ハンターハンター最新410話のネタバレ感想を画像付きでレビューします。
タイトルは「交渉④」。
前回のハンターハンター409話も別途でご参照ください。
イカサマを働いたボークセン
交渉ゲームがいよいよ決着したかに見えたが、何故か、ボークセンがYESのカード（エイイ組に入る）を引いた続き。
虚を突かれたエイイ組のモレナだったが最後の確認をすると、ボークセンは「ええ大丈夫」と答える。
しかし心の中では鈴木雅之が「違う違うそうじゃ、そうじゃなあい」と軽快に歌っていた。
ボークセンはハッキリとした言葉で間違いないと答えるが、モレナは少し残念そうな表情を浮かべる。
何故なら、ボークセンはイカサマを働いたから。
ボークセンはゲーム途中でカードを確認する際、少しだけカードの縁に爪で傷をつけていた。この凹みを頼りにR（リターン）のカードを引いていた。最後にボークセンがカードを嬉しさのあまり握り潰した理由も、この凹みを隠すための隠蔽だった。
モレナの仲間に入るボークセン
しかし交渉ゲームで子側が不正行為を働くと、YESかNOかのカードしか選択できなくなるペナルティが科されていた。
ボークセンは死を選択せず、あくまで生き残る可能性、つまりエイイ組のモレナの仲間に入る選択を選んだ。
エイイ組に入った瞬間、モレナの念に憑依されたのかボークセンの体は一気に重くなる。
モレナは改めて自らの能力を開陳する。人を殺す度にレベルがアップする仕組みで、レベルが一定数を超えると念能力が覚醒するというもの。
ボークセンに仕込まれた念は厳格に能力値が詳細に管理されている以外に、位置情報も把握されるためモレナから逃れることはできなかった。
さながらゲームアプリの「恋のエチュード（サイキンオセン）」とはモレナの表現。
モレナはやはり純粋悪
これは運営者であるモレナが死亡するか、目的（大量殺戮）が達成するまでボークセンの肉体から念が解除されることはなかった。
しかも「必要のない人間だとわかれば簡単に裏切るわよ」という言葉を聞くと、モレナの胸三寸でどうやらいつでも殺すことも可能らしい。
まさにクラピカのそれを上回る呪縛。まさにモレナは純粋悪。ボークセンとの融和も少し期待していましたが、この可能性はゼロっぽい。
実際、モレナは引き続き特質系能力者の発掘を続けるでしょうから、ボークセンが非協力的な態度を取れば用済みになる可能性が高い。
ボークセンが裏切り行為を働こうにも、その情報が常に筒抜け状態では取れる選択肢も限られる。
ボークセンの目的
しかし特質系能力を覚醒させなければ、モレナたちに対抗することはできない。
ただ、そのためには最低でも1人は殺す必要がある。
それでもボークセンの表情にためらいや困惑はなかった。何故なら、既に「目的」が明確に生まれていたから。
この目的を謎に秘めたままボークセンは堂々と仲間（ツェリードニヒの私設兵）の所へ戻ると宣言する。
これに対して、モレナは「忘れないで。私達も仲間よ」と返すシーンはなかなかヒリつく。それでもボークセンはエイイ組の仲間たちの元へ案内してと要求する。
確かに能力を覚醒する（レベル1の状態に引き上げる）スタートラインに立つためには、まずエイイ組の誰かが人を殺すシーンを目撃する必要があります。
きっと目的とも絡んでくるはずなので、モレナ or エイイ組の弱点でも探ろうとするのか。
死の危機に瀕するベンジャミン
一方、船内では特殊戒厳令が突如として発令されていました。
そういえばつい先日、韓国で戒厳令がタイミングよく発令されてて笑いました。残念ながら一瞬で終わっちゃいましたが、政治的緊張が高まることで久しぶりに円買が進んだため日本円はやはり強いのか。
もちろん特殊戒厳令を発令したのは第1王子のベンジャミン。
何故、戒厳令を出したのか疑問でしたが、どうやらベンジャミンは兵隊長・バルサミルコが用意していた毒にかかってしまった模様。
バルサミルコは第9王子・ハルケンブルグに人格を乗っ取られていたため、結果的にその奇襲が成功していたらしい。
この毒は嘔吐の症状が現れて実際に死亡するまで12時間ですが、その2時間前には昏睡状態に入って動けなくなる。
「オレが動けなくなるまであと9時間半ほど」と語っていることから、約30分ほど前にベンジャミンは攻撃を受けて感染したっぽい。
ベンジャミンの息子の正体
バルサミルコが「ベンジャミンの元に戻るのはハルケンブルグの遺体と同じ時刻」と語っていたため、葬送式そのものも既に完了しているのかも知れない。
ハンターハンター403話あたりも参照してください。
まさに死期が迫るベンジャミンの目的は、たった一つだった。
「他の王子を全員殲滅する」ことだけだった。
何故なら、王位継承権の譲渡が法的に完了しさえすれば、ベンジャミンが死んでも息子に王位が自動的に継承されるから。部下の必殺技を受け継ぐ念能力を持つ男らしい動き。
だから、どうやらベンジャミンに息子がいるっぽい。既に登場しているキャラなのか、はたまた新キャラなのか。またまた波乱含みの展開。
捕まっていない残り4名の王子
ベンジャミンは既に大半の王子を捕縛しているものの、残り4名の王子は所在不明、ないし捕縛できていないでいるらしい。
この内2名は、第3王子・チョウライと第7王子・ルズールスであることが判明しています。
どちらもマフィアを抱えている二人だったため、シュウウ組とシャアア組が関与している模様。
ベンジャミンも幻影旅団がハマった例の隠し部屋を発見しており、二人の王子が捕まるのに時間はかからないか。
いよいよ上位王子と幻影旅団の衝突も近そうです。
逆に言うと、まだ捕まっていない残り2名の王子とは誰？という疑問も湧きます
ツェリードニヒの動向は？
おさらいしておくと、第2・カミーラは自ら乗り込んで早々にベンジャミンに捕縛されていました。
第8サレサレ、第9ハルケンブルグ、第10カチョウ、第12モモゼは死亡済み。第5ツベッパ、第6タイソンは能力的にベンジャミンには対抗できないでしょう。
「下位王子はその後だ」とベンジャミンは語っていることから、おそらくクラピカが警護する第14ワブルも入っているに違いない。
クラピカは第3チョウライに助けを求めていましたから、そこに帯同している・庇護されていると考えるのが自然か。
つまり消去法で考えていくと、第4・ツェリードニヒ、第11・フウゲツ、第13・マラヤームから残り1名の王子が絞られそう。
フウゲツはまだ捕縛されてない？
ハンゾーがビビるほどマラヤームの守護霊獣は強そうですが、幼児のマラヤームはキャラ的にも生き残らせる理由は薄そう。
実力的にはツェリードニヒが最右翼ですが、第11・フウゲツは憔悴しているものの、センリツと司法局カイザルの庇護下にありました。
そう考えると、ツェリは既にベンジャミンに捕縛されていてフウゲツがまだ生き延びている？
実際、ベンジャミンは「第4王子・ツェリードニヒと第9王子・ハルケンブルグによる共謀。容疑者数名を拘束し尋問中」と語っていることから、ツェリは既に捕縛されている可能性。
ベンジャミンとツェリとハルケンは同じ母親から産まれていましたから、ここらへんも因縁深いものがあります。まさに骨肉の争い。
司法局を乗っ取るベンジャミン
一方、ベンジャミンが早々に向かった先は司法省が管理する建物だった。
本来は治外法権の場所ではあったが、特殊戒厳令の元では全て無効化される。もちろんそこには司法局のカイザルがいたが、それ以外に十二支んのミザイストムとボドバイの姿もあった。
ベンジャミンは何やかんや理由をつけて、カキン軍部による三権の移譲を強引に提案し、その三名に対して立会人として推移を見届けるように強制する。
もちろんミザイストムは法律を理由に拒否するが、ベンジャミンは第1層に捕縛している王子たちを人質に突っぱねる。
ただ十二支ん・ボドバイはベンジャミンの体調の異変を見抜いていた。
ベンジャミンは努めて平静を保つが、この異変に司法局・カイザルも気付いていた。
特殊戒厳令が起きる可能性が高いと見ていたカイザルにとって事前は万全だった？どうやら最後の砦（秘策）がある模様
という場面で今回は終わります。
ハンターハンター最新410話ネタバレ感想まとめ
以上、ハンターハンター最新410話のネタバレ感想でした。
交渉ゲームがいよいよ決着しましたが、想像以上に状況は悪化している感じ。最強王子のベンジャミンも死の危機に瀕し、その他の王子も拘束状態にあります。何やら複雑に糸が絡んでいるように見えますが、思ってるより怒涛の勢いでカキン継承戦は収束しそう。
つまり、大半の王子はこの特殊戒厳令下で一気に死亡しそうな雰囲気なので、カキンに新たな王が誕生する日も近いはず。それは悪魔のツェリードニヒ？ベンジャミンの息子？強いて言えば、守護霊獣がほとんど役割を果たしていなかった点は気になる所。
新たなカキンの王子が誕生するとなれば、カキンの三種の神器が活躍する日も近いでしょう。これを狙っているのがまさに幻影旅団。マフィアとの小競り合いが勃発していますが、やはり本丸は第1層にいるヒソカ。特殊戒厳令下で一体何をしているのか？
この特殊戒厳令下で幻影旅団の動きも制約されているはずですから、どうやってヒソカを打倒するのか？ボドバイといった十二支んたちの念能力も明らかにされそう。
ちなみに今回から再びハンターハンターは休載に入ります。コミックス1冊分（10話分）の掲載という法則は今回も変わらず。ただ冨樫さんのSNSを見ていると原稿の進捗状況は良好らしいので、来年春頃には連載が再び再開されると予想します。
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