【約ネバ考察】五摂家の正体&メンバー一覧まとめ【画像あり】【ごせっけ・ごせつけ】【約束のネバーランド】

少年ジャンプで連載していた漫画が『約束のネバーランド』。惜しまれながらも2020年に完結したものの、その後もアニメ二期や実写映画が公開されるなど老若男女問わず人気。

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

そこで今回ドル漫では「五摂家(ごせっけ)」の正体やメンバー一覧を徹底的に考察してみようと思います。

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【解説】五摂家とは?

まずは「五摂家」の正体をおさらい。

五摂家とは、鬼の世界を牛耳っている最上位の貴族鬼の「5つの一族」のこと。読み方は「ごせっけ」。摂家は『約束のネバーランド』特有の造語ではなく、かつて日本から使われていた言葉。

日本の歴史における「摂家(せっけ)」とは鎌倉時代に成立した5つの公家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司家)を指します。この並び順に家格(家のランク)も上になるらしい。五摂家以外にも「摂関家」や「執柄家」とも呼ぶそう。

だから「約束のネバーランドの五摂家」も歴史上の五摂家を参考に、まさに世界を統べる鬼の貴族たちと定義付けてる模様。漫画風の陳腐な表現を使うのであれば「ラスボス集団」といったところ。

○五摂家は鬼社会にとっても悪の象徴

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(約束のネバーランド126話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

ただし、立場的には五摂家よりも「王家」が上になります。五摂家は身分的に王家に仕える部下。さながら天皇家と公家の関係性に近い。

それでも五摂家は人肉農園を直接管理するなど、鬼滅の刃の冨岡義勇ではありませんが、五摂家は全ての鬼の「生殺与奪の権」を握ってる。五摂家はさながら「階級や格差をもたらす鬼社会の悪の象徴」としても描写されてる。人間社会も鬼社会も実は同じ。

ウィリアム・ミネルヴァことノーマンは、元鬼の貴族だったギーランと五摂家を衝突させて共食いさせようと試みている。

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イヴェルク卿…五摂家メンバー(死亡)

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

まず最初の五摂家は「イヴェルク」。顔の特徴は「水牛のような角」と「上下にある2個の目玉」。

イヴェルク公は五摂家でも最も位が高い貴族鬼らしく、最高級農園のグレイス=フィールドハウス(GF)を管理していました。約束のネバーランド1巻で一番最初に登場した貴族鬼と言えば分かるはず。儀祭(ティファリ)前で意味ありげに語ってましたが、こいつも五摂家でした。

イヴェルク公は1000年前に「人間と鬼が約束を結ぶ」際にも代表として立ち会うなど、昔から政治的な発言力を持っていた五摂家。日本史の五摂家で例えると近衛家か。あくまで行動原理は五摂家の権利や利権のみで動く典型的な貴族鬼。

でも強制的に退化させる毒薬を盛られて、最終的にはノーマンの仲間たちに殺されてしまう。

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ドッザ卿…五摂家メンバー(死亡)

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いての五摂家は「ドッザ」。四つ目が特徴の貴族鬼。肩には昔の侍の甲冑のようなものも装着するなど、五摂家でも武闘派キャラ。『約束のネバーランド』作中でも女王レグラヴァリマに次ぐ戦闘力と解説されるなど、五摂家で最も戦闘力が高い。

女王の拝謁前でもあぐらをかくなど、ドッザは普段からがさつな言動が目立つ。それを象徴するように、ドッザは途中から五摂家に迎え入れられた過去がある。700年前までは後述するギーラン卿に仕える家臣(軍隊の将軍)だった。

そのため同じく五摂家のバイヨン卿などからは「下賤(げせん)」と蔑視されてる。

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(約束のネバーランド9巻 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

ドッザの息子にはルーチェ(ゴールディ・ポンドとの戦いで既に死亡済み)がおります。「お坊ちゃん体質の身の程知らず」として紹介されていましたが、五摂家ドッザの息子を匂わす伏線でした。ドッザはルーチェが行方不明のままと思い込んでる。

ただし、ドッザは最終的に復讐を目論むギーラン卿の部下にあっさり殺されます。五摂家いちの武闘派と紹介されていましたが、血筋の高貴さと復讐の強さには勝てなかったのか。息子が死亡したことを知らないまま天国に旅立ちました。

ノウム卿…五摂家メンバー(死亡)

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いての五摂家は「ノウム」。ひし形マークがあしらわれたマスクが特徴。五摂家の中でも身長は低め。頭と服装の羽根をあしらうなど、戦闘力は五摂家の中で最も劣りそう。性別的には♀。やはり同じく五摂家のドッザは大嫌い。

700年前は父親のノウムが五摂家だった模様。コメント欄でも指摘してもらってますが、五摂家に就くにあたって同じノウムに改名した可能性は高そう。落語家や歌舞伎役者が○代目と称して同じ名前を名乗るノリに近そう。じゃあ元々の名前は何やねんって話ですが。

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(約束のネバーランド9巻 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

ノウムには「ノウス」「ノウマ」という2人の兄姉がおります。ゴールディ・ポンドの戦いで登場した貴族鬼。二人の連携プレイに苦しめられました。片方が倒された直後にもう一方がバクバクと食していたシーンは印象的でした。

ただし最後はギーラン卿の手によって抹殺されます。

バイヨン卿…五摂家メンバー(死亡)

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いての五摂家は「バイヨン」。二本の直線的な角が特徴の貴族鬼。五摂家では最もスマートな雰囲気を漂わせます。ただバイヨンという名の貴族鬼はゴールディ・ポンドの戦いで死亡してなかったっけ?

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(約束のネバーランド10巻 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

でも実は死亡したバイヨンは「父親(先代バイヨン)」でした。15年前にピーター・ラートリーの協力のもと狩場を作ったんですが、最後はオリバーの弾丸を目玉に食らって死亡。ここから一年以上も失踪(死亡)状態が続いたため、バイヨン家の王位は自動的に移行していた模様。

だから、これまで紹介してきた五摂家の名前は「名字」の可能性もありそう。さしずめ本名は「バイヨン=○○」や「ノウム=ノウス」あたりなのかも知れない。日本の天皇は苗字が存在しないなど、コメント欄でもらったように苗字がないパターンもあるか。

でもバイヨンもギーラン卿の手によって最後はやはり殺されます。バイヨンは子供の頃にギーラン卿と直接接していた過去があり、700年が経過した後も「あの方は美しく清廉で民のことを真剣に考えていた」と尊敬していただけに何気に悲劇的な五摂家でした。

プポ卿…五摂家メンバー(死亡)

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いての五摂家は「プポ」。

プポは「いかにも貴族です」という服装を着用してるのが特徴の五摂家。鬼らしからぬおどおどした性格ですが、1000年以上前からずっと五摂家の一人だった模様。その割に両親は未だに生存していた模様。五摂家でも意外と家督は高い?

ただ最後は両親になりすましたギーラン卿の部下に瞬殺される。ノウムなども同様、プポも特殊能力があったわけではありませんでした。あくまで五摂家は「鬼社会における格差の象徴」として登場していただけでした。

レグラヴァリマは五摂家を統べる女王

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(約束のネバーランド131話 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いては全ての鬼の頂点であり、五摂家も統べる女王の「レグラヴァリマ」。いわゆる王家に属する貴族 of 貴族。五摂家からは「陛下」と呼ばれてる。ただし人間の世界と鬼の世界を隔てる謎の鬼が存在するので、鬼の頂点とまでは厳密には言えないか。

レグラヴァリマの性格は王族でも強欲。かつて父親を殺して女王の座に就いたほど。

レグラヴァリマや五摂家は邪血の少女の血をすすっており、既に人間の脳みそを食べなくても今後退化することはない。それでもあくまで「グルメ」として女王レグラヴァリマは人間の脳を貪っている。「欲望は美徳」を地で行く悪魔のような王族。

王家の血は別格と称されていただけあって、レグラヴァリマには「2つの核」がある。戦闘力も五摂家を遥かに上回る強さでした。『約束のネバーランド』におけるラスボス。最後はカオナシ能面状態に覚醒するんですが、この記事ではネタバレは避けます。

○レグラヴァリマの意外な家族

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(約束のネバーランド11巻 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

レグラヴァリマの弟が「レウウィス大公」。猿の小鬼を肩に乗せてた姿が印象的ですが、五摂家を超える王族の一人でした。ゴールディ・ポンドの戦いではエマに敗北するものの、女王レグラヴァリマと同様に2つの核があったため生き延びていた模様。

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(約束のネバーランド15巻白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

他にもレグラヴァリマの弟には「ソンジュ」もいました。700年前に王家の腐敗した政治に嫌気を指して、ムジカと共に逃亡を図った。約束のネバーランド最後の戦いでは姉弟の対決も描写されます。レウウィスの弟。昔からソンジュも振り回されていた模様。

ちなみに、ソンジュは同じ王家でも核は1個しかなかった模様。

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ギーラン卿…元五摂家メンバー

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(約束のネバーランド15巻 白井カイウ・出水ぽすか/集英社)

続いての五摂家は「ギーラン卿」。700年前までは随一の家格を誇っていた元五摂家。品性と知性の高さから他の五摂家からも羨望の的だった。しかし当時は下級農園の生産不調が続いたため、ギーラン卿は貴族向けの農園の一部開放を提唱。

民を思うギーラン卿は下級鬼たちの飢餓の解消に奔走するものの、ドッジの裏切りにあって王政転覆の罪の濡れ衣を着せられ「野良落ち」の刑に処される。イヴェルク公にも最後は「君の義や正しさが邪魔なのだ」と突き放される。

ギーラン一族はその後は700年にわたって盗んだ人肉で耐え忍ぶ。人型としての知性や姿をギリギリ保ってきたものの、見た目は4割5割は野良化してる。その汚れた見た目を象徴するように、品性あふれる性格も復讐の鬼と貸してしまう。

落ちぶれた700年の間にギーラン卿は虎視眈々と兵力を蓄え、最後はノーマンと結託して女王レグラヴァリマの打倒に動く。ギーランの部下がドッザを瞬殺するなど、ギーラン卿は五摂家でも特別強かった模様。ただ女王レグラヴァリマの圧倒的な武力の前に敗北。

コメント

  1. 匿名 より:

    陛下の弟とあるので、レウウィス大公はバイヨンの弟ではなく女王レグラヴァリマの弟かと。

  2. 匿名 より:

    バイヨンの弟ではなく、女王の弟です
    レウウィスは

  3. 匿名 より:

    まず日本における五摂家の並び順が違います。
    数字と他みたいな並び方してますが家格無視ですね。
    近衛家が五摂家筆頭だよ、
    あと九条家の分家の二条一条が九条家の前にくるとか無能すぎ。

    次に、
    王位は画像の長兄
    この書き方だと、先代バイヨンという王様がいて、当代はその一番上のお兄さんという意味ですね。長兄ではなく、長男(かどうかは現時点で不明ではあるけど)に家督が移ったとかが正しい表現ですね。(王じゃねーし)

    あと他の方も書いてますが、レウウィスは女王の弟だし、
    そもそも大公は、貴族の称号としてもつかわれるケースがありますが、
    普通は、王族の称号ですね。

  4. Revolutionary Axis -革命の軸- アスラシル より:

    まず、先代バイヨン卿とレウウィス大公は、友達です。当代バイヨンとレウウィス大公は、兄弟じゃありません。レウウィス大公は王家です。
    次に、これは考察ですが、五摂家の家名(○○家)と、五摂家のメンバーの名前が、同じ件ですが、これはそもそも、鬼には名字というものがなく、
    【五摂家の場合、それぞれの鬼には固有名があるが、五摂家の家督を継いだ時点で、その家の当主になった鬼は、その家名を名乗らなくてはいけない】
    という仕組みなのかもしれません。例を挙げると、ノウム家は、ノウス(長男)、ノウマ(長女)、ノウム(次女?)、といますが、これの場合、家督を継いだ次女がノウム卿を名乗っているので、継がなかったノウスとノウマは、ノウム卿ではない、といった感じです。(要するに、家督を継いだ当主の子供が、代々の当主の名を名乗る、元服みたいな感じ。ちょっと違うけど。)

  5. みなさんコメントありがとうございます。
    2年ほど前に放置したままだったので改めて再編集しておきましたm(_ _)m

  6. Revolutionary Axis -革命の軸- アスラシル より:

    あ、俺のコメントの『五摂家の家督を継いだら、家名を名のる』っていうの使ってくれたんですね!ありがとうございます。
    ついでと言っては何ですが、
    五摂家と同じ、上級貴族ということで、小説版第三弾【戦友たちのレコード】で、存在が明らかになった『王家の分家』が複数存在するということについても、この記事で触れてみてはいかがでしょうか?

  7. その小説は昨年10月頃に発売されてるっぽいですね。

    今後それを読むかはわからないので約束できませんが、
    確かに王家の鬼がレグラヴァリマ、レウウィス、
    ソンジュの3名だけとは限らないですもんね。

    実際、約束のネバーランド18巻157話を読み直すと
    「王家の家系図」は複雑だったりするんですよね。
    王家の鬼は単純に繁殖能力でも強いのかも知れない。

    鬼の寿命が異様に長い上、初代王がいつ誕生したのかなど、
    鬼の歴史も不明な点が多いので考察は難しいんですが、
    王家の分家は人間と和解する以前からいた可能性も?

    でも王家の分家は本編ストーリーには絡んできてないので、
    権威や家督では五摂家よりは劣ると考えられそう。
    もし本家から冷遇されていたとしたら、
    その理由は分家も原初信仰を信じていたから?
    ソンジュやムジカの逃亡劇を裏で支えてたりする?

    最近の少年ジャンプでママ・イザベラの読み切りが掲載されるなど、
    作者的にも「描けてない部分」はまだまだありそうな雰囲気。
    結局、人間と鬼の世界を分断したアイツの正体も誰やねんって話ですし、
    今後も約束のネバーランドの短編が掲載されるとしたら、
    いずれ王家の分家も描かれる可能性もありそう。

  8. Revolutionary Axis -革命の軸- アスラシル より:

    ドルジさんのお察しの通り、分家は、本家から冷遇せれています。また、小説内でのセリフから、分家には政治的権限が無いことがうかがえます。
    冷遇される理由ですが、ドルジさんは『原初信仰を信じていたから?』『ソンジュやムジカの逃亡劇を裏で支えていたりする?』と、おっしゃっていましたが、本家も分家も、約束後にいとも簡単に信仰を捨てました。また、【戦友たちのレコード】に登場した王家の分家のメンバーは、ソンジュのことを殺そうとしています。
    【戦友たちのレコード】に収録されている三つめの物語、【二つの運命】は、700年前の、ソンジュとムジカが初めて出会った時の物語で、この話に王家の分家が登場します。ソンジュとムジカの出会いの物語ですよ?読まなきゃ損です。

    ちなみに、『王家の分家は人間と和解する以前からいた可能性も?』と、おっしゃっていますが、鬼の寿命から考えると、最低でも2万年前から存在していたと思われます。
    ソンジュが少なくとも、1000年前には狩りができるくらいに成長していて、そこから1000年経っても「お兄ちゃん」と呼ばれているので、ソンジュの年齢は人間で言うところの25歳くらいと仮定します。つまり、1000年=人間の20年くらいと考えると、鬼は最低でも3000年は生きると予測しました。
    単行本の、バイヨンの仮面の説明で『伝統的な仮面』とありましたが、1代で3000年なら、伝統的と呼ばれるには、5~6代、つまり数万年の歴史があると思われます。その歴史の間に、王家が分かれて、分家ができたと考えるのが無難でしょう。

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