【喧嘩商売】喧嘩稼業 登場人物キャラクター一覧まとめ【トーナメント表】【画像あり】

今、日本でトップクラスに面白い格闘漫画と言えば『喧嘩商売(喧嘩稼業)』

そこで今回は今更感もありますが、『喧嘩商売(喧嘩稼業)』の登場人物やキャラクターの一覧をまとめてみたいと思います。ちなみに『喧嘩商売』の作者は木多康昭。出版社は講談社。

ただどうでもいいサブキャラクターは除外。一応これから紹介するのは佐藤十兵衛、入江文学や工藤優作といった陰陽トーナメントで対戦する合計18名のメインキャラクター(+田島彬や山本陸など)に限定してます。

そのため、これから解説するキャラクターも「一回戦の対戦順(いわばトーナメント形式)」に登場人物をまとめてみました。二回戦以降は改めて追記しませんが、トーナメント表的には連続する1試合目の勝者と2試合目の勝者が次で対戦する仕組みになります。

既に勝敗が決したキャラクターも多いんですが、今後の展開を簡単に予想した考察も含めて『喧嘩稼業』の登場人物一覧を書きました。

第一試合の登場人物…梶原修人 vs 工藤優作

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(喧嘩稼業4巻)

まず第一試合に登場したキャラクターは梶原修人と工藤優作。

○梶原柳剛流・梶原修人

梶原修人は梶原柳剛流の使い手。薙刀といった武器を得意とするが、「屍(かばね)」と呼ばれる毒物による攻撃などまさに忍術。また「卜辻(うらつじ)」といった素手攻撃にも対応。特に動体視力に優れ、13歳のときには飛行中のツバメを真っ二つに切り落としたこともある。

また梶原修人は思考力に優れ何手先も読み、主人公・佐藤十兵衛とも対等な心理戦を展開した。しかし一方で自分は頭が回るため、周りの人間を低く見る傾向がある。現在は板垣組の組員。将来的には板垣組の乗っ取りも考える。

梶原修人の父親は梶原隼人。富田流の入江無一に真剣勝負を挑むものの、最後は素手攻撃(金剛)によって無残に敗北。自らの非力さを嘆き、そのまま自死。結果、梶原修人は「富田流」そのものを憎悪し、入江無一の息子・入江文学に敵意を抱く。

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

ただし梶原修人は一度入江文学に敗北し、左手を失う。更に闘志を燃やす事となる。ちなみに他流派である梶原修人が富田流の金剛も使えるのは、入江文学に富田流の技でとどめを刺すため。

○喧嘩師・工藤優作

この梶原修人と対戦したキャラクターが工藤優作。梶原修人と同じく893から雇われる武闘派の喧嘩屋。

工藤優作は圧巻の握撃力を誇る。プロレスラーのごつい腕でも小枝のように簡単に握り折る。特に脳内でアドレナリンやβエンドロフィンといった神経伝達物質を自在に大量に放出できるため、まさに工藤優作は攻撃力も防御力も体力も限界知らず。かつて策略家の主人公・佐藤十兵衛をフルボッコで返り討ちにした。

また工藤優作は「金剛」が効かない数少ないキャラクター。そのため梶原修人は工藤優作に自分の金剛が効けば、誰に対しても金剛が効くという裏返し。そのため梶原修人は工藤優作と対決する機会に巡り会うためだけに、わざわざ板垣組に入ったほど。

ちなみに工藤優作は捨て子。そのことがトラウマとして残り、未だに「母親」に対する愛情に飢えている。しかしながらその嬰児の時に「強く生きたい」と思ったことが、自在に脳内ホルモンを大量に分泌させる技に役立っている。

試合結果は工藤優作の勝利

梶原修人は左手が欠損しながらも互角に渡り合い、工藤優作の片目を潰した。しかし工藤優作はそれまでの原始的な戦いから、技を繰り出すことを覚える。屍で毒殺されかかるも、何とか逆転を収めた工藤優作。

結果的に梶原修人は敗北したが工藤優作の戦い方や生き様を気に入る。

第二試合の登場人物…佐藤十兵衛 vs 佐川徳夫

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(喧嘩稼業4巻)

第二試合に登場したキャラクターは佐藤十兵衛と佐川徳夫。

○主人公・佐藤十兵衛

主人公の佐藤十兵衛は洞察力に長け、頭脳もピカイチ。相手の行動を何手先も読み、会話とブラフを巧みに利用した心理戦が得意。前もってワナを張るなど「手段選ばず」というケンカスタイルは、良く言えば、策略家。悪く言えば、卑怯そのもの。

佐藤十兵衛は現在でこそケンカがめっぽう強い男子高校生だが、中学時代にはイジメられていた過去を持つ。そのため自他共に認める大の負けず嫌いで、佐藤十兵衛曰く「諦める能力が欠如」してる。

しかし佐藤十兵衛は前述のキャラクター・工藤優作にフルボッコされる。一切の策略もワナも通じない相手に初めて完敗を突き付けられ、佐藤十兵衛は惨めなまでの人生初の命乞いを強いられる。その後、入江文学に弟子入りし、金剛といった富田流の技を体得。工藤優作へのリベンジを誓う。

○日本拳法・佐川徳夫

佐藤十兵衛と対戦したキャラクターが佐川徳夫。身体能力に関しては天賦の才を持ち、何のスポーツをやらせても抜群。特に動体視力には取り立てて優秀であり、プロ野球選手の豪速球を軽々と打ち返すほどの逸材。

この佐川徳夫は、父・佐川雅夫が創った「日本拳法(略称・日拳)の使い手。金的などなんでもアリのタチワザを主体とした総合格闘技。父・佐川雅夫は最強の空手家・山本陸と同門だったが、年老いていたため息子である兄・佐川睦夫と弟・佐川徳夫に山本陸打倒の夢を託す。

父・佐川雅夫から最も大きな期待を集めたのが、この弟・佐川徳夫。しかし佐川雅夫の指導は度を越していた。結果、兄・佐川睦夫と共に父・佐川雅夫の命をあやめてしまう。兄・佐川睦夫とは違い、強烈な自責の念から無意識的に父親の幻影と会話するようになる。

ただ佐川徳夫本人の普段の言動はまともなため、周囲も含めて「至って正常」だと思い込んでいる。兄・佐川睦夫とは事件以降は疎遠になり、仲が急速に悪くなる。佐藤十兵衛は精神的に病んでる兄弟同士で試合外で戦わせようと目論むものの、梶原修人に阻止された。

まさに「雑草魂全開の格闘シロート」と「格闘エリート」の戦いである。ちなみに佐藤十兵衛は栃木県知事の息子であるため、実際は社会的エリート。対戦結果は佐藤十兵衛が勝利し、工藤優作と因縁の対決が行われる運び。

第三試合の登場人物…入江文学 vs 桜井裕章

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(喧嘩稼業4巻)

第三試合に登場したキャラクターは入江文学と桜井裕章。

○富田流・入江文学

入江文学は古武術・富田流の使い手。心臓を射止める「金剛」や思い込みでダメージを抑える「無極」などの技を持つ。幼い頃から父親・入江無一に格闘術を学び、高校生時代には柔道金メダリストの川上竜を投げ飛ばしたこともある。

入江無一は最強の空手家・山本陸に勝負を挑むため、巨大な熊を「金剛」という技で倒したこともある。しかし田島彬に不意打ちを食らい、入江無一は一命を取り留めるものの寝たきり状態になる。何故なら田島彬が山本陸の片目を潰した「犯人を入江無一」と勘違いした、上杉均との一戦でアバラを負傷していたから。

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

入江無一は9年ぶりに意識を取り戻すものの、わずか半年後に最終的に亡くなってしまう。そこで入江文学は父・入江無一の無念を晴らすため、田島彬打倒を目論む。ちなみにタイミング的には主人公・佐藤十兵衛が工藤優作にちょうど敗北したあたり。

ただ一人で修行する期間が長かったこともあり、一度も働いたことがない実質ニート。おそらく入江無一の財産で食いつないでおり、入江文学の愛車はアウディなど割りと世間知らず。しかも富田流を子供に継承するためには家族を作る必要があるが、未だにピュアなバージン。

田島彬に勝とうが負けようが富田流が途絶える可能性は既に高いやん…というツッコミは不要である。

○シラット・桜井裕章

この入江文学と対戦したキャラクターが桜井裕章。シラットと呼ばれる格闘技を使う。流派が数百以上もあるシラットだが、何故打撃系を主体としるかといえば桜井裕章が中学時代に沖縄空手を習っていたからか。

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

この桜井裕章は前向性健忘を患い、記憶は3日間しかもたない。そのため自分が格闘家ではあることを漠然と覚えていても、どんな技を使っていたかまでは思い出せなかった。

桜井裕章は記憶喪失であることを悪人に利用され、海外で円形闘技場やアンダーグラウンドで戦わされる。ただ決して桜井裕章自身はイヤイヤ戦っている訳ではなく、「自分は人類史上最強の人間」と鮮烈な記憶に留めるために戦っていた。

しかし桜井裕章はあまりに強かったため対戦相手を探すのが困難だったため、ライオンと戦わされることもあった。そのため正確な名前の読み方は「さくらいひろあき」だが、外国人には発音しにくいこともあって「ユウショウ」と呼ばれることもしばしば。

まさに「過去にとらわれる男」と「過去をなくした男」の戦いである。ちなみに桜井裕章の父親・桜井武吉は、田島彬の父親でもある。つまり桜井裕章と田島彬は腹違いの兄弟。田島彬は桜井裕章に強烈な憎悪を抱いている。

第四試合の登場人物…金隆山康隆 vs 川口夢斗

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(喧嘩稼業4巻)

四試合目に登場したキャラクターは、金隆山康隆と川口夢斗。

○相撲・金隆山康隆

金隆山康隆は力士。しかも歴代最強の名横綱。まさかの戦績は843勝0敗と、未だに無敗。しかもまだまだ余力を残し、例えば金隆山康隆が武器とする突っ張りも一度も使ったことがないほどだった。

何故か?理由はシンプル。

金隆山康隆はミオスタチン関連筋肉肥大という、先天的な異常遺伝子を持っていたから。通常の人間の2倍以上の筋肉量が生成されてしまう一種の病気であり、生まれて3日で歩き出すほど。ただ、そのおかげで金隆山康隆は誰よりも圧倒的なフィジカルを誇った。

1トンの闘牛をひねり倒したこともある怪力にキャラクターだが、一方で金隆山康隆は200kg近い巨体でも軽々と柵を飛び越えるなど俊敏性にも優れる。熊を素手で倒す山本陸に幼い頃から興味を持っており、このことが田島彬が開催する「陰陽トーナメント」の出場にも繋がる。

○キックボクシング・川口夢斗

この金隆山康隆と対戦するキャラクターが川口夢斗。圧倒的なフィジカルを誇る超ヘビー級キックボクサー。

特に川口夢斗の蹴りは、まさに防御不能。同じヘビー級キックボクサーであっても、川口夢斗の蹴りを防御した腕と肩が破壊されるほど。当然ボクシングを主体としたパンチの破壊力も凄まじく、川口夢斗の格闘スタイルは上からも下からの攻撃できるスーパー万能型。

川口夢斗はキックボクシングの名手・川口拳治を父の元で、幼い頃から格闘技の技術を叩き込まれた。圧倒的なフィジカルと細やかで繊細な技術を身に付けている。

ちなみに川口夢斗は山本陸の同門だった。しかしながら川口拳治のフィジカルそのものは至ってミドル級であることからも、二人に血の繋がりは一切ない。たまたま一家心中する直前の川口夢斗の家族助けたことをキッカケに、川口拳治に引き取られた過去を持つ。そのため川口夢斗の性格はやや穏やかで優しい。

まさに「純粋な筋肉」と「純粋な筋肉」の肉弾戦である。どっちかの勝利者が第三試合の勝者と対戦することとなる。

第五試合の登場人物…芝原剛盛 vs 上杉均

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(喧嘩稼業4巻)

5試合目に登場するキャラクターは芝原剛盛と上杉均。

○合気道・芝原剛盛

芝原剛盛は合気道の達人。真球すらも倒すと豪語するのは伊達ではなく、「山本陸と入江無一と芝原剛盛を倒せば、もう日本に戦うべき相手はいない」と田島彬に言わしめるほどの実力者。ただし性格は日和見的で、田島彬の急襲を食らった時ものらりくらりと逃げ出したことがある。

この芝原剛盛も老いに勝てず次第に病魔に襲われ、田島彬が開催した「陰陽トーナメント」の参加時は末期がんに侵されている状態

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

ただ気力に関しては、かつて以上。田島彬が陰陽トーナメントに直接誘いに来た場面でも、殺意ムンムンの表情で田島彬に「やんよ」と宣戦布告をかました。今現在は金田保のリングドクターだった後藤医師に痛み止めの薬などを処方されている。

ちなみに芝原剛盛は、富田流・入江無一と梶原柳剛流・梶原隼人が戦った際の立会人を務めたこともある(経緯は特に理由がなく、たまたまの偶然)。一人称は「おいら」。芝原剛盛のセコンドは息子・佑が務める。

○フルコンタクト空手・上杉均

この芝原剛盛と対戦する登場人物は上杉均。山本陸に師事したことからも、上杉均が得意とする格闘スタイルはガチンコのフルコンタクト空手。

上杉均というキャラクターで特筆すべきなのは、最強の必殺連打技「煉獄」を完璧に使いこなせる数少ない使い手ということ。しかも上杉均の体力は無尽蔵にあるため、一度煉獄に捕まってしまうと逃げるのは至難の業である。

ただ上杉均は「喧嘩王」の異名を持つほど気性が荒い。一方で仲間想いで義理堅いため、時として致命的な過ちを起こすこともしばしば。弟子に不当な取り調べを行った刑事をフルボッコしたり、山本陸襲撃犯を入江無一の犯行と決めつけたりなどである。ちなみに上杉均はその後山本陸から破門されている。

まさに相反するシルバー対決。「病に冒された老獪な老木」と「未だに若々しい激情的な老木」。上杉均の煉獄から芝原剛盛が逃げられるとは思えませんが、果たして合気道でどこまで対応できるのか、芝原剛盛の命がけの心理戦も見ものです。

第六試合の登場人物…関修一郎 vs 佐川睦夫

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(喧嘩稼業4巻)

六試合目に登場するキャラクターは関修一郎と佐川睦夫。

○柔道・関修一郎

関修一郎は無差別級最強の柔道家。まさに「陰陽」で言うなら、確実に「陽側」の人間。一本勝ちを得意とするが、高専時代に培った寝技も秀逸。主人公・佐藤十兵衛が苦労した金田保を三角絞めで瞬殺したこともある強者。

関修一郎のセコンドは、親友の柔道家・村井虎四郎。そのことからも義理堅い人間であることが分かる。

○軍隊格闘術・佐川睦夫

この関修一郎と対戦する登場人物が佐川睦夫。10年以上も傭兵として海外の戦地を渡り歩いた狂人。そのため日本拳法を得意とする弟・佐川徳夫とは違って、佐川睦夫が得意とする格闘スタイルは軍隊格闘術

やはり弟・佐川徳夫と同様に、佐川睦夫は幼い頃から父・佐川雅夫から日本拳法の指導を熱心に受けていた。ただ残念ながら才能には恵まれなかった。佐川睦夫にも「ひたすら努力」する才能はあったが、それでも弟・佐川徳夫の足元にも及ばなかった。

それでも父・佐川雅夫は熱心に指導していたが、中学時代に事態は一変。何故なら、佐川睦夫の前に田島彬が突如現れたから。そして佐川睦夫は田島彬に瞬殺(ちなみに弟・佐川徳夫も田島彬に敗北)。それ以来、父・佐川雅夫は完全に弟・佐川徳夫に傾注し始める。

そこでどんなに批判されても泣かなかった佐川睦夫は、父親に見捨てられた時にだけ初めて号泣した。そして佐川睦夫の精神状態は完全に崩壊。まさに愛情と憎悪は裏返しの感情。数年後、弟・佐川徳夫を主導して共に父・佐川雅夫をあやめる

しかし、それでも佐川睦夫の精神が安定することはなかった。何故ならもはや完全に父・佐川雅夫の愛情が完全に注がれなくなったからである。弟・佐川徳夫と同様に父の幻影を見るようになったが、それはむしろ父・佐川雅夫に対する憎悪から来るものだった。

まさに「日本が誇る聖人」と「日本が誇る狂人」の戦いである。関修一郎は佐川睦夫の言葉に惑乱させられてしまうのか。どっちかの勝利者が第五試合の勝利者と対戦する運び。

第七試合の登場人物…三代川祐介 vs 反町隆広

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(喧嘩稼業4巻)

7試合目に登場するキャラクターは三代川祐介と反町隆広。

○召琳寺拳法・三代川祐介

まず三代川祐介は召琳寺拳法の使い手。剛柔整の全てが天下一品の格闘家。

三代川祐介は心臓に穴が開く先天的な病を抱えてたものの、幼少時に克服した過去を持つ。その後は祖父から少林寺拳法を習った。しかし思春期特有の恥ずかしさもあり、次第に祖父を遠ざけるようになり召琳寺拳法からも疎遠となる。

結果、三代川祐介は仲違いしたまま祖父が病死してしまう。内心はホッとした三代川祐介だったが、祖父の遺言を見て涙。そこにはかつて優しかった祖父の姿があった。そして三代川祐介は祖父の遺志を継ぎ、ひたすら召琳寺拳法の道を極める。

しかしながら祖父とのエピソードなど複雑な家庭環境からか、三代川祐介の中には「3つの多重人格」が生まれてしまう。書きぶり的には奥底に秘めた人格が覚醒するほど強さを発揮するっぽい。

○総合格闘技・反町隆広

この三代川祐介と対戦する人物が反町隆広。日本では敵なし状態の総合格闘家

かつてカブトと共にミスタープロレス・生野勘助が率いる大和プロレスに入門したところから格闘家人生が始まる。ただ圧倒的に空気の読めない性格からたびたび問題を起こし、八百長前提のプロレスから足を洗う。その後は総合格闘家として大成功を収めるものの、やはり飽きたという意味不明の理由で辞めてしまう。

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(喧嘩稼業4巻)

例えば後述するカブトに対しても、「んじゃ俺はお前にころされた中坊たちの仇を取ってやる」とカブトの過去のタブーにもズケズケと踏み込む。でも反町隆広に悪意はない。それを理解しているからこそ、同門だったカブトも思わず微笑む。

ただ、こと格闘技に対しては根が真面目。反町隆広は何を言われずともひたすら家の中でスクワットを1万回以上毎日繰り返したり、ミスタープロレス・生野勘助との一戦では顔の形が変形するほどフルボッコされるものの、最後まで諦めない姿勢を披露。

つまり反町隆広の本髄はこの「逆境精神」にある。「逆転というものはいつでもどんな困難な状況にでもある」というモットーは、主人公・佐藤十兵衛などにも通じるものがある。ひと波乱もふた波乱も起こしそうな雰囲気。

「多重人格者」と「空気の読めない男」の軍配はどっちに挙がるのか?

第八試合の登場人物…里見賢治 vs カブト

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(喧嘩稼業4巻)

最後の8試合目に登場するキャラクターは里見賢治とカブト。

○中国拳法・里見賢治

まず里見賢治は中国拳法の使い手

かつては田島彬と共に「拳聖(天才)」と期待された進道塾の塾生だったが、里見賢治は高校時代に空手王・山本陸に圧倒的大差で完敗。その後は空手の道から外れ、中国へ渡航。そこで王向斉から意拳を学び、進道塾の空手を組み合わせ独自の中国拳法「玉拳」を体得した。

里見賢治のユラユラと構える様は、さながら芸術的。ただ美しいだけではなく、相手の攻撃を優雅に交わしカウンターを食らわせる。そして、この玉拳の真髄は予備動作なしの回避不能の「発剄」にある。

また里見賢治は動体視力に長け、山本空が放った煉獄を一度で見破るなど読む力にも長けるなど潜在力の高さは健在とされる。

○プロレス・カブト

この里見賢治と対戦するキャラクターが、カブト(本名は阿南)。パワースピードテクニックカリスマ、全てを兼ね備えた人気の覆面プロレスラー。ミスタープロレス・生野勘助にして、山本陸相手でも勝つだろうと認める最強クラスの実力を持つ。

カブトのルックスはむしろイケメンではあったが、恥ずかしがり屋の性格もあってか覆面レスラー。喫茶店のウェイトレス・千夏を好きになり、何とかカブトの初恋が実った。しかし、ある日、千夏は3人の不良中学生に襲われて命を落としてしまう。

少年法の元、犯人の中学生は保護観察処分となり釈放。ただ犯人の中学生は全然反省してないことを知ったカブトは復讐の炎を燃やす。しかし中学生たちの逆襲にあい、カブトは顔に濃硫酸をかけられ顔の半分がブクブクにただれて腫れ上がってしまう。それでもカブトは3人の命を全員…。

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

結果、カブトに下された判決は無期懲役。カブトは全てをありのままに告白したが、動機が動機だっため情状酌量で何とか死刑は免れた。生きる目的を失ったカブトだったが、かつてのプロレス仲間たちに励まされカラダを鍛えることは止めなかった。

そして15年後、ミスタープロレス・生野勘助の助けもあり、カブトは仮釈放。生きる目的を失ったカブトだったが、様々な温かい声援を受けることでプロレスに生きる目的を見出す。

どっちも方向は違えど「道を外れたキャラ同士」の戦い。果たして正道に戻るのはどっちだ!?

陰陽トーナメント主催者・田島彬とボディーガードのアリ

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(喧嘩稼業8巻)

続いての登場人物は田島彬とアリ。

○ラスボス・田島彬

田島彬はとにかく強い。まさに『喧嘩稼業(喧嘩商売)』におけるラスボス的存在。陰陽トーナメントの主催者を努める。

特定のジャンルの格闘技を追求するタイプではないが、学び始めた格闘技を即座に吸収する格闘センスを持つ。また先天的なフィジカルにも優れており、ボクシングの訓練をさほど行っていなくても、ボクシングヘビー級チャンピオンのウォーレン・ウォーカーを一撃で倒すほどの攻撃力の高さを誇る。

田島彬は中学時代に進道塾に入り、メキメキと頭角を現す。そして前述の佐川兄弟をフルボッコするなど、里見賢治と共に天才と称され始める。しかし里見賢治とは異なり山本陸の組み合いから逃げるものの、「2年後に山本陸を倒す」と言い残し、その通りに有言実行。わずか19歳で山本陸を倒してしまう。その後は入江無一や倒すなど、まさに田島彬は今のところ負け知らず。

田島彬の底知れぬ強さの秘密は、まさに「勝つためなら何でもあり」のイデオロギーとその執念にある。また圧倒的に頭が切れるため、リング以外の段階から様々なワナを張る。言葉一つで相手を惑乱させるなど心理戦も得意。そして最後は躊躇なく一撃でとどめを刺す残忍さと冷酷さも併せ持ち、全くスキがない。

『喧嘩商売(厳密には続編の喧嘩稼業)』のストーリーとしては、この田島彬が開催したルール無用の「陰陽トーナメント(優勝賞金数百億円)」における試合内外における戦いがメイン。前述した登場人物が対戦し、最終的な優勝者が田島彬が戦う。

ただ「陰陽トーナメント」は一日限りなため、連戦続きの最後に田島彬と戦わなければいけない。言うまでもなく、田島彬にかなり有利なトーナメント。言っちゃえば、卑怯。まさに戦いは試合が始まる前から始まってるとも言えますが、そこからは田島彬の「勝つ確率」を1%でもアップさせる執念が読み取れます。

田島彬曰く、あくまで「自分が無事でいて初めて相手に勝利したと言える」んだそう。ただ、実はこの発言もブラフ。完璧な勝利を求める傾向にある性格も、この陰陽トーナメントで勝つために長い間作り上げた田島彬の伏線に過ぎない。

果たして知力・腕力・暴力に長けた田島彬に誰が勝利することができるのか?

○元孤児・アリ

この田島彬の最側近がアリ。元々は中東で生まれ育った孤児。「壁の向こうの奴らに家族をころされ…」と田島彬が語ってるように、おそらくパレスチナ人あたりの設定か。アリの年齢はおそらく10代後半。

幼少時代は円形闘技場で戦っていた桜井裕章に弟子入りするものの、その後は田島彬に拾われ現在までボディーガードとして働く。アリの実力は折り紙付きで、屈強な石橋強を蹴りだけで軽く返り討ちにした実力を持つ。

アリは前述の登場人物と比較しても間違いなく強い部類に入るため、このアリを余裕で従えている田島彬の強さも自ずと知れます。

その他の喧嘩稼業の登場人物

ここからは陰陽トーナメントには出場しないものの、『喧嘩稼業(喧嘩商売)』において重要な役割を果たすキャラクターの解説したいと思います。

○ボクシング・石橋強

まず最初の登場人物は石橋強。WBOヘビー級ランキング一位の完全無敗のボクサー

ヘビー級だけあって驚異的な肉厚を誇る筋肉の化け物。小学六年生時で身長180cm、体重80kgを超えていた。またフットワークは超絶的に軽く、相手の攻撃を避けるのはお手の物。そして重さと俊敏性が組み合わさった左ジャブはキック並みに重いなど、その筋肉から繰り出される攻撃は脅威。

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(喧嘩稼業3巻)

しかしながら石橋強で特筆すべきは、何と言っても圧倒的な防御力と打たれ強さ。首は丸太のように太く、どんな攻撃でもまず倒れることがない。例えば田島彬に車でひかれても死なないなど、「東洋のフランケンシュタイン」や「不死身」という石橋強の異名も伊達ではない。

また父親からの鬼のような躾もあって、石橋強は苦痛を負うほど快楽を感じてしまう体質のため意図的に相手に攻撃させることもしばしば。この圧倒的な防御力の高さは、驚異的なM性質にも裏打ちされると言っていい。

しかも石橋強は極限までにダメージが蓄積されるとトランス状態に入り、更に集中力と攻撃力がアップしてしまう特性を持つ。追い込まれれば追い込まれるほど更に実力が増すため、石橋強を倒すのは非常に厄介である。

ただ一方で石橋強は強者であるが故にプライドが高い。そのため主人公・佐藤十兵衛の挑発に安々と乗ってしまい、結果的に敗北。陰陽トーナメントへの出場権を佐藤十兵衛に奪われてしまった。

○最強格闘王・山本陸

ラストのキャラクターは山本陸。『喧嘩商売(喧嘩稼業)』の中ではかなり神格化された空手家。他の登場人物の多くから尊敬され、目標とされている最も偉大な格闘家が山本陸。この山本陸の同門キャラには佐川雅夫と川口拳治がいる。

山本陸はぬるすぎる古流空手に不満を抱き、自ら進道塾という空手道場を立ち上げる。そして次々と道場破りを繰り返し、進道塾を日本一の空手道場に押し上げた。そして国内敵なし状態になった山本陸は、ついに素手で何頭もの熊を倒すようになる。

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(喧嘩商売 最強十六闘士セレクション)

しかしながら進道塾の門下生だった田島彬に片目を潰され、おそらく無様に敗北した以降は行方不明。田島彬曰く、「逃げた」とのこと。

山本陸自身も田島彬のことを「(熊よりも)強い」と実際に言わしめており、確かに遁走した可能性は高い。しかしながら前述の芝原剛盛曰く、「(山本陸は)片目でも勝てる方法を探してる」と格闘家として死んでいないことを示唆。

山本陸の門下生には、上杉均、里見賢治などがいる。また山本陸には二人の息子(山本海と山本空)がいるが、彼ら二人の実力は至って平凡である。

喧嘩稼業・喧嘩商売 キャラクター一覧

以上、『喧嘩稼業(喧嘩商売)』のキャラクター登場人物一覧でした。

ストーリー的には田島彬と山本陸を中心として、ほぼ全ての登場人物たちに対して薄かろう濃かろうの因縁が取り巻いている。だから『喧嘩稼業(喧嘩商売)』ストーリーを読み解く上では、その二人を覚えておくと良いはず。何気にファザコンが多い(笑)

このキャラクター記事は基本的に説明や解説に終止しましたが、『喧嘩稼業(喧嘩商売)』の強さランキングではそれぞれの強さをランク付けしてるので、是非今回の登場人物まとめも参考に作ってください。ちなみにおすすめ格闘マンガランキングなんてのも作ってるので良かったらどうぞ。

コメント

  1. 匿名 より:

    日本語が下手すぎて読む気なくす。

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