの集団が不穏な動きを見せていた。「流星街も大分警戒が厳しくなってきやがったな…上納分のノルマは達成したし、ここでの狩りもそろそろ潮時だな。最後に【一匹】見つけたらたっぷり遊んでいくか…くくく」。
果たして最年少のサラサの運命は?といった場面でハンターハンター最新396話は終わります。
ハンターハンター396話ネタバレ感想まとめ
以上、ハンターハンター最新396話のネタバレ感想でした。
今回の注目点は「幻影旅団のちょっとした結成秘話」が描かれている点でしょう。
何故、旅団と名乗っているのか?それはカタヅケンジャーと呼ばれる特撮ヒーロー物のアテレコから全てが始まっていた模様。ビデオテープの伏線はコミックス11巻の時点で描かれていたため、20年以上前から温めていたネタではあった模様です。
当初からカタヅケンジャーがアイデアとしてあったかは不明ですが、何かを演じるカタチで「後の創設メンバーが結束していく過程」で旅団という名前が生まれる、という流れは当初から考えられていたに違いない。「幻影」と命名した理由もいずれすぐ判明するか。
ただ良くも悪くも、カタヅケンジャーの話それ自体が長かった印象です。後の旅団に繋がるメンバーの結束が高まる話というより、単純にカタヅケンジャーの設定に焦点が当たっているように見えました。もっと話自体は漠然としてても良かった気がする。
次のハンターハンター397話予想
一方、クロロの独演会を見ると、この回の原稿を書いている最中は『ブルージャイアント』といった音楽漫画に影響を受けていたのかもと思わせる描写も。また若かりし頃のクロロは優しいだけかと思いきや、一応、当時から悪の片鱗も覗かせています。
次のハンターハンター397話の内容を予想すると、このまま「幻影旅団の過去編」の続きが描かれるはずです。タイトルもそのまま『結成③』のはず。最年少のサラサが拉致されて、クロロたちが捜索に動く家庭で仲間としての結束がさらに強まる感じか。
現時点で大人となったサラサが登場していないことから、おそらく最悪の事態が待っているか。ずっと自己主張しない優しい性格だったクロロが、そこで内面に秘めていた冷徹な部分が覚醒しそう。逆にサラサ捜索でリーダーシップも発揮することで、他のメンバーとの立場も逆転する感じか。
いよいよ若かりし頃の幻影旅団のバトルも描かれそう。現時点で誰も念能力が開花している様子は見られないため、各々が誘拐犯に追い込まれることで…というパターンか。クロロが何故本に他人の念をストックする能力を選んだのかなど、397話以降に明らかにされるに違いない。
コメント