『ぐらんぶる』9巻のネタバレ感想をレビュー。作者は吉岡公威(作画)と井上堅二(原作)。掲載誌はgoodアフタヌーン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの青春ギャグ漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどでも試し読み・立ち読みができます。
個人的にもおすすめの青春漫画だけあって、『ぐらんぶる』はこの9巻でめでたく累計発行部数が200万部を突破したらしいので、何となく久しぶりにネタバレ感想をレビューしてみたいと思います。
ぐらんぶる9巻までのおさらい
まずは『ぐらんぶる』9巻までの展開を簡単におさらいしておきたいと思います。廃校になった小学校でキャンプファイヤーをした直後、主人公・北原伊織と古手川千紗は何となくいい感じに。
そして北原伊織はファミレスでアルバイトを始めると、そこには青女祭で今村耕平をダシに使ってナンパを試みるも、見事に性格がクソすぎたギャル三人の中の一人・桜子が働いていた。まさかの最悪の再会に果たして2人の運命は?!…と何となく大げさに煽ってみましたが、期待通りの展開が待ってますw
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毒島桜子というクソオンナ
桜子は当然こっぴどくフラれたことで、北原伊織に対して憎しみに近い感情を抱いてる。ましてや恋愛偏差値一桁のようなDTに正論を吐かれたもんだから尚更。そしてバイトの先輩として北原伊織を恨み晴らすべしとばかりにしごきまくる…という展開が始まります。
例えば桜子の苗字がまさかの「毒島(ぶすじま)」。読み方然り、漢字然り、かなり強烈な苗字。自分の美貌に自信があるが故に、桜子は子供の頃からイジられていたため毒島の苗字がイヤらしいんですが、北原伊織がただ読んだだけで「誰がブスだコラ」と足蹴。事実を事実と主張しただけですから、さすがに理不尽すぎるw
でも北原伊織は「誰もアンタを見てブスとは思わんだろ」と気にする必要はないとアドバイス。桜子も何気にまんざらでもない様子。美人の芸能人やタレントでも、やっぱり「キレイ」「可愛い」と声をかけられてイヤな気持ちにはならないもんなんでしょう。ただ北原伊織は北原伊織。
「顔がブスだなんて言う奴には言ってやればいい。ブスなのは心のほうだと」。何のフォローにもなってねぇーー!!漫画家に対して「画は上手いけど、内容はつまらないよね」とレビューしてるに等しい。
ただ北原伊織も北原伊織でポンコツ。そら桜子にしごかれても仕方ないと思わせる場面も多々。
例えばお客さんにお水を出す練習では、グラスの上でライターをシュボッと付けてから下がろうとする。普段が透明なアルコール度数が高いお酒まみれの生活を送ってる習慣がつい出てしまった。ただファミレスに来るお客の層を考えると…。
あと桜子のホッペタのつねり方が実にエグい。もはや全指でホッペタをもぎ取ろうとしてる。つか、何気に北原伊織のホッペタも柔らかすぎやろ。
結果、北原伊織はとんでもない教育を施される。『HUNTERxHUNTER』の新しい念の修業か。おそらくビスケあたりなら喜んで採用しそうです。
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乙矢尚海という美少年のひ・み・つ
何故毒島桜子がここまで北原伊織に辛く当たるかというと、もう一つ理由がある。同じファミレスで17歳の男子高校生・乙矢尚海(おとやなおみ)が超絶美少年だったから。桜子曰く、まさに顔がドンピシャリにハマってるとのこと。
しかも乙矢尚海は性格が良い。最初2人が初対面で接したときも、思わず北原伊織は眩しすぎて目がつぶれそうになる。「グランブルー」のメンバーなどとの対比やギャップ感が笑えるので、是非実際の目で9巻をお確かめください。
ただ美少年過ぎる上、性格も優しい。当然、周りの女性は桜子含めて放っておかないわけですが、乙矢は彼女のなし。よく見ると北原伊織に対しても、何となく表情が…。確かに髪型的にも女性と見分けがつかないか。ということで早速ネタバレしておくと、乙矢はおネエ。おネエと表現すると語弊がありますが、北原伊織のことが色んな意味で好き。確かに乙矢くんなら抱いてやっても…。
だから腐女子さんはつい期待してしまいそうな設定なものの、残念ながら前フリ要素としてしか乙矢は使われません。
北原伊織がグランブルーというダイビングショップに住み込んでることが分かって、ダイビング部の部長である乙矢が食いつく。そして桜子もそんな乙矢に食いつくという流れで、みんな全員でダイビングをやることとなる。必死に桜子は色仕掛けを使ってモーションをかけるものの、何やかんやで乙矢の素性が知ってやむなく諦める。
でも北原伊織と桜子はファミレスでのバイトのノリで、グランブルーでも傍から見たらどう見てもカップルやん的なやり取りを続ける。ただ周囲からすると「え?付き合ってんの?」ってなもんです。本当にこんなスキンシップができる女友達…いやセフレがほしいもんです。
特に北原伊織が好きなケバ子こと吉原愛菜は気が気じゃない。そこで9巻のラストで北原伊織をデートに誘って…という展開が10巻から始まる模様。そのため何度も言うように、乙矢くんは触媒として利用されただけの要員のままフェードアウトする模様。
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ぐらんぶる9巻ネタバレ感想総括
以上、『ぐらんぶる』9巻のネタバレ感想レビューでした。6巻で登場したときには明らかに噛ませ犬以下のモブキャラにしか思えませんでしたが、意外と桜子が跳ねた巻でした。掛け合いが見事で笑えました。作者的には気に入ってるキャラなのか、もしかすると今後の『ぐらんぶる』でも登場しそうな気配。
ちなみに桜子はファミレスに遊びに来たギャル仲間(菜摘とユキ)にけしかけられて、明らかに失敗すると分かっていて乙矢に告白をする。案の定フラれた桜子に対して、北原伊織がなぐさめてあげるんですが再びイケメンっぷりをしれっと発揮してて笑った。
「本気で顔が好きで何が悪い。好きな物は人それぞれだ。周りに何て言われようと関係ない。違うか?」。あまーーーーい。『ニセコイ』の主人公もそうでしたが、要所要所で謎のイケメンっぷりを発揮して周囲の女の子を虜にしてました。
ただ冷静に考えると、何故そんな紳士的なことができて彼女が一人もできないんだとしたら、世のモテないDTたちはどうすればいいんでしょうか?とそっとハンケチを差し出してあげたくなります。
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